FIMロードレース世界選手権
全日本ロードレース選手権
全日本モトクロス選手権
全日本トライアル選手権
アジアロードレース選手権
FIM世界耐久選手権
モトクロス世界選手権
トライアル世界選手権
AMAスーパーバイク
AMAスーパークロス/ナショナルモトクロス
CATEGORY
■ 2013/10/20 第17戦 日本 もてぎ
天気 気温 観客
晴れ 19度 40,233人

エスパルガロ選手が6勝目。2013年のチャンピオンに輝く






オーストラリア戦の翌週、いよいよツインリンクもてぎで日本ラウンドを迎えた。
ダンロップはここまでのデータを考慮して、昨年よりもソフトなタイヤをセレクト。フロントは通常通りミディアム&ハード、リアにソフト&ミディアムのタイヤを用意した。
ところが、台風27、28号が日本列島に近づいたために、初日から悪天候に翻弄されてしまう。
金曜日は霧がサーキット周辺を覆ったため、医療用ヘリコプターがサーキットに到着することができす。結局、初日の全セッションは中止された。
土曜日、医療用ヘリコプターは待機できたが、午前中は豪雨のために走行できない状況に。ようやく午後は走行が開始され、それぞれのクラスがいきなり予選セッションを行うこととなる。Moto2クラスは、午後3時15分から1時間の予選となった。
雨は止み、徐々に日が差してくる中、ウェットコンディションで予選走行が開始された。
時間の経過とともに路面が乾いていくという難しいコンディションの中、M・カリオ選手(KALEX)が、Moto2で初のポールポジションを獲得した。
「最後はドライに近かったけど、まだ水が残っているところもあったから、レインタイヤで走ったよ。少しずつ感覚をつかんでいって、タイムを出すことができた。ドライでは分からないが、このコースとは相性がいいからね」とカリオ選手。
続いて、ベルギー人のX・シメオン選手(KALEX)が2位、3位にフランス人のJ・ザルコ選手(SUTER)が並ぶ。タイトルにあと一歩と迫ったP・エスパルガロ選手(KALEX)は、7位3列目となる。
一方、ランキング2位のS・レディング選手(KALEX)は、右手首のケガをおして参戦し、15位につけた。
また、日本最上位は負傷したライダーの代わりに出場した長島哲太選手(MOTOBI)が16位。
「最後のアタックは、途中までベストタイムで走っていた。もし転ばなければシングルグリッドを獲得できたと思います。しかし、いいフィーリングなので、明日は全力で表彰台を目指したいです」と長島選手。
中上貴晶選手(KALEX)はセッティングに苦しみ23位。
「今日はセッティングがひどく、うまく走れませんでした。コーナーの進入で止めるのがやっとで、まともなコーナリングができなかった。明日はドライコンディションになると思うので、追い上げのレースをしたいです」と中上選手。
ワイルドカードの野左根航汰選手(TSR)は29位となった。

決勝当日、朝は霧が出ていたが、晴天となりドライコンディションでMoto2クラスの決勝を迎えた。
23周レースが始まると、カリオ選手がホールショットを決めるが、第1コーナーで多重クラッシュが発生し、赤旗中断。レースは15周でやり直しとなった。このクラッシュにはレディング選手と、ランキング3位のE・ラバット選手(KALEX)が含まれており、2台ともリタイア。これでエスパルガロ選手は7位以上で、初タイトルを獲得することになった。
スタートが切られると、再びカリオ選手がホールショットを決め、後ろからエスパルガロ選手、ザルコ選手、シメオン選手などが続く。
1周目にエスパルガロ選手がトップに立ち、すぐに後続を引き離しにかかる。カリオ選手が僅差で続き、ザルコ選手、T・ルティ選手(SUTER)、シメオン選手が3位争いを繰り広げていく。
レース中盤、トップのエスパルガロ選手は約1秒の差をつける。単独2位にカリオ選手。上位2台の後方では、ルティ選手が後続を離して単独3位につける。3位争いしていたザルコ選手は、9周目にマシントラブルのためリタイアした。
残り3周となった12周目、エスパルガロ選手は約2秒のリードを築き、後続を寄せ付けない。エスパルガロ選手は、そのままトップを守り切るとチェッカー。6勝目を決めると同時に、初タイトル獲得を決めた。
「今年はいろんな問題があって、本当に大変なシーズンだった。チームや僕の家族が一緒になって僕をサポートしてくれたおかげで、タイトルを取ることができたと思う。まさか、もてぎで決められるとは思っていなかったよ」とエスパルガロ選手。
続いて、カリオ選手が2位。「いつもなら2位でもOKだけど、今日は勝つチャンスだと思っていたから不満だよ。中盤でミスがあって遅れてしまった」とカリオ選手。
ルティ選手は3位に入る。「今回は少し体調が悪かったこともあって、周回が短くなったことはラッキーだった。表彰台に上がれるとは思っていなかったから、うれしいよ」とルティ選手。
一方、中上選手は8列目から着実に追い上げると9位でチェッカー。
「予選と決勝でコンディションが変わり、とても難しいレースだった。それでも、ドライになった朝のフリー走行は感触がよかったので、決勝は期待していました。赤旗中断の後の再スタートのときは、ブレーキが冷えてしまったのか、フィーリングがよくなくて、攻める走りができなかった。悔しいけれど、ベストは尽くしました」と中上選手。
また、野左根選手は16位、長島選手は20位でゴールしている。






マルケス選手が初優勝。タイトル争い大混戦で最終戦へ






Moto3クラスのタイトル争いは、首位のL・サロム選手(KTM)と2位A・リンス選手(KTM)が5点差と大接戦になっている。
ダンロップは、フロントは前戦と同じミディアム&ハード。リアにはソフト&ミディアムのタイヤを準備した。

金曜日の走行がキャンセルとなったため、Moto3クラスの走行も、土曜日の55分間の予選のみとなった。
雨が降り続けるなか、各ライダーともレインタイヤで走り続け、徐々にタイムを上げていく。そして、リンス選手が、今季7度目のポールポジションを獲得した。
「走るまでずっと待っていたけど、落ち着いて予選に臨んでいいタイムを出すことができた。明日の朝、ドライでいいセッティングを出せれば、いいレースができると思うんだ」とリンス選手。
続いて、2位にM・ヴィニャーレス選手(KTM)、3位にA・マルケス選手(KTM)。サロム選手は4位2列目となる。
また、アジア選手権に出ている尾野弘樹選手(HONDA)がワイルドカードで参戦。転倒する場面もあったが、8位をゲット。
「アジア選手権とはまるで違う。いきなり予選だったので、ドキドキした。今日は思ったよりも路面のグリップがあり、3コーナーでハイサイドを喫しました。それでもすぐにコースに復帰して、速い選手についてタイムを出すことができた。明日はシングルフィニッシュを狙います」と尾野選手。
山田誓己選手(HONDA)は予選序盤から果敢に攻めていったが、中盤で転倒。それでも10位。渡辺陽向選手(FTR HONDA)は12位となっている。

決勝当日、朝方はサーキット周辺を霧がたちこめていた。朝一番で始まったMoto3のウォームアップ走行は、霧のために一時中断を余儀なくされる。路面はハーフウェットから徐々に乾いていくという難しいコンディションだった。
その後、天気は急激に回復。Moto3クラスにとって、決勝が初のドライコンディション走行となった。
スタートが切られると、マルケス選手が好スタート。後ろからサロム選手、ヴィニャーレス選手、リンス選手などが続く。ところが、1周目にサロム選手が他者に追突されて転倒。すぐに再スタートするが最後尾にまで後退してしまう。
レースはマルケス選手がリードし、ヴィニャーレス選手、リンス選手などが後ろから続く。4周目にヴィニャーレス選手がトップに浮上するが、リンス選手、マルケス選手、J・フォルガー選手(KALEX KTM)が後ろから僅差で続き、4台がトップ集団を形成する。そして、最後尾から懸命に追い上げていたサロム選手が9周目にハイサイド転倒。レースを終えてしまう。
レース中盤、ヴィニャーレス選手とリンス選手がテールトゥノーズで1、2位、すぐ後ろからマルケス選手が続き、フォルガー選手は単独4位になっていく。
残り5周になると、ヴィニャーレス選手、マルケス選手、リンス選手の3台が密着状態となり、レースは終盤の戦いへ。
ところが、16周目にリンス選手がクラッシュダウン。なんとか再スタートするものの大きく後退してしまう。これでトップ争いは、ヴィニャーレス選手とマルケス選手の2台に絞られる。
残り2周になるとマルケス選手がヴィニャーレス選手をパスしてトップに浮上。マルケス選手とヴィニャーレス選手は、ゴールラインまでドッグファイトを展開してく。ヴィニャーレス選手は何度か前に出るものの、マルケス選手が競り勝って初優勝を達成した。
「妙なレースウィークだった。レースもなんか変だったよね。最後は僕とヴィニャーレス選手のバトルになって、勝つことができた。これまで最後のバトルで負けていたけど、今日は勝てたよ」とマルケス選手。
2位はヴィニャーレス選手。
「セッティングもけっこうよくて、今回は2位でもすごくうれしいよ。次のバレンシア戦へは勝ちにいくよ」とヴィニャーレス選手。
続いて、フォルガー選手が3位表彰台をつかんだ。
「最初の転倒に巻き込まれそうだったけど、大丈夫だったのでラッキーだった。マルケス選手を追いかけたけど、終盤ミスして遅れてしまった」とフォルガー選手。
一方、リンス選手は24位に終わった。この結果、サロム選手が首位を死守。ポイントテーブルでは、サロム選手300点、ヴィニャーレス選手298点、リンス選手295点となり、最終戦でこの3人がタイトルをかけて戦うことになった。
サロム選手は「誰かにぶつけられてしまった。レース序盤でよくあること。クラッチ、ブレーキ、ハンドルと変な感じになっていた。なんとか追い上げていったが、転倒してしまった。でも、首位を守れてよかった。バレンシアで勝てばタイトルが取れるね」とサロム選手。
また、渡辺選手は15位入り、初ポイントを獲得。
「セットを詰めきれませんでしたが、ベストは尽くしました。今日は前が転んでのポイント獲得なので手放しでは喜べませんが、このポイント獲得は来年につながると思うし、本当にうれしいです」と渡辺選手。
山田選手は23位。尾野選手は序盤に転倒してしまった。
「オープニングラップで5位まで順位を上げたのですが、2周目のS字コーナーでフロントが切れ込み転倒してしまった。全て自分のミスです」と尾野選手は肩を落としていた。





順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 P.Espargaro Tuenti HP 40 KALEX '28.15.162 DUNLOP user
2位 M.Kallio Marc VDS Racing Team KALEX '28.16.506 DUNLOP user
3位 T.Luthi Interwetten Paddock Moto2 Racing SUTER '28.18.541 DUNLOP user
9位 中上貴晶 Italtrans Racing Team KALEX '28.33.576 DUNLOP user
16位 野左根航汰 Webike Team Norick NTS TSR '28.57.002 DUNLOP user
20位 長島哲太 JiR Moto2 MOTOBI '29.10.300 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 M.Marquez Estrella Galicia 0,0 KTM '39.45.953 DUNLOP user
2位 M.Vinales Team Calvo KTM '39.45.980 DUNLOP user
3位 J.Folger Mapfre Aspar Team Moto3 KALEX KTM '39.53.703 DUNLOP user
15位 渡辺陽向 La Fonte Tascararacing FTR HONDA '40.25.212 DUNLOP user
23位 山田誓己 Team Plus One & Endurance HONDA '40.46.461 DUNLOP user
リタイア 尾野弘樹 Honda Team Asia HONDA '2.08.086 DUNLOP user

第17戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 P.Espargaro Tuenti HP 40 KALEX 265 DUNLOP user
2位 S.Redding Marc VDS Racing Team KALEX 224 DUNLOP user
3位 E.Rabat Tuenti HP 40 KALEX 204 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 L.Salom Red Bull KTM Ajo KTM 300 DUNLOP user
2位 M.Vinales Team Calvo KTM 298 DUNLOP user
3位 A.Rins Estrella Galicia 0,0 KTM 295 DUNLOP user