■ 2007/5/27 第4戦 オートポリスサーキット
REPORT
JSB1000
ヤマハの中須賀選手が、念願のJSB1000初優勝を決める
第4戦は、九州大分県にあるオートポリスサーキットで行われた。金曜日の練習走行が悪天候のために中止となったため、土曜日の予選前に特別走行が組み込まれた。
今回JSB1000クラスでは、通常の予選の後、上位12台が1周のタイムアタックを行うスーパーポールを行い、その結果でグリッドが決められる。
そして、公式予選でトップタイムを記録していた秋吉耕佑選手(スズキ)は、スーパーポールでも見事にトップタイムをマーク。2戦連続のポールポジションを獲得した。
「事前テストでは時間が足りなくてロングランできてないんです。レースウイークに入ってから、まだセッティングを進めていくような状態でした。スーパーポールでそこそこ走れるセッティングが見つかったんですけど、ポールポジションを取れるとは思いませんでした。明日はおもしろいレースにしたいです」と秋吉選手は語った。
また、前回3位に入った阿部典史選手(ヤマハ)は初のオートポリスに臨んで6位。前回、ケガのために欠場した中須賀克行選手(ヤマハ)は7位。モリワキの山口辰也選手(ホンダ)は9位に入り、チームメイトの森脇尚護選手は前戦の転倒で負ったケガのために欠場している。
晴天の中で決勝レースは始まった。序盤は、柳川明選手(カワサキ)を先頭に、後方から秋吉選手、酒井大作選手(スズキ)、中須賀選手、阿部選手などが続き、まずはこの5台がトップグループを形成する。
先頭集団は何度も順位を入れ替えながら周回を重ねていく。そして、10周目に秋吉選手は酒井選手と接触して転倒リタイア。このアクシデントで中須賀選手は一気に柳川選手の後方2位に浮上し、12周目にトップを奪った。
トップに立った中須賀選手はすぐにペースアップして、後続をリードしていく。酒井選手と柳川選手は2位争い、阿部選手は、徳留和樹選手(ホンダ)、渡辺篤選手(スズキ)と4位争いを展開していく。
終盤になると、トップの中須賀選手に前回の勝者、柳川選手が追い付いて、2台はテールトゥノーズの激しい攻防を繰り広げる。しかし、中須賀選手は、一度も柳川選手に抜かれることなく、最後までトップを守りきると、JSB1000初優勝を果たした。
「昨年の岡山国際や、今年の鈴鹿2&4ではトップ走行中に転倒してしまったので、そのときの悔しさがバネになりました。今日はきつかったんですけど、みんなきついのは同じなので、そのつらさをしっかり踏ん張ったのが勝因だと思います。優勝して一番はじめに頭に浮かんだのは他界した父の顔です。父が体を悪くしてから250で勝ったのもこのコースでした。だから余計に父の顔が浮かんだんです」と中須賀選手は語っていた。
また、阿部選手は、徳留選手を抑えて4位でゴール。山口選手は8位に入っている。
ST600
佐藤選手が独走で2勝目を決める
前回、転倒リタイアという残念な結果に終わった佐藤裕児選手(ヤマハ)は、巻き返しを図るべく、オートポリスサーキットに臨んだ。悪天候のため土曜日から走行を始めるという難しい状況となったが、それでも着実にセッティングしていくと7番手2列目からスタートすることになった。
決勝レースが始まると、小西良輝選手(ホンダ)がまず先頭に立ち、野田弘樹選手(ホンダ)、奥野正雄選手(ヤマハ)、寺本幸司選手(スズキ)、高橋栄倫選手(カワサキ)と続き、佐藤選手は1周目は6番手につけていた。
そして、佐藤選手は2周目に5位、3周目に寺本選手、野田選手、小西選手を次々と抜き去ると2位に順位アップ。さらに、翌周にはトップの奥野選手をパスして先頭に躍り出る。
その後、佐藤選手はペースを上げていくと、ライバル達を完全に圧倒。8周目を終えたときには3秒近いリードを奪い、独走体制を築いていった。最後まで快走を続けた佐藤選手は、最終的には約5秒の差を付けて今期2勝目を達成した。
「スタートでクラッチミートに失敗してしまいました。その後追い上げて、トップに立ってからは、後ろも見ずに走りました。開幕戦で勝ったときは『やったー』という感じで終わっていましたけど、今回はチャンピオンを取ること、ステップアップすることを考えています。今後はノーポイントなしでタイトルを目指します」と佐藤選手は語っていた。
GP250
宇井選手が独走で開幕3連勝。高橋選手は2戦連続の3位表彰台
目下2連勝中と好調の波に乗る宇井陽一選手(ヤマハ)が、筑波に続いて2戦連続のポールポジションを獲得する。
「このコースは難しいけど、好きです。今まで100箇所くらいのコースを走ったと思うけど、ここは今までのデータがどれも使えないくらい特殊なコースですね。前回に比べると足回りのセッティングは十分じゃないけど、スタートで前に出て、いつものパターンでいきたいですね」と宇井選手。
続いて高橋巧選手(ホンダ)が入り、ダンロップ勢が1、2位を独占。
2列目には、5番手に山崎郡選手(ヤマハ)、7番手に富沢祥也選手(ホンダ)が並んでいる。
決勝レースは、ポールシッターの宇井選手のホールショットで始まった。高橋選手、濱本裕基選手(ヤマハ)が続くが、高橋選手は濱本選手に抜かれてしまい3位に後退。トップの宇井選手、3位高橋選手とも単独走行になっていく。
一方、富沢選手は、秋田貴志選手(ヤマハ)、及川誠人選手(ヤマハ)、伊藤勇樹選手(ヤマハ)と4位争いを展開していた。周回が進むと富沢選手と及川選手の2台に絞られ、激しいバトルを展開していく。ところが、残り2周で富沢選手が転倒リタイア。4位の及川選手の後方には、山崎選手が5位に上がってきた。
トップの宇井選手は、最後までまったく危なげないライディングを続け、2位に約5秒の差をつけて見事に開幕3連勝を達成した。
「サインボードで、後ろのライダーのタイムを出してもらっていたので、そのペースに合わせていました。タイヤの消耗を抑えて、タイムを落とさないための走りは、MotoGPで学びました。3連勝して、具体的にチャンピオンを取ることを目標として、後半の3戦を戦う気持ちになりました。次のSUGOへ向けて、テストをしっかりこなしていきます」と宇井選手。
続いて高橋選手が3位表彰台をつかんだ。
「タイムが出ませんでした。自分でも、原因がよく分かりません。次のSUGOへ向けて、もっと練習して、宇井さんに勝てるように頑張ります」と高橋選手は悔しそうに語った。
また、山崎選手は5位でゴールしている。
GP125
柳沢選手が追い上げて5位を獲得
125クラスでは、ベテランの仲城英幸選手(ホンダ)が4位フロントローをゲット。今期初の表彰台を狙っていた。
また、2列目には古市右京選手(ホンダ)が6位、富沢祥也選手(ホンダ)が8位に並んでいる。
決勝レースが始まると、1周目に富沢選手がトップに立ち、仲城選手、岩田裕臣選手(ホンダ)、渡辺一馬選手(ホンダ)、古市選手、井手敏男選手(ヤマハ)などが続く。序盤は10台がトップ集団を形成し、めまぐるしく順位を入れ替える大混戦を展開していった。富沢選手と仲城選手は、この激しい争いの中でアグレッシブなライディングを披露していく。
ところが、9周目に3位につけていた富沢選手が第2ヘアピンでスリップダウン。富沢選手は2戦連続の転倒リタイアとなってしまった。また、仲城選手もペースが上がらず、苦しい戦いを展開していく。
一方、予選12位からスタートした柳沢祐一選手(ホンダ)は、1周目は11位だったものの、着実に追い上げていくと、残り2周で先輩の仲城選手、山本武宏選手(ホンダ)をパス。5位入賞を果たしている。
また、仲城選手は7位、予選で好調だった古市選手は10位でゴールしている。