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■ 2014/7/27 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦 “コカ・コーラ・ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第37回大会
天気 気温 観客
雨〜曇り 27.5度 62,000人










 
Team KAGAYAMA Verity、2年連続の3位表彰台を獲得!
 
●予選
Team KAGAYAMA Verityは6番手グリッドを獲得

真夏の祭典、鈴鹿8耐は今年で37回目を迎える
昨年、3位表彰台を獲得したTeam KAGAYAMA Verity(SUZUKI)は、今年も強力な体制で参戦した。チームオーナーの加賀山就臣選手と、昨年同様、元ワールドスーパーバイクのトップライダー芳賀紀行選手に、世界GPMoto2クラスの新鋭D・アーゲター(Dominique Aegerter)選手をチームメイトに迎えた。
アーゲター選手は、23歳のスイス人。7月13日に行われたドイツGPで初優勝を果たして鈴鹿に乗り込んだ。
その他のダンロップ有力チームは、世界耐久選手権に参戦している、S・ギンバート選手、J・ダ・コスタ選手、F・フォレイ選手のHONDA ENDURANCE RACING(HONDA)、A・デルホール選手、E・ニゴン選手、D・カドリン選手のSUZUKI ENDURANCE RACING TEAM(SUZUKI)。
全日本ライダーの渡辺一馬選手、Moto2ライダーの長島哲太選手、ベテランの伊藤真一選手のau &テルル・Kohara RT(HONDA)、全日本ライダーの出口修選手、井筒仁康選手と、今年のボルドール24時間の勝者、G・ルブラン選手のエヴァRT初号機エナジーフォースTRICKSTAR(KAWASAKI)、吉田光弘選手、小島一浩選手、徳留和樹選手のHonda熊本レーシング(HONDA)など。
エントリー台数70チームのうち、ダンロップユーザーは半数以上の36チームを占めた。

開幕直前に梅雨が開けたため、金曜日の公式予選はうだるような暑さの中で行われた。
No.17 Team KAGAYAMA Verityは第1ライダーの芳賀選手が2分10秒893、第2ライダーのアーゲター選手が2分9秒610、そしてチームオーナーの加賀山選手が第3ライダーとして最後に登場。最終ラップに8秒台にタイムを乗せて2分08秒947をマークすると5位を獲得する。
「上位10台に入るか瀬戸際だったので、何とかしないといけないと思ってタイヤをかえて3周目に8秒台を出した。きちんと仕事をすることができた」と加賀山選手。
No.111 HONDA ENDURANCE RACINGは、ギンバート選手が2分09秒104を叩き出して7位。世界耐久チームとして唯一トップ10に入った。この2チームが土曜日のトップ10トライアル進出を決めた。
一方、No.090 au &テルル・Kohara RTは、渡辺選手が2分09秒889を出して12位。No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMはデルホール選手の2分09秒917で13位。No.01 エヴァRT初号機エナジーフォースTRICKSTARはルブラン選手の2分10秒361で16位。No.33 Honda熊本レーシングは徳留選手の2分11秒950で21位。11位以下のチームは、この順位でスターティンググリッドに並ぶ。
翌土曜日の午後は、トップ10トライアル。1周のタイムアタックで上位10台のスターティンググリッドを決められる。
30度を超える蒸し暑さの中、チームから2名のライダーが臨む。No.17 Team KAGAYAMA Verityからは加賀山選手とアーゲター選手が参加。アーゲター選手は2分08秒483、加賀山選手はスプーンコーナーで少しミスがあり2分09秒399をマーク。6番手となった。
また、No.111 HONDA ENDURANCE RACING はギンバート選手が2分09秒224を出して8番手を獲得した。

 
●予選、トップ10トライアル後のコメント 

加賀山就臣選手
「トップ10トライアルには予選用ソフトタイヤで臨んだが、スプーンコーナーでちょっとミスしてしまった。ポールのタイムは見えなかったけど、2位のタイムには届きたかったので残念です。予選からここまでチームワークよく3人でやっている。僕と芳賀選手でセッティングを作って、それをアーゲター選手に乗ってもらう形で進めた。アーゲター選手のいいところを引き出せるようにマシンを作った。彼は期待していた以上に速くて正直いって驚いたくらいです。暑くてマシンやタイヤへの負担も大きくて大変だが、それはどのチームも同じ。明日の作戦はこれから最終的に決めます。ベストプライベーターを目指してがんばります」

 
●決勝

悪天候で史上初のスタートディレイ、Team KAGAYAMA Verityは粘り強く走り続ける

決勝当日は朝から曇り空で、天候の悪化が予想されていた。
そしてスタート時刻の11時30分が近づくと、直前に激しい雨が降り始めて8耐史上初のスタートディレイとなる。しばらく予定のたたない状況が続いたが、1時間5分遅れて12時35分、97年以来のレインコンディションでスタートとなった。
ホールショットをとったのはNo.17 Team KAGAYAMA Verityのアーゲター選手。初の8耐で見事なスタートを決める。
再び強い雨が降る中、アーゲター選手は無理せずに走り続け、序盤は7位につけていく。午後1時を過ぎると雨は止み、徐々に明るくなっていくが、路面はウェット状態が続く。ラインが徐々に乾き始めると7位のアーゲター選手はペースアップ。前のNo.87 Team GREENを追いかけていく。
1時間ほど経過した26周目、No.17 Team KAGAYAMA Verityはアーゲター選手から加賀山選手へバトンタッチ。路面はほとんど乾いてきたため、スリックタイヤを履いてコースイン。スムーズなピットワークを決め、加賀山選手の追い上げで、No.87 Team GREEN、No.25 Honda鈴鹿レーシングチーム、さらにNo.104 TOHO Racing with MORIWAKIを抜いて4番手に浮上する。
午後2時半ころ、再び雨が落ち始め、徐々に雨が強まっていく。No.17 Team KAGAYAMA Verityは予定通りピットインして、レインタイヤにチェンジする。アーゲター選手が待機していたが、ライダー交代はせずに加賀山選手がそのままコースへと向かう。
この直後、ヘアピンで転倒車がコース上に横たわったため、2時41分にセーフティカーが入る。この混乱の間も加賀山選手は慌てずに安定したペースで走り続け、2位に順位を上げる。
14分後の午後3時過ぎ、No.17 Team KAGAYAMA Verityの加賀山選手は2位でリスタート。3時半ころになると雨は止み、再び日差しが戻り、路面は乾いていく。
加賀山選手は、No.34 ヨシムラ スズキ シェル アドバンス レーシングチームの津田拓也選手と2位争いを繰り広げていく。
3時45分に加賀山選手はピットイン。再びスリックタイヤを装着し、アーゲター選手に交代する。リアカウルが少し緩んだために、テープで固定する。この作業に30秒を要したため、No.34 ヨシムラ スズキ シェル アドバンス レーシングチーム、No.634 MuSASHi RT HARC-PROに抜かれて4位に後退する。さらにアーゲター選手は、No.07 MONSTER ENERGY YAMAHA with YSPのB・パークス選手に抜かれてしまい、一旦5位に落ちる。しかし、No.07 MONSTER ENERGY YAMAHA with YSPはマシントラブルのためにピットインしたため、アーゲター選手は4位を取り戻す。
一方、No.01 エヴァRT初号機エナジーフォースTRICKSTARは7位、No.33 Honda熊本レーシングは9位、No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは10位につけ、後半に向かう。
No.111 HONDA ENDURANCE RACING は序盤から11位を走行していたが、セーフティカーが入った直後に電気系トラブルのためにピットイン。マシン修復に時間を費やすと61位に後退してしまう。
また、No.090 au &テルル・Kohara RTはスタート直前にエンジントラブルが発生してピットイン。マシン修復して再スタートするが、大きく順位を落とし、50位で後半戦に入る。

 
終盤まで波乱の展開は続く、Team KAGAYAMA Verityは3位をキープ

後半に入ると、4時33分にシケインのコース上でマシンが転倒したためにまたセーフティカーが入る。7分後に再スタート。この後、No.17 Team KAGAYAMA Verityはアーゲター選手から芳賀選手に交代する。そして、4時54分にトップを独走していたNo.11 F.C.C.TSR Hondaの秋吉耕佑選手がクラッシュ。これで、No.17 Team KAGAYAMA Verityは3位に浮上する。
また、No.01 エヴァRT初号機エナジーフォースTRICKSTARはピットインでエンジン始動に手間取ったことでタイムロスしたが7位でコース復帰する。No.33 Honda熊本レーシングは8位、耐久のスペシャリストチームのNo.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは粘り強く9位につけていく。
午後5時45分、No.17 Team KAGAYAMA Verityはピットイン。芳賀選手からアーゲター選手へと交代する。
夕方に向けてようやく天気は安定し、夕日がサーキットを照らし始める。8耐初参戦のアーゲター選手は、最後までハイペースの走行をキープしていく。
午後6時33分。1コーナーで転倒車がオイルを巻いたため3度目のセーフティカーが入る。今年の8耐は、最後までアクシデントが続く。
セーフティカーが入っている間に、アーゲター選手がピットイン。No.17 Team KAGAYAMA Verityのアンカーを務めるチームオーナーの加賀山選手が、最後の走行に向かう。
その直後にリスタートが切られるが、S字コーナーで3台が立て続けに転倒して、6時51分再びセーフティカーが入る。S字コーナーのアクシデントには7位につけていたNo.01 エヴァRT初号機エナジーフォースTRICKSTARのルブラン選手が含まれていた。ルブラン選手はなんとか再スタートしてピットへ向かう。
残り20分でレースは再開する。徐々に暗くなっていく中、No.17 Team KAGAYAMA Verityの加賀山選手はゴールを目指していく。
終盤までアクシデントが続いたが、加賀山選手は慎重なライディングを続けると、午後7時30分、無事に3位でチェッカー。昨年に続いて3位表彰台を獲得した。
また、No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは終盤順位を上げて8位、No.33 Honda熊本レーシングは逆に最後に順位を落としてしまい、11位でゴールした。
No.01 エヴァRT初号機エナジーフォースTRICKSTARは残り14分で再スタートし、24位で完走を果たす。
No.111 HONDA ENDURANCE RACINGはマシンを修復したあと、最後まで追い上げ続け、61位から33位まで順位を上げてチェッカーを受けた。
一方、序盤からエンジントラブルに見舞われてピットインを強いられたNo.090 au &テルル・Kohara RTも最後まで走り続け、35位で完走している。

 
●レース後のコメント

3位 No.17 Team KAGAYAMA Verity

加賀山就臣選手
「今回はハプニングが多くて大変だった。最初雨が降ったので、スタートライダーを僕に代えようとしたが、規則でできなかった。アーゲター選手が初の8耐で雨の中、よく走ってくれた。僕が2回連続して走ったのは、アーゲター選手が雨の中でいまひとつタイムが出ていなかったので、とっさに自分で決めた。あのあと、セーフティカーが入ったりして大変だったので、結果的にはよかった。作戦はいろいろあったが、最終的に芳賀選手は1回のみの走行ということにした。芳賀選手の力を十分発揮できるチャンスがなかったので申し訳なかったが、よく走ってくれたと思う。昨年は芳賀選手は(体調不良で)表彰台に上がれなかったので、今年実現できてよかった。去年に続いて表彰台に上がれて本当にうれしいです。これも、スタッフやサポートしてくれる方たちのおかげだと思います」

D・アーゲター選手
「鈴鹿サーキットも8耐も、1000ccのマシンもスタートディレイもピットインも何もかもが初めてだったが、いろいろと学べた。マシンもタイヤもすごくよくて、楽しく走れた。ずっと加賀山選手、芳賀選手がいろいろとアドバイスしてくれたんだ。今回、加賀山さんが呼んでくれて、感謝している。本当にいい経験ができたし、彼らとチームワークよく戦えた。これからこの経験を生かしていきたい。来年もまた8耐に出たいです」

芳賀紀行選手
「僕は2人のサポート役をきっちりこなそうと思っていた。1回のみの走行だったけど、ドライコンディションのときの走行だった。きっちり走ってアーゲター選手にバトンを渡せた。今年は表彰台に上がれてよかったと思う。チームメイトふたりのおかげだと思う」


順位 選手名 チーム メーカー 周回数 タイム  
1位 高橋巧・R.Haslam・M.V.D.Mark MuSASHi RT HARC-PRO HONDA 172 6:56'13.056  
2位 津田拓也・J.ウォーターズ・R・デュプニエ ヨシムラ スズキ シェル アドバンス レーシングチーム SUZUKI 172 6:57'12.900  
3位 加賀山就臣・芳賀紀行・D.アーゲター Team KAGAYAMA Verity SUZUKI 171 6:56'16.132 DUNLOP user
8位 A.デホール・E.ニゴン・D.カドリン SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM SUZUKI 169 6:58'26.222 DUNLOP user
11位 吉田光弘・小島一浩・徳留和樹 ホンダ熊本レーシング HONDA 168 6:'57.16.444 DUNLOP user
24位 出口修・井筒仁康・G.ルブラン エヴァRT初号機エナジーフォースTRICKSTAR KAWASAKI 161 6:58'01.317 DUNLOP user
33位 J.ダ.コスタ・S.ギンバート・F.フォレイ HONDA ENDURANCE RACING HONDA 159 6:57'54.094 DUNLOP user
35位 渡辺一馬・長島哲太・伊藤真一 au&テルル・kohara RT HONDA 158 6:56'31.830 DUNLOP user