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■ 2012/7/15 第9戦 イタリア ムジェロ
天気 気温 観客
晴れ 25度 64,165人

イアンノネ選手が競り勝ち地元で2勝目を決める






ヨーロッパラウンド3連戦の3戦目、第9戦イタリアを迎えた。第10戦はMotoGPクラスのみとなるため、この後、Moto2、Moto3クラスは約1ヶ月のサマーブレークに入る。
舞台となっているムジェロは、約1.1キロのストレートを持ち、高低差のあるテクニカルコース。今年GPを開催するサーキットの中で最長距離のコースでもある。今年は7月開催ということで、高い気温も予想されるだけにタイヤにとっては過酷なコンディションとなる。
ダンロップは、今年耐久レースでも使用しているハードとミディアムのコンパウンドのリアタイヤを用意した。
 
気温30度という暑さの中で、予選が行われた。
ポール・ポジションは、目下ランキング2位につけるP・エスパルガロ選手(KALEX)。午前中に転倒して足を痛めたが、今季2度目のポールポジションをつかんだ。
「足は少しはれているけど、問題ない。調子はいい。明日は暑いし、大変なレースになると思うけど、がんばるよ」とエスパルガロ選手。
ランキングトップのM・マルケス選手(SUTER)は2番手。
「いい感触で走れている。ムジェロでは、ポールをとるのは大変なんだ。他のライダーについてスリップストリームをうまく使わないとならない。明日は、体力的にも大変なレースになると思う」とマルケス選手。
続いて、3番手にJ・ザルコ選手(MOTOBI)が、Moto2で自己最高の3位をつかんだ。しかし、フリープラクティス3回目でエスパルガロ選手に追突したとしてペナルティを受け、15位降格。18番グリットからのスタートとなる。
代わってフロントローに並ぶのは、地元イタリアのA・イアンノネ選手(SPEED UP)となった。
また、中上貴晶選手(KALEX)は10位。ザルコ選手の降格で9番手3列目からのスタートとなった。
「序盤でトップ集団に食らい付いていって、いいレースをしたいです」と中上選手。
高橋裕紀選手(FTR)は、今季最高の14位となる。
「フロントの感触がよくなって、いい方向に進んでいる。最後、コース上が混んでいてアタックできなかった。でも、安定して走れている」と高橋選手。
 
決勝当日も晴天に恵まれた。
決勝レースがスタートするとマルケス選手がホールショット。エスパルガロ選手、B・スミス選手(TECH 3)、T・ルティ選手(SUTER)などが続き、中上選手は1周目6番手につける。
そして、6周目になると中上選手がトップに浮上。後ろからルティ選手、マルケス選手、イアンノネ選手、エスパルガロ選手などがピタリとつける。
9周目になるとルティ選手がトップに上がり、中上選手、マルケス選手、イアンノネ選手、エスパルガロ選手が後ろから続き、5台がトップ集団となる。さらにスミス選手も追い付き、6台がトップ集団を形成する。
14周目、エスパルガロ選手が先頭に上がると、引き離しにかかる。後ろからルティ選手、マルケス選手、イアンノネ選手、スミス選手と続き、中上選手は6位に後退する。
残り5周になると、エスパルガロ選手は約1秒の差をつける。2位集団からイアンノネ選手が徐々に抜け出してトップを猛追。スミス選手、ルティ選手も僅差で続く。5位につけるマルケス選手はペースが上がらない。中上選手はS・レディング選手(KALEX)と6位を争っていく。
終盤に入ると、エスパルガロ選手とイアンノネ選手がトップ争い。ルティ選手、スミス選手が3位争いとなる。
そしてラストラップに入ると、1コーナーでイアンノネ選手がエスパルガロ選手を抜き去りトップに浮上。地元の大声援を受けながらイアンノネ選手はそのままトップを守り切りチェッカー。今季2勝目を決めた。
「地元で勝てて本当にうれしい。レース後半はみんなのペースが速くて大変だった。エスパルガロ選手が離しはじめたときは心配だったけど、追いついて抜くことができたよ」とイアンノネ選手。
2番手はエスパルガロ選手。
「途中までペースはあまり速くなくて、残り8周で前にでて逃げようと思った。だけど、イアンノネ選手の方が速かったね。2位だけど、いいレースはできたと思う」とエスパルガロ選手。
3位はルティ選手とスミス選手の戦いとなり、ルティ選手が3位表彰台をつかんだ。
「終盤、ブレーキングでミスして遅れてしまった。最後はスミス選手と競り合って、なんとか表彰台に上がれたから良かったよ」とルティ選手。
 
マルケス選手は5位に終わった。この結果、イアンノネ選手とエスパルガロ選手が同点2位となり、首位のマルケス選手とは34点差となった。
「チャタリングに悩まされ、レース中2度も転倒しそうになった。だから、ノーポイントに終わるより5位でゴールしようと思ったんだ」とマルケス選手。
また、前半に大健闘を見せた中上選手は、レディング選手に続いて7位でゴールした。
「初めてトップを走って不思議な感じだった。序盤で遅れずについていけた。いいレースができたので大満足です」と中上選手。
高橋選手は前半でコースアウトしたが、32位から追い上げて17位となっている。
「ギアに問題があって、コースアウトしてしまった。追い上げはしたけど。マシンの状態がよくなってきているので残念です。後半戦は巻き返します」と高橋選手。


ヴィニャーレス選手が激戦を制して今季5勝目






テクニカルな高速コースということで、Moto3クラスでは、リア、フロントとともにミディアム&ハード・コンパウンドのタイヤを提供した。
Moto3クラスでは、ランキング2位のM・ヴィニャーレス選手(FTR HONDA)が今季4度目のポールポジションを獲得。
「エキサイティングな予選だったよ。終盤はコース上にたくさんのライダーがいて、クリアラップをとるのが大変だった。最後はうまく彼らを抜いて、前のライダーのスリップストリームをつかっていいタイムを出せたんだ」とヴィニャーレス選手。
2位に首位のS・コルテス選手(KTM)が入る。
3番手は、スペインのルーキー、A・リンス選手(SUTER HONDA)がつかんでいる。
また、藤井謙汰選手(TSR HODA)は、初日は体調不良のために初日は走れず。2日目から走行をはじめ、予選35位となった。
「1日しか走れなくてきつかった。乗り方を変えようと試みたりしている。明日は朝のウォームアップからしっかり走りたい」と藤井選手は語った。
 
スタートが切られると、3列目からスタートしたZ・カエルディン選手(KTM)が好ダッシュ。E・バスケス選手(FTR HONDA)、A・リンス選手(SUTER HONDA)、ヴィニャーレス選手などが続く。
序盤は、カエルディン選手、R・フェナティ選手(FTR HONDA)、リンス選手などが次々とトップを入れ替えていく。後ろからヴィニャーレス選手、コルテス選手、バスケス選手など10台以上が僅差で続いていく。
7周目、ヴィニャーレス選手がトップに浮上するも、コルテス選手、バスケス選手、リンス選手など6台が続き、7台が先頭集団になる。
中盤に入っても、フェナティ選手、D・ケント選手(KTM)、N・アントネッリ選手(FTR HONDA)、リンス選手、バスケス選手、ヴィニャーレス選手、コルテス選手が激しく順位を変えていく。
レース後半になると、ヴィニャーレス選手が再びトップに立ち、コルテス選手、フェナーティ選手は付いていくが、アントネッリ選手以下4台は4位争いになっていく。
レース終盤、ヴィニャーレス選手、コルテス選手、フェナーティ選手の三つ巴のバトルは続く。
ラストラップに入るとメインストレートで3台がサイドバイサイドになる大激戦。息詰まるような戦いは続く。最終コーナーへはヴィニャーレス選手がトップで侵入。メインストレートの戦いとなるが、ヴィニャーレス選手、フェナティ選手、コルテス選手の差でゴールラインを通過した。
「終盤まで待って勝負をかけたんだ。それでも2台が付いてきて、最後のコーナーへは最初に進入しようとがんばった。うまくいったよ。前戦でひどい成績だったから、この優勝は本当にうれしいよ」とヴィニャーレス選手。
2位のフェナーティ選手は「地元で2位表彰台で最高の気持ちだよ。今週はスタッフと一緒に必死にがんばったんだ。苦戦が続いていたから、この結果は本当にうれしい」とコメント。
3位のコルテス選手は「最後、勝ちに行こうと思っていた。アクセレーションがいまいちで、うまくいかなかった。でも、表彰台に上がれたからよかったよ」と話した。
この結果、首位のコルテス選手と2位ヴィニャーレス選手は9点差となっている。
また、藤井選手は25位で完走している。
「初日走っていない分、出遅れた。自己ベストは更新したけど、まだまだだった。もう少し走れたかなとは思う」と藤井選手は語った。
 
この後、Moto2、Moto3クラスは第10戦では行われず、次戦は8月19日第11戦インディアナポリスとなる。


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 A.Iannone Speed Master Speed Up '39.52.523 DUNLOP user
2位 P.Espargaro Pons 40 HP Tuenti Kalex '39.52.613 DUNLOP user
3位 T.Luthi Interwetten Paddock Suter '39.53.420 DUNLOP user
7位 中上貴晶 Italtrans Racing Team Kalex '39.56.948 DUNLOP user
17位 高橋裕紀 NGM Moble Forward Racing FTR '40.44.489 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 M.Vinales Blusens Avintia FTR Honda '39.57.374 DUNLOP user
2位 R.Fenati Team Italia FMI FTR Honda '39.57.394 DUNLOP user
3位 S.Cortese RedBull KTM Ajo KTM '39.57.445 DUNLOP user
25位 藤井謙汰 Technomag-CIP-TSR TSR Honda '41.21.053 DUNLOP user

第9戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter 163 DUNLOP user
2位 P.Espargaro Pons 40HP Tuenti Kalex 129 DUNLOP user
3位 A.Iannone Speed Master Speed Up 129 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM 164 DUNLOP user
2位 M.Vinales Blusens Avintlia FTR Honda 155 DUNLOP user
3位 L.Salom RW Racing GP Kalex KTM 104 DUNLOP user