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■ 2011/5/1 第3戦 ポルトガル エストリル
天気 気温 観客
晴れ 18度 40,123人

首位のブラドル選手が今季2勝目。高橋選手が今季初の表彰台3位を獲得する






東日本大震災の影響で、第3戦に組み込まれていた日本GPが秋に延期された。第2戦スペインから1ヶ月の間隔をあけて、第3戦はポルトガルのエストリルで開催された。
 
大会初日から雨が降ったり止んだりの悪天候に見舞われてしまう。
予選当日も朝方雨が降っていた。走行時はほとんど止んでいたが、路面上の所々にウェットパッチが残るコンディションとなる。
転倒車が多くでる難しいコンディションの中、ラストラップにファステストラップをたたき出したのはS・ブラドル選手(Kalex)で、開幕から3戦連続のポールポジションを獲得した。
「今回はずっとセッティングに苦労していたからポールを取れるとは思ってなかった。予選中にだんだんセッティングがよくなって、最後はプッシュしたよ」とブラドル選手。
続いて2位はT・ルティ選手(Suter)。予選中に転倒していたが、すぐに再スタートして好タイムを出した。3番手はJ・シモン選手(Suter)が入り、今季初のフロントローをつかんだ。
また、高橋裕紀選手(Moriwaki)は、7番手3列目からのスタートとなる。「ずっと中古のタイヤで最後まで走りきって、いいリズムで走れている。セッティングにもいい感触はあります」と高橋選手は語った。
 
天気が心配されたが、決勝当日は晴天に恵まれた。
決勝レースが始まると、ブラドル選手がホールショットを決め、ルティ選手、高橋選手、D・アーゲター選手(Suter)、K・ソフーグロ選手(Suter)などが続く。
レース序盤は、ブラドル選手とルティ選手がトップ争いを展開するが、4周目にトップに出たルティ選手が転倒してしまう。
これでトップのブラドル選手の後ろに続くのは、ソフーグロ選手、シモン選手、高橋選手となる。
さらに、1周目は16位だったイアンノネ選手がめざましい勢いで挽回し、上位グループを猛追していく。
中盤になると、ブラドル選手は1秒以上のリードを築く。シモン選手、ソフーグロ選手、高橋選手の2位争いにイアンノネ選手が加わり接近戦を展開。イアンノネ選手は高橋選手、ソフーグロ選手を抜いていく。
後半に入ると、トップはブラドル選手、2位争いはシモン選手とイアンノネ選手となり、高橋選手、ソフーグロ選手は遅れ始める。さらに、18周目にソフーグロ選手は転倒してしまう。
レース終盤、シモン選手とイアンノネ選手は競り合いながらトップのブラドル選手に接近し、三つ巴のバトルとなる。
ファステストラップを更新する速さを見せたイアンノネ選手は残り4周でトップに立つが、その直後に転倒。すぐに再スタートするも大きく後退する。これで再びトップは再びブラドル選手に。
最後はブラドル選手とシモン選手の一騎打ちとなり、ブラドル選手が逃げ切って今季2勝目を達成した。
「序盤から集中して走っていったよ。ルティ選手に抜かれたけど彼が転倒して、その後も集中して速いラップタイムをキープしていった。終盤、イアンノネ選手に抜かれたけど彼も転倒した。最後はシモン選手に追われたけど、勝ててよかった」とブラドル選手。
シモン選手は今季初の表彰台2位を獲得した。「最後はブラドル選手に接近してなんとか抜きたかったけど無理だった。でも、今季初めて表彰台に上がれてよかった」とシモン選手はコメントした。
また、高橋選手が今季初の3位表彰台をつかんだ。直前に弟の江紀さんを交通事故で亡くしていた高橋選手は、表彰台で弟の遺影をかかげていた。
「今週は集中するのが大変だった。スタートよく上位についていったけど、中盤から遅れをとってしまった。イアンノネ選手が転倒して、ラッキーな形だったけど表彰台に上がれてよかったです。この表彰台を弟に捧げます」と高橋選手は語った。
一方、イアンノネ選手は再スタートして13位でゴールしている。


テロール選手が独走で開幕3連勝






125クラスでは、目下ランキングトップのN・テロール選手(アプリリア)が、今季2度目のポールポジションを獲得した。
「予選はすごくうまくいったよ。コンディションが難しかったけど、いいペースで走ることができた。明日はドライになるといいね。とにかく、全力で優勝を狙うよ」とテロール選手はコメントした。
続いてS・コルテス選手(アプリリア)が2番手。3位に地元ポルトガルの新鋭、16歳のM・オリヴィエーラ選手(アプリリア)がつける。ポルトガル人ライダーがフロントローからスタートするのは、GP史上初のことだった。
また、尾野弘樹選手(KTM)は、21位となっている。「予選では少しずつセッティングがよくなった。最後に転倒してしまったけど、明日に向けて状況は悪くないです。少しでも追い上げていきたいです」と尾野選手は語った。
 
決勝レースがスタートすると、テロール選手がホールショットを決めてそのままレースをリードしていく。2位以下は、コルテス選手、オリヴィエーラ選手、フォルガー選手、ザルコ選手などが続く。
トップのテロール選手は序盤からハイペースで後続を引き離していき、5周目には5秒近いリードを築く。
2位以下は、コルテス選手、ファウベル選手が僅差で続く。4位争いはザルコ選手、フォルガー選手に、スペイン選手権のチャンピオン、M・ヴィニャーレス選手(アプリリア)が加わり、競り合いを展開。地元期待のオリヴィエーラ選手は、この4位争いから徐々に後退していった。
レース中盤、テロール選手が完全に独走体制。ファウベル選手とコルテス選手が2位争い、ヴィニャーレス選手、ザルコ選手、フォルガー選手が4位争いを繰り広げていく。
そして、終盤に向けて、4位争いの3台が前方の2台に接近。コルテス選手、ファウベル選手、ヴィニャーレス選手、ザルコ選手、フォルガー選手の5台が2位を争いを開始する。
中でもヴィニャーレス選手はファウベル選手、コルテス選手を猛追。残り4周というところで2位に上がる活躍を見せる。フォルガー選手は遅れたが、ヴィニャーレス選手、コルテス選手、ファウベル選手、ザルコ選手の4台が表彰台をかけた戦いを見せていく。そして、残り3周となった20周目にファウベル選手が転倒リタイア。この後も2位争いはゴールまでもつれ込んでいく。
 
一方、完全にひとり旅となったテロール選手は、最後までまったくライバル達をよせつけず開幕3連勝を達成した。
「最初の5周、集中して逃げた。それからずっとひとりで走っていたから集中を保つのが大変だったよ。とにかく信じられないような完璧な優勝だったね」とテロール選手。
表彰台をかけた争いは、終盤に向けてさらに激化。コルテス選手、ヴィニャーレス選手、ザルコ選手がドッグファイトを展開。そして、残り3周で前に出たコルテス選手が、からくも逃げ切って2位をゲットした。
「ハードファイトだったね。終盤はファウベル選手などに追われて大変だった。テロール選手にはかなわなかったけど、次は彼に勝ちたいね」とコルテス選手はコメントした。
続いて、ザルコ選手とヴィニャーレス選手がサイドバイサイドでゴール。あまりに僅差だったため、ビデオ判定でザルコ選手が3位に決まった。
「いいバトルだったよ。最後はシケインでヴィニャーレス選手を抜いてうまくいった。次はホームGPだけど、慢心せずにマイペースでやりたいね」と2戦連続表彰台にのぼったフランス人、ザルコ選手は語った。
また、尾野選手は17位でチェッカーを受けた。「スタートはよかったんですが、序盤はペースを上げられなかった。それから単独になってからはタイムを上げることができた。次のルマンも初めてのコースだけど、最初からペースを上げていきたい」と尾野選手は語った。


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 S.Bradl Speed Master Kalex '44.40.765 DUNLOP user
2位 J.Simon Mapfre Aspar Team Moto2 Suter '44.40.912 DUNLOP user
3位 高橋裕紀 Gresini Racing Moto2 Moriwaki '44.46.953 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 N.Terol Bancaja Aspar Team 125cc Aprilia '41.21.986 DUNLOP user
2位 S.Cortese Intact-Racing Team Germany Aprilia '41.25.657 DUNLOP user
3位 J.Zarco Avant-AirAsia-Ajo Derbi '41.26.452 DUNLOP user
17位 尾野弘樹 Caretta Technology
Forward Team
KTM '42.40.141 DUNLOP user

第3戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 S.Bradl Viessmann Kiefer Racing Kalex 61 DUNLOP user
2位 A.Iannone Speed Master Suter 48 DUNLOP user
3位 S.Corsi Ioda Racing Project FTR 37 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 N.Terol Bancaja Aspar Team 125cc Aprilia 75 DUNLOP user
2位 S.Cortese Intact-Racing Team Germany Aprilia 50 DUNLOP user
3位 J.Folger Red Bull Ajo MotorSport Aprilia 42 DUNLOP user