RIDERS NAVI

FIMロードレース世界選手権
全日本ロードレース選手権
全日本モトクロス選手権
全日本トライアル選手権
アジアロードレース選手権
FIM世界耐久選手権
モトクロス世界選手権
トライアル世界選手権
AMAスーパーバイク
AMAスーパークロス/ナショナルモトクロス
CATEGORY
■ 2012/5/19 ルーカスオイルAMAプロモトクロス第1戦
カリフォルニア州サクラメント/プレイリーシティSVRAパーク
天気 気温 観客
晴れ 32度 不明

スチュワートが電撃移籍後、スズキで初優勝!




 ルーカスオイルAMAプロモトクロス選手権、通称ナショナルが例年通りサクラメントで開幕。アメリカのモトクロス界は、ここを境にスタジアムからアウトドアへと切り替わる。ライアン・ビロポート(カワサキ)、チャド・リード(ホンダ)、トレイ・カナード(ホンダ)ら負傷者の多い開幕ではあるが、その一方でシーズン途中に異例の移籍を実現させたジェイムズ・スチュワート(ヤマハ→スズキ)が出場するなど、話題性には事欠かない。
 会場のプレイリーシティSVRAパークは、サクラメント郊外にある広大なオフロードエリアで、モトクロスコースはほんの一部である。緩やかな丘の斜面を利用したレイアウトは、ハイスピードでオーソドックス。土質は元来の硬質土にもみがらを混ぜることによって、改善が着々と進んできた。このもみがらと頻繁な散水作業により、路面は適度な湿り気を帯びていて、掘り起こしたコーナーや要所要所には数本のワダチができていた。また丘を下りきったブレーキングポイントなどにはきついギャップができるので、全体的にハイスピードでありながら油断できない個所が多い。全体的にミディアムハードと呼べるコンディションの今大会、ダンロップはMX-51F/MX-51を推奨していた。
 
 450クラスのヒート1では、注目のスチュワートとアンドリュー・ショート(ホンダ)が並んで好スタート。オープニングラップ途中からは、スチュワートがリーダーとなった。3位以下にはデイビー・ミルサップス(ヤマハ)、マイク・アレッシ(スズキ)、ブレット・メットカーフ(スズキ)が続く。徐々にリードを広げるスチュワートとは対照的に、セカンドグループでは激しいポジションの変動があった。6周目にはメットカーフが2位に浮上し、8秒先を走るスチュワートと共にスズキ1-2態勢となった。
 13周目にはミルサップスがメットカーフに替わって2位に上がる。トップのスチュワートが序盤に見せたハイペースを維持せず、クルージングに入っていたため1〜2位の間隔が詰まったが、5秒弱のマージンを残してスチュワートが優勝。久々のアウトドア勝利を飾った。2位ミルサップスに続き、3位にはスタート10位から追い上げたライアン・ダンジー(KTM)が入賞した。
 
 450クラスのヒート2は、アレッシのホールショットで始まった。その後にダンジー、スチュワート、ミルサップス、ショート、トミー・ハーン(ホンダ)が続く。上位3人は早くから仕掛け合い、ダンジーがトップに立つとアレッシがまた逆転。その隙にスチュワートが2人を抜いてトップに浮上、という三つ巴のバトルが繰り広げられた。
 4周目からはスチュワートとダンジーが競り合いながら抜け出し、アレッシ以下を引き離していった。スチュワートが逃げるとダンジーが食らい付き、両者の間には決定的な差が生じない。ダンジーの逆転もありそうな雰囲気を保ちながら、緊迫したトップ争いが続く。後半になると周遅れが現れたが、この処理の仕方でスチュワートとダンジーに差が出てしまう。最後はスチュワートが単独でチェッカーを受け、開幕戦でパーフェクトウィンを達成。2位ダンジーに続いて、3位にはアレッシが入った。


バゲットがパーフェクトウィン!



 250クラスのヒート1、オープニングラップから飛び出したのはジャスティン・バーシア(ホンダ)、その背後にケン・ロクスン(KTM)、イーライ・トマック(ホンダ)、アイバン・テデスコ(カワサキ)らが続く。テデスコは負傷者の多いプロサーキットを補強するために、450クラスからスイッチしてきている。序盤から始まった接近戦の中から、5周目にロクスンがバーシアをかわしてリーダーに。これで世界チャンピオンを2人のSXライツチャンピオンが追う形となった。
 レース後半に差しかかっても、ロクスン、バーシア、トマックの順に変わりはなかった。だが残り時間が気になる終盤になると、スタート5位から虎視眈々と上位を狙っていたブレイク・バゲット(カワサキ)がスパート開始。13周目にトマックをかわすと、優勝争いに名乗りを上げたのである。やがて迎えた最終ラップには、まずバーシアを抜いて2位に浮上。そして最後の難所でもある丘でロクスンをかわし、ついにリーダーとなったバゲット。ファイナルラップに2人を抜く勝ち方は、地元カリフォルニアのファンを総立ちにさせるほど劇的だった。
 ディフェンディングチャンピオンのディーン・ウィルソン(カワサキ)は、スーパークロス終盤戦で負傷した肩を完治できないままアウトドア開幕に臨んだが、ヒート1途中でリタイア。肩の手術をすることになるかもしれないという情報もある。450のビロポートに続き、ゼッケン1番受難のシーズンになりそうだ。
 
 250クラスのヒート2では、バーシア、ロクスン、バゲットが好スタートを決め、ヒート1と同じ顔ぶれが揃った。だが1周目にロクスンが転倒を喫し、バゲットに先行を許してしまう。2位に上がったバゲットの勝負は早く、5周目にはバーシアをかわしてトップに躍り出た。レース後半には1〜2位の差が開き、バゲットの独走態勢が確立。このまま2位バーシア、3位ロクスンを引き離し、バゲットが完全優勝を遂げた。1年前のサクラメントで初めて総合優勝(2位/1位)を果たしたバゲットが、またスピードに磨きをかけて帰ってきた。450クラスの様変わりも含め、スーパークロスとは違ったドラマが待ち受けていそうだ。


順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム  
1 7 J・スチュワート Yoshimura Suzuki Suzuki '36.10.657 DUNLOP user
2 18 D・ミルサップス Toyota JGR Yamaha +4.837  
3 5 R・ダンジー Red Bull KTM KTM +9.919 DUNLOP user
4 24 B・メットカーフ Yoshimura Suzuki Suzuki +19.697 DUNLOP user
5 29 A・ショート L&Mc Racing Honda +22.354 DUNLOP user
6 25 B・ティックル Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +29.547 DUNLOP user
順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム  
1 7 J・スチュワート Yoshimura Suzuki Suzuki '36.27.120 DUNLOP user
2 5 R・ダンジー Red Bull KTM KTM +2.837 DUNLOP user
3 800 M・アレッシ Motoconcepts Suzuki +28.871 DUNLOP user
4 29 A・ショート L&Mc Racing Honda +31.311 DUNLOP user
5 24 B・メットカーフ Yoshimura Suzuki Suzuki +32.156 DUNLOP user
6 21 J・ワイマー Monster Energy Kawasaki +40.974 DUNLOP user
順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム  
1 12 B・バゲット Monster Energy Pro Circuit Kawasaki '36.02.185 DUNLOP user
2 70 K・ロクスン Red Bull KTM KTM +0.530 DUNLOP user
3 20 J・バーシア Geico Powersports Honda +2.495 DUNLOP user
4 17 E・トマック Geico Powersports Honda +25.692 DUNLOP user
5 38 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +1.01.415 DUNLOP user
6 9 I・テデスコ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +1.01.923 DUNLOP user
順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム  
1 12 B・バゲット Monster Energy Pro Circuit Kawasaki '34.34.104 DUNLOP user
2 20 J・バーシア Geico Powersports Honda +8.815 DUNLOP user
3 70 K・ロクスン Red Bull KTM KTM +13.253 DUNLOP user
4 31 M・ダバロス Rockstar Suzuki +55.677 DUNLOP user
5 9 I・テデスコ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +1.03.384 DUNLOP user
6 956 B・ウォートン Rockstar Suzuki +1.07.943 DUNLOP user

第1戦終了時点

順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー ポイント  
1 7 J・スチュワート Yoshimura Suzuki Suzuki 50 DUNLOP user
2 5 R・ダンジー Red Bull KTM KTM 42 DUNLOP user
3 800 M・アレッシ Motoconcepts Suzuki 34 DUNLOP user
4 29 A・ショート L&Mc Racing Honda 34 DUNLOP user
5 24 B・メットカーフ Yoshimura Suzuki Suzuki 34 DUNLOP user
6 25 B・ティックル Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 29 DUNLOP user
順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー ポイント  
1 12 B・バゲット Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 50 DUNLOP user
2 20 J・バーシア Geico Powersports Honda 42 DUNLOP user
3 70 K・ロクスン Red Bull KTM KTM 42 DUNLOP user
4 9 I・テデスコ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 31 DUNLOP user
5 17 E・トマック Geico Powersports Honda 29 DUNLOP user
6 31 M・ダバロス Rockstar Suzuki 25 DUNLOP user