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■ 2012/10/28 第17戦 オーストラリア フィリップアイランド
天気 気温 観客
晴れ 15度 53,100人

エスパルガロ選手が独走で4勝目。マルケス選手が3位でMoto2初タイトルを決める







ヨーロッパから遠いところで行われる連戦のため“フライアウェー・シリーズ”と呼ばれる3連戦の最後、第17戦オーストラリアを迎えた。
フィリップアイランドは高速コースで、タイヤへの負担が大きいレイアウトとなっている。特に最終の長い左コーナーがポイントになるため、タイヤの左側が重要になる。さらに、天候の変化、強風に悩まされることも多い、難コースのひとつだ。
今回、ダンロップはタイヤ左右の性質の異なるリアタイヤ2種類を持ち込んだ。また、もてぎから使っている新しいフロントタイヤを今回も提供した。
 
初日からたまに雨がぱらつき、低温、強風の中で走行が行われた。2日目の予選はドライコンディションとなり、ランキング2位のP・エスパルガロ選手(KALEX)が、前回に続いて今季7度目のポールポジションを獲得した。
「すごく調子がいいし、レースに向けて自信があるよ。風が強くて大変だから、天気がちょっと心配だね」とエスパルガロ選手。
2番手に、S・レディング選手(KALEX)。「セッティングはいい。なんとかエスパルガロ選手についていきたい」とレディング選手。
タイトルに王手をかけているM・マルケス選手(SUTER)は、初日にマシントラブルがでたが、3番手フロントローを死守した。「3位でハッピーだよ。トラブルで1セッションを棒に振ったけど、焦らずにセッティングを詰めている。もう少しセッティングを調整してレースに臨むよ」とマルケス選手。
また、中上貴晶選手(KALEX)が5番手2列目をゲット。
「予選終盤、タイムが上がった。ここ2戦の悔しさを明日のぶつけて、表彰台に上がりたいです」と中上選手。
高橋裕紀選手(FTR)は28位。「昨日転倒したこともあってセッティングがまだできてない。マシンの挙動がひどいので、明日に向けてよくしたい」と高橋選手。
小山知良選手(SUTER)は29位となった。「セッティングがうまくいっていない。明日に向けてセッティングを変更していい方向にしたいです」と小山選手。
 
レース当日は、3日間の中で一番の天気となる。風も弱まり、晴天の中で決勝を迎えた。
決勝レースがスタートすると、中上選手が好ダッシュを決めて、1周目をトップで通過。2周目、マルケス選手がトップに浮上し、エスパルガロ選手も続く。3周目になるとエスパルガロ選手が先頭に立ち、すぐさま引き離しにかかる。マルケス選手とレディング選手が2位争いとなり、中上選手はA・ウエスト選手(SPEED UP)、D・アーゲター選手(SUTER)、S・コルシ選手(FTR)、J・ザルコ選手(MOTOBI)など7台の4位争いグループに飲み込まれる。
レース中盤になると、トップのエスパルガロ選手は8秒以上の大量リードを築き、独走態勢。2位争いはレディング選手とマルケス選手が展開。4位以下はウエスト選手、アーゲター選手、E・ラバット選手(KALEX)、中上選手など8台がひしめきあう大集団となる。
レース後半に入っても、トップのエスパルガロ選手は依然として独走。4位集団からウエスト選手が抜け出して、レディング選手とマルケス選手に徐々に接近。3台の2位争いとなる。
レース終盤、レディング選手、マルケス選手、ウエスト選手の戦いが激しくなり、ウエスト選手がマルケス選手をパス。タイトルのかかっているマルケス選手は無理をせずに後ろについていく。
そして、ラストラップは、レディング選手、ウエスト選手、マルケス選手のオーダーで突入。ウエスト選手が先行し、マルケス選手もレディング選手をパス。
 
トップでチェッカーを受けたのは、16秒という大差をつけたエスパルガロ選手。
「今回は、走りだしから調子がよかったから自信があった。最初からプッシュして全力で走ったよ。マルケス選手、おめでとう。彼は素晴らしいライダー。僕も来年はがんばるよ」とエスパルガロ選手。
続いて、地元のウエスト選手が2位。
「地元で表彰台に上がれるなんて、僕はこれを10年待ったよ。ずっと雨では速いといわれていて、ドライで表彰台に上がれてよかった。走るチャンスをくれたチームに感謝したい」とウエスト選手。
マルケス選手は3位表彰台でMoto2初タイトルを決めた。
「チェッカーを受けたときは最高の気分だった。その後すぐに苦しかったことや、チームや家族が助けてくれたことを思い出した。去年の今頃は目の負傷でレース復帰できないかもしれない状態だった。またレースできるようになって、タイトルが取れて本当にチームに感謝しているんだ」とマルケス選手。
また、中上選手は5位争いの集団の中で健闘し、10位となった。「1、2周目はよかったが、中盤からペースが厳しくなった。残念な結果に終わったが、残り1戦はなんとか上位争いに加わりたいです」と中上選手。
高橋選手は16位。「後ろの方からのスタートだったが、レース中に自己ベストを更新して、ずっとそのペースを維持できた。内容的にはよかったので、次につながると思う」と高橋選手。
小山選手は22位となった。「昨日からセッティングを変えて、レースではペースが上がったが、中盤から厳しくなった。いい方向には向かっている」と小山選手。


コルテス選手が混戦から抜け出して今季5勝目






Moto3クラスには、フロントにミディアムとハードコンパウンドのタイヤ、リアにミディアムとソフトのコンパウンドのタイヤを用意した。
予選は、終盤雨がぱらつく難しいコンディションとなる。前回初タイトルを決めたS・コルテス選手(KTM)が、雨が降りだす前に好タイムをたたき出し、今季7度目のポールポジションを獲得した。
「リラックスして走ることを楽しんでいる。ここは大好きなコース。去年も勝っているから、明日も勝ちたいね」とコルテス選手。
2番手にJ・フォルガー選手(KALEX KTM)。3番手にはE・バスケス選手(FTR HONDA)が並んだ。
前回欠場したM・ヴィニャーレス選手(FTR HONDA)が、チームと和解して戦線復帰、予選8番手となった。
また、藤井謙汰選手(TSR HONDA)は27位となっている。「思っていたより好きなコースだった。遅いところを、速く走れるようにしていきたい」と藤井選手。
 
決勝が始まると、前戦のウィナー、Z・カエルディン選手(KTM)がホールショット。後ろから、L・サロム選手(KALEX KTM)、フォルガー選手、コルテス選手などが続く。
しかし、フォルガー選手、サロム選手など5選手は、ジャンプスタートのペナルティで、ピットのライドスルーを課せられる。
上位陣のペナルティが落ち着いたころ、トップはコルテス選手、後ろからM・オリヴィエーラ選手(SUTER HONDA)、A・リンス選手(SUTER HONDA)、ヴィニャーレス選手、A・シッシス選手(KTM)などが続く。
中盤に向けて、コルテス選手とオリヴィエーラ選手の2台が後続を離してトップ争いを展開。3位争いは、ヴィニャーレス選手、シッシス選手、リンス選手、D・ケント選手(KTM)など8台がひしめく大混戦となる。
レース後半に入っても、コルテス選手とオリヴィエーラ選手はテールトゥノーズ。
3位争いでは、リードしていたヴィニャーレス選手が15周目に転倒。さらにカエルディン選手がマシントラブルで脱落すると、シッシス選手、リンス選手、ケント選手など6台の戦いとなる。
レース終盤に入ると、コルテス選手がラストスパートをかけてオリヴィエーラ選手を引き離す。このままコルテス選手は約2秒の差をつけて今季5勝目を決めた。
「最初は抑え目にいって、周りのライダーの動きを見ていた。中盤から前にでたら、オリヴィエーラ選手がついてきた。最後の3周はペースを上げて逃げようとがんばったよ」とコルテス選手。
続いてオリヴィエーラ選手が自己最高の2位をつかんだ。
「ずっとコルテス選手についていったけど、最後はきつかった。だから、2位を守ろうと思ったよ」とオリヴィエーラ選手。
3位争いは最後までドッグファイトが続き、地元オーストラリアのシッシス選手が初の表彰台3位をゲットした。「最高にうれしい。最後は前にでていたので、コーナーでインを閉めていった。地元の観客が後押ししてくれたよ」とシッシス選手。
また、藤井選手は22位に入った。「セッティングを変えて、だいぶいい感じで走れた。最終戦は知っているコースなので、またがんばります」と藤井選手は語った。


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 P.Espargaro Tuenti Movil HP40 Kalex '39.26.486 DUNLOP user
2位 A.West QMMF Racing Team Speed Up '39.43.297 DUNLOP user
3位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter '39.43.323 DUNLOP user
10位 中上貴晶 Italtrans Racing Team Kalex '39.53.066 DUNLOP user
16位 高橋裕紀 NGM Moble Forward Racing FTR '40.15.072 DUNLOP user
22位 小山知良 Technomag-CIP Suter '40.38.573 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM '38.20.014 DUNLOP user
2位 M.Oliveira Estrella Galicia 0.0 Suter Honda '38.22.122 DUNLOP user
3位 A.Sissis Red Bull KTM Ajo KTM '38.25.045 DUNLOP user
22位 藤井謙汰 Technomag-CIP-TSR TSR Honda '39.30.044 DUNLOP user

第17戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter 299 DUNLOP user
2位 P.Espargaro Pons 40HP Tuenti Kalex 260 DUNLOP user
3位 A.Iannone Speed Master Speed Up 188 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM 305 DUNLOP user
2位 L.Salom RW Racing GP Kalex KTM 208 DUNLOP user
3位 M.Vinales Blusens Avintlia FTR Honda 199 DUNLOP user