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■ 2013/10/20 第16戦 オーストラリア フィリップアイランド
天気 気温 観客
曇り 28度 31,500人

エスパルガロ選手が今季5勝目。初タイトルに王手をかける






熱帯のマレーシア戦の翌週、ようやく春を迎えているオーストラリア、フィリップアイランドで第16戦を迎えた。
サーキットは海沿いにある高速コース。低い気温や強風、さらに天候不順にも悩まされることが多い。
今回ダンロップは、左右が非対称の新しいリアタイヤを持ち込んだ。このタイヤは、2週間前の地元オーストラリア国内選手権スーパーバイクで優勝に貢献している。

目下、Moto2クラスのポイントテーブルでは、首位のS・レディング選手(KALEX)と、2位P・エスパルガロ選手(KALEX)は9点差と、タイトル争いは接戦となっている。
26度と温かい気温の中で行われた予選。途中でT・ワロコン選手(SUTER)の転倒で赤旗中断されるなど、アクシデントの多い予選となった。この中で、P・エスパルガロ選手(KALEX)が好調な走りを見せ、今季5度目のポールポジションを獲得した。
「とにかくスタートから100%プッシュしていくしかない。混戦になるだろうからタフなレースになるね。(レディング選手との)9点差を詰めるために全力を尽くすよ」とエスパルガロ選手。
前戦のウィナー、E・ラバット選手(KALEX)も軽く転倒を演じたが2位。続いて、J・トレス選手(SUTER)が今季2度目のフロントロー3位をつかんだ。
また、S・レディング選手(KALEX)は予選終盤に転倒すると左手首を骨折してしまう。予選結果は10位だったが、ケガのために欠場を余儀なくされてしまった。
一方、中上貴晶選手(KALEX)は調子が上がらず、15位5列目。
「昨日から攻めていこうとすると、すぐに転びそうになるという状態が続いている。コーナーでの信頼感が全くなく、スピードも乗せられません。攻めることができず、旋回性も悪く、厳しい状態です。明日は大きくセットアップを変えてレースに臨みます」と中上選手。
また、負傷したライダーの代走として野左根航汰選手(MOTOBI)がエントリーし、28番手につけた。

今年フィリップアイランドは路面を改修したが、新しい路面とタイヤのマッチングが悪いため、レースは25周から13周に短縮された。
強い風が吹く中、ドライコンディションで決勝を迎えた。
スタートよく飛び出したのは、エスパルガロ選手で、A・デ・アンジェリス選手(SPEED UP)、T・ルティ選手(SUTER)、ラバット選手と続く。
5周目にラバット選手が1コーナーでコースアウトすると後退。これでトップ集団は、エスパルガロ選手、デ・アンジェリス選手、ルティ選手、J・トレス選手(SUTER)など7台となる。ラバット選手は9位でコース復帰している。
中盤に入るとトップのエスパルガロ選手が引き離しを図る。デ・アンジェリス選手、ルティ選手、トレス選手など6台は密着状態のままセカンド集団に。
一旦1秒近くまで差をつけたエスパルガロ選手だったが、すぐにルティ選手に追いつかれる。トレス選手、デ・アンジェリス選手など5台がセカンド集団となる。
そしてレース終盤、トップのエスパルガロ選手はラストスタートをかけるとルティ選手を再び突き放し、今季5勝目を達成した。
「世界チャンピオンになる夢をずっと持ってきた。まだ決まったわけじゃないけど、その夢が近づいてきた。ただ、レディング選手はケガをしているし、サーキットにいないので100%満足はしていません。しかし、これがレースです。どのコーナーにも危険が潜んでいます。まだチャンピオンは決まっていない。今シーズンずっとそうしてきたように、これからも全力で走ります」とエスパルガロ選手。
続いてルティ選手が、後続を僅差で抑えて2位でゴール。
「いいセットアップがあったので、25周でも走り切れたと思うのですが、13周は短すぎました。そのため戦略も変えなければなりませんでした。終盤にミスをしてしまい、エスパルガロ選手についていくことができませんでした。それでも2位でとてもうれしいです」とルティ選手。
トレス選手は、ドイツGP以来の今季2度目の表彰台をつかんだ。
「トップグループについていくために最初からプッシュしていった。最終ラップでルティ選手に追いつくためにプッシュしましたが、ちょっとだけ足りませんでした」とトレス選手。
この結果、エスパルガロ選手はランキングトップに上がり、レディング選手は16点差の2位。エスパルガロ選手はタイトルにあと一歩と迫った。レディング選手はケガのために、日本GPに参戦するのは難しい状況だ。
また、野左根選手は17位。中上選手はジャンプスタートのためピットスルーペナルティを受け、22位に終わった。
「13周のレースになり、スタートで少しでも前に出たいと思っていました。そういった焦りがジャンプスタートにつながりました。朝のウォームアップでセッティングを変更したが、大きな変化はなく、攻める走りができませんでした。日本グランプリに向けて残念なレースになりましたが、気持ちを切り替えて、次戦に挑みたいと思います」と中上選手は話していた。





リンス選手が激戦を制して、首位サロム選手に5点差に迫る






Moto3クラスへは、フロント、リアともにミディアム&ハードのタイヤを供給した。
予選では、目下ポイントリーダーのL・サロム選手(KTM)が、今季4度目のポールポジションを獲得。
「残り3レース、とにかくがんばっていくよ。いいリズムで入れている。決勝でもいつものように全力でがんばるだけだよ」とサロム選手。
続いて、J・フォルガー選手(KALEX KTM)が2位、E・バスケス選手(MAHINDRA)が3位と続く。
サロム選手に14点差でランキング2位につけるA・リンス選手(KTM)は5位に並ぶ。
また、渡辺陽向選手(FTR HONDA)は、32位につけた。
「昨日問題になっていたミッションをかなり変更してもらったのですが、全体的にロングになりすぎてしまい、その分、コーナーで立ち上がれないので、アクセルを早く開けてしまうという悪循環に陥っています。とにかく、全力を尽くします」と渡辺選手。

曇り空の中で、決勝がスタート。好ダッシュを決めたのは、サロム選手で、後ろからフォルガー選手、リンス選手、M・ヴィニャーレス選手(KTM)などが続く。
サロム選手がレースをリードし、ヴィニャーレス選手、リンス選手、フォルガー選手、A・マルケス選手(KTM)、J・ミラー選手(FTR HONDA)、N・アントネッリ選手(FTR HONDA)など8台が僅差で続き、トップ争いは混戦が続く。
7周目にフォルガー選手がトップに上がり、ヴィニャーレス選手、リンス選手、マルケス選手、サロム選手など7台はなおもピタリと後ろから続く。
レース中盤になると雨がぱらつき始めるが、フォルガー選手がトップをキープ。ヴィニャーレス選手、マルケス選手、サロム選手など6台も続く。
終盤に向けて、リンス選手、ヴィニャーレス選手、マルケス選手、ミラー選手を中心にドッグファイトを展開。サロム選手は集団の後方7位に後退するが、追い上げを開始する。雨はほとんど止み、激しい戦いは続いていく。
そしてラストラップに入ると、リンス選手、ヴィニャーレス選手、サロム選手、フォルガー選手が目まぐるしく順位を入れ替える激戦を繰り広げ、最後はリンス選手とヴィニャーレス選手がサイドバイサイドでチェッカー。
僅かに千分の3秒差でリンス選手が優勝をさらった。
「たいへんなレースだった。チームスタッフといい準備ができていたから勝てたと思う。これでサロム選手と点差がつまったので、残り2戦も全力で戦います」とリンス選手。
ヴィニャーレス選手は2位。
「途中でミスして遅れたこともあったけど、ラストラップはとにかくプッシュしたよ。まだタイトルを諦めてはいないよ」とヴィニャーレス選手。
サロム選手は、追い上げきれずに3位で終わった。「ラストラップに転倒しそうになって遅れをとった。少しプッシュしすぎたのかな?だから表彰台で終われてよかった」とサロム選手。
この結果、首位のサロム選手とリンス選手の差は5点と詰まった。
また、渡辺選手はレース中盤に転倒リタイアした。
「今日は20位争いの大集団の中で、自分としてはいい走りができたと思います。この3日間のベストタイムも更新できたし、集団の中で得ることはたくさんありました。しかし、下りの10コーナーで転んでしまいました。結果にはつながりませんでしたが、日本GPに向けて手応えある走りができました」と渡辺選手は語った。





順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 P.Espargaro Tuenti HP 40 KALEX '20.19.219 DUNLOP user
2位 T.Luthi Interwetten Paddock Moto2 Racing SUTER '20.19.810 DUNLOP user
3位 J.Torres Aspar Team Moto2 SUTER '20.19.898 DUNLOP user
17位 野左根航汰 JIR MOTO2 MOTOBI '20.55.761 DUNLOP user
22位 中上貴晶 Italtrans Racing Team KALEX '21.01.152 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 A.Rins Estrella Galicia 0,0 KTM '37.40.375 DUNLOP user
2位 M.Vinales Team Calvo KTM '37.40.378 DUNLOP user
3位 L.Salom Red Bull KTM Ajo KTM '37.40.553 DUNLOP user
リタイア 渡辺陽向 La Fonte Tascararacing FTR HONDA '16.46.652 DUNLOP user

第16戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 P.Espargaro Tuenti HP 40 KALEX 240 DUNLOP user
2位 S.Redding Marc VDS Racing Team KALEX 224 DUNLOP user
3位 E.Rabat Tuenti HP 40 KALEX 204 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 L.Salom Red Bull KTM Ajo KTM 300 DUNLOP user
2位 A.Rins Estrella Galicia 0,0 KTM 295 DUNLOP user
3位 M.Vinales Team Calvo KTM 278 DUNLOP user