■ 2007/9/30 第6戦 岡山国際サーキット
REPORT
JSB1000
中須賀選手が今季2勝目を決める
第5戦菅生から約1ヶ月、第6戦が岡山国際サーキットで行われた。残る戦いは、今回と最終戦鈴鹿だけ。2007シーズンは終盤を迎えている。
土曜日に行われた予選。朝から肌寒く、曇り空だったが、JSB1000クラスの予選が行われる頃に雨が降り出した。一旦降り出した雨は予選中に上がり、予選終盤になると路面はほぼドライになるという難しいコンディションとなる。最後にスリックタイヤに履き替えてアタックしたライダー、うまくタイヤを替えることができなかったライダーで、明暗が分かれた。
ヤマハの中須賀克行選手は、終盤にうまくタイムを更新すると2番手を獲得する。
また、阿部典史選手(ヤマハ)は7番手2列目、山口辰也選手(ホンダ)は9位、大崎誠之選手(ヤマハ)11位、ケガから復帰した森脇尚護選手(ホンダ)は14位にそれぞれつけた。
決勝当日、午前中は雨が降っていたが、昼頃に雨はあがりJSB1000クラスは始まる頃には、路面はほとんど乾いてきていた。
ほぼ全車スリックタイヤでスタート。好ダッシュを決めた中須賀選手は1周目をトップで戻ってくる。後ろに徳留和樹選手(ホンダ)が続き、2台がトップ争いを展開。3位以下は、阿部選手、柳川明選手(カワサキ)、山口選手などが続く。
7周目に阿部選手をパスした柳川選手がトップ2台に追い付き、中須賀選手、徳留選手、柳川選手が競り合いを始める。セカンドグループは、阿部選手、酒井大作選手(スズキ)、渡辺篤選手(スズキ)、山口選手が形成している。
中盤に入っても、中須賀選手はトップをキープ。徳留選手、柳川選手が後ろから続き、予断を許さない状況は続く。さらに、後方から渡辺選手が追い上げて、トップ集団に接近していった。
15周目、中須賀選手を追っていた徳留選手がオーバーランのミスを犯して遅れ、柳川選手が2位に上がるが、18周目に柳川選手は転倒リタイアしてしまう。
中須賀選手は安定した走りでトップを守っていくが、終盤に入ると、渡辺選手が接近。2台がトップ争いを開始する。ラストラップには渡辺選手のアタックを受けるが、巧みにブロックしていくと、中須賀選手が今季2勝目を達成した。
「0.3秒から0.5秒くらいの差で渡辺選手に後ろにつかれて、どうしようか考えました。一度渡辺選手を前に出そうかとも思いました。でも、予選中に何回もヨシムラの2台と一緒に走るチャンスがあって、渡辺選手の様子がわかっていたので、前に出したら抜き返すポイントはないと思った。それでトップを走り続けることにしたんです。最終戦は2レースとも勝つつもりで頑張ります」と中須賀選手は語った。
また、レース終盤、阿部選手、山口選手、安田毅史選手(ホンダ)が5位を争い、阿部選手6位、山口選手7位でゴールした。柳川選手がリタイアしたため、98点の山口選手と97点の阿部選手がランキング2、3位に浮上している。
一方、大崎選手は8位、森脇選手はリタイアに終わっている。
ST600
稲垣選手が今季初の表彰台3位を獲得
ST600クラスでは、佐藤裕児選手(ヤマハ)が首位の高橋英倫選手(カワサキ)に1点差と迫っている。
ドライコンディションで行われた予選。佐藤選手は、セッティングに手間取ったものの、予選終盤タイムを更新すると6番手2列目を獲得した。
路面はウェットながら、雨は止んでいるという難しいコンディションの中で決勝は始まった。
1周目、佐藤選手8位、予選16位から好ダッシュを見せた稲垣誠選手(ホンダ)が9位につける。
稲垣選手は着実に追い上げていくと、6周目には4位に浮上。9周目にベテランの鶴田竜二選手(カワサキ)を抜き去ると3位に上がる。
その後、路面が徐々に乾いていくという難しい状況の中で、稲垣選手は後続を離していくと単独3位をキープ。今季初の表彰台3位を獲得した。
「うれしいですが、僕は前へ、前へとそれだけを考えていた結果です。僕が選んだタイヤはドライ用の中でもソフトタイヤで、最後まで調子がよかったです。僕はただがむしゃらに走っただけです。最終戦も精一杯、頑張ります」 と稲垣選手は語った。
また、佐藤選手は苦戦しながらも、6位でゴール。この結果、ポイントテーブルでは、優勝した小西良輝選手(ホンダ)が首位に上がり、4位に入った高橋選手が1点差でランキング2位、佐藤選手が首位に5点差のランキング3位につけて最終戦に臨むことになった。
GP250
高橋選手が今季初優勝を達成
ランキングトップに立つ宇井陽一選手(ヤマハ)は、ここまで3戦全勝。(前戦は決勝はキャンセルとなった)さらにポールポジションも3戦連続で獲得している。
ドライコンディションで行われた予選では、高橋巧選手(ホンダ)が開幕戦もてぎ以来のポールポジションをゲットする。「セッティングをあまり変更しなくても、最初から合っている感じでした。前回の菅生からスタートの失敗もなくなったので、今回もスタートさえ失敗しなければ宇井選手には負けないと思います」と高橋選手は語っていた。
続いて、コンマ3秒差で宇井選手が2番手となった。
また、山崎郡選手(ヤマハ)4位フロントロー、富沢祥也選手(ホンダ)10位につけている。
250クラスは完全なドライコンディションで始まった。ポールシッターの高橋選手はスタートミス。宇井選手がホールショットを決めてレースをリードしていく。宇井選手の後ろに及川誠人選手(ホンダ)、高橋選手と続く。高橋選手は2周目に及川選手を抜き去ると、トップの宇井選手を追いかけ始める。
4周目になると、高橋選手がついに宇井選手を捕らえるとトップに浮上する。
レース中盤、トップの高橋選手、宇井選手は約1秒の間隔で走行を続ける。宇井選手はコンマ5秒差にまで差をつめるが、終盤に入ると差は広がってしまう。最後までハイペースでトップを守った高橋選手が、今季初優勝を決めた。
「レインコンディションではタイムが出ていなくて、朝のウォームアップ走行でもタイムが出てなかったんです。でも、宇井選手に1回は勝ちたかったので、今回勝ててうれしいです。でも、今回勝てたのは小園監督とスタッフのお陰なので、次は自分の実力で勝ちたいです」と高橋選手。
敗れた宇井選手は「途中までいいペースでひっぱってもらい、このままいけば周回遅れとかを使って何とか前に出られるかも、と思っていたのですが、自分が周回遅れに引っかかって遅れてしまいました。その後はホイールスピンが止まらなくて、今日は2位でいいと思って完走を目指しました。今年はチームのためにも、応援してくれる人のためにもタイトルを取りたいです」と語った。
最終戦を残して、宇井選手87点、高橋選手72.5点でランキング1、2位につけている。
また、山崎選手は6位、富沢選手は7位に入っている。
GP125
富沢選手がバトルを制して今季3勝目をゲット
125クラスでは、前戦菅生で復調して開幕戦以来の優勝を飾った富沢祥也選手(ホンダ)が、3位フロントローを獲得。ベテランの仲城英幸選手(ホンダ)は11位となった。
雨は上がっていたが、路面はウェットというコンディションで125クラスの決勝はスタートした。
ホールショットを決めたのは富沢選手で、後ろから岩田裕臣選手(ホンダ)、菊池寛幸選手(ホンダ)、山本武宏選手(ホンダ)、仲城選手と続く。
4周目に入ると仲城選手が転倒して、トップグループから大きく後退してしまう。
2周目から菊池選手が先頭に立ち、富沢選手、山本選手、岩田選手がの4台が先頭集団となっていく。
レース中盤に入ると、菊池選手と富沢選手が激しいトップ争いを展開。すぐ後ろには山本選手、岩田選手も続く。
11周目、ついに富沢選手が菊池選手をパス。さらに、トップに立った富沢選手はすぐさま引き離しにかかる。
菊池選手、山本選手も追従したが、岩田選手は遅れていった。
最終ラップ、富沢選手は菊池選手に一旦抜かれるが、すぐに逆転。最終コーナーを真っ先に立ち上がると富沢選手が今季3勝目をつかんだ。
「雨のレースになるとは予想もしていませんでした。タイトル争いからは遠ざかっているので、ホールショットは欲しかったんです。そこからトップを独走するか、または転んでノーポイントになるかのどちらかに決めていました」と富沢選手はコメントした。