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■ 2013/8/18 第10戦 アメリカ インディアナポリス
天気 気温 観客
晴れ 27度 60,372人

ラバット選手が今季2勝目。中上選手が自己最高の2位をゲット






約1ヶ月のサマーブレークを経て、第10戦はアメリカ北東部にあるインディアナポリスで行われた。4輪のインディ500で有名なコースだが、インディ500のコースは一部使用するだけで、ほとんどオーバルコース内側の2輪用コースを走る。

今回の第10戦から大陸を横断しながらの3連戦となる。後半戦を迎えて、戦いは正念場を迎えた。
ダンロップは、フロントに今シーズンずっと使っているソフト&ミディアムのタイヤを供給。リアには、ハードタイヤと今年の第2戦テキサス戦で使用したエキストラハードのタイヤを準備した。
ドライコンディションで行われた予選。目下ランキングトップのS・レディング選手(KALEX)が今季3度目のポールポジションを獲得する。
 

「コース上が混んでいてクリアラップを取るのが大変だった。なんとかタイムを上げてポールを取ることができてうれしいよ。明日はタイヤマネージメントを考えて走りたい」とレディング選手。
続いて、首位に23点差でランキング2位につけるP・エスパルガロ選手(KALEX)が2位。中上貴晶選手(KALEX)が、3位フロントローに並ぶ。

「フロントローに戻れてうれしい。最後少しシフターの問題がでた。明日、100%の力を出し切っていいレースしたいです」と中上選手。上位3台はコンマ2秒以内で並ぶ接戦だった。
また、高橋裕紀(MORIWAKI)は、24位となった。「徐々に良くなっていたが、予選中盤で転倒してしまって、最後タイムアタックができなかった」と高橋選手はコメントした。

 

決勝当日も晴天に恵まれた。スタートが切られるとレディング選手がホールショット。
2周目に入ると中上選手がトップに浮上し、レディング選手、エスパルガロ選手、E・バット選手(KALEX)、N・テロール選手(SUTER)などが僅差で続く。
トップの中上選手は中盤に向けてレースをリードし、約1秒の差をつける。後方からはレディング選手、エスパルガロ選手などが続く。
 

中盤に入ると、中上選手は約2秒の差をつける。2位以下は、エスパルガロ選手、レディング選手、テロール選手、ラバット選手などが続き、6台が2位集団を形成。激しい競り合いを演じていく。
17周目、中上選手のマシンは振られ、少し遅れをとる。後続との差は約1秒となり、中上選手は必死でトップを守っていく。2位にはエスパルガロ選手が続き、3位にレディング選手を抜いたラバット選手が上がってくる。

残り5周になると、2位に上がってきたラバット選手がトップの中上選手を猛追。テールトゥノーズ状態に。

そして、残り3周となった23周目の1コーナーで、ラバット選手が中上選手を抜いてトップを奪う。また、レディング選手は最後の粘りを見せて、エスパルガロ選手を抜いて3位に上がる。
トップに立ったラバット選手は、すぐにラストスパートをかけて差を広げていく。ラバット選手はそのまま逃げ切り、今季2勝目を決めた。

「リズムは良かった。序盤から追い上げる展開になった。テロール選手を抜いて、エスパルガロ選手を抜いて、最後は中上選手に追いついたんだ。いいレースができたと思う」とラバット選手。
中上選手は最後はレディング選手に追われながらも2位を守り切って、自己最高の2位を獲得した。

「序盤から、思ったよりもいいペースで走れた。でも中盤くらいからチャタリングがでてしまって厳しかった。優勝を狙っていたので悔しいですが、ベストリザルトを獲得できた」と中上選手。
続いてレディング選手が3位、エスパルガロ選手が4位となった。

レディング選手は「予選までずっと調子良かったが、今日は思ったように走れなかった。チャンピオンシップを考えて我慢のレースをしていたが、エスパルガロ選手の前でゴールできたことは大きいね」とレディング選手。

この結果、首位のレディング選手と2位エスパルガロ選手の差は26点と広がっている。

一方、高橋選手は22位となっている。「スタートに失敗して大きく出遅れ、追い上げる展開になった。スタートに失敗したのは、シグナルが一度消えたのに、また赤のシグナルがついたので、ペナルティーになると思ってアクセルを戻してしまったからです。自分の勘違いなのかどうなのかは分かりませんが、残念なレースでした」と高橋選手は語った。


リンス選手、最終ラップで逆転。3勝目を挙げる






Moto3クラスには、フロントにハード&ミディアム。リアにはミディアムタイヤと新しいハードタイヤを供給した。

予選では、目下ランキング3位につけるA・リンス選手(KTM)が今季4度目のポールポジションを獲得する。

「いいセッティングができて、予選でいいタイムが出た。上位陣はタイムが僅差なので、明日は混戦になると思う」とリンス選手。
続いて、リンス選手のチームメイト、A・マルケス選手(KTM)が2位、M・ヴィニャーレス選手(KTM)が3位となる。

ランキングトップのL・サロム選手(KTM)は予選で転倒し、10番手4列目と苦しい位置からのスタートとなった。一方、渡辺陽向選手(FTR HONDA)は、29位となった。

「まだタイムを上げられるポイントがある。明日の朝のフリー走行でその辺を詰めて決勝に臨みたい」と渡辺選手は語った。

 

決勝レースが始まると、リンス選手が好ダッシュを決めるが、2コーナーでコースを外れてしまい少し遅れをとる。まずトップに立ったのはA・シッシス選手(KTM)だったが、すぐにヴィニャーレス選手がトップを奪う。マルケス選手、リンス選手、シッシス選手、サロム選手、J・フォルガー選手(KALEX KTM)が後ろから続く。

6周目に入るとリンス選手が先頭に立ち、ヴィニャーレス選手、マルケス選手が僅差で続き、4位以下に約1秒の差をつける。首位のサロム選手はペースが上がらず、フォルガー選手、シッシス選手などのセカンドグループで苦戦を強いられる。

レース中盤になると、リンス選手、ヴィニャーレス選手、マルケス選手のトップグループが後続に約3秒の差をつけて、接近戦を展開。この3台は何度も順位を入れ替えていく。

ヴィニャーレス選手は14周目にハイサイド気味になり1秒近く遅れをとる。上位2台はリンス選手とマルケス選手となるが、ヴィニャーレス選手は前の2台を猛追していく。

一方、サロム選手はシッシス選手、フォルガー選手と4位争いのバトルを展開していく。
そして、残り5周になると、ヴィニャーレス選手が追い付いて、再びリンス選手、マルケス選手、ヴィニャーレス選手のトップ戦いとなる。

残り2周で前に出たのはマルケス選手。リンス選手、ヴィニャーレス選手がピタリと後ろから続く。
ラストラップに入ると、メインストレートでリンス選手がトップに浮上。そのままラストスパートをかけると後続を抑えてチェッカー。2連勝で今季3勝を決めた。

「スタート直後にコースを外れてしまって、その後プッシュして追い上げた。最後は一旦マルケス選手に抜かれたけど、全力で抜き返した。この優勝をスペインで起きた列車断線事故の犠牲者に捧げたい」とリンス選手は最近スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステラで起きた高速鉄道の脱線事故に言及していた。

2位はマルケス選手で、初の表彰台となった。

「レース中盤くらいからマシンの感覚がすごくよくなって速く走れた。最後はリンス選手のほうが強かったよ。でも、表彰台に上がれて本当にうれしい」とマルケス選手。

中盤のミスが響いたヴィニャーレス選手は3位となる。「厳しいレースだった。優勝したかったけど。ブルノではもっといい成績を目指すよ」と悔しさを隠せない様子だった。

また、サロム選手はフォルガー選手に続いて5位。この結果、ポイントテーブルでは、首位のサロム選手と2位ヴィニャーレス選手の差は9点、リンス選手との差は16点と、3人の点差が詰まった。
また、渡辺選手は17周目に転倒し、リタイアとなっている。



順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 E.Rabat TuentiHP 40 KALEX '43.47.432 DUNLOP user
2位 中上貴晶 Italtrans Racing Team KALEX '43.48.198 DUNLOP user
3位 S.Redding Marc VDC Racing Team KALEX '43.49.173 DUNLOP user
22位 高橋裕紀 IDEMITSU Honda Team Asia Moriwaki '44.23.112 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 A.Rins Estrella Galicia O,O KTM '41.37.200 DUNLOP user
2位 M.Marquez Estrella Galicia O,O KTM '41.37.377 DUNLOP user
3位 M.Vinales Team Calvo KTM '41.38.276 DUNLOP user
リタイア 渡辺 陽向 La Fonte Tascararacing FTR Honda '29.36.821 DUNLOP user

第10戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 S.Redding Marc VDS Racing Team Kalex 159 DUNLOP user
2位 P.Espargaro Tuenti HP 40 Kalex 133 DUNLOP user
3位 E.Rabat Tuenti HP 40 Kalex 113 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 L.Salom Red Bull KTM Ajo KTM 183 DUNLOP user
2位 M.Vinales Team Calvo KTM 174 DUNLOP user
3位 A.Rins Estrella Galicia o,o KTM 167 DUNLOP user