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■ 2012/9/30 第14戦 スペイン アラゴン
天気 気温 観客
晴れ 17度 44,746人

エスパルガロ選手がライバルを倒して今季3勝目を決める






第14戦の会場は、バルセロナから約250キロ西の内陸部にあるアラゴン。2009年に作られ2010年からMotoGPを開催しているサーキットで、約5キロの長めのコースとなっている。
コースはアップダウンがあり、1キロ弱の長いストレートと、ストレートに続くタイトな最終左コーナーなどを含む、テクニカルなレイアウトだ。
また、アラゴンは気温の寒暖差のある地域。今回、ダンロップは、耐久レースでテストしてきたミディアムコンパウンドのリアタイヤと、長い距離でもコンスタントな性能を発揮する固めのリアタイヤを用意した。
初日から雨に見舞われる悪天候となったが、予選だけはほぼドライコンディションとなった。セッティング時間の短い厳しい状況の中、イタリアンライダー、S・コルシ選手(FTR)が初のポールポジションを獲得した。
「滑りやすくて大変だったけど、うまく走れた。初めてのポールで本当にうれしい。レースでもいいリザルトを残したい」とコルシ選手。
続いて、ランキング2位のP・エスパルガロ選手(KALEX)が2位。「ここは1コーナーが狭いのでフロントローが大事なんだ。セッティングをもっとつめてレースに臨むよ」とエスパルガロ選手。
A・イアンノネ選手(SPEED UP)が3番手となる。「厳しかったけど、セッティングは徐々によくなっているよ」とイアンノネ選手。
首位のM・マルケス選手(SUTER)は、予選中にリアブレーキレバーが折れるというトラブルがあり今季最低の7番手に留まる。「最後にミスして順位はよくないけど、状態はいいよ」とマルケス選手。
また、中上貴晶選手(KALEX)は13位。「最後に転倒してしまって、タイムを更新できなかった。明日はいいレースしたいです」とコメント。
また、「日本から応援のメカニックが来てくれてよくなっている。少しずつ状態をよくしていきたい」という高橋裕紀選手(FTR)は16位。
小山知良選手(SUTER)は予選で転倒して28位。「アタックしようとして転倒してしまった。明日はなんとか追い上げていきたい」と話した。
 
決勝当日、心配された雨は上がり、秋晴れながら気温17度と肌寒いコンディションとなった。
スタートが切られると、コルシ選手がホールショット。2列目から好スタートしたC・コルティ選手(KALEX)、エスパルガロ選手、イアンノネ選手などが続く。マルケス選手は6位につける。
5周目になるとマルケス選手がトップに上がり、後ろからエスパルガロ選手、イアンノネ選手、コルシ選手などが続く。
レース中盤、マルケス選手、エスパルガロ選手、コルシ選手、イアンノネ選手の4台が僅差となり、5位以下も遅れずについていき、大集団の戦いは続いていく。
後半に入っても、トップ争いはマルケス選手、イアンノネ選手、エスパルガロ選手の3台を中心に続き、すぐ後からもコルシ選手、J・ザルコ選手(MOTOBI)、さらに追い上げてきたS・レディング選手(KALEX)がついていく。
18周目に入るとエスパルガロ選手がトップに浮上、すぐにスパートをかけて逃げ切りを図る。後方でイアンノネ選手とマルケス選手が激しいバトルを展開していく間に、エスパルガロ選手はコンマ7秒の差をつける。
エスパルガロ選手はこのままトップを守り切り、今季3勝目を達成した。
「最高の気分です。125クラスのときに2010年にここで勝った時みたいにうれしい。残りすべて勝っていけばまだタイトルの可能性があるので、全部勝ちたいです」とエスパルガロ選手。
2位争いはイアンノネ選手とマルケス選手が競り合っていたが、残り2周でマルケス選手が先行。イアンノネ選手は逆にレディング選手に隙をつかれてしまう。
マルケス選手は2位を守り切ってチェッカーを受ける。
「僕は100%がんばった。終盤は、みんな相手の出方を探っていた。最後はもっと速く走れるかなと思っていたけど、イアンノネ選手と競り合っていて、エスパルガロ選手と差がついた。でも、20点取れたからよかったよ」とマルケス選手。
続いて、レディング選手が3位に入り、イアンノネ選手は4位に終わった。前週に右の手のひらの痺れを取る手術を受けたレディング選手は、痛みに耐えながらも3位表彰台に上がった。
「痛みがひどいので、表彰台に上がれるとは思ってなかった。ラストラップは全力でがんばったよ」とレディング選手。
この結果、ポイントテーブルでは、首位のマルケス選手と2位エスパルガロ選手の差は48点につまっている。
また、高橋選手は23位。「どんどんセッティングを変えていったが、レースではけっこう厳しかった。分かったことも多いので、次に生かしたい」と高橋選手。
「予選で転倒した影響が今朝まで響いた。レースでは転倒しないように完走をめざしました」という小山選手は24位。
一方、中上選手は1周目に転倒。再スタートして30位となった。「いいレースをしたかったのですが、最初にミスして転倒してしまった。リタイアしたくなかったので、最後まで走りました」と中上選手は語った。


サロム選手が大混戦を制して今季2勝目






Moto3クラスでは長いストレートや気温を考慮して、ミディアムとハードのフロントタイヤ、ミディアムとソフトのリアタイヤを提供した。
予選では、ドイツのJ・フォルガー選手(KALEX KTM)が初のポールポジションを獲得した。「自分でも驚いた。初めてのポールなんてグレートだね。レースは混戦になると思うけど、いい結果を目指すよ」とフォルガー選手はコメント。
続いて、L・サロム選手(KALEX KTM)が2位、首位のS・コルテス選手(KTM)が3位に並ぶ。
また、藤井謙汰選手(TSR HONDA)は33位となった。「雨のセッティングで予選を走ったらうまく走れなかった。明日がドライになったらセッティングを変えて、追い上げたい」と藤井選手は語った。
 
決勝レースを迎えると、スターティンググリッドにつく前のウォームアップラップでアクシデント起きる。ランキング2位のM・ヴィニャーレス選手(FTR HONDA)がエンジントラブルでストップ。そのままリタイアとなってしまう。
スタートが切られるとフォルガー選手がホールショット。後ろからサロム選手、Z・カエルディン選手(KTM)、E・バスケス選手(FTR HONDA)、コルテス選手、R・フェナーティ選手(FTR HONDA)などが続く。
序盤から、10台以上のライダーが大集団を形成して、激しい順位争いを展開していく。
3周目にカエルディン選手がトップに立ちレースをリードするが、コルテス選手、バスケス選手、A・リンス選手(SUTER HONDA)、サロム選手、フェナーティ選手など13台が僅差で続く。
6周目になるとコルテス選手がトップに浮上するが混戦から抜け出すことはできず、僅差の戦いはさらに続く。一方、フェナティー選手は9周目にマシントラブルのためにリタイアしてしまう。
レース後半、トップ争いはコルテス選手、リンス選手、バスケス選手、サロム選手、D・ケント選手(KTM)を中心に大集団の争いは続いていく。
 
終盤に入ると、トップ争いはサロム選手、コルテス選手、フォルガー選手に絞られ、3台が息詰まるようなバトルを展開。ラストラップに入ると、3台が何度も順位を入れ替えるドッグファイトを繰り広げ、サロム選手が競り勝って今季2勝目を達成した。
「フリープラクティスで転倒して、今朝のフリー走行でもミスして転倒して肩を痛めてしまったけど、レースでは大丈夫だったよ。序盤は、冷静に走って行って後半勝負に出たんだ。勝てて最高だね」とサロム選手。
コルテス選手が2位。「スタート前にヴィニャーレス選手がいなかったので、どうしたのか分からなくて集中するのが大変だった。今日は勝ちたかったけど、最後は難しかったね」とコルテス選手。
この結果、サロム選手がランキング2位に上がり、首位のコルテス選手と51点差となった。
続いてフォルガー選手が3位表彰台をつかんだ。
「本当に厳しいレースだったよ。ストレートですぐに順位が変わってしまって。表彰台で終われてよかった」とフォルガー選手。
また、序盤健闘したカエルディン選手は15周目に転倒している。
一方、藤井選手は26位で完走した。
「セッティングを変えてレースに臨んだら、速くなった。いい方向が見えてきたので、もてぎに向けてしっかり準備したい」と藤井選手は語った。


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 P.Espargaro Pons 40 HP Tuenti Kalex '40.25.260 DUNLOP user
2位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter '40.26.707 DUNLOP user
3位 S.Redding Marc VDS Racing Team Kalex '40.27.003 DUNLOP user
23位 高橋裕紀 NGM Moble Forward Racing FTR '40.59.571 DUNLOP user
24位 小山知良 Technomag-CIP Suter '41.01.823 DUNLOP user
30位 中上貴晶 Italtrans Racing Team Kalex '41.49.504 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 L.Salom RW Racing GP Kalex KTM '40.56.391 DUNLOP user
2位 S.Cortese RedBull KTM Ajo KTM '40.56.546 DUNLOP user
3位 J.Folger Mapfre Aspar Team Moto3 Kalex KTM '40.56.753 DUNLOP user
26位 藤井謙汰 Technomag-CIP-TSR TSR Honda '42.14.446 DUNLOP user

第14戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter 258 DUNLOP user
2位 P.Espargaro Pons 40HP Tuenti Kalex 210 DUNLOP user
3位 A.Iannone Speed Master Speed Up 178 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM 245 DUNLOP user
2位 L.Salom RW Racing GP Kalex KTM 194 DUNLOP user
3位 M.Vinales Blusens Avintlia FTR Honda 179 DUNLOP user