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■ 2012/5/20 第4戦 フランス ル・マン
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雨の中、ルティ選手が今季初優勝。首位のマルケス選手が転倒リタイアする






第4戦は、24時間レースが行われることで有名な、ル・マンで行われた。
ル・マンのサーキットは、ハードブレーキングポイント、スローコーナーなどがありタイヤへの負担が大きいコース。さらに毎年天気の変化に悩まされるサーキットでもある。
ダンロップは、低い気温に対応するソフトコンパウンドのリアタイヤと、広い気温に対応できるソフトめのタイヤを用意した。
 
初日は曇りだったが、2日の予選当日は、雨が降ったり止んだりの難しいコンディションとなった。
Moto2クラスの予選はハーフウェットで始まり、最後は再び雨が降り出すという状況で行われた。
首位に立つM・マルケス選手(SUTER)は、予選中にスリップダウンする場面もあったが、序盤に出したベストタイムで3連連続のポールポジションを獲得した。
「変な予選だったよ。雨が降ったり止んだりしていて、僕は最初のうちにタイムを出した。その後、ブレーキングミスで滑ってしまったけど。すぐにマシンを直してもらって、再スタートして速く走れたから、明日は自信あるよ」とマルケス選手。
続いて、T・ルティ選手(SUTER)が2位。
「大変な予選だったよ。いつ転倒してもおかしくない状況で、だから2位になれてよかったと思う」とルティ選手。
3位にP・エスパルガロ選手(KALEX)が入った。「厳しい状況だった。この様子だと明日も天気は分からないしハードなレースになりそうだね」とエスパルガロ選手。
また、高橋裕紀選手(SUTER)は20位。「昨日の走り出しはフィーリングがよかった。その後セッティングを変えたのがよくなったけど、修正すればよくなると思う」と高橋選手。
中上貴晶選手(KALEX)は25位につけた。
「かなり厳しい状況です。マシンに問題があって思ったように攻められない状況です。なんとか改善したい。あきらめずにがんばってレースを終えたいです」と中上選手。
 
決勝当日は朝から雨降りとなった。Moto2クラスの決勝は雨の中で始まった。
決勝レースが始まると、エスパルガロ選手がトップに立ち、S・レィング選手(KALEX)、A・デ・アンジェリス選手(SUTER)、マルケス選手、ルティ選手などが続く。
そして、デ・アンジェリス選手など上位陣に転倒が続き、波乱の様相を呈していく。
8周目にルティ選手がトップに浮上し、すぐさま引き離しにかかる。2位以下のレディング選手、マルケス選手、J・ザルコ選手(MOTOBI)、C・コルティ選手(KALEX)がセカンド集団を形成する。
そして、11周目、首位のマルケス選手が転倒、リタイアとなってしまう。これで2位争いはザルコ選手、レディング選手、コルティ選手の3台となる。
レース中盤、トップのルティ選手は4秒近いリードを奪う。2位争いのグループは地元のザルコ選手が先行し、コルティ選手が3番手に続く。
上位陣は単独走行になったが、悪路の中で転倒車が続出する不穏な展開となっていく。
レース終盤、トップのルティ選手はマシンが振られる場面もあり、ペースが鈍る。2位のザルコ選手がルティ選手を猛追していく。
しかし、ザルコ選手は残り4周で無念のクラッシュ、そのままリタイアとなってしまう。
この後トップはルティ選手、2位コルティ選手、3位レディング選手がそれぞれ単独走行となる。
ルティ選手はそのままトップを守り切り今季初優勝。
「ついに優勝できました。チームに感謝しています。何度もスライドしそうになって大変だった。最後、また雨が降ってきたときには、なるべくリラックスするように心がけました。チャンピオンシップにとって重要な勝利ができた」とルティ選手。
 
続いてコルティ選手が初の表彰台2位をゲット。「僕は雨もルマンも好きじゃないのに、表彰台に上がれて不思議です。また上がりたいです」とコルティ選手。
レディング選手も今季初の表彰台に上がった。「予選から天気が変わって大変だった。滑りやすくて大変だったけど、集中して走っていったよ」とレディング選手。
エスパルガロ選手は6位となり、この結果、エスパルガロ選手がマルケス選手を抜いて1点差の首位に上がった。
一方、中上選手は前半に7位にまで順位を上げていたが、18周目に転倒リタイアとなった。
「セッティングを大きく振ってレースを走った。7位まで追い上げたんですが、中盤からペースを保つのが厳しくなって、転んでしまった」と中上選手。
高橋選手はスタート直後に他車の転倒に巻き込まれて転倒。すぐに再スタートして18位で完走した。
「今回から新しい車体になって、いきなり雨できつかった。最初に前で転倒があって、よけられなかった。少しでも多く走りたかったので、再スタートしてゴールできてよかったです」と高橋選手は語った。


波乱のレースで地元ロッシ選手が初優勝を飾る






ハードブレーキングと短いストレートが続くだけに、Moto3クラスにとっても、タイヤの使い方が難しいコースだ。ダンロップは、ミディアム&ハードのフロントタイヤ、ミディアム&ソフトのリアタイヤを全エントラントに提供した。
 
Moto3クラスはウェットコンディションの予選となった。
ポールポジションは、ランキング2位につけるM・ヴィニャーレス選手(FTR HONDA)が、今季初めて獲得した。
「ウェットでもドライでも、速く走れている。明日はスタートを決めて逃げていきたい。でも、天気が分からないから難しいレースになると思う」とヴィニャーレス選手。
続いて、2位にE・バスケス選手(FTR HONDA)、3番手にM・オリヴィエーラ選手(SUTER HONDA)と続く。
首位のS・コルテス選手(KTM)は、転倒して6番手2列目となった。
一方、藤井謙汰選手(TSR HONDA)は28位につけた。
「ちょっとトラブルがあって、フロントの感触がよくなかった。修正して、タイムを上げていきたいです」と藤井選手。
 
ウェットコンディションでレースはスタート。ヴィニャーレス選手が好スタート、Z・カエルディン選手(KTM)、J・コーンフォイル選手(FTR HONDA)、H・ファウベル選手(KALEX KTM)、L・サロム選手(KALEX KTM)などが続く。
7周目頃になるとファウベル選手、サロム選手、オリヴィエーラ選手、コーンフォイル選手、ヴィニャーレス選手の5台が先頭集団を形成。雨の中、激しい順位争いを繰り広げていく。この中から、サロム選手が徐々に遅れて後退する。
中盤に入ると、L・ロッシ選手(FTR HONDA)が追い付き、ファウベル選手、オリヴィエーラ選手、コーンフォイル選手、ヴィニャーレス選手、ロッシ選手の5台の戦いとなる。
そして、13周目になんとトップを走っていたファウベル選手、3番手につけていたコーンフォイル選手が相次いで転倒。悪路の中で転倒車が続出する波乱の展開となる。
これで、トップ争いはオリヴィエーラ選手、ヴィニャーレス選手、ロッシ選手の3台の戦いとなる。
さらに16周目、トップに立ち引き離しにかかっていたオリヴィエーラ選手が転倒。翌周、トップに立ったヴィニャーレス選手も転倒してしまう。
相次ぐアクシデントの後、レース終盤トップに立ったのは地元フランスのロッシ選手で、2位コルテス選手となる。3位にカエルディン選手がつけていたが18周目に転倒し、A・モンカヨ選手(KALEX KTM)が3位に上がる。 サバイバルレースは、ロッシ選手、コルテス選手、モンカヨ選手が上位3台となって終盤へと向かった。
波乱のレースはまだ終わらず、残り3周でコルテス選手が転倒し、再スタートしたものの6位に後退する。
この後、ロッシ選手、モンカヨ選手、A・リンス選手(SUTER HONDA)がトップ3となる。
ロッシ選手は、地元の大歓声を受けながらそのままトップを独走。
地元で念願の初優勝を成し遂げた。
「信じられない。長くて、クラッシュの多い大変なレースだった。集中して走ろうと必死だったよ。僕はこの近くで生まれて、近くに住んでいるんだ。スタッフや友人、家族みんなが喜んでくれて、本当にうれしいよ」とロッシ選手。
2位はモンカヨ選手、3位はリンス選手とフレッシュな顔ぶれの表彰台となった。
また、コルテス選手は6位でゴールし、辛くもランキングトップを守った。
一方、藤井選手は2周目に転倒してリタイアしてしまった。
「リアのトラクションがかからない感じで、難しいレースだった。ハイサイドを起こして転んでしまった。次に向けて、セッティングをよくしていきたいです」と藤井選手は語った。
リタイア続出の波乱のレースで完走したのは、出走33台中僅か15台だけだった。


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 T.Luthi Interwetten-Paddock Suter '50.02.816 DUNLOP user
2位 C.Corti Italtrans Racing Team Kalex '50.09.170 DUNLOP user
3位 S.Redding Marc VDS Racing Team Kalex '50.14.978 DUNLOP user
18位 高橋裕紀 NGM Moble Forward Racing Suter '50.39.902 DUNLOP user
リタイヤ 中上貴晶 Italtrans Racing Team Kalex '33.07.404 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 L.Rossi Racing Team Germany FTR Honda '49.12.390 DUNLOP user
2位 A.Moncayo Bankia Aspar Team Kalex KTM '49.39.738 DUNLOP user
3位 A.Rins Estrella Galicia 0.0 Suter Honda '49.41.289 DUNLOP user
リタイヤ 藤井 謙汰 Technomag-CIP-TSR TSR Honda '2.18.432 DUNLOP user

第4戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 P.Espargaro Pons 40HP Tuenti Kalex 71 DUNLOP user
2位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter 70 DUNLOP user
3位 T.Luthi Interwetten-Paddock Suter 68 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM 67 DUNLOP user
2位 M.Vinales Blusens Avintlia FTR Honda 55 DUNLOP user
3位 L.Salom RW Racing GP Kalex KTM 49 DUNLOP user