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■ 2011/6/5 第5戦 スペイン カタロニア
天気 気温 観客
曇り 22度 81,838人

ブラドル選手が混戦を制して今季3勝目






ル・マン戦から2週間後、スペイン北東部のカタルニアサーキットで第5戦が行われた。
曇り空ながら、ドライコンディションで初日から走行が行われていった。2日目の予選では、残り20分ころに雨がぱらついたが、コースコンディションにほとんど影響はなかった。
ポールポジションを獲得したのは、首位のS・ブラドル選手(Kalex)で、これで開幕5戦連続のポール獲得となった。
「昨日からコーナー出口がうまくいかなくて、マシンのセッティングに苦労してしまった。でも、チームががんばってくれて、いいセッティングができた。予選では少しずつタイムを上げていって最後は必死で攻めたよ。」とブラドル選手。
続いて、地元スペインのA・エスパルガロ選手(Pons Kalex)が初のフロントロー2番手に続く。
3番手には、昨年ここカタロニアで優勝を決めた高橋裕紀選手(Moriwaki)が入った。
「今回はセッティングが大変だった。チームのおかげで、マシンがよくなっていった。最後に、フロントローまでたどりつけるとは思わなかったよ。明日は混戦になると思うが、いいレースがしたいです。」と高橋選手は語った。
また、好調な走りを見せていたB・スミス選手(Tech3)は、雨がぱらついたときに転倒。そのまま走行を終えて6位となった。A・イアンノネ選手(Suter)は、予選早々に転倒。マシンを修復した後、残り数分でコースイン。必死でタイムアタックしたものの22位に沈んでいる。
 
決勝当日、朝まで雨が降っていたが、その後雨は止み、レースはほぼドライコンディションで行われた。
決勝レースはブラドル選手のホールショットで始まる。後ろからJ・シモン選手(Suter)、エスパルガロ選手、高橋選手、D・アーゲター選手(Suter)、T・ルティ選手(Suter)などが続く。
ブラドル選手が先行していくが、2位以下も離されずに隊列状態が続く。そして、6周目にルティ選手の転倒を避けようとして高橋選手がクラッシュ。この2台の脱落で、上位はブラドル選手、シモン選手、エスパルガロ選手、アーゲター選手、K・ソフーグロ選手(Suter)の5台となる。約2秒後ろにはS・コルシ選手(FTR)とM・マルケス選手(Suter)も続く。
レース中盤、先頭集団の5台に、マルケス選手、コルシ選手も着実に近づいていく。13周目にはトップのブラドル選手からコルシ選手まで7台が3秒以内で続く接近戦となる。
14周目、後続集団が増えてくると、ブラドル選手はペースアップ、逃げ切りを図る。
翌周、ブラドル選手は1秒半のリードを奪う。後続集団では、この周にアーゲター選手がクラッシュ。さらに、ソフーグロ選手がシモン選手に追突して2台とも転倒してしまう。
このアクシデントの後、ブラドル選手が独走体制となり、単独2位にマルケス選手、単独3位にエスパルガロ選手となる。
ブラドル選手は安定した速さを見せると、そのままトップでチェッカー。今季3勝目を達成して、ポイントリードを43点に広げた。
「今週はセッティングに格闘して大変だった。でもチームががんばってくれたんだ。5、6周目くらいでフィーリングが変わっていったから乗り方を変えて走ったよ。最後まで集中していったんだ。この調子で戦いたいね」とブラドル選手。
 
続いてマルケス選手が2位に入る。「序盤がうまくいかなかった。でも、少しずつペースが上がって前の集団に追いついていった。ブラドル選手に追いつきたかったけど、無理だったから2位をキープしたよ」とマルケス選手。
エスパルガロ選手が、Moto2クラス初の表彰台3位を獲得した。「地元で表彰台に上がれて夢みたいだ。家族、スタッフが応援してくれたおかげだと思う。本当にうれしいよ」とエスパルガロ選手は語った。
転倒リタイアに終わった高橋選手は「レース序盤は、周りが熱くなっていたので抑えていた。そしたら目の前でルティ選手が転んで、避けようとしたら後ろから突っ込まれて転んでしまった。でも、打撲だけで済んだので次までに体調を整えます」と語った。


ゴール前で波乱。テロール選手が地元で今季4勝目






125クラスの予選では、地元スペイン勢が大活躍。目下ランキングトップのN・テロール選手(アプリリア)が今季4度目のポールポジションを獲得した。
「フィーリングはすごくいいよ。予選最後にフロントフォークのセッティングを変えたらよくなかったけど、小さな問題なんだ。エンジンも車体もよかった。明日はスタートを決めて、トップ集団から抜け出したいね」とテロール選手。
続いてバンキア・アスパーのチームメイト、H・ファウベル選手(アプリリア)が2位。「予選最後は必死でアタックしたけど、テロール選手には届かなかった。でも、この調子でがんばっていけば、明日は優勝争いできると思うんだ。明日はスタートから攻めていくよ」とファウベル選手は語った。
3番手に前回のウィナー、M・ヴィニャーレス選手(アプリリア)が入り、スペイン人がフロントローを独占した。
スペイン人以外の最上位は、4位に入ったフランス人、J・ザルコ選手(デルビ)。
また、尾野弘樹選手は前回のル・マン戦の後にチームを離れたためエントリーしていない。
 
決勝レースはほぼドライコンディションで始まった。スタートよく飛び出したのはテロール選手で、ヴィニャーレス選手、ファウベル選手などが後ろから続く、2周目にはヴィニャーレス選手がトップに立ち、後ろからテロール選手が付いていく。約2秒離れてザルコ選手、E・バスケス選手(デルビ)、ファウベル選手がセカンドグループとなって接戦を見せる。この中からザルコ選手が抜け出していく。
中盤に向けてザルコ選手が上位2台に追いつき、ヴィニャーレス選手、テロール選手、ザルコ選手がトップ争いを展開していく。
一方、後方から追い上げてきたJ・フォルガー選手(アプリリア)がセカンド集団に追いつき、ファウベル選手をパス。フォルガー選手とファウベル選手が4位争いとなる。
トップ争いでは、8周目からテロール選手がレースの主導権を握り、ヴィニャーレス選手、ザルコ選手が後ろから続く。4位争いはフォルガー選手とファウベル選手の一騎打ち。しかし、16周目にファウベル選手はコースアウトして遅れてしまった。
レース終盤、先頭グループのテロール選手とザルコ選手はハイペースをキープ。ヴィニャーレス選手はついていけずに離されてしまう。これでトップ争いは、テロール選手とザルコ選手に絞られた。
4位争いは、後方からS・コルテス選手(アプリリア)が追い付きフォルガー選手をパス。2台は接近したままバトルを続ける。
 
そして最終ラップ、テロール選手とザルコ選手の接近戦は続いていく。テロール選手が先行していくが、ラストコーナーでザルコ選手がイン側に入り、立ち上がりで2台はサイドバイサイド。アウト側にいたテロール選手はザルコ選手に押し出されるような形でダートにでてしまう。ザルコ選手が僅かに先にゴールしたが、この抜き方が危険行為とみなされレースタイムに20秒加算される。このペナルティでザルコ選手は6位に後退してしまった。 結局、テロール選手が地元で今季4勝目を決めた。 「最後のコーナーへ低いギアで入って、速く立ち上がろうと考えていた。そうすればザルコ選手がインに入ってきても勝てると思っていたんだ。でも、彼が来て、僕をコースの外へ押し出した。レースディレクターには感謝している。あのようなやり方はよくないと思うんだ。地元ファンの前で勝てて本当によかったよ」とテロール選手は語った。
続いて、上位2台には離されたものの、ヴィニャーレス選手が3番手でゴールして、2位となった。
「序盤はいい感じで走れたんだけど、後半は前の2人に付いていけなかった。でも、表彰台に上がれてうれしいよ」とヴィニャーレス選手。
 
また、4位争いは最後、フォルガー選手とコルテス選手にバスケル選手も追い付いて3台のバトルに展開。フォルガー選手が辛くも逃げ切ると4位でチェッカー。繰り上がって3位表彰台に上がった。
「びっくりしたよ。今回はけっこう苦しかったから4位でも悪くないという感じだった。3位になれたなんてラッキーだったよ」とフォルガー選手は語った。


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 S.Bradl Viessmann Kiefer Racing Kalex '43.03.308 DUNLOP user
2位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter '43.05.290 DUNLOP user
3位 A.Espargaro Pons HP 40 Pons Kalex '43.05.545 DUNLOP user
リタイヤ 高橋裕紀 Gresini Racing Moto2 Moriwaki '9.07.502 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 N.Terol Bancaja Aspar Team 125cc Aprilia '42.29.647 DUNLOP user
2位 M.Vinales Blusens by Paris Hilton Racing Aprilia '42.40.003 DUNLOP user
3位 J.Folger Red Bull Ajo Motorsport Aprilia '42.44.907 DUNLOP user

第5戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 S.Bradl Viessmann Kiefer Racing Kalex 102 DUNLOP user
2位 S.Corsi Ioda Racing Project FTR 59 DUNLOP user
3位 A.Iannone Speed Master Suter 49 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 N.Terol Bancaja Aspar Team 125cc Aprilia 120 DUNLOP user
2位 S.Cortese Intact-Racing Team Germany Aprilia 72 DUNLOP user
3位 J.Folger Red Bull Ajo Motorsport Aprilia 68 DUNLOP user