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CATEGORY
■ 2013/4/27 AMAスーパークロス第16戦/450SX第16戦/250SXウエスト第8戦
ユタ州ソルトレイクシティ/ライスエクルズ・スタジアム
天気 気温 観客
晴れ 日中23度〜深夜13度 43,149人

ビロポートがチャンピオンシップ3連覇!




 ソルトレイクシティは、スーパークロスシリーズの中で一番の要注意ラウンドである。まずは、海抜1,300メートルの気圧の低さによって、エンジン性能がフルに発揮されにくいこと。大多数のモトクロッサーがキャブレターに替わってフューエルインジェクションを使用するようになった今でも、パワーやレスポンスの低下が不可避だと言われている。もう一つの大敵は不安定な空模様。たとえば3年前は雪混じりの雨が降る中でのレース、2年前は辛うじて晴れたものの、前夜の降雪で氷点下になる寒さに凍えながらの大会となった。そんなネガティブな話題ばかりが取り沙汰されがちなソルトレイクシティだが、今年は初夏を思わせる好天に恵まれ、最高気温と最低気温がともに平年を5度上回る陽気となった。
 ライスエクルズ・スタジアムはユタ大学の屋外競技場で、2002年の冬季オリンピックの開会式と閉会式が行われた場所だ。当地でスーパークロスコースは、悪天候を見越して比較的シンプルにレイアウトされる傾向があるが、今回もその例に違わなかった。連続ジャンプなどは誰が飛んでもあまり差が出ないようだったが、フープスだけは天気予報で晴れることを確認してから少々エッジをきつく盛り直したという。路面は水分が少し残っていたコーナーと一部のジャンプにワダチができていたのを除き、概ねドライコンディション。ベースは硬めだったが表面には削れた土や混入していた砂利が浮き、乾ききったセクションではルーストが巻き上げられていた。
 
 450SXのメインレース(20周)では、ライアン・ダンジー(KTM)がホールショットを決めた。ゲートからの距離が短いショートスタートだったので1コーナーでの接触が発生しやすく、チャド・リード(ホンダ)やジェイク・ワイマー(カワサキ)がここで転倒した。ダンジーの直後にはライアン・ビロポート(カワサキ)がつけたが、早くも3コーナーでトップに立つ。3位以下にはデイビー・ミルサップス(スズキ)、トレイ・カナード(ホンダ)、ジャスティン・バーシア(ホンダ)らが続いた。
 3周目にはミルサップスが2位に浮上。この時点でビロポートは2秒強のリードを築いており、ミルサップス、ダンジーまでのトップスリーが4位以下を徐々に突き放していった。首位ビロポートには25点の貯金があったので、このままトップでチェッカーを受ければ最終戦を待たずにタイトルが確定する状況。逆にミルサップス(-25)とダンジー(-26)にとっては、ビロポートの前でフィニッシュすれば逆転チャンピオンの望みを最終戦まで持ち越せる。レース中盤9周目あたりから周遅れが現れ、減速したビロポートにミルサップスとダンジーが急接近。13周目以降は三つ巴のトップ争いとなった。
 終盤に突入しても、ビロポート、ミルサップス、ダンジーは1秒を切る近距離でテールトゥノーズのバトルを展開した。だがビロポートが辛くも逃げ切って優勝。一昨年、昨年のチャンピオンシップに続き、スーパークロス3連覇を達成したビロポートであった。


アンダーソンが初優勝!ポイントリーダーのロクスンが予選落ち!


 250SXのメインレース(15周)では、ザック・オズボーン(ホンダ)がホールショットを取り、イーライ・トマック(ホンダ)、ジェイソン・アンダーソン(スズキ)、コール・シーリー(ホンダ)が続いた。2周目からはアンダーソンがリーダーとなり、2位にはシーリー、3位にオズボーンと入れ替わった。
 メインレースの直前に行われたラストチャンスでは、ポイントリーダーのケン・ロクスン(KTM)が3位にとどまり、決勝への切符を逃すという大番狂わせがあった。場内の騒然とした空気が落ち着かないままメインレースに突入したわけだが、20点リードしていたロクスンが不在ということは、ランキング2位につけるトマックが3位になれば同点、2位なら2点リード、優勝なら5点リードで最終戦に臨めるということだ。俄然、逆転チャンピオンの望みが出てきたトマックだが、この日はタイムドプラクティス10位、ヒート1でも5位と精彩を欠いている。メインレースでも好スタートを切ったものの、あわや転倒すれすれのミスを繰り返し、2周目4位、6周目には8位と後退していった。
 レース後半になると、リードを5〜6秒に広げるアンダーソンの独走が決定的となった。2位シーリーを挟んで、3位にはスタート7位からマーティン・ダバロス(カワサキ)がポジションアップ。この3人で表彰台が確定し、アンダーソンのキャリア初優勝でレースはチェッカーとなった。終盤持ち直したトマックは6位まで挽回してフィニッシュ。この結果、ラストチャンス落ちで地獄を見たロクスンは命拾いをし、ポイントリーダーの座をキープすることができた。250SXウエストは首位ロクスンと2位トマックが5点差、一方250SXイーストも首位ウィル・ハーン(ホンダ)と2位マービン・ムスキャン(KTM)が5点差。いずれも次週ラスベガスでの最終戦で決着が付く。


順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム  
1 1 R・ビロポート Monster Energy Kawasaki Kawasaki "15.52.507 DUNLOP user
2 18 D・ミルサップス Rockstar Energy Racing Suzuki +1.528 DUNLOP user
3 5 R・ダンジー Red Bull KTM KTM +3.980 DUNLOP user
4 41 T・カナード Honda Muscle Milk Honda +25.658 DUNLOP user
5 51 J・バーシア Honda Muscle Milk Honda +33.142 DUNLOP user
6 10 J・ブレイトン JGR Toyota Yamaha Yamaha +42.883  
順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム  
1 21 J・アンダーソン Rockstar Energy Racing Suzuki "12.21.491 DUNLOP user
2 43 C・シーリー Troy Lee Designs Lucas Oil Honda +5.688 DUNLOP user
3 40 M・ダバロス Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +9.756 DUNLOP user
4 32 M・スチュワート JDR J-Star KTM KTM +19.180 DUNLOP user
5 59 C・クレイグ Troy Lee Designs Lucas Oil Honda +24.336 DUNLOP user
6 1 E・トマック Geico Honda Honda +27.680 DUNLOP user

AMAスーパークロス/450SX第16戦/250SXウエスト第8戦

順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー ポイント  
1 1 R・ビロポート Monster Energy Kawasaki Kawasaki 346 DUNLOP user
2 18 D・ミルサップス Rockstar Energy Racing Suzuki 318 DUNLOP user
3 5 R・ダンジー Red Bull KTM KTM 315 DUNLOP user
4 51 J・バーシア Honda Muscle Milk Honda 261 DUNLOP user
5 22 C・リード TwoTwo Motorsports Honda 224 DUNLOP user
6 41 T・カナード Honda Muscle Milk Honda 220 DUNLOP user
順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー ポイント  
1 94 K・ロクスン Red Bull KTM KTM 163 DUNLOP user
2 1 E・トマック Geico Honda Honda 158 DUNLOP user
3 43 C・シーリー Troy Lee Designs Lucas Oil Honda 135 DUNLOP user
4 21 J・アンダーソン Rockstar Energy Racing Suzuki 124 DUNLOP user
5 40 M・ダバロス Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 114 DUNLOP user
6 338 Z・オズボーン Geico Honda Honda 111 DUNLOP user