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CATEGORY
■ 2013/4/13 AMAスーパークロス第14戦/450SX第14戦/250SXイースト第8戦
ミネソタ州ミネアポリス/メトロドーム
天気 気温 観客
曇りのち雪 日中4度〜深夜1度 48,846人

ライアンvsライアンの白熱バトルを地元ダンジーが制す!




 ミネアポリスでしばらく途絶えていたスーパークロスが行われた。当地での最後の開催は2008年なので5年ぶりのこと。その前となると2004年までは毎年催され、有料入場者数が5万人を超えるほど盛況だった。ミネソタ州ではモータースポーツ人気が高く、夏にはミルビルで行われるルーカスオイルAMAプロモトクロスの大会が賑わう。同州が生んだ世界チャンピオン、ドニー・シュミットは故人となった今でも地元ファンに愛されている。
 近年はライアン・ダンジー(KTM)が、シュミットと肩を並べるほどのステイタスを確立したこともあり、ミネアポリスでのスーパークロス開催を定例化するプランが何度も検討されてきたが、なかなか実現に至らなかったのは当地の気候に対する懸念があったからだった。今年は4月に日程を組んだため、雪が降っても気温はそれほど下がらなかったが、1994年に初開催された当時はマイナス10度以下まで冷え込み、凍結路面によってミネアポリスにたどり着けないトランスポーターが続出したほどだった。
 会場のメトロドームは、東京ドームの建設時に参考となったエアドームである。以前はインディアポリスのRCAドームなどに同方式の屋根が採用されていたが、旧式となった今では各地で新世代のリトラクタブルルーフを採用した球場に建て替えられている。館内は屋根をエアで支えるために気圧が外気よりも高く、かつてはキャブレターセッティングの難しさで有名だった。また密閉された空間に暖気が循環されるため、土の乾きが早いことは今も昔も変わっていない。今大会の路面は硬い土の表面に削れたパウダーが浮いた個所が多く、繊細なスロットルコントロールが求められる状況だった。
 コースレイアウト的には、1コーナーの先に控えるリズムセクションと、フィニッシュ前に設けられたデュアルレーンがユニークだった。設計図では1コーナーがサンドとなる予定だったが、評判が芳しくなかったのでサンドは見送られた。5年前は土に混じった小石が目立っていたが、今回はそれほど多く感じられなかった。
 
 450SXのメインレース(20周)では、マイク・アレッシ(スズキ)がホールショットを取ったが、1周目からライアン・ビロポート(カワサキ)、そしてダンジー、ジョシュ・ヒル(スズキ)、デイビー・ミルサップス(スズキ)らが前に出る。ビロポートは数周のうちに2秒ほどのリードを蓄えたが、中盤からダンジーが少しずつ距離を詰めだすと、次第に観衆のボルテージが上がってきた。
 レース後半になると、ビロポートとダンジーがテールトゥノーズになり、随所でチャンスを狙う動きが見られた。追いかけるダンジーの方がラインを豊富に持っていて、ビロポートが防戦一方となった。ラスト5周を切ると、ついに仕掛けたダンジーがビロポートに前に出る。次のコーナーではビロポートが刺し返すという攻防が続き、ラスト4周では何度かの接触の後にダンジーがリーダーとなった。地元のファンの絶叫に後押しされたダンジーは、残る周回をスパートして逃げ切り、アナハイム3以来となる今季2勝目を奪った。この結果、ダンジーは3位に入賞したミルサップスを抜いて、ランキング2位に浮上、ビロポートに22ポイント差まで迫っている。


ムスキャンが今季4勝目を挙げ首位ハーンに急接近!


 250SXのメインレース(15周)では、マービン・ムスキャン(KTM)が好スタートを切り、ウィル・ハーン(ホンダ)、ブレイク・ウォートン(スズキ)、ギャビン・フェイス(ホンダ)、タイラー・バウワーズ(カワサキ)らが続いた。ムスキャンはわずか3周で6秒弱もリードを築き、早くから独走パターンに持ち込む構えを見せた。このまま順当に行けばスタートトゥフィニッシュである。
 単独走行を続けるムスキャンとは対照的に、セカンドグループ内では激しい競り合いがあった。2位ハーンのすぐ後ろでは、バウワーズとウォートンが3〜4位争いを展開していたが、7周目にウォートンが仕掛けた際にバウワーズが転倒で脱落した。その後レース終盤は、ムスキャン、ハーン、ウォートンが各々単独走行で小康状態を迎える。
 ムスキャンはハーンの脅威を受けることなく、独走のまま今シーズン4勝目のチェッカーを受けた。ハーンが大事を取って無理なアタックを見せず、2位でフィニッシュしたため、チャンピオン争いは5ポイントという僅差になった。250SXイーストシリーズは、ここで2週間のインターバルを挟むことになるが、休みの間に追われるハーンと追う立場のムスキャンにはどのようなプレッシャーがかかるのだろうか。タイトルの行方が決まるのは、3週間後に行われる最終戦ラスベガスのサム・ボイド・スタジアムである。
 次週からは250SXウエストが再開するが、シアトルもソルトレイクシティも屋根がないスタジアムで、マディになる確率が高いだけに楽観はできない。


順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム  
1 5 R・ダンジー Red Bull KTM KTM "16.44.622 DUNLOP user
2 1 R・ビロポート Monster Energy Kawasaki Kawasaki +0.903 DUNLOP user
3 18 D・ミルサップス Rockstar Energy Racing Suzuki +17.409 DUNLOP user
4 51 J・バーシア Honda Muscle Milk Honda +28.403 DUNLOP user
5 22 C・リード TwoTwo Motorsports Honda +34.998 DUNLOP user
6 29 A・ショート Chaparral Honda Honda +39.362 DUNLOP user
順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム  
1 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM "12.51.506 DUNLOP user
2 19 W・ハーン Geico Honda Honda +8.537 DUNLOP user
3 13 B・ウォートン Rockstar Energy Racing Suzuki +15.197 DUNLOP user
4 67 G・フェイス Motoconcepts Honda +23.638 DUNLOP user
5 68 T・バウワーズ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +27.682 DUNLOP user
6 87 L・ビンセント Munn Racing KTM +41.355 DUNLOP user

AMAスーパークロス/450SX第14戦/250SXイースト第8戦

順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー ポイント  
1 1 R・ビロポート Monster Energy Kawasaki Kawasaki 299 DUNLOP user
2 5 R・ダンジー Red Bull KTM KTM 277 DUNLOP user
3 18 D・ミルサップス Rockstar Energy Racing Suzuki 276 DUNLOP user
4 51 J・バーシア Honda Muscle Milk Honda 220 DUNLOP user
5 22 C・リード TwoTwo Motorsports Honda 212 DUNLOP user
6 41 T・カナード Honda Muscle Milk Honda 199 DUNLOP user
順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー ポイント  
1 19 W・ハーン Geico Honda Honda 178 DUNLOP user
2 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM 173 DUNLOP user
3 13 B・ウォートン Rockstar Energy Racing Suzuki 153 DUNLOP user
4 42 V・フリージー Slaton Racing Honda 103 DUNLOP user
5 67 G・フェイス Motoconcepts Honda 100 DUNLOP user
6 15 D・ウィルソン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 87 DUNLOP user