SUZUKA 8 HOURS 鈴鹿8時間耐久ロードレース

レース結果
FIM 2006 世界耐久選手権シリーズ第5戦 “コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第29回大会 2006.7.27〜30開催
鈴鹿8耐 7月30日 決勝
天気 気温 観客
晴れ 30℃(15時) 73,000人
順位 ゼッケン クラス マシン チーム 第1ライダー 第2ライダー 周回数
1位 778 XX-F Div.1 (H)
CBR1000RR
F.C.C.TSR ZIP-FM Racing Team 辻村 猛 伊藤真一 214
2位 101 JSB (H)
CBR1000RR
TOY STORY RT RUN'A&HARC-PRO. 小西良輝 安田毅史 214
3位 12 JSB (S)
GSX-R1000
ヨシムラスズキwithJOMO 青木宣篤 渡辺 篤 214
14位 39 JSB (Y)
YZF-R1
TEAM 茶LLENGER 藤原儀彦 大崎誠之 205 DUNLOP
15位 33 JSB (S)
GSX-R1000
Moto Map SUPPLY 今野由寛 波多野祐樹 205 DUNLOP
17位 3 SBK (Y)
YZF-R1
YAMAHA PHASE ONE ENDURANCE ワーウィック・
ナウランド
ダミアン・
カドリン
204 DUNLOP
スタート前
8耐決戦の舞台となる鈴鹿サーキットは、日曜日も朝から晴天。ホンダ10連覇をどのチームが打ち破るのか、もしくはホンダが偉業を達成するのか、さらにはホンダが勝つとしたら、それはワークスなのかモリワキなどのコンストラクター系チームなのか? 近年稀にみる混戦が予想される今年、会場には多くの観客が集まり、朝7時半からのピットウォークも盛況となった。 その後、各チームがウォームアップランを行なうためピットから出動。さらに、キッズパレードや開会宣言などのオープニングセレモニーが開催され、予定通り午前10時50分から、スタート進行が開始。参加全70チームのグリッド紹介が行われ、会場のボルテージは最高潮に達した。そして午前11時29分50秒、10秒前のカウントダウンがはじまり、ホームストレートに縦列に並べられたマシンに、反対側からライダーが駆け寄ってスタートする、ル・マン式で、2006年の鈴鹿8耐がスタートした。

スタート〜1時間
今年もまた、序盤から転倒者が続出。ダンロップ勢では、1周目のS字で、「モリワキMOTULレーシング(ゼッケン19)」の森脇尚護選手が、後方から追突され、転倒。さらに2周目のスプーンカーブでは「ホンダ浜友会 浜松エスカルゴ&CBR(ゼッケン40)」も転倒。しかも、スタートから30分が経過した頃に、耐久王者の「SUZUKI CASTROL TEAM(ゼッケン1)」までもが、シケインで転倒して上位陣から姿を消した。しかし、「YSPレーシングチーム スポンサード by プレストコーポレーション(ゼッケン21)」は、50分経過時で6番手、「チーム茶LLENGER(ゼッケン39)」は同12番手と、まずまずのスタートを切った。なお、一度は担架で運ばれた森脇選手は、30分後にマシンへと戻り、自力で押してマシンをパドックへと戻した。しかしマシンもライダーも、かなりのダメージを負ってしまっていた。

1〜2時間
開始30分で転倒した「SUZUKI CASTROL TEAM(ゼッケン1)」は、6分ほどで修復を終え、ヴァンサン・フィリップ選手から北川圭一選手へとライダー交代をしてコースへと戻ったが、その北川選手もレース開始から1時間弱のところで転倒。マシンは再びピットに戻された。しかし、昨年の世界耐久選手権王者チームだけあり、またしても素早い修復作業をみせ、10分程度で戦列に戻った。いっぽう、「YSPレーシングチーム スポンサード by プレストコーポレーション(ゼッケン21)」は、一時は順位を6番手へと落としたが、スタートから1時間30分が経過した頃に、再び5番手へとポジションアップ。ライダーは、木曜日に転倒を喫してケガを負っている中冨伸一選手だが、約1分前を走るトップを懸命に追った。また「チーム茶LLENGER(ゼッケン39)」は、ペアライダーより速いタイムを出している大崎誠之選手のライディングにより、9番手までポジションを上げた。
2〜3時間
スタートから2時間が経過。まだまだ気温も路面温度も高い時間帯だが、レースは序盤の混乱から、少し落ち着きを見せはじめた。しかしそんな状況のなかで、「SUZUKI CASTROL TEAM(ゼッケン1)」を3度目の不運が襲った。レース開始から約2時間半、ヴァンサン・フィリップ選手がデグナーカーブでこの日2度目の転倒を喫してしまったのだ。フィリップ選手は、何とかピットへと戻ったものの、修復作業のため更に大きく順位を落とすことになった。いっぽう上位勢でも、この時間帯にホンダワークスチームに転倒があったために、5番手以降の順位が変動。「YSPレーシングチーム スポンサード by プレストコーポレーション(ゼッケン21)」は、中須賀克行選手が2回目の走行を行なったが、依然として順位は5番手をキープ。「チーム茶LLENGER(ゼッケン39)」も、藤原儀彦選手が2度目の走行を行なったが、2時間終了時と変わらずの9番手をキープし続けた。

3〜4時間
この日3度目の転倒を喫してしまった「SUZUKI CASTROL TEAM(ゼッケン1)」は、レースタイムが3時間を迎える頃にコースへと復帰。しかし、この段階でトップとの差は17周、順位は58番手と、上位進出には絶望的な位置となってしまった。上位勢すべてが3度目のライダー交代を済ませた3時間10分経過時で、「YSPレーシングチーム スポンサード by プレストコーポレーション(ゼッケン21)」は5番手を走行。4番手までは約30秒、3番手までは40秒、そしてトップとはちょうど1周の差が付いてしまったものの、諦めることなく優勝目指して周回を続けた。いっぽう、こちらもトップ10圏内でレースを続けていた「チーム茶LLENGER(ゼッケン39)」は、直前を走っていたチームが3度目の給油時にマシン修復を行ったため、難なく8番手の座をゲットし、前を走るワークスマシンらを追った。なお天候は依然として晴れで、前日までのような通り雨の気配もない。

4〜5時間
レースはようやく折り返し地点を迎え、後半へと突入。スタートから4時間を経過して、順位変動の動きが鈍くなってきたこともあり、あまりの暑さのため日陰に逃げ込み、そのまま昼寝をする観客の姿も目立ってきた。グランドスタンドも、スタート時には観客で埋め尽くされていたが、午後になるとまばらとなった。この時間帯も、トップ10を走行するチームには目立ったトラブルなどはほとんどなく、レースは淡々と進行。「YSPレーシングチーム スポンサード by プレストコーポレーション(ゼッケン21)」は5番手、「チーム茶LLENGER(ゼッケン39)」は8番手をキープした。なおスタートから4時間37分が経過した頃、1周目に転倒して大破した「モリワキMOTULレーシング(ゼッケン19)」のマシンがついに修復され、ピットロードへと姿を現した。そして、すでにレース順位は付かない状態だったものの、レオン・キャミア選手のライディングによって本来いるべき場所へと戻された。

5〜6時間
開始から5時間前後で、上位各車は5回目のライダー交代や給油、タイヤ交換を行ない、5番手を走る「YSPレーシングチーム スポンサード by プレストコーポレーション(ゼッケン21)」も、中須賀克行選手がピットへと戻ってきた。ところが、次に走行するはずの中冨伸一選手は、前回の走行で右手に異物がヒット。中須賀選手が走行していた1時間で懸命な治療を行ったが、ライダー交代の時間には間に合わず、再び中須賀選手が走行することになってしまった。そのため、真夏のサーキットを1時間も連続走行して帰ってきた中須賀選手は、激しく体力を消耗していたものの、約5分間だけピット前で冷風に当たったり水分を補給したりした後、10番手でコースに復帰した。しかし、約30分間走行した後、限界に達してピットイン。このため、中冨選手が急遽準備を行ない、バトンタッチして走行を続けた。なお、「チーム茶LLENGER(ゼッケン39)」は8番手をキープ。

6〜7時間
レースが6時間を経過する頃、木曜日に続き負傷した中冨伸一選手は、やはり思うような走りをすることが出来ず、ピットへと戻って来た。しかし、中須賀選手は大会規定によりすぐには交代することが出来ず。「YSPレーシングチーム スポンサード by プレストコーポレーション(ゼッケン21)」は、走行をやめることになってしまった。コースでは、6時間終了時点で44番手まで追い上げてきた「SUZUKI CASTROL TEAM(ゼッケン1)」の北川圭一選手が、現役最後となる日本でのレーシング走行を続け、場内アナウンスはその話題に終始。いっぽう、8番手をキープしていた「チーム茶LLENGER(ゼッケン39)」は、6時間40分経過時頃、最後のライダー交代のためピットに入った。ところがここでトラブルが発生。セルが回らず、エンジンが掛からなくなってしまった。そして、急遽修復が試みられたが、10分のタイムロスの後、最終的には押し掛けでコースへと戻された。

7時間〜ゴール
鈴鹿サーキットは、レースがスタートから7時間を迎える頃には夕景色へ。そして午後6時45分、残り45分のところで“ライトON”のサインが出された。時には、この段階でライトが点灯しないトラブルが出るチームもあるが、今年はとくに大きな混乱はなく、そのままレースは暗闇に包まれていった。最後のライダー交代でトラブルが出た「チーム茶LLENGER(ゼッケン39)」や、ライダーの負傷などからテストもあまり出来ずに本番に臨んだため、淡々と80%の力で走る作戦を選んだ「Moto Map SUPPLY(ゼッケン33)」なども、僅かな光の中を疾走。さらに、トラブルにより残り時間40分で緊急ピットインした「モリワキMOTULレーシング(ゼッケン19)」や、6時間経過時からピットに停止していた「YSPレーシングチーム スポンサード by プレストコーポレーション(ゼッケン21)」も、チェッカーフラッグを受けるためにコースイン。そして午後7時32分、8時間の闘いに幕が下りた。