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■ 2012/11/11 第18戦 スペイン バレンシア
天気 気温 観客
曇り、雨 13度 61,856人

マルケス選手が最後尾から32台抜きで、今季9勝目






2012年シーズンの最終戦を迎えた。舞台はレースのメッカ、スペイン。バルセロナから南西部へ約360Kmにある海沿いの町バレンシアだ。
サーキットは、約4Kmと短めの距離でストレートも650mと短い。左コーナー9箇所、右コーナー5箇所で、中低速コーナーが続くレイアウトとなっている。今年は路面が改修されている。
ダンロップは、ここ3戦使用していたフロントタイヤではなく、シーズン当初から使っている固めのフロントタイヤを持ち込んだ。リアには、低い気温や低速コーナーで機能するミディアムとハードコンパウンドのタイヤを持ち込んだ。
 
初日から、悪天候となってしまう。2日目は朝方雨は止み、予選はドライコンディションとなった。
前回独走優勝を決めたP・エスパルガロ選手(KALEX)は、今回も好調な走りを披露してコースレコードを更新。予選終盤に転倒する場面もあったが、今季8度目のポールポジションを獲得した。
「予選最後にブレーキミスして転倒したけど、大丈夫。レースに向けて自信はあるよ。天気だけが心配。ドライだといいね」とエスパルガロ選手。
続いて、前回Moto2初タイトルを決めたM・マルケス選手(SUTER)が2番手。ところが、初日に他車を転倒させたとしてペナルティを受け、最後尾スタートとなってしまう。「予選で転倒したけど、問題ないよ。最後尾からの追い上げを期待されているけど、タイトルも決まったし、リスクを負うのは意味がないと思うよ」とマルケス選手。
このため、3番手のT・ルティ選手(SUTER)、そして4番手の中上貴晶選手(KALEX)がフロントローに並ぶことになった。「ヘレス以来のフロントローなのでうれしい。バイクのフィーリングはいい。100%出し切って、いい形でシーズンを終えたいです」と中上選手。
また、高橋裕紀選手(FTR)は18位。「最後にちょっとトラブルがあってアタックできなかった。状態は悪くないです」と高橋選手。
小山知良選手(SUTER)は28位となる。「思ったようにタイムが上がらなかった。今年最後なのでなんとかいいレースがしたいです」と小山選手。
 
決勝当日、朝から降り始めた雨はほぼ止んでいたが、Moto2クラスの決勝はウェットコンディションで迎えた。
決勝レースがスタートすると、N・テロール選手(SUTER)が好スタートしてトップに浮上し、そのままレースをリードしていく。2位以下は、エスパルガロ選手、S・コルシ選手(FTR)、J・シモン選手(SUTER)などが続く。
トップはテロール選手、約1秒後ろに2位シモン選手、4秒近く離れて3位争いはコルシ選手、エスパルガロ選手、ルティ選手など7台がひしめきあう。マルケス選手は最後尾から素早い追い上げをみせ、すぐにこの集団に加わった。
8周目になるとシモン選手がテロール選手を抜き去り、先頭に立つ。テロール選手は2位に。3位争い集団では、エスパルガロ選手が転倒して後退し、X・シメオン選手(TECH 3)、D・アーゲター選手(SUTER)、G・レイ選手(SUTER)、マルケス選手、J・ザルコ選手(MOTOBI)の5台が激しいバトルを演じていく。
11周目になるとシメオン選手、ザルコ選手が転倒してしまう。これで3位争いはアーゲター選手、レイ選手、マルケス選手の3台の戦いとなる。
レース後半に入った17周目、トップはシモン選手、単独2位にテロール選手。3位争いグループからレイ選手が16周目に転倒し、この後マルケス選手が単独3位となり、上位陣との差をつめていく。
19周目、マルケス選手はハイペースで挽回。テロール選手に追いつくと、すぐに前に出て2位に。マルケス選手はさらにトップのシモン選手を追いかけていく。
残り3周となった25周目のメインストレートで、マルケス選手はシモン選手を抜き去るとトップに浮上。なんと最後尾から32人を抜いて先頭に立つ離れ業をやってのけると、今季9勝目を決めた。
「勝てたなんて、自分でも驚いているよ。スタートから2周で多くのライダーを抜くことができた。それから限界までプッシュしていった。タイトルがかかっていたら、ここまでできなかったと思う。勝利でMoto2を終えることができてよかった」と来期MotoGPへのステップアップが決まっているマルケス選手はコメントした。
続いてシモン選手が2位。「表彰台に上がれてうれしいよ。マルケス選手は速くて勝つのは無理だった」とシモン選手。
テロール選手は3位に入り、初のMoto2表彰台を獲得。地元スペイン勢が表彰台を独占した。
「地元で初の表彰台でハッピーだよ。今日はとにかく集中してゴールを目指したんだ」とテロール選手。
また、高橋選手は14位に入り初ポイントを獲得した。
「この順位に満足はできないが、今年一番の内容だった。ようやくポイントをとれてよかった」と高橋選手。
小山選手は18位。「路面が乾き始めてからはきつかったけど、予選よりはよかった。気持ちよく走り終えることができた」と小山選手。
中上選手はスタート直後から遅れてしまい、中盤ピットインリタイアした。「何が原因か分からないが、トラブルがでて、まともに走れる状態じゃなかった」と中上選手は肩を落としていた。


ケント選手が最後に逆転して今季2勝目を決める






Moto3クラスには、フロントにミディアム&ハード、リアにミディアム&ソフトコンパウンドのタイヤを供給した。
予選は、ドライコンディションで行われ、J・フォルガー選手(KALEX KTM)が今季2度目のポールポジションを獲得。
「チームの地元でもあるのでポールをとれて本当にうれしい。少しプレッシャーもあるけど、レースは楽しみだよ。雨でもドライでも問題ないよ」とフォルガー選手。
続いて、M・オリヴィエーラ選手(SUTER HONDA)が2位、地元スペインのL・サロム選手(KALEX KTM)が3位となる。
すでに初タイトルを決めているS・コルテス選手(KTM)は、4位2列目からのスタートとなる。
また、藤井謙汰選手(TSR HONDA)は33位につけた。

ウェットコンディションでレースはスタート。サロム選手が好ダッシュを決めて、M・オリヴィエーラ選手(SUTER HONDA)、L・ロッシ選手(FTR HONDA)などが続く。
一方、ポールシッターのフォルガー選手は、スタート直前にエンジントラブルが発生し、ピットスタートとなる。
レース序盤、トップ争いはオリヴィエーラ選手とサロム選手の2台が演じていくが、ロッシ選手、E・バスケス選手(FTR HONDA)、コルテス選手、D・ケント選手(KTM)なども追い付き、9台のトップ集団となる。
8周目になると新チャンピオンのコルテス選手がトップに浮上。バスケス選手、ロッシ選手、オリヴィエーラ選手、B・ビンダー選手(KALEX KTM)、ケント選手などが後ろから続く。
一方、最後尾から追い上げていたフォルガー選手は、マシントラブルで結局リタイアとなってしまう。
レース中盤になると、コルテス選手、バスケス選手、オリヴィエーラ選手を中心にトップ争いは繰り広げられていくが、トップ集団は9台が僅差のまま続いていく。少しずつ路面が乾き始める難しいコンディションの中、転倒車が続出し始める。
16周目、3位のバスケス選手が転倒。転倒したマシンがオリヴィエーラ選手に衝突して、オリヴィエーラ選手も転倒してしまう。これで、トップのコルテス選手と2位以下との間隔が少し離れる。
終盤に入ると、コルテス選手は約1秒のリードをとり、2位争いは、ロッシ選手、ビンダー選手、ケント選手、H・ファウベル選手(FTR HONDA)、Z・カエルディン選手(KTM)の5台が僅差の戦いとなっていく。
この中からロッシ選手が後退し、最後はケント選手、ビンダー選手、ファウベル選手、カエルディン選手の4台が競り合いながら、トップのコルテス選手に接近していく。
そして、最終ラップの最終コーナーでケント選手がコルテス選手をパス。ケント選手が日本GP以来の今季2勝目を決めた。
「路面の状況が難しかったから、慎重に走って行った。徐々にペースをつかんで、最後はコルテス選手に追い付いて抜くことができたよ」とケント選手。
コルテス選手は2位。
「最後は1秒の差があったから、いきなり抜かれてびっくりした。まさか抜かれるとは思ってなかった。でも、今シーズンはいいシーズンだったよ」とコルテス選手。この結果、今季15回目の表彰台となり、軽量クラスの新記録を作った。
そして最後の接戦を制して、3位にカエルディン選手が入った。
「注意深く走っていた。最後はなんとか3位になることができた。ビンダー選手には悪いけど、表彰台に上がれてうれしいよ」とカエルディン選手。
また、藤井選手は23位でゴールしている。
「ウェットでフロントの接地感がつかめなくて厳しかった。来週はスペイン選手権にでるので、気持ちを切りかえてがんばります」と藤井選手は語っていた。


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter '48.50.706 DUNLOP user
2位 J.Simon Blusens Avintia Suter '48.51.962 DUNLOP user
3位 N.Terol Mapfre Aspar Team Moto2 Suter '49.02.078 DUNLOP user
14位 高橋裕紀 NGM Moble Forward Racing FTR '49.32.649 DUNLOP user
18位 小山知良 Technomag-CIP Suter '49.42.345 DUNLOP user
リタイヤ 中上貴晶 Italtrans Racing Team Kalex '26.51.110 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 D.Kent Red Bull KTM Ajo KTM '45.05.891 DUNLOP user
2位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM '45.05.947 DUNLOP user
3位 Z.Khairuddin AirAsia-Sic-Ajo KTM '45.06.005 DUNLOP user
23位 藤井謙汰 Technomag-CIP-TSR TSR Honda '46.53.868 DUNLOP user

第18戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 M.Marquez Team Catalunya Caixa Repsol Suter 324 DUNLOP user
2位 P.Espargaro Pons 40HP Tuenti Kalex 268 DUNLOP user
3位 A.Iannone Speed Master Speed Up 193 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 S.Cortese Red Bull KTM Ajo KTM 325 DUNLOP user
2位 L.Salom RW Racing GP Kalex KTM 214 DUNLOP user
3位 M.Vinales Blusens Avintlia FTR Honda 207 DUNLOP user