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■ 2013/7/14 第8戦 ドイツ ザクセン
天気 気温 観客
晴れ 22度 85,667人

トレス選手が混戦を制して初優勝を達成






第8戦の舞台は旧東ドイツにあるザクセン。右コーナー3か所、左コーナー10か所ある全長3.671mのサーキットで、細かいコーナーが多いだけでなく、高低差の大きい難しいレイアウトとなっている。
このコースは左コーナーが多いことから、タイヤの左側の消耗が激しい。ダンロップでは、今年も左右非対称のコンパウンドが左右で違うソフト&ハードのリアタイヤを用意。フロントには、前戦と同じソフト&ミディアムタイヤを供給した。
 
初日から肌寒い気候が続いたが、予選は気温23度の中ドライコンディションで行われた。
予選は、コンマ5秒の中に13台がひしめきあうという大激戦となり、ベルギー人のX・シメオン選手(KALEX)が、初のポールポジションを獲得した。ベルギー人のポールポジションは1989年以来のことだった。

「フロントローを目指していたので、ポールポジションを取れるなんて、思ってなかったよ。いいリズムで走れているから、表彰台を目指してがんばります」とシメオン選手。
続いて、スペインのJ・トレス選手(SUTER)が初のフロントロー2位をゲット。フレッシュな2人に続いて、3位にP・エスパルガロ選手(KALEX)が入った。
ランキングトップのS・レディング選手(KALEX)は、今季初めてフロントローを逃して8位2列目となる。
また、鎖骨骨折から復帰した中上貴晶選手(KALEX)は7位2列目に並んだ。「フロントのセッティングを変えたら、タイムが上がった。明日に向けてさらにマシンをモディファイして、レースに臨みます」と中上選手。

高橋裕紀選手(MORIWAKI)は20位。「新しい車体を持ち込んで、手ごたえが少しあった。トップとのタイム差もそんなに大きくない。明日はいいリザルトを残したいです」と高橋選手。

決勝当日、朝は少し肌寒かったが、昼前から徐々に温かくなり、曇り空の元で決勝レースを迎えた。
スタートが切られると、エスパルガロ選手がホールショット。後ろからトレス選手、S・コルシ選手(SPEED UP)、J・シモン選手(KALEX)、シメオン選手などが続く。中上選手は1周目8位につける。
4周目になると、エスパルガロ選手、トレス選手、コルシ選手、シモン選手の4台がトップグループを形成。エスパルガロ選手がレースをリードしていくが、4台は僅差のまま周回を続ける。
中上選手は十数台のセカンド集団の中で10位前後につけていく。

レース中盤に入っても、エスパルガロ選手、トレス選手、コルシ選手、シモン選手のオーダーは代わらず。2位集団を4秒近く離して、戦いは後半に入る。
残り10周で、トレス選手がトップに浮上し、すぐさま引き離しにかかる。トップのトレス選手は翌周コンマ7秒の差をつけると、逃げ切りを図る。エスパルガロ選手とコルシ選手が2位争いを展開し、シモン選手は単独4位となっていく。

レース終盤、トップのトレス選手は1.2秒のリードを奪い、2位争いはエスパルガロ選手とコルシ選手のバトルとなる。
トレス選手はそのままトップを守りきり、チェッカー、初優勝を決めた。
「ハッピー以外に言葉がないくらいだよ。このコースは最初から僕のライディングスタイルに合ったみたいだ。優勝できたなんて、チームや家族、みんなに感謝したい」とトレス選手。

「マシンの調子がよかったんだ。最後は4コーナーでアタックしようと決めていた。うまくいって本当にうれしいよ」とコルシ選手。
エスパルガロ選手は3位となった。
「勝てるチャンスはあったけど、でも3位でもうれしいよ。終盤、タイムが落ちてしまって、どうすることもできなかった。レディング選手との差を詰められたからよかった」とエスパルガロ選手。
一方、レディング選手は7位に終わった。この結果、ポイントテーブルでは、首位のレディング選手と2位エスパルガロ選手との差は23点と詰まっている。

また、中上選手は大集団の中で苦戦を強いられ、結局11位でゴールした。「今週は最初からセッティングが厳しかった。予選で少しよくなったが、レース終盤でタイムが落ちてしまった。ケガの問題はなかった。この後1か月休んで、また後半戦がんばります」と中上選手。
高橋選手は19位となった。
「ポイント圏内を狙えるかと思ったのですが、スタートでミスしてしまって。その後、チャタリングがでてしまった。それでも、レースウィークを通した流れは悪くなかったと思う」と高橋選手は語った。


リンス選手が最終ラップで逆転、今季2勝目をつかむ






Moto3クラスには、前戦と同じフロントにミディアム&ハード、リアにソフト&ミディアムタイヤを供給した。
予選では、A・リンス選手(KTM)が、へレス以来の今季3度目のポールポジションを獲得した。
「今日はうまくいったね。でも、大事なのは明日だから。タイム差がないから、混戦になると思う。特に最終ラップの戦いには気を付けて走りたい」とリンス選手
続いて、首位のL・サロム選手(KTM)が、予選終盤でエンジンブローというトラブルに襲われながらも2位をゲット。M・オリヴィエーラ選手(MAHINDRA)が3位となった。ランキング2位のM・ヴィニャーレス選手(KTM)はセッティングに苦しみ6位2列目となった。
また、渡辺陽向選手(FTR HONDA)は32位につける。
「少しずつタイムが詰まってきたのですが、リアの挙動が激しくなったしまった。セッティングを変えて、ラップタイムを上げていきたいです」と渡辺選手。


決勝レースがスタートするとリンス選手が好スタート。後ろからサロム選手、ヴィニャーレス選手、J・ミラー選手(FTR HONDA)などが続く。
トップのリンス選手は序盤から後続を引き離しにかかるが、ヴィニャーレス選手、ミラー選手、サロム選手なども僅差でついていく。
6周目ころになると、リンス選手、サロム選手、ヴィニャーレス選手、ミラー選手の4台が後続を離してトップ集団を形成する。ミラー選手が徐々に遅れ始め、リンス選手、ヴィニャーレス選手、サロム選手のランキングトップ3の戦いとなる。

レース中盤に入っても、リンス選手がトップをキープ。ヴィニャーレス選手、サロム選手がピタリと後ろからついていく。
トップの3台は、抜群の速さで周回を重ねながら、後続車を徐々に引き離していく。
残り10周になるとヴィニャーレス選手がトップに浮上するが、すぐにリンス選手が先頭を奪い返す。
3台は牽制しあいながら、終盤へと向かう。残り4周で、サロム選手が2台を一気に抜き去ってトップに浮上するとラストスパート。ヴィニャーレス選手、リンス選手も負けじと付いて行き、勝負の行方はラストラップへ。
サロム選手はライバルをブロックしていくが、リンス選手が最終ひとつ前の左コーナーでインを突いてトップを奪い、そのままラストコーナーへ。後続をブロックすると、リンス選手が真っ先にチェッカー、今季2勝目を達成した。

「最初は後続を離そうとしたけど無理だった。それで、一度後ろに下がってみたんだ。最後は作戦を立てていたわけじゃなくて、必死でアタックしただけさ」とリンス選手。
続いてサロム選手が2位でゴール。
「最後は負けてしまったが、表彰台に上がれたからよかった」とサロム選手。
ヴィニャーレス選手は僅かに百分の1秒の差で3位となった。「今週はセッティングから苦しんだから、表彰台に上がれてよかったよ」とヴィニャーレス選手。
この結果、ポイントテーブルでは、首位のサロム選手と2位ヴィニャーレス選手の差は14点に広がっている。
また、渡辺選手は27位でゴールしている。
「スタートはうまくいったが、アクセルを開けるとマシンの挙動がでてしまうという症状になった。この問題を解決して、ひとつ前の集団で走りたいです」と渡辺選手は語った。
この後、Moto2、Moto3クラスはサマーブレークに入り、次戦は8月18日の第10戦インディアナポリスとなる。


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Torres Aspar Team Moto2 SUTER '41.19.636 DUNLOP user
2位 S.Corsi NGM Mobile Racing SPEED UP '41.21.800 DUNLOP user
3位 P.Espargaror TuentiHP 40 KALEX '41.22.130 DUNLOP user
11位 中上貴晶 Italtrans Racing Team KALEX '41.32.921 DUNLOP user
19位 高橋 裕紀 IDEMITSU Honda Team Asia Moriwaki '41.59.498 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 A.Rins Estrella Galicia O,O KTM '39.34.735 DUNLOP user
2位 L.Salom RedBull KTM Ajo KTM '39.34.967 DUNLOP user
3位 M.Vinales Team Calvo KTM '39.34.983 DUNLOP user
27位 渡辺 陽向 La Fonte Tascararacing FTR Honda '40.29.937 DUNLOP user

第8戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 S.Redding Marc VDS Racing Team Kalex 143 DUNLOP user
2位 P.Espargaro Tuenti HP 40 Kalex 120 DUNLOP user
3位 E.Rabat Tuenti HP 40 Kalex 88 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 L.Salom Red Bull KTM Ajo KTM 172 DUNLOP user
2位 M.Vinales Team Calvo KTM 158 DUNLOP user
3位 A.Rins Estrella Galicia o,o KTM 142 DUNLOP user