FIMロードレース世界選手権
全日本ロードレース選手権
全日本モトクロス選手権
全日本トライアル選手権
アジアロードレース選手権
FIM世界耐久選手権
モトクロス世界選手権
トライアル世界選手権
AMAスーパーバイク
AMAスーパークロス/ナショナルモトクロス
CATEGORY
■ 2012/4/8 第1戦 カタール ロサイル
天気 気温 観客
晴れ(ナイトレース) 25度 8,604人

マルケス選手が大バトルを制して今季初優勝を決める。日本勢は苦戦






3年目を迎えたMoto2クラス。今年もダンロップがオフィシャルサプライヤーとして、全チームに同じタイヤを供給する。
昨シーズン、同クラスはラップタイムが大幅に上がり、タイヤへの負担も徐々に大きくなった。
過去2年間で着実に開発を進めてきたダンロップは、このハイスピード化に伴い、今季新たな体制で臨む。
昨年は、ラウンド毎に2種類のフロントタイヤ、7種類のリアタイヤを供給してきたが、今年は2種類の新しいプロファイルのフロントタイヤ、5種類のリアタイヤを準備している。
カタールには、新たに開発されたリアタイヤが使用される。
このタイヤはすでに事前テストで使用され、ライダーたちからグッドインプレッションを得ている。
 
開幕戦カタールは、今年もナイトセッション。今季初の公式予選は気温25度、ドライコンディションの中で始まった。
そして、ポールポジションを獲得したのは、昨年同クラス・ランキング5位のT・ルティ選手(SUTER)。全てのセッションでトップタイムを記録する速さを見せた。
「ずっとトップタイムを出しているなんで、すごいことだと思う。初日からいいフィーリングで走れている。でも、明日は混戦になると思うから表彰台を狙ってがんばるよ」とルティ選手。
続いて、昨年ランキング2位のM・マルケス選手(SUTER)が2番手、昨年ランキング3位のA・イアンノネ選手(SPEED UP)が3番手とチャンピオン候補がフロントローを占めた。
また、GP復帰した中上貴晶選手(KALEX)が9位と好位置につけている。
「セッティングがまだ十分じゃない。1周だけ、なんとか速いタイムを出せた。これからセッティングを詰めて、明日はトップ争いに加わりたいです」と中上選手はコメントした。
今季、SUTERのマシンに乗り換えた高橋裕紀選手は、25番手となった。
「セッティングを外してしまった。25番手は厳しいが、これからセッティングを修正して、あきらめずに戦いたいです」と高橋選手。
 
決勝当日もドライコンディションとなり、夜の8時20分から開幕戦が始まった。
スタートダッシュを決めたのはルティ選手。後ろからP・エスパルガロ選手(KALEX)、マルケス選手、イアンノネ選手などが続く。
序盤からトップ争いは大混戦、エスパルガロ選手を先頭に、マルケス選手、イアンノネ選手、ルティ選手を中心に9台が僅差で続く。
7周目にイアンノネ選手がトップに立つが、マルケス選手、エスパルガロ選手、E・ラバット選手(KALEX)、ルティ選手など8台が僅差で続いてく。
10周目になるとマルケス選手がトップに浮上。しかし12周目にコーナーでミスするとやや遅れを取る。
代ってエスパルガロ選手が先頭に立ち、ラバット選手、ルティ選手、イアンノネ選手、マルケス選手など8台が後半に入っても激しい順位争いを演じていく。
そして、15周目にルティ選手がトップに立ち、逃げ切りを図る。差をつけることはできず、ルティ選手を先頭に、マルケス選手、イアンノネ選手、さらにエスパルガロ選手、ラバット選手がトップ集団を形成して、レースは終盤へと向かう。
そして、最終ラップはルティ選手、マルケス選手、イアンノネ選手のオーダーで突入。マルケス選手のアタックを受けたルティ選手は1コーナーでオーバーラン。すぐにコースに戻ったが遅れを取ってしまう。
この後、トップ争いはマルケス選手とイアンノネ選手のバトルとなり、最終コーナーへ先に侵入したのはイアンノネ選手だったが、コーナー立ち上がりで横に並んだマルケス選手が、ゴール直前で前に出てチェッカー。今季初優勝を決めた。昨年終盤は、転倒で目を損傷して欠場していたが、復帰戦でいきなり優勝をもぎとった。
「冬の間、いろいろ大変だったから、本当にうれしいよ。予選ではいまひとつペースをつかめていなかったけど、レースではいい感じで走れた。タフな戦いだった。でも、まだシーズンは始まったばかり、これからもがんばるよ」とマルケス選手。
2番手はイアンノネ選手。
「いいバトルができたと思う。最後のストレートでは、マルケス選手のマシンの方が速かったので、どうしようもなかった。勝てなかったけど、2位でもうれしいよ」とイアンノネ選手。
続いて、エスパルガロ選手が3位を死守。「表彰台は無理かなと思っていた。前の3人は速くて追いつけなかったよ」とエスパルガロ選手。ルティ選手は5番手に終わった。
 
一方、中上選手は14位に入りポイントを獲得。高橋選手は19位でゴールしている。「マシンのセッティングがみつからずにレースを迎えていたのできつかった。まだやることがいっぱいある。少しずつマシンを仕上げていきたい」と高橋選手は語った。


ヴィニャーレス選手がMoto3クラス初ウィナーに輝く。藤井選手は21位でゴール






世界グランプリが始まった1949年から行われていた125クラスが昨年いっぱいで廃止され、今年からMoto3クラスが始まった。
使用されるマシンは4ストローク250cc単気筒エンジンのマシンで、ダンロップはオフィシャルサプライヤーとして、全チームにタイヤを供給する。
Moto2クラスと違い、Moto3クラスはエンジン、車体ともチームそれぞれが選択し、タイヤだけはダンロップのワンメイクとなる。
ダンロップではMoto3クラスのために3種類のコンパウンド、ハード、ミディアム、ソフトのタイヤを準備。それぞれのラウンドに向けて、2種類のコンパウンドのフロント、リアタイヤを全チームに供給する。
開幕戦カタールが行われるロサーリサーキットは、今季最も1周距離が長いコース。さらに、砂漠の中にあるために砂埃が路面に落ちること、ハードブレーキングポイントがあることなどから、タイヤへの負担の大きいサーキットだ。
そのため、今回はハード、ミディアムのコンパウンドのタイヤを全チームに供給している。

ドライコンディションで行われた予選では、昨年125クラス・ランキング4位のドイツ人、S・コルテセ選手(KTM)がポールポジションを獲得した。
「ラストラップを必死に走って最速タイムを出すことができた。すごくリラックスしていい感じで走れている。だけど、Moto3クラスの初レースなのでどうなるか分からないね。ベストを尽くすよ」とコルテス選手。
続いて、僅か百分の1秒差の2番手に昨年125クラス・ランキング3位のM・ヴィニャーレス選手(FTR HONDA)、3番手にL・ロッシ選手(FTR HONDA)が並んだ。
また、昨年の全日本J-GP3クラスでチャンピオンを獲得した18歳の藤井謙汰選手(TSR HONDA)がGPデビュー。初めてのコースの攻略、セッティングに苦しみ28位につけた。
「自分の動き、バイクの挙動が少しずつ合ってきている。セッティングを詰めて、順位を上げていきたいです」と藤井選手は語った。
 
ホールショットを決めたのはルーキーのフェナティ選手(FTR HONDA)で、後ろから同じくルーキーのA・シッシス選手(KTM)、コルテセ選手、ヴィニャーレス選手、ロッシ選手と続く。
フェナティ選手は引き離しにかかるが、すぐにヴィニャーレス選手が追い付き、2台がトップ争いを展開。後方3位争いはL・サロム選手(KALEX KTM)、コルテセ選手、M・オリヴィエーラ選手(SUTER HONDA)の3台の戦いとなっていく。 
レース中盤に入っても、ヴィニャーレス選手とフェナティ選手が後続を大きく離して一騎打ちを展開。3位争いは、コルテセ選手、サロム選手、オリヴィエーラ選手の3位争いにZ・カイルディン選手(KTM)、シッシス選手、ロッシ選手、D・ケント選手(KTM)が追い付き7台が表彰台をかけた戦いを始め、何度も順位を入れ替えていく。
終盤に入ると先頭に出ていたヴィニャーレス選手が徐々にフェナティ選手を引き離し始める。
3位争いは、コルテス選手、コルテセ選手を中心に7台が僅差のバトルが続く。
そして、トップのヴィニャーレス選手は最後は4秒以上の差をつけてチェッカー。Moto3クラス初ウィナーとなった。また、昨年から小排気量クラスの3連勝を飾った。
「今日の結果には満足している。チームでがんばってきてつかんだ優勝だね。レース中は、冷静に走ってフェナティ選手を離して行った。彼はすごく速かったよ。優勝でシーズンスタートできて最高だね。」とヴィニャーレス選手。
続いて、ルーキーのイタリア人、フェナティ選手が2位をつかんだ。フェナティ選手は昨年のイタリア選手権ランキング2位、ヨーロッパ選手権のチャンピオンだ。「信じられない気持ちだよ。事前テストからここまですごくがんばってきたんだ。次のレースもベストを尽くすよ」とフェナティ選手。
3位争いは終盤までもつれたが、最後はコルテセ選手とサロム選手のバトルとなり、コルテセ選手が3位を死守した。
「以前ポールを取ったときは、クラッシュとかトラブルが多かったんだけど、今回は表彰台に上がれてうれしいよ。開幕戦でポールと3位でよかったと思う」とコルテセ選手。
また、GPデビューを果たした藤井選手は、21位にまで追い上げてチェッカーを受けた。
「GP初レースを走って、1周目のガッツが足りないなと思った。予選からレースの組み立て方、マシンの作り方などつかんでいきたい」と藤井選手はコメントした。


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter '40.34.225 DUNLOP user
2位 A.Iannone Speed Master Speed Up '40.34.286 DUNLOP user
3位 P.Espargaro Pons 40HP Tuenti Kalex '40.35.637 DUNLOP user
14位 中上 貴晶 Italtrans Racing Team Kalex '40.52.100 DUNLOP user
19位 高橋 裕紀 NGM Moble Forward Racing Suter '41.10.823 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 M.Vinales Blusens Avintlia FTR Honda '38.40.995 DUNLOP user
2位 R.Fenati Team Italia FMI FTR Honda '38.45.296 DUNLOP user
3位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM '38.59.008 DUNLOP user
21位 藤井 謙汰 Technomag-CIP-TSR TSR Honda '40.02.234 DUNLOP user

第1戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter 25 DUNLOP user
2位 A.Iannone Speed Master Speed Up 20 DUNLOP user
3位 P.Espargaro Pons 40HP Tuenti Kalex 16 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 M.Vinales Blusens Avintlia FTR Honda 25 DUNLOP user
2位 R.Fenati Team Italia FMI FTR Honda 20 DUNLOP user
3位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM 16 DUNLOP user