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■ 2012/10/21 第16戦 マレーシア セパン
天気 気温 観客
曇り、雨 26度 77,178人

雨で波乱のレースで、デ・アンジェリス選手が今季初優勝。首位のマルケス選手は転倒リタイアに終わる。






日本GPの翌週、東南アジアのマレーシアで第16戦を迎えた。熱帯ということで、暑さと湿気との戦いでもある。また午後ひんぱんにやってくる熱帯ならではのスコールも心配される。
セパンサーキットは、2つのストレートを大小のコーナーをつなげたレイアウト。GPを開催するサーキットの中でも平均時速の速いコースとなっている。
ダンロップは、もてぎでも使用した新しいコンパウンドのフロントタイヤをもちこんだ。リアタイヤには耐久性にすぐれたソフトコンパウンドのタイヤ2種類を提供している。
初日から天候の不安定な中で走行が行われたが、予選はドライコンディションで行われた。もてぎに続いて、ランキング2位のP・エスパルガロ選手(KALEX)が今季6度目のポールポジションを獲得する。
「明日もマルケス選手を負かすために全力で行くよ。セッティングはいいし、調子いいよ。最後まで諦めないで戦います」と僅かながらタイトルへの可能性を残すエスパルガロ選手はコメントした。
続いて、2番手はS・レディング選手(KALEX)。
「タフなレースになると思うけど、エスパルガロ選手、マルケス選手に逃げられないように付いていきたい」とレディング選手。
53点という大量リードを築き、タイトルに王手をかけているM・マルケス選手(KALEX)は3番手フロントローに並ぶ。「昨日よりはよくなったけど、まだセッティングがいまいち。レースまでに少し調整するよ」とマルケス選手。
また、中上貴晶選手(KALEX)が4位2列目と好位置につけた。
「初日から調子がいいので、明日はなんとかトップグループにからんで、表彰台をつかみたい」と中上選手。
小山知良選手(SUTER)は21位。「セッティングを大幅に変えてよくなってきた。明日はしぶとく走って、ポイントゲットできるようにがんばります」と小山選手。
高橋裕紀選手(FTR)は、23位となった。「予選のアタックで失敗してしまって、順位が落ちた。明日は追い上げのレースをしたい」と高橋選手。
 
Moto3クラスのレース終了直後にスコールがあり、Moto2のスタート時刻は遅らされた。そして、ほぼ雨は止んだもののウェットコンディションで決勝を迎えた。
スタートが切られると、中上選手がホールショットを決めた直後に、1コーナー立ちあがりで転倒してしまう。
この後、トップに立ったのはJ・シモン選手(SUTER)。後ろからA・デ・アンジェリス選手(FTR)、G・リー選手(SUTER)が続き、まずはこの3台がトップグループとなる。マルケス選手は1周目を6位で通過する。
4周目にデ・アンジェリス選手が先頭に上がり、リー選手、さらにA・ウエスト選手(SPEED UP)、T・ルティ選手(SUTER)、地元のワイルドカード、H・シャリン選手(FTR)が僅差で続き、シモン選手は後退する。マルケス選手は7位につけ、エスパルガロ選手は12位に低迷している。
中盤に向けて、デ・アンジェリス選手、リー選手、ウエスト選手、ルティ選手、シャリン選手の5台がトップグループとなり競り合いを繰り広げていく。マルケス選手は無理せず7位をキープ、エスパルガロ選手は11位につける。
徐々に路面が乾いていく難しい状況の中、地元のシャリン選手が9周目にトップに浮上。デ・アンジェリス選手、リー選手、ウエスト選手が後ろから続き、4台の戦いに。
13周目になると、デ・アンジェリス選手が再び前に出るが、他の3台も離されずに続く。
一方、13周目に7位につけていたマルケス選手がスリップダウン。そのままリタイアとなってしまう。
レース終盤、残り4周になると雨が激しくなる中、ウエスト選手、リー選手、デ・アンジェリス選手が激しいバトルを展開。シャリン選手は遅れていく。
そして、17周目に赤旗が出されて、レース終了。2周前の順位が総合結果となり、ウィナーはデ・アンジェリス選手となった。
「マシンのセッティングがすごくよかった。今シーズンは厳しい状況だったが、今回表彰台に上がれてよかった。ドライではまだ速くないが、セッティングを詰めて次もがんばります」と今季初優勝を決めたデ・アンジェリス選手。
2番手には雨の得意なベテランのウエスト選手が入り、なんと7年ぶりの表彰台となった。「最後はデ・アンジェリス選手が速くて勝てなかったけど、久々の表彰台でうれしいです」とウエスト選手。
3位にリー選手が入って、初の表彰台をゲットした。
「トリッキーなコンディションで大変だった。スタートがうまくいって、その後もいい感じで走れた」とリー選手。
また、地元のシャリン選手は4位と大健闘した。
一方、エスパルガロ選手は11位となり、首位マルケス選手との差は48点。マルケス選手は今回無得点に終わったが、次戦でタイトルを決める可能性が高まった。
「おちついて走っていた。同じようにブレーキングしたつもりがいきなりフロントが切れ込んだ。でも、ケガはないし、大きな点差を守ったから、気持ちを切りかえて次がんばるよ」とマルケス選手。
日本勢は、高橋選手は16位。「レース終盤、雨が強まってきたら感触よくなった。最後は13位だったらしいが、前の周の結果になってしまって残念です」と高橋選手。
小山選手は17位。「スタートうまくいったが、雨がひどくて追い上げるのは厳しかった。赤旗が出る前は14位だったんで、惜しかった。次はポイントを取りたい」と小山選手。
中上選手は転倒後に再スタートしていたが、他車に追突されて転倒リタイアに終わった。「スタートあと1コーナーで無理をしすぎて転倒した。その後、アウト側からぶつけられた。左足の小指を骨折したが、次のオーストラリアはできれば走りたいです」と中上選手は語った。


コルテス選手が優勝して初タイトルを獲得。カエルディン選手がマレーシア人初の2位表彰台をつかむ






暑さ、湿気の高いコンディションに対応するために、Moto3クラスには、フロントにミディアム&ハードコンパウンドのタイヤ、リアにミディアム&ソフトコンパウンドのタイヤを用意した。
Moto3クラスの予選は、ハーフウェットからドライに変わるコンディションで行われた。地元のZ・カエルディン選手(KTM)が、マレーシア人として史上初のポールポジションを獲得した。
「今日は僕の21回目の誕生日で、初のポールが取れて本当にうれしい。明日はタフなレースになると思うけど、表彰台をめざして精一杯がんばります」とカエルディン選手。
続いて、J・フォルガー選手(KALEX KTM)が2位、タイトルにあと一歩と迫っているS・コルテス選手(KTM)は3位に並ぶ。
また、ランキング2位のM・ヴィニャーレス選手(FTR HONDA)は、チームと契約問題で決裂して欠場。ランキング3位のL・サロム選手(KALEX KTM)は予選5位となったが、もてぎで他車を追突させたペナルティで10位に降格された。
一方、藤井謙汰選手(TSR HONDA)は28位につけた。「明日のレースは混戦になると思う。積極的なレースがしたい」と藤井選手。
 
決勝レースがスタートすると、カエルディン選手がホールショットを決めるが、すぐにフォルガー選手がトップに浮上。後ろからカエルディン選手、E・バスケス選手(FTR HONDA)、コルテス選手、L・ロッシ選手(FTR HONDA)などが続く。序盤、フォルガー選手がレースをリードしていく。
トップグループは、フォルガー選手、カエルディン選手、コルテス選手、ロッシ選手、サロム選手の5台。この中からロッシ選手が6周目に転倒してリタイアする。
10周目あたりから雨がぱらつき始め、サロム選手は遅れていく。トップ争いはフォルガー選手、カエルディン選手、コルテス選手の3人に絞られる。
レース後半に入ると、フォルガー選手とカエルディン選手がトップを入れ替えていき、コルテス選手は後ろから付いていく。
レース終盤、ところどころ雨がぱらつく中、カエルディン選手がトップをキープ。コルテス選手が2番手に上がり、フォルガー選手は3番手に後退する。
ラストラップには、カエルディン選手がトップで突入する。
そして、カエルディン選手とコルテス選手が激しいバトルを展開。バックストレートで2台が横に並び、最終コーナーへ先に入ったのはコルテス選手。カエルディン選手もメインストレートで並びかけるが、コルテス選手が僅差で先にチェッカー。コルテス選手は優勝してMoto3クラスの初代チャンピオンを獲得した。
「夢がかなった。信じられない気持ちだよ。状況を見ながら走っていたが、後半勝つチャンスがあると思ったから、アタックしたんだ。プレッシャーがすごかったけど、優勝でタイトルを獲得できて最高な気分だよ」とコルテス選手。
続いて、カエルディン選手が、マレーシア人として史上初の2位表彰台をつかんだ。
「ペースがよくて、前半はフォルガー選手についていった。終盤、コルテス選手とバトルになって、限界まで攻めた。最後はクラッシュするより2位がいいと思ったよ」とカエルディン選手。
フォルガー選手は3位でゴールした。
「暑くてタフなレースだった。本当に疲れたよ。終盤はきびしかったけど、表彰台で終われてよかった」とフォルガー選手。
また、藤井選手は27位でゴールした。「トラブルがひどくて、最下位を走っていた。今回の反省点を次の課題にしたい」と藤井選手は語った。


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 A.De.Angelis NGM Moble Forward Racing FTR '36.57.793 DUNLOP user
2位 A.West QMMF Racing Team Speed Up '36.58.503 DUNLOP user
3位 G.Rea Federal Oil Gresini Moto2 Suter '36.59.156 DUNLOP user
16位 高橋裕紀 NGM Moble Forward Racing FTR '37.38.550 DUNLOP user
17位 小山知良 Technomag-CIP Suter '37.39.652 DUNLOP user
リタイヤ 中上貴晶 Italtrans Racing Team Kalex '5.34.312 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM '40.54.123 DUNLOP user
2位 Z.Khairuddin AirAsia-Sic-Ajo KTM '40.54.151 DUNLOP user
3位 J.Folger Mapfre Aspar Team Moto3 Kalex KTM '40.54.370 DUNLOP user
27位 藤井謙汰 Technomag-CIP-TSR TSR Honda '42.27.934 DUNLOP user

第16戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter 283 DUNLOP user
2位 P.Espargaro Pons 40HP Tuenti Kalex 235 DUNLOP user
3位 A.Iannone Speed Master Speed Up 188 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM 280 DUNLOP user
2位 L.Salom RW Racing GP Kalex KTM 207 DUNLOP user
3位 M.Vinales Blusens Avintlia FTR Honda 199 DUNLOP user