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CATEGORY
■ 2012/8/26 第12戦 チェコ ブルノ
天気 気温 観客
曇り 19度 139,232人

マルケス選手が混戦を制して今季6勝目を決める






アメリカ・インディアナポリス戦の翌週、舞台をヨーロッパに移し、チェコのブルノで第12戦を迎えた。
サーキットは、高低差のあるテクニカルコースで、コース幅が約15mあることからコーナーリングスピードの高いコースでもある。
ダンロップは、走り出しからグリップが高く、低い気温向きのミディアムコンパウンドのリアタイヤと、力強くコーナーを立ち上がれるハードコンパウンドのリアタイヤを持ち込んだ。
 
曇り空の中で始まった予選は、途中で雨がぱらつく難しいコンディションとなる。目下ランキング2位のP・エスパルガロ選手(KALEX)が、安定した速さを披露。ブルノの最速タイム記録を更新して、今季4度目のポールポジションを獲得した。
「セッティングが決まって、すごくいい感じで走れている。前戦では転倒しちゃったけど、まだレースはたくさんある。全力で追い上げていくよ」とエスパルガロ選手。
続いて、T・ルティ選手(SUTER)が2位。「いいペースで走れているからレースが楽しみだよ」とルティ選手。続いてS・レディング選手(KALEX)が3位となる。
首位のM・マルケス選手(SUTER)は、4位2列目となった。「いいセッティングはできたから、トップ争いできると思う。予選最後は、うまくタイムを更新できなかったけど、問題ないよ」とマルケス選手。
また、中上貴晶選手(KALEX)は7位。「チャタリングがでていたけど、最後にセッティングを修正して、なんとかタイムを上げることができたのでよかった」と中上選手。
高橋裕紀選手(FTR)は、22位となる。「昨日、マシンを組み直してもらって、やっとセッティングを始めた。少しずつよくなっているところです」と高橋選手。
 
決勝当日、朝から生憎の雨。朝のウォームアップ走行は雨の中で行われた。その後雨は止み、ドライコンディションでMoto2クラスの決勝を迎えた。
決勝レースが始まると、ルティ選手がホールショット。後ろからエスパルガロ選手、マルケス選手、S・コルシ選手(FTR)などが続く。中上選手も6番手につける。
ルティ選手がレースをリードし、マルケス選手、エスパルガロ選手、A・イアンノネ選手(SPEED UP)、コルシ選手などがピタリと後ろについていく。中上選手はペースが上がらず、12位へと後退してしまう。 6周目ころになると、トップ集団はルティ選手、マルケス選手、エスパルガロ選手、イアンノネ選手の4台に絞られていく。
レース中盤に入ってもルティ選手が先行し、マルケス選手、イアンノネ選手、エスパルガロ選手の3台も離されずについていく。上位4台と後続車は徐々に離れていく。
終盤に入っても4台は僅差のまま。そして残り3周でマルケス選手がトップに浮上。ルティ選手、エスパルガロ選手、イアンノネ選手も食い下がる。
ラストラップ、マルケス選手とルティ選手はテールトゥノーズ。息詰まる戦いが展開されるが、マルケス選手はルティ選手をブロックしていくと、今季6勝目をマークした。
「レースペースは思ったより速くなかった。ずっとルティ選手についていって、残り3周で前に出て100%がんばった。ラストラップにはずっとインを閉めていって勝つことができたよ。」とマルケス選手。
2位はルティ選手。
「前に出て逃げたかったけど、無理だった。最後はマルケス選手を抜き返したかったけど、彼はブレーキングがうまくてできなかったよ。でも2位でもうれしいよ」とルティ選手。
レース後半、エスパルガロ選手はイアンノネ選手を黄旗提示中にパスしてしまう。オフィシャルからサインボードが出され、一度イアンノネ選手の後ろ4位に戻る。
その後、エスパルガロ選手は再びイアンノネ選手を抜いたが、前の2人は届かず3位でゴールした。
「黄旗は分からなかった。イアンノネ選手の後ろに下がったことは問題なかったよ。昨日まで調子よかったけど、今日は今ひとつだった。点差は広がったけど、諦めずに戦うよ」とエスパルガロ選手。
この結果、首位マルケス選手と2位エスパルガロ選手の点差は48点に広がっている。
 
また、中上選手は17位。「今週悩まされてきたチャタリングがひどくて、どうにもならなかった。次はチームの地元なので、スタッフと話し合ってマシンをよくしたい」と中上選手。
高橋選手は18位でゴールしている。「フロントのフィーリングがどうしようもなくてきつかった。チャタリングがひどくて。何が悪いのかつきとめて、次に臨みたいです」と高橋選手は語った。


徐々に路面が乾く中、フォルガー選手が独走でMoto3初優勝






Moto3クラス用にダンロップは、フロントにミディアム&ハード、リアにソフト&ミディアムのタイヤを持ち込んだ。
ドライコンディションで行われた予選。目下ランキング2位のM・ヴィニャーレス選手(FTR HONDA)が、今季5度目のポールポジションを獲得した。
「スリップストリームを使わずにポールポジションを取れたからうれしい。いいペースで走れている。前回の転倒のことは忘れてがんばったんだ。明日は優勝を目指して集中していくよ」とヴィニャーレス選手。
2位に目下ポイントリーダーのS・コルテス選手(KTM)、3位にマレーシア人のZ・カエルディン選手(KTM)が入り、初のフロントロースタートとなった。
また、藤井謙汰選手(TSR HONDA)は、30位につける。「3回目の走行でタイムを上げられたんですが、予選ではうまく集団と一緒に走れなかった。レースでさらに自己ベストを更新したい」と藤井選手。
 
朝方降っていた雨はやみ、ハーフウェットで決勝を迎えた。ほとんどのライダーはグリッド上で、レインからスリックタイヤにかえて決勝に臨んだ。
決勝レースが始まるとレインタイヤで勝負に出たE・バスケス選手(FTR HONDA)が飛び出して、カエルディン選手、J・フォルガー選手(KALEX KTM)などが続く。ハーフウェットという難しいコンディションで、スリックタイヤのヴィニャーレス選手、コルテス選手は無理せずに7、8位につけていく。
4周目になるとフォルガー選手がバスケス選手を抜いてトップに浮上して、すぐさまリードを広げていく。3位以下は地元チェコのJ・コーンフォイル選手(FTR HONDA)、カエルディン選手などが続く。コルテス選手は7位に付け、ヴィニャーレス選手、A・リンス選手(SUTER HONDA)などの集団を引いている。
徐々にラインが乾いていく中、フォルガー選手が独走体制。2位にはコーンフォイル選手が続く。レインタイヤのバスケス選手は徐々に後退していく。
レース中盤、フォルガー選手は約10秒差をつけてトップを快走。2位にコーンフォイル選手が続く。3位にはカエルディン選手がつけていたが、コルテス選手、A・リンス選手、L・サロム選手(KALEX KTM)、ヴィニャーレス選手の4台が接近。カエルディン選手は順位を下げると、16周目に転倒してしまう。
レース終盤に入っても、トップのフォルガー選手はライバルたちを寄せ付けない強さを披露。チーム移籍2戦目にして、フォルガー選手はMoto3クラス初優勝を達成した。
「パーフェクトなレースだった。前にでてすぐにリードを広げられたから自分でも驚いた。自分のリズムを守って走ったよ。今年は厳しい状況がだったけど、チームが僕の実力を信じれくれて、本当に感謝している。この調子がこれからもがんばるよ。」とフォルガー選手。
 
一方、2位争いはレース終盤、コルテス選手、サロム選手、ヴィニャーレス選手、リンス選手がコーンフォイル選手に追いついて、僅差の戦いを展開。最後はコルテス選手とサロム選手のバトルとなり、サロム選手が最終ラップで逆転して2位をつかんだ。
「ヴィニャーレス選手、コルテス選手についていこうと思っていた。そして、最後にがんばってコルテス選手をとらえることができたよ」とサロム選手。
コルテス選手は3位。「チャンピオンシップを考えて、中盤まで慎重に走ったよ。でも、2位にはなりたかった。サロム選手に抜かれてしまって悔しいよ」とコルテス選手は語った。
ヴィニャーレス選手は4位。「雨のドイツでは15位だったから、難しいコンディションで4位だからよかったよ。これからも全力でがんばる」とヴィニャーレス選手。
この結果、首位のコルテス選手と2位ヴィニャーレス選手の点差は32点差と広がった。
また、藤井選手は26位でチェッカーを受けた。「朝は雨でレースはハーフウェットで、難しかった。レース中もペースが上がらず、内容がよくなかった。一度日本に帰るので、しっかりトレーニングして出直したい」と藤井選手は語った。


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter '41.19.178 DUNLOP user
2位 T.Luthi Interwetten-Paddock Suter '41.19.239 DUNLOP user
3位 P.Espargaro Pons 40 HP Tuenti Kalex '41.19.618 DUNLOP user
17位 中上貴晶 Italtrans Racing Team Kalex '41.37.673 DUNLOP user
18位 高橋裕紀 NGM Moble Forward Racing FTR '41.49.808 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Folger Mapfre Aspar Team Moto3 Kalex KTM '43.03.089 DUNLOP user
2位 L.Salom RW Racing GP Kalex KTM '43.09.007 DUNLOP user
3位 S.Cortese RedBull KTM Ajo KTM '43.09.052 DUNLOP user
26位 藤井謙汰 Technomag-CIP-TSR TSR Honda '44.47.709 DUNLOP user

第12戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter 213 DUNLOP user
2位 P.Espargaro Pons 40HP Tuenti Kalex 165 DUNLOP user
3位 T.Luthi Interwetten-Paddock Suter 154 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM 200 DUNLOP user
2位 M.Vinales Blusens Avintlia FTR Honda 168 DUNLOP user
3位 L.Salom RW Racing GP Kalex KTM 149 DUNLOP user