SUZUKA 8 HOURS 鈴鹿8時間耐久ロードレース

レース結果
FIM 2006 世界耐久選手権シリーズ第5戦 “コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第29回大会 2006.7.27〜30開催
鈴鹿8耐 7月28日 計時予選
天気 気温 観客
晴れ一時雨 33℃(15時) 14,500人
順位 ゼッケン クラス マシン チーム 第1ライダー 第2ライダー タイム
1位 101 JSB (H)
CBR1000RR
TOY STORY RT RUN'A
&HARC-PRO.
小西良輝 安田毅史 2'09.176
2位 12 JSB (S)
GSX-R1000
ヨシムラスズキwithJOMO 渡辺 篤 青木宣篤 2'09.636
3位 45 JSB (Y)
YZF-R1
YAMAHA BLUE RACING コーリン・
エドワーズ
芳賀紀行 2'09.687
4位 778 XX-F Div.1 (H)
CBR1000RR
F.C.C.TSR ZIP-FM Racing Team 辻村 猛 伊藤真一 2'09.950
5位 48 XX-F Div.1 (H)
CBR1000RR
F.C.C.TSR ZIP-FM Racing Team 手島雄介 鎌田 学 2'09.975
6位 39 JSB (Y)
YZF-R1
TEAM 茶LLENGER 藤原儀彦 大崎誠之 2'09.975 DUNLOP
7位 04 JSB (H)
CBR1000RR
仮面ライダーカブト
Honda DREAM RT
山口辰也 徳留和樹 2'10.018
8位 21 JSB (Y)
YZF-R1
YSP Racing Team
sponsored
by PRESTO Corporation
中須賀克行 中冨伸一 2'10.052 DUNLOP
9位 7 JSB (H)
CBR1000RR
セブンスターホンダ 7 清成龍一 玉田 誠 2'10.089
10位 11 JSB (H)
CBR1000RR
セブンスターホンダ 11 岡田忠之 出口 修 2'10.199
11位 19 XX-F Div.1 (H)
CBR1000RR
モリワキMOTULレーシング 森脇尚護 レオン・
キャミア
2'10.571 DUNLOP
15位 1 SBK (S)
GSX-R1000
SUZUKI CASTROL TEAM ヴァンサン・
フィリップ
北川圭一 2'11.795 DUNLOP
18位 55 JSB (S)
GSX-R1000
Win Suzuki with Van Racing Team 新垣敏之 生形秀之 2'12.475 DUNLOP
21位 25 JSB (H)
CBR1000RR
Honda 鈴鹿レーシングチーム 荒川智樹 柚木伸介 2'13.033 DUNLOP
22位 33 JSB (H)
GSX-R1000
Moto Map SUPPLY 今野由寛 波多野祐樹 2'13.258 DUNLOP
23位 40 JSB (H)
CBR1000RR
ホンダ浜友会 浜松エスカルゴ&CBR 野寄真二 名倉嘉一 2'13.370 DUNLOP
24位 14 XX-F Div.1 (H)
YZF-R1
Club YAMAHA MCR 奥村慶司 伊藤慎一郎 2'13.537 DUNLOP
25位 76 JSB (H)
CBR1000RR
Team IHY B.B.ディール・エコシス 和泉美智夫 畠山泰昌 2'13.620 DUNLOP
27位 97 XX-F Div.1 (H)
CBR1000RR
京都デザイン専門学校&
日本モータースポーツ専門学校
仲条英幸 下地申悟 2'13.793 DUNLOP
28位 77 JSB (H)
CBR1000RR
Team橋本組&櫻花&ファクトリーヒロ 金山和弘 本田晃司 2'13.955 DUNLOP
バイク乗りに夏を告げる鈴鹿8耐、開幕!
今年で第29回を迎えた鈴鹿8耐は、7/27の木曜日からレースウィークへと突入。金曜日朝から、計時予選が行われた。これまでにもレポートしたように、今年は例年以上に事前練習が雨に見舞われ、ほとんどのチームが路面温度の高いドライコンディションでのテストをすることができないまま、レースウィークを迎えた。しかも鈴鹿サーキットは、ウィークに入って突如として猛暑に見舞われ、一気に夏コンディションに転換。そのため木曜日に行われた公式練習では、大慌てでドライのセッティング出しを進めるチームの姿が目立った。

そして、そのような仕上げ時間の少なさなから焦りが生じたのか、気温が34度以上に上昇した木曜日の練習走行では、転倒者が続出。ダンロップ勢でも、YSPレーシングチーム スポンサード by プレストコーポレーション(ゼッケン21。以下YSP&PRESTOレーシング)の中須賀克行選手と中冨伸一選手、MORIWAKI MOTUL RACING(ゼッケン19。以下モリワキ)の森脇尚護選手、チーム茶LLENGER(ゼッケン39)の藤原儀彦選手らが転倒。このうち中冨選手と藤原選手は、カラダにダメージを負った状態で、予選を迎えることになってしまった。

計時予選は、第1と第2ライダーがさらに2つの組に分かれての走行。午前午後それぞれ30分ずつ、各ライダー1時間の持ち時間内のタイムアタック方式で行われた。なおグリッドは、各チーム2人のライダー(第3ライダーは除く)が記録したベストラップのうち、速い方のタイムを基準に決定。ただし上位10チームは、土曜日のスペシャルステージでグリッドが決定する。さてこの金曜日は、朝から一気に気温が上昇し、午前11時ですでに35度を記録。さらに、セッティングを出し切れていないチームも多く、予想より遅いタイムでの争いとなった。
このなかダンロップ勢は、YSP&PRESTOレーシングが6番手、チーム茶LLENGERが7番手、モリワキが12番手、ヴァンサン・フィリップ選手と北川圭一選手が組むスズキ カストロール チーム(ゼッケン1)が16番手。ここから、まずは明日のスペシャルステージ進出を目指してタイムアップを狙った。しかしコースは、午後になり逆に気温と路面温度が若干ながら下がったものの、2回目の予選が開始されて間もなく、一部で雨が降り出してしまった。これにより、ニュータイヤでコースインした中須賀選手らも、一時はピットへと戻った。

しかし雨はすぐ止み、中須賀選手、森脇選手、フィリップ選手らは再びアタックを開始。そして、中須賀選手が午前のタイプを約0.6秒上回る2分10秒フラット、森脇選手も午前のタイムを約0.6秒更新する10秒中盤のタイムを記録。さらにフィリップ選手も僅かながら午前のタイムを更新し、中須賀選手がこのグループの3位、森脇選手が同6位、フィリップ選手が同8位で、他組の走行を待った。すると、第1ライダーBグループの予選開始から7分後、今度はウェット宣言が出されるほどの降雨となり、この組でも再び走行が中断されてしまった。

ところがまたも雨はすぐに止み、コースはほぼドライに。そしてこの難しいコンディションのなか、スペシャルステージの当落線上に近いチームのライダーたちは、懸命にアタックを繰り返した。しかしこの組の午前中上位勢は、大きなタイムアップはできないまま走行を終えた。そしてこの後、雨は一時コース全体で大粒となり、このまま予選は事実上の終了かと思われた。するとその直後、一転してサーキット上空は青空へと変わり、三度コースはドライに。そしてここから、当初の予想通りとなる9秒台前半台での、激しいトップタイム争いが繰り広げられた。

このなか、北川選手はセッション終盤の転倒によりタイムを更新できず。また中冨選手は、雨が降ってコンディションが悪化したこともあり、翌日以降に備えてケガの回復を優先させた。しかし、チーム茶LLENGERの大崎誠之選手は、「まさかこんなに出るとは思わなかった」と本人も驚きの、9秒台をマーク。これにより、セカンドライダーの中では4位、総合では5位と同タイムの6位となり、翌日のスペシャルステージへと駒を進めた。またYSP&PRESTOレーシングも総合8位でスペシャルステージに進出。しかしモリワキは、約0.4秒差で予選トップ10入りを逃した。

なお、この日の全スケジュール終了後、フィリップ選手らと共に戦って昨年の世界耐久選手権タイトルを獲得し、今季もチャンピオン争いを繰り広げている北川選手が、今シーズン限りでの現役引退を発表。現在所属するチームの監督も同席した会見の場で北川選手は、「本当にたくさんの人が支えてくれたから、18歳でレースをはじめて、20年以上もレースをすることが出来ました。本当に感謝しています。確かにケガでカラダはボロボロですけど、そういう問題ではなく、モチベーションを維持することが出来なくなってきたので、引退を決意しました」とコメント。また今後については、「いまはまだ、世界耐久のタイトルを2年連続で獲得するという目標もあるので、今後のことは今年のレースがすべて終わったら考えたい。でも、何らかのカタチでバイクには関わっていきたいです」と、シーズンが終わるまではレースにのみ集中する決意を述べた。現役の北川選手が走るのを観られるのは、この鈴鹿8耐が最後となる。