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CATEGORY
■ 2013/3/16 AMAスーパークロス第11戦/450SX第11戦/250SXイースト第5戦
インディアナ州インディアナポリス/ルーカスオイル・スタジアム
天気 気温 観客
曇り 日中9度〜深夜2度 60,312人

ビロポートが3連勝でミルサップスを突き放す!




 2008年夏の竣工以来、インディアナポリスの新名所になっているルーカスオイル・スタジアムで、5度目のAMAスーパークロスが開催された。スポンサーにちなんだ「ザ・ルーク」という愛称を持つこのスタジアムは、採光と換気の良さが特徴の最新施設だが、その機能性は切妻型のリトラクタブルルーフと巨大な可動式ガラス窓(テキサス州カウボーイズ・スタジアムに次ぐ、アメリカ第2位の規模=74×27m)によるところが大きい。インディの土は乾きが早いと言われるのはこのためだが、スーパークロス開催時には気温が氷点下まで下がることもあり、自慢の屋根と窓は閉じられていることが多い。
 その乾きが早い土質とは、最初の公式練習が始まる昼過ぎには湿り気があるが、練習が終わる頃には表面に乾いた粒子が浮くようになる様変わりを評価したものだ。概ねソフトな路面にはワダチが出来やすく、他の屋内スタジアムと同様に「ワダチを制する者がインディアナポリスを制す」とも言われる。実際に今回のコースレイアウトでは、深いフープスと逆バンクに出来たワダチが明暗を分けるポイントとなった。フープスに発生するワダチには、障害となる山が低くなる利点とラインを外すと振られる難点がある。逆バンクの180度コーナーには、インベタにワダチが掘れて1本ラインとなったが、レースが進行するとワダチのないアウトを回るライン取りも試されるようになった。また、今回のコースには角度のきついウォールとセットになったサンドセクションなども盛り込まれ、テクニックが問われるレイアウトとなった。
 
 450SXのメインレース(20周)は、1コーナーのマルチクラッシュを皮切りにハプニングに満ちた展開になった。1コーナーでの転倒者は、ジェイク・ワイマー(カワサキ)、マイク・アレッシ(スズキ)、ブロック・ティックル(スズキ)、ロバート・キナイリー(ヤマハ)、ジャスティン・サイプス(カワサキ)…。この混乱をすり抜けたジェイムズ・スチュワート(スズキ)、デイビー・ミルサップス(スズキ)、ライアン・ビロポート(カワサキ)、ライアン・ダンジー(KTM)らがトップグループを形成した。2周目には7位を争うトレイ・カナード(ホンダ)とジャスティン・バーシア(ホンダ)がフィニッシュジャンプで並んだが、着地でクラッシュしたカナードがリタイア。序盤から荒れ模様のレースとなった。
 トップのスチュワートは、ミルサップスとビロポートに対し2秒強のリードを蓄えたが、7周目に逆バンクのワダチでエンスト。ここでビロポートがトップに浮上し、ダンジーもミルサップスを攻略して2位にアップした。12周目には、スタート13位から8位まで挽回してきたイーライ・トマック(ホンダ)が転倒。ノーミステイクで走りきる難しさをうかがわせた。後半はビロポートvsダンジーのバトルが見ものとなり、両者は1〜2秒差のまま周回を重ねた。一時は並びかける場面もあったが、最終的にはビロポートがダンジーの猛追を振り切って優勝。3位にはミルサップスがつけていたが、ファイナルラップの転倒によりスチュワートに表彰台のスポットを譲った。この結果、首位ビロポートのリードは9ポイントに広がった。


ムスキャン2連勝!ポイントリーダーのハーンは安泰


 250SXのメインレース(15周)では、カイル・ピータース(ホンダ)、ブレイク・ウォートン(スズキ)、ジャクソン・リチャードソン(ホンダ)が好スタートを切る一方、スタートに失敗したウィル・ハーン(ホンダ)、マービン・ムスキャン(KTM)、ジャスティン・ヒル(カワサキ)が出遅れた。オープニングラップ中にピータースがコースアウトする間に、ウォートンがトップに浮上。昨年のインディアナポリスで優勝したことを覚えているファンは、ウォートンがリードを広げるにつれて、当地における連勝を確信するようになった。
 今季のチャンピオン候補最右翼だったディーン・ウィルソン(カワサキ)は、予選ヒート2で喫した転倒の影響によりラストチャンスへの出走を断念。これでウィルソンは絶望的となり、タイトル争いはハーンvsムスキャンという構図に変わっていた。今回ムスキャンはスタート16位、ハーンはスタート19位というハンディキャップを背負ってしまったが、10周目にはムスキャンが4位、ハーンが5位まで挽回してきた。トップのウォートンには5秒ほどのセーフティリードがあり、優勝間違いなしと思われたが、あろうことか最終ラップのフープスでウォートンが転倒。ラスト2周で2位まで進出していたムスキャンが、ウォートンからのプレゼントを受け取って優勝。チェッカーまで半周という目前で自滅したウォートンは、再スタート後9位でフィニッシュした。
 前戦デイトナでの初優勝に続き、連勝を果たしたムスキャンの後には、ピータース、ハーンがポディアムフィニッシュ。この結果、250SXイーストのタイトル争いは、ハーンとムスキャンに絞られてきた。ランキング首位と2位の差は、奇しくも450SXと同じ9ポイントである。


順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム  
1 1 R・ビロポート Monster Energy Kawasaki Kawasaki "17.20.920 DUNLOP user
2 5 R・ダンジー Red Bull KTM KTM +6.537 DUNLOP user
3 7 J・スチュワート Yoshimura Suzuki Suzuki +21.407 DUNLOP user
4 18 D・ミルサップス Rockstar Energy Racing Suzuki +26.392 DUNLOP user
5 51 J・バーシア Honda Muscle Milk Honda +31.414 DUNLOP user
6 22 C・リード TwoTwo Motorsports Honda +37.355 DUNLOP user
順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム  
1 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM "13.35.323 DUNLOP user
2 50 K・ピータース AG Motorsports Honda +2.510 DUNLOP user
3 19 W・ハーン Geico Honda Honda +5.960 DUNLOP user
4 73 A・カタンザーロ Pilgrim Powersports Kawasaki +9.858 DUNLOP user
5 317 J・ヒル Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +15.585 DUNLOP user
6 42 V・フリージー Slaton Racing Honda +20.960 DUNLOP user

AMAスーパークロス/450SX第11戦/250SXイースト第5戦

順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー ポイント  
1 1 R・ビロポート Monster Energy Kawasaki Kawasaki 227 DUNLOP user
2 18 D・ミルサップス Rockstar Energy Racing Suzuki 218 DUNLOP user
3 5 R・ダンジー Red Bull KTM KTM 210 DUNLOP user
4 22 C・リード TwoTwo Motorsports Honda 178 DUNLOP user
5 51 J・バーシア Honda Muscle Milk Honda 168 DUNLOP user
6 41 T・カナード Honda Muscle Milk Honda 165 DUNLOP user
順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー ポイント  
1 19 W・ハーン Geico Honda Honda 112 DUNLOP user
2 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM 103 DUNLOP user
3 13 B・ウォートン Rockstar Energy Racing Suzuki 88 DUNLOP user
4 15 D・ウィルソン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 87 DUNLOP user
5 50 K・ピータース AG Motorsports Honda 67 DUNLOP user
6 317 J・ヒル Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 67 DUNLOP user