
決勝を翌日に控えた土曜日は、スペシャルステージ(トップ10トライアル)が開催。これは、前日の計時予選で上位10番手までに入ったチームのみが走行できる特別予選。他のどのライダーも走行していない完全なクリアラップを、各ライダー(10チーム×2名)が1周だけタイムアタック。各チーム2名のタイムのうち、より速い記録により、最終的な決勝グリッド順位を決定するというもの。ライダーは、会場のほぼ全員から注目されるという緊張感の中、好グリッドを求めて1周に懸ける。タイヤは予選用を使用するため、スーパーラップが飛び出す可能性も高い。

このスペシャルステージに参加できる台数は、昨年までの20チームから10チームへと半減したが、ダンロップ勢では中須賀克行選手と中冨伸一選手を擁する「YSPレーシングチーム スポンサード by プレストコーポレーション(ゼッケン21。以下YSP&PRESTOレーシング)」と、藤原儀彦選手と大崎誠之選手というベテランコンビで上位を目指す「チーム茶LLENGER(ゼッケン39)」が、昨日の予選で好タイムを叩き出し、これに進出した。そして、翌日の決勝を走るすべてのチームを対象としたフリー走行などが終了した午後3時20分、タイムアタックがスタートした。

走行は、前日の計時予選で10〜6位だったチームのうちタイムが遅かったほうのライダー、同じく10〜6位のチームのうち速いタイムを出したライダー、そして5〜1位チームのうち遅かったライダー、最後に5〜1位の速かった5名の順で行われた。そのためダンロップ勢では、3番目に中冨選手、5番目に藤原選手、8番目に中須賀選手、10番目に大崎選手が登場。このうち中冨選手は、直前からコースの何カ所かで雨がパラついていたため、10秒前半のタイムでゴール。また藤原選手は、雨は止んだものの無難な走行でゴールし、大崎選手にすべてを託した。

すると、ここに来て著しい成長をみせている中須賀選手は、初の鈴鹿8耐&スペシャルステージながら、自己ベストタイムを更新する力走。あわや8秒台という走りを披露し、ここまでの暫定トップに立った。しかし大崎選手は、走行直前に今度は陽射しが強くなり路面温度などが上昇したことなども影響してか、思うような走りが出来ず、前日のタイムより1秒以上遅いタイムでゴールした。そしてこの後、残り5チームの走行が行われ、最終的には「YSP&PRESTOレーシング」の中須賀選手&中冨選手組が5番手、藤原選手&大崎選手の「チーム茶レンジャー」が10番手で、決勝に臨むことになった。なおこのトップ10トライアル終了後、午後7時半から会場では、前夜祭が開催。様々なデモンストレーションやトークショーが行われ、“お祭り”ムードが高められた。日曜日の決勝は、午前11時30分にスタートとなる。