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■ 2012/6/3 第5戦 スペイン カタルニア
天気 気温 観客
曇り 26度 79,351人

イアンノネ選手が激戦を制して今季初優勝






第5戦は、スペイン、バルセロナ郊外にあるカタルニアサーキットで開催された。
このコースは、右コーナー8箇所、左コーナー5箇所で、特にタイヤの右側に負担がかかるレイアウトだ。特に長く右に回り込んでいる3コーナーはタイヤへの負担が大きい。ダンロップは、今年初めてデュアルコンパウンドのリアタイヤを持ち込んだ。このタイヤは、両サイドで違う特性を持つタイヤだ。
 
予選は気温31度という暑いコンディションで行われた。前回、転倒リタイアに終わったM・マルケス選手(SUTER)が、4戦連続のポールポジションをゲット。強さをアピールした。
「昨日まではセッティングがうまくいかなかったけど、予選ではゼロからセッティングをやり直したら速く走れたんだ。明日、ドライになれば優勝を狙えると思う」とマルケス選手。
続いて、1点差で首位に立っているP・エスパルガロ選手(KALEX)が2位。「ポールをとれなくて残念だけど、フロントローだからよかった。予選終盤はコース上が混んでいてタイムを上げられなかった」とエスパルガロ選手。
前回のウィナー、T・ルティ選手(SUTER)が3位フロントローを死守した。「昨日限界まで攻めて転倒したけど、全然問題ないよ。ポールを取りたかったけど、フロントローだからOKだよ」とルティ選手。
 
また、中上貴晶選手(KALEX)は、予選終盤に他車に追突され、マシンに少しダメージを受けてしまった。マシン修復でタイムロスすると、12位に留まった。
「予選終盤にアクシデントがあって、残念な予選になった。明日に向けてセッティングを詰めて、追い上げていきたい」と中上選手。
高橋裕紀選手(SUTER)は22位につけた。
「前回から新しい車体になってセッティングを調整している。今日は、フロントのセッティングがうまくいかなくてタイムが伸びなかった。少しずつマシンをよくしていきたい」と高橋選手は語った。
 
決勝当日、朝方雨が降ったが、曇り空のドライコンディションでレースを迎えた。
決勝レースが始まると、オープニングラップでトップに立ったのはイアンノネ選手で、D・アーゲター選手(SUTER)、マルケス選手、T・エリアス選手(SUTER)、エスパルガロ選手などが続く。
8周目になると、イアンノネ選手、マルケス選手、ルティ選手、エスパルガロ選手の4台が先頭集団を形成。イアンノネ選手がトップをキープしていく。上位集団の後ろでは、エリアス選手、アーゲター選手などが5位争い演じる。
レース後半17周目に入るとマルケス選手がトップに浮上するが、すぐにイアンノネ選手がトップを奪回。マルケス選手、ルティ選手、エスパルガロ選手も僅差で続き、勝負は終盤へ。
 
そして21周目、マルケス選手とエスパルガロ選手が接触、エスパルガロ選手は転倒。マルケス選手は少し遅れをとってしまう。
最後はイアンノネ選手とルティ選手の一騎打ち。イアンノネ選手がルティ選手を抑えきると今季初優勝を決めた。
「本当にタフなレースだった。序盤から前に出て逃げたかったけど、ルティ選手やマルケス選手もついてきた。それで、最後の3ラップでプッシュして勝つことができた。本当にうれしいよ」とイアンノネ選手。
ルティ選手は惜しくも2位。「イアンノネ選手といいバトルができた。ホットなレースだったね。2位になれてよかった。最後はアタックしたけど抜くことはできなかった」とルティ選手。マルケス選手は3位となった。
また、中上選手は序盤の13位から粘り強く追い上げると、終盤にはセカンド集団に接近。アーゲター選手を捕らえ6位でゴールしている。
「難しいレースだったけど、終盤追い上げて6位になれたのでよかったです。初日から苦しんだのでこの6位はうれしいです」と中上選手。
高橋選手は21位。「序盤、目の前で2度も転倒があり、遅れをとってしまった。ラップタイムは安定していた。次に向けてさらにセッティングを詰めていきたい」と高橋選手。
 
また、レース終了後、マルケス選手とエスパルガロ選手の接触について審議が行われ、マルケス選手の走行が危険だとして1分のペナルティが課せられた。しかし、チームが異議申し立てを行い、FIMはこのペナルティをキャンセル。マルケス選手の3位が確定した。
「いいセッティングができていなかったので厳しかったけど、いいレースができたと思う。終盤、ミスしてマシンが振られてしまい、その後エスパルガロ選手とぶつかってしまった。彼が後ろにいることは知らなかった。彼が転倒したことは、ゴール後まで知らなかったくらいなんだ。彼には本当に申し訳ないと思う」とマルケス選手。
この結果、ルティ選手が首位に上がり、マルケス選手は2点差の2位。エスパルガロ選手とイアンノネ選手が、首位に17点差の同点3位となっている。


地元でヴィニャーレス選手が今季2勝目を決める






Moto3クラスもタイヤへの負担が大きいことを考慮して、フロントタイヤ、リアタイヤ共にミディアム&ハードのコンパウンドのタイヤを用意した。
 
予選では、地元のM・ヴィニャーレス選手(FTR HONDA)が前回に続いて2戦連続のポールポジションを獲得した。
「ホームコースでポールポジションをとれてうれしいよ。このコースは、僕のライディングにぴったりというわけじゃないけど、速く走れている。明日は天候の変化に気をつけたい」とヴィニャーレス選手。
続いて、マレーシア人のZ・カエルディン選手(KTM)が初のフロントロー2位をつかんだ。「予選2位なんて最高の気分だ。表彰台に上がりたいけど、冷静に戦っていくよ」とカエルディン選手。
3番手は、前回のウィナー、L・ロッシ選手(FTR HONDA)が続き、首位のS・コルテス選手(KTM)は4位に続いて。
また、藤井謙汰選手(TSR HONDA)は、33位につけた。
「昨日よりタイムを上げたが、周りはもっと上げていったので順位は上がらなかった。明日朝のウォームアップでさらにタイムをあげて、レースで追い上げていきたい」と藤井選手は語った。
 
決勝がスタートすると、ロッシ選手が好ダッシュ。カエルディン選手、ヴィニャーレス選手、E・バスケス選手(FTR HONDA)などが続く。
4周目にはヴィニャーレス選手が先頭に立ち、ロッシ選手、バスケス選手が続きこの3台がトップ集団を形成。4位争いは、コルテス選手、H・ファウベル選手(KALEX KTM)などが演じていく。
中盤に入ると、4位を争う集団も追い付き、トップ集団は7台に。ヴィニャーレス選手、ロッシ選手、バスケス選手、コルテス選手、A・マルケス選手(SUTER HONDA)、M・オリヴィエーラ選手(SUTER HONDA)、ファウベル選手の7台が僅差で続く。
 
トップのヴィニャーレス選手は12周目ころから徐々に引き離し始める。後続はついていけず、2位争いとなっていく。この集団には、後方から3台も加わり、コルテス選手、ロッシ選手、マルケス選手など9台が大混戦を始める。
 
14周目になるとヴィニャーレス選手は5秒以上のリードを奪い独走体制。
2位争いは、ロッシ選手、コルテス選手、ファウベル選手を中心に演じられていく。しかし、ロッシ選手にはマフラーが落ちそうになるというトラブルが発生してペースが鈍る。
レース終盤になると、ヴィニャーレス選手は10秒近い差をつけて、完全に独走体制。そのまま今季2勝目を達成した。
「中盤まで逃げるのは難しかったけど、ペースをつかんでからはプッシュしていったんだ。だんだんと差が広がっていった。地元で優勝できて、最高の気持ちだよ」とヴィニャーレス選手。
 
2位争いは、コルテス選手、ロッシ選手、A・マスボー選手(HONDA)、オリヴィエーラ選手など7台が激しい戦いを続ける。
ラストラップにはコルテス選手、マスボー選手、オリヴィエーラ選手を中心に激しいドッグファイトが展開され、コルテス選手が2位でチェッカーを受けた。
「大変なレースだった。昨日転倒して痛み止めを飲んで走った。だから2位でも僕にとっては優勝みたいなもんだよ」とコルテス選手。
オリヴィエーラ選手が初の表彰台3位をつかんだ。
「やっと表彰台に上がれてうれしい。途中転倒しそうになって遅れたけど、がんばって追い上げたんだよ」とオリヴィエーラ選手。
また、藤井選手は25位となっている。
「目標としていたタイムに届かなくて、ペースが上がらなかった。次は知らないコースなので、しっかり下見をしてがんばります」と藤井選手は語った。


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 A.Iannone Speed Master Speed Up '41.16.852 DUNLOP user
2位 T.Luthi Interwetten-Paddock Suter '41.16.935 DUNLOP user
3位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Suter '41.17.989 DUNLOP user
6位 中上貴晶 Italtrans Racing Team Kalex '41.31.924 DUNLOP user
21位 高橋裕紀 NGM Moble Forward Racing Suter '41.52.655 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 M.Vinales Blusens Avintia FTR Honda '41.50.965 DUNLOP user
2位 S.Cortese RedBull KTM Ajo KTM '41.58.717 DUNLOP user
3位 M.Oliveira Estrella Galicia 0,0 Suter Honda '41.58.818 DUNLOP user
25位 藤井謙汰 Technomag-CIP-TSR TSR Honda 43.10.025 DUNLOP user

第5戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 T.Luthi Interwetten-Paddock Suter 88 DUNLOP user
2位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter 86 DUNLOP user
3位 P.Espargaro Pons 40HP Tuenti Kalex 71 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM 87 DUNLOP user
2位 M.Vinales Blusens Avintlia FTR Honda 80 DUNLOP user
3位 L.Salom RW Racing GP Kalex KTM 55 DUNLOP user