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■ 2012/4/29 第2戦 スペイン ヘレス
天気 気温 観客
曇り時々雨 14度 103,728人

雨で赤旗終了したレースで、エスパルガロ選手がMoto2初優勝。中上選手は5位に入る






開幕戦から3週間、世界グランプリはいよいよヨーロッパラウンドへと突入した。
スペイン南部のヘレスサーキットは、コーナーが入り組んだテクニカルコースだ。
ダンロップは、新しくスリムに改良されたフロントタイヤを持ち込んだ。プレシーズンテストでもテストされたこのタイヤは、ややスリムになったことで、すばやいハンドリングやタイヤの接地感を向上させた。
また、リアタイヤには、ソフト&ミディアムコンパウンドのタイヤを持ち込んだ。その他、ウェット用のタイヤも準備している。
 
第2戦は、走行初日から悪天候に見舞われてしまう。2日目は一時的に雨は止んだものの、いつまた降り始めるか分からない状況だった。
Moto2クラスの予選は最後に行われたため、ほぼドライコンディションで始まった。天気の変化も予想される中、セッション序盤から激しいタイムアタックが展開されていった。
後半に入ってもドライのまま走行は続き、開幕ウィナーのM・マルケス選手(SUTER)が、今季初のポールポジションを獲得した。
「最後まで冷静に走っていった。ウェットでもいい感じで走れている。明日のレースでもあせらず集中して走りたい」とマルケス選手。
続いて、中上貴晶選手(KALEX)が好調な走りを見せて、初のフロントロー2番手をゲットした。
「もう少しでポールポジションだったけど、2位でもすごくうれしいです。明日はいいスタートを切って、いいレースができると思う」と中上選手。
3番手には、P・エスパルガロ選手(KALEX)が入っている。
また、高橋裕紀選手(SUTER)は22番手に留まった。
「前回に続いて、マシンに問題があってよくなっていない。天気も変わって難しい。レースは厳しいが、少しずつでもマシンをよくしていきたい」と高橋選手。
 
決勝当日、朝方雨が降ったが、ウォームアップまでに止んでいた。ところどころ濡れている難しい状況で、Moto2クラスの決勝レースを迎えた。
決勝レースがスタートするとT・ルティ選手(SUTER)がホールショット。マルケス選手、エスパルガロ選手、M・デ・メグリオ選手(SPEED UP)、中上選手、S・レディング選手(KALEX)などが続く。
まずはルティ選手が引き離しにかかるが、レディング選手、マルケス選手が続き、3台が一旦先頭集団を作る。すぐにR・クルメナハー選手(KALEX)、エスパルガロ選手なども追い付き、トップ争いは大混戦となっていく。
9周目にクルメナハー選手と、デ・メグリオ選手が転倒。この後、ルティ選手、マルケス選手、レディング選手、エスパルガロ選手の4台にM・カリオ選手(KALEX)も追い付き、5台が接近戦を見せていく。
 
中盤に入ると、カリオ選手、レディング選手は徐々に遅れ始め、ルティ選手、エスパルガロ選手、マルケス選手の3台が何度も順位を入れ替える激しい戦いを演じていく。このころ、雨がぱらつき始める。
何度もマルケス選手、エスパルガロ選手がトップを入れ替えていく中、雨がさらに強まっていく。そして、トップが18周目に入ったところで赤旗が提示された。
レースは17周目の終了時点の順位となり、エスパルガロ選手の今季初優勝となった。
「地元で勝てて本当にうれしい。コンディションが難しくて大変なレースだった。あっちこっち濡れているから走るところがあまりなくて厳しかったよ」とエスパルガロ選手。
続いてマルケス選手が2位、ルティ選手が3位となった。
マルケス選手は「路面は難しいし、雨は降ってくるし、タフなレースだった。だから2位でもうれしいよ。いつ転倒してもおかしくないような状況だったからね」とコメント。
ルティ選手は「序盤トップに立って逃げようとしたけどだめだった。雨が降ってきて難しかったよ。表彰台に上がれてよかった」と語った。
また、中上選手は序盤10位と出遅れていたが、徐々に追い上げを開始。トップ集団には追いつけなかったが、5位となった。
「スタートに失敗して、ペースが上がらなくてエリアス選手を抜くのに手間取ってしまった。追い上げていたところで雨が降ってきた。次は表彰台争いできるようにがんばりたいです」と中上選手。
一方、高橋選手は21位で終わった。「カタールのときと同じで、マシンがよくならない。いろいろと試しているがうまくいかない。次はなんとかしたいです」と高橋選手は話していた。


GP2戦目のイタリアン、フェナーティ選手が初優勝を決める






Moto3クラスの公式タイヤサプライヤーであるダンロップは、3種類のスリックタイヤ、3種類のリアタイヤを用意している。
ヘレスには、ミディアム&ハードのフロントタイヤ、ソフト&ミディアムのリアタイヤ、ウェット用のタイヤを全ライダーに提供する。
 
Moto3クラスの走行も初日からウェットコンディション。2日目の予選は、ハーフウェットの中で行われた。
この難しい状況の中で、17歳のスペインのルーキー、A・リンス選手(SUTER HONDA)が、初のポールポジションを獲得した。
「コンディションが難しかったが、スタッフがスリックタイヤでいけといってくれたので、いいタイムを出すことができた。ここは大好きなコースなので、レースを楽しみたいです」とリンス選手。
続いて、2位にS・コルテス選手(KTM)、3位にM・オリヴィエーラ選手(SUTER HONDA)が入る。
開幕ウィナーのM・ヴィニャーレス選手(FTR HONDA)は、9番手3列目となった。「スリックタイヤを使用しなかったのが失敗だった。でも、明日がウェットでもドライでも大丈夫だよ」とヴィニャーレス選手。
また、藤井謙汰選手(TSR HONDA)は22位につけた。「最後、レインタイヤで走ってしまった。路面がほどんとドライになっていたのでだめだった。明日はどんな状況でも走れるように準備したいです」と藤井選手。
 
第1レースとして行われたMoto3クラスは、ハーフウェットのコンディションで決勝を迎えた。
スタート良く飛び出したのは、ポールシッターのリンス選手で、J・コーンフェイル選手(FTR HONDA)、オリヴィエーラ選手、R・フェナーティ選手(FTR HODA)、A・シッシス選手(FTR HONDA)などが続く。しかし、先頭にでたコーンフェイル選手、オリヴィエーラ選手、さらにシッシス選手などが序盤に転倒。ウェットパッチがところどころ残っているだけに、転倒車が相次ぐ。
 
2周目にリンス選手がトップに浮上し、フェナーティ選手とL・ロッシ選手(FTR HONDA)が2位争いを展開。8周目にリンス選手がコースアウトして少し遅れをとり、ロッシ選手、フェナーティ選手、リンス選手の3台が先頭集団となる。
10周目にロッシ選手が転倒。さらに、13周目にリンス選手も転倒して後退すると、フェナーティ選手の独走体制となる。
リンス選手はすぐに再スタートして、コルテス選手、L・サロム選手(KALEX KTM)、A・マスボー選手(HONDA)と2位争いを開始する。
 
中盤に入ると、トップのフェナーティ選手は20秒以上の大量リードをとる。2位争いからは、マスボー選手が徐々に後退。コルテス選手、リンス選手、サロム選手の3台のバトルとなる。
レース終盤、トップのフェナーティ選手はファステストラップを更新する速さで快走し、後続に30秒以上の差をつける。
世界グランプリ2戦目、16歳のスペイン人、フェナーティ選手は見事な初優勝を果たした。
「タフなレースだったので、信じられない気持ちだよ。スタート直後の1コーナーでリスクを負って順位を上げた。それからは冷静に走っていった。カタールの結果がまぐれじゃないことが分かったよ」とフェナーティ選手は語った。
2位争いは、最後まで激戦となりサロム選手が、コルテス選手、リンス選手を抑えてチェッカー。今季初の表彰台をつかんだ。
続いて、コルテス選手が表彰台最後の一角3位をゲットした。
「難しいコンディションで、若いライダーが転倒していたので慎重に走っていった。気がついたらフェナーティ選手と差がついていた。2位争いは大変だったけど、表彰台を確保できてよかった」とコルテス選手。
 
一方、開幕ウィナーのヴィニャーレス選手は序盤にコースアウトして遅れを取ったが、28位から追い上げて6位に入った。
また、藤井選手は中盤6位争いに加わる活躍を見せていたが、17周目に転倒してしまった。
「中盤、6位争いをしていて、初ポイントを取れるかと思ったのでとても悔しいです。でも、いい経験になったし少し自信にもなりました」と藤井選手は語った。


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 P.Espargaro Pons 40 HP Tuenti Kalex '30.12.879 DUNLOP user
2位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter '30.13.120 DUNLOP user
3位 T.Luthi Interwetten-Paddock Suter '30.13.362 DUNLOP user
5位 中上 貴晶 Italtrans Racing Team Kalex '30.17.716 DUNLOP user
21位 高橋 裕紀 NGM Moble Forward Racing Suter '30.52.344 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 R.Fenati Team Italia FMI FTR Honda '43.50.885 DUNLOP user
2位 L.Salom RW Racing GP Kalex KTM '44.27.024 DUNLOP user
3位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM '44.27.780 DUNLOP user
リタイヤ 藤井 謙汰 Technomag-CIP-TSR TSR Honda '29.27.696 DUNLOP user

第2戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter 45 DUNLOP user
2位 P.Espargaro Pons 40HP Tuenti Kalex 41 DUNLOP user
3位 T.Luthi Interwetten-Paddock Suter 27 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 R.Fenati Team Italia FMI FTR Honda 45 DUNLOP user
2位 M.Vinales Blusens Avintlia FTR Honda 35 DUNLOP user
3位 L.Salom RW Racing GP Kalex KTM 33 DUNLOP user