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■ 2013/7/28 FIM世界耐久選手権シリーズ第3戦 “コカ・コーラ・ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第36回大会
天気 気温 観客
晴れ、曇り、雨 31.7度 61,000人










加賀山選手率いるTeam KAGAYAMAが、見事に3位表彰台を獲得!
 
●予選
21年振りにシュワンツ選手が8耐に登場! Team KAGAYAMAは6番手につける


1978年に始まった鈴鹿8耐は、真夏の祭典として日本を代表するモーターサイクルイベントに成長し、今年で36回大会となる。
今年は全日本に参戦中の加賀山就臣選手が、ドリームチームを結成。元世界チャンピオンのK・シュワンツ選手、ワールドスーパーバイクのトップライダー、芳賀紀行選手をチームメイトに招へいした。
両ライダーとも8耐で表彰台に上がった経験のある実力者で、シュワンツ選手は88年に2位、芳賀選手は96年に優勝を果たしている。現役を引退し49歳となるシュワンツ選手は加賀山選手の働きかけにより、21年振りとなる8耐にエントリー。元世界チャンピオンが登場したことで、Team KAGAYAMAは今年の8耐で最も注目を集めるチームとなった。

このTeam KAGAYAMAに、全日本同様ダンロップもサポート。加賀山選手自らが率いるプライベートチームながら、優勝を狙える体制で臨んだ。
「シュワンツ選手とは、僕が以前スズキのGP500マシンのテストをしていたときからのつきあいです。僕のヒーローのような存在で、その人と一緒に戦えるなんて夢のようですね。芳賀選手も8耐の優勝経験者ですし、力を合わせて優勝を目指してがんばります」と加賀山選手。
シュワンツ選手は、「鈴鹿は大好きなコースで、思い出もいっぱいある。ファンもたくさんいるから、ここに戻ってこれて本当にうれしい」と語っていた。

 

その他の主要ダンロップのサポートチームは、世界耐久選手権にフル参戦中のNo.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM(V・フィリップ選手、A・デルホール選手、J・コスタ選手)。昨年4位を獲得したNo.32 MotoMap SUPPLY(SUZUKI)は、今野由寛選手、寺本幸司選手、中本郡選手の3人。No.83 TEAMJP DOGFIGHTER YAMAHAは、全日本に参戦する藤田拓哉選手と、木村泰善選手、田村武士選手で臨む。
さらに、カワサキを駆るNo.01 エヴァRT初号機エナジーフォースTRICK☆STARは、ベテランライダーの芹沢太麻樹選手、井筒仁康選手、出口修選手で、ホンダ熊本レーシングは、吉田光弘選手、小島一浩選手、徳留和樹選手の3人で臨む。

今年は、蒸し暑さの中で25日の練習走行から始まった。

26日金曜日の公式予選も蒸し暑い天候の中、ドライコンディションで行われた。
No.071 Team KAGAYAMAは、芳賀選手が2分8秒438で予選5位を獲得。加賀山選手も2分8秒台をマークし、シュワンツ選手はセッティングに終始し2分10秒台のタイムとなった。
また、No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMはフィリップ選手が2分9秒114で8位。この2台が翌土曜日に行われるTOP10トライアルに駒を進めた。

一方、No.83 TEAMJP DOGFIGHTER YAMAHAは藤田選手が2分9秒808で13位、No.32 MotoMap SUPPLYは今野選手の2分10秒042で14位となる。


「予選ではレース用タイヤでセッティングに専念していました。決勝へ向けてのセッティングはだいたい固まっています。タイヤは2種類、もう決まっています。6位以内を目指して、あわよくば表彰台をという感じでがんばります」と10回目の8耐に臨む今野選手は話した。
No.01 エヴァRT初号機エナジーフォースTRICK☆STARは、出口選手の2分10秒145で15位となる。
「今年からダンロップタイヤを使っていますが、すごくいい体制を作っていただいています。カワサキのマシンとのバランスや、3人の調整を含めて、セッティングを模索しているところです。トップ10トライアルを逃したのは残念ですが、大事なのは決勝。表彰台を目指してがんばります」と第1ライダー、芹沢選手。また、ホンダ熊本レーシングは23位となる。


10位以下のチームは、この順位で8耐のスターティンググリッドに並ぶ。

計時予選の上位10チームが、1周のタイムアタックで競うのがTOP 10トライアル。ところが、走行開始直前に雨が降り出したため、40分間の通常の計時予選に変更された。
雨はすぐに止み、結局ドライコンディションでの計時予選となった。No.071 Team KAGAYAMAは、加賀山選手が2分8秒188を出して6位を獲得した。
「ひとりずつのTOP 10トライアルだったら、本来はシュワンツ選手と芳賀選手に走ってもらう予定でした。40分の走行で、マシンを煮詰める時間をもらった感じですね。決勝に照準を合わせてやってきたので勝負は決勝で。みんなの経験値を生かして明日は優勝を目指してがんばります」と加賀山選手。
芳賀選手は「スズキのマシンで初めてのレースなので、まだ自分の好みに仕上げきれてないです。アベレージタイムを高められるようマシンを作って決勝に臨みたいです」とコメント。
シュワンツ選手は「フィーリングはOKだよ。8耐では、なにが起きるか分からないから、集中してがんばるよ。ファンの前でいいドラマを作りたいね。僕はしっかり準備できているよ」と語った
また、No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMはフィリップ選手の2分8秒491で7位となった。

 

●決勝

加賀山選手、芳賀選手の健闘で、表彰台圏内に浮上

午前11時30分、大観衆が見守る中で8時間の戦いは始まった。No.071 Team KAGAYAMAのスタートライダーを務める芳賀選手は好スタートを切り、まずはNo.25 Honda 鈴鹿レーシングチームの安田毅史選手、No.104 TOHO Racing with MORIWAKIの山口辰也選手とセカンド集団を形成し、6位争いを展開していく。
また、No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは9位、No.01 エヴァRT初号機エナジーフォースTRICK☆STARは12位、No.83 TEAMJP DOGFIGHTER YAMAHAは13位、No.32 MotoMap SUPPLYは16位につけている。
40分が経過したころ、No.25 Honda 鈴鹿レーシングチームがエンジントラブルで後退。後続を離したNo.071 Team KAGAYAMAは、No.7 MONSTER ENERGY YAMAHA・YARTを抜き去り、5位に浮上する。

 

50分を経過し、23周を終了したところで、No.071 Team KAGAYAMAはピットイン、加賀山選手に交代する。そして、加賀山選手はすぐにNo.99 BMW MOTARRAD FRANCE TEAM THEVENTを抜き去ると4位に浮上。No.7 MONSTER ENERGY YAMAHA・YARTの中須賀克行選手、No.99 BMW MOTARRAD FRANCE TEAM THEVENTのJ・プリドモア選手と4位争いを始める。
また、No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは8位、No.01 エヴァRT初号機エナジーフォースTRICK☆STARは11位、No.33 ホンダ熊本レーシングは12位、No.32 MotoMap SUPPLYは14位につけていく。

2時間を経過。No.071 Team KAGAYAMAは、加賀山選手、芳賀選手のライディングで4位をキープ。そして、2時間を過ぎた午後1時36分、トップのF.C.C.TSR Hondaが転倒して後退。これで、No.071 Team KAGAYAMAは3位に浮上する。
また、No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは5位に上がり、ホンダ熊本レーシングは10位、No.32 MotoMap SUPPLYは11位。No.01 エヴァRT初号機エナジーフォースTRICK☆STARは、午後1時31分にマシントラブルが起きてピットイン。すぐにマシンチェックした後、3分後には再スタート。19位に後退する。

 

午後2時頃、2位のヨシムラスズキレーシングチームは、ピットレーンでスピード違反のペナルティが与えられて後退。これでNo.071 Team KAGAYAMAとNo.7 MONSTER ENERGY YAMAHA・YARTの接近戦は2位争いに。No.071 Team KAGAYAMAは、2位を守っていく。

 

シュワンツ選手が登場。終盤、雨の中、加賀山選手が激走

レース半分を終了しようとしている午後3時すぎ、No.071 Team KAGAYAMAと2位を争っていたNo.7 MONSTER ENERGY YAMAHA・YARTはトラブルが発生しピットに戻る。7分後にコース復帰するが大きく後退。これでNo.071 Team KAGAYAMAは単独2位となり、100周目についに加賀山選手からシュワンツ選手に交代。いよいよ元チャンピオン、シュワンツ選手の走行が始まった。
ピットインの間にヨシムラスズキレーシングチームに抜かれるが、シュワンツ選手は49歳とは思えないライディングを披露。3位をしっかりとキープしていく。

ヨシムラスズキレーシングチームは、ブルックス選手が転倒し、マシン調整に約1分を要すると、この隙にNo.071 Team KAGAYAMAが再び2位に。
さらに、後方に続いていたNo.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMも3位へと順位を上げる。
また、No33 ホンダ熊本レーシングは9位、No.01 エヴァRT初号機エナジーフォースTRICK☆STARは再スタート後に追い上げて13位につける。No.32 MotoMap SUPPLYは89周目に逆バンクで寺本選手が転倒。なんとかピットに戻るが、マシン修復に時間を要し、38位に後退してしまう。

No.071 Team KAGAYAMAのシュワンツ選手は17周を走り終えるとピットに戻り、芳賀選手に交代する。このピットインのときにヨシムラスズキレーシングチームに抜かれて3位となり、No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは4位となる。

残り3時間となった午後4時半、No.071 Team KAGAYAMAは3位、No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは4位を守っていく。レースは膠着状態となり、終盤へと向かう。
また、No.33 ホンダ熊本レーシングが9位、No.01 エヴァRT初号機エナジーフォーTRICK☆STARは12位につける。

午後6時20分、徐々に夕闇が近づいてくるとライト・オンのサインが出される。いよいよ8耐名物の夜間走行の時間に入っていく。
No.071 Team KAGAYAMAは、芳賀選手が安定したライディングで3位を守り、No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMも耐久チームらしい戦いぶりで4位につける。

午後6時40分、芳賀選手がピットに入り、アンカーを務める加賀山選手がコースへと向かう。ところが、この頃から雨がぱらつき始める。7時を回ったころには大粒の雨が落ち始め、鈴鹿サーキットは不穏な雰囲気に包まれる。
4位のNo.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMはすぐにレインタイヤに交換。加賀山選手もピットに入り、レインタイヤに換えてコースへと向かう。
No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは、耐久のスペシャリストチームらしくハイペースで加賀山選手との差を詰めていく。
残り10分くらいになると雨が小止みになり、レインタイヤでの走行は厳しかったが、加賀山選手は巧みな走りで3位を守り切ってチェッカー。
Team KAGAYAMAは、見事に3位表彰台に並んだ。残念ながら芳賀選手が走行後に脱水症状で倒れたため、加賀山選手、シュワンツ選手のふたりが大観衆の前で表彰台に上った。

「最後は危なかったけど、後ろとの差を計りながら走った。雨が降ってきて完走したかったので、タイヤを換えたんです。今年は大きな花火を上げすぎて、うまくいくか不安だったけど、結果が出てよかった。ダンロップさんが素晴らしいタイヤを作ってくれて、スタッフもみんながんばってくれた。シュワンツ選手が来てくれて、芳賀選手も力になってくれた。協力してくれた人たちに感謝したい」と加賀山選手は喜びを語った。

シュワンツ選手は「表彰台に上がれるなんて信じられない気持ちだよ。加賀山選手にサンキューといいたい。彼はいいチームを作ると約束してくれて、それを実現してくれた。ここまで戦えたのは彼のがんばりがあったからだと思う。僕は久々に若いライダーと走れて楽しかったよ」と語った。
続いて、No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMが4位となった。
また、No.33 ホンダ熊本レーシングは9位、No.01 エヴァRT初号機エナジーフォースTRICK☆STARは12位でゴール。No.83 TEAMJP DOGFIGHTER YAMAHAは17位。No.32 MotoMap SUPPLYは後半追い上げて、19位で無事にチェッカーを受けている。


順位 選手名 チーム メーカー 周回数 タイム  
1位 高橋巧・R.Haslam・M.V.D.Mark MuSASHi RT ハルク・プロ Honda 214 8:00'01.280  
2位 津田拓也・青木宣篤・J.Brookes ヨシムラスズキレーシングチーム Suzuki 214 8:01'53.276  
3位 加賀山就臣・K.Schwantz・芳賀紀行 Team KAGAYAMA Suzuki 213 8:01'52.258 DUNLOP user
4位 V.Philippe・A.Delhalle・J.De.Costa SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM Suzuki 213 8:01'59.054 DUNLOP user
9位 吉田光弘・小島一浩・徳留和樹 ホンダ熊本レーシング Honda 208 8:00'52.695 DUNLOP user
12位 芹沢太麻樹・出口修・井筒仁康 エヴァRT初号機エナジーフォースTRICK☆STAR Kawasaki 207 8:02'28.291 DUNLOP user
17位 藤田拓哉・木村泰善・田村武士 TEAMJP DOGFIGHTER YAMAHA YAMAHA 201 8:01'29.902 DUNLOP user
19位 今野由寛・寺本幸司・中本郡 Moto Map SUPPLY Suzuki 199 8:00'52.144 DUNLOP user