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■ 2014/6/1 第6戦 イタリア ムジェロ
天気 気温 観客
晴れ 24度 77,463人

ラバット選手が今季3勝目を達成






第6戦は、イタリアのトスカーナ地方にあるムジェロで行われた。ムジェロのコースは、約1キロのロングストレートを持ち、アップダウンのあるテクニカルなコースとして知られている。
路面のグリップは比較的よく、昨年もダンロップタイヤの性能がいかんなく発揮されるコースだ。
ムジェロは気温が高いことが多いため、今回はハードよりのタイヤを持ち込んだ。
フロントは今年使用してきたミディアム&ハードのタイヤ、リアにはミディアム&ハードのタイヤを供給した。

初日の午後はウェットコンディションとなったが、2日目の予選はドライコンディションに恵まれた。
目下ランキングトップのE・ラバット選手(KALEX)が今季4度目のポールポジションを獲得する。
「前回は、序盤で出遅れてしまったので、最初からペースを上げられるように走った。今回はいいセッティングができていると思う。明日も全力でがんばります」とラバット選手。
続いて、2位にイギリス人のルーキー、S・ロウ選手(SPEED UP)が初のフロントロー2位をゲット。S・コルテス選手(KALEX)が3位に続く。
一方、中上貴晶選手(KALEX)はセッティングに苦しみ15番手に終わる。「フロントのフィーリングをつかめず、攻められないマシンになっている。はやく自分の速さを取り戻したい」と中上選手。
長島哲太選手(TSR)は27位につける。「いろんなセッティングを試していって、最後にはすごくフィーリングがよくなった。もっといいタイムが出せると思ったが、前のライダーを抜くのに手間取ってしまった。レースに向けて、感触はいいです」と長島選手は語った。

決勝レースが始まると予選4番手スタートのJ・フォルガー選手(KALEX)が好スタート。後ろから予選6番手スタートのL・サロム選手(KALEX)、ラバット選手、D・アーゲター選手(SUTER)、コルテス選手などが続く。
序盤は、トップの2台、フォルガー選手とサロム選手が後続を1秒半ほど離す。3位以下はアーゲター選手、ラバット選手、M・カリオ選手(KALEX)、S・コルシ選手(KALEX)などが続く。
中盤に向けて、フォルガー選手、サロム選手の1、2体制はかわらず。ラバット選手が単独3位に上がり、上位を追いかけていく。
残り10周になると、ラバット選手が上位2台に追いつき、フォルガー選手、サロム選手、ラバット選手のトップ争いが始まる。4位争いは、カリオ選手、アーゲター選手、コルシ選手など5台が競り合っていく。
終盤に入ると、トップの3台は何度も順位を入れ替えながら周回を重ねる。
そして、残り3周でトップに立ったラバット選手は、コースレコードを更新する速さで快走。そのままトップを駆け抜けると今季3勝目を飾った。
続いて、サロム選手が2位。
フォルガー選手は終盤に上位2台に遅れを取ったが、3位表彰台をつかんだ。
4位争いは、コルシ選手、アーゲター選手、カリオ選手の戦いとなり、コルシ選手が4位をゲット。カリオ選手は6位となる。
この結果、ポイントテーブルでは、首位のラバット選手と2位カリオ選手の差は22点と広がった。
また、中上選手はペースが上がらず。中盤にT・ルティ選手(SUTER)と接触もあって遅れてしまい、16位でゴールした。
長島選手は28位で完走した。

●レース後のコメント

優勝 E・ラバット選手
「スタートは悪くなかった。序盤にサロム選手とちょっと接触してコースを少し外れて遅れをとったけど、上位2台に少しずつ追いついて行った。サロム選手とフォルガー選手といいバトルができたね。ハードタイヤを選択したから、終盤いいペースで走れた。サロム選手を抜いたあとは、ハードのプッシュしたよ。本当にタフなレースだった

2位 L・サロム選手
「序盤はすごくいい調子で走れた。でも、最後はラバット選手の後ろについていたら、転倒しそうになってしまって遅れてしまった。最後はあれ以上無理だった。僕はソフトタイヤを選んでいたんだ」

3位 J・フォルガー選手
「2回目の表彰台に上がれてハッピーです。前半はいいペースで走れたし、リズムもよかった。でも、終盤はハイペースを維持できなかった。フロントにミディアムタイヤを選んだんだけど、ハードタイヤのほうがよかったのかもしれない。もっとマシンのセッティングとライディングをよくしていきたい」

16位 中上貴晶選手
「朝のウォームアップでセッティングを大きく変えたら、フロントのフィーリングがよくなって、攻められるようになった。その後、路面温度が上がって、決勝に向けてセッティングを調整したら、それが結果的によくなかった。ウォームアップのまま走っていればどうだったのかという気持ちはありますが、仕方ないですね。火曜日にテストがあるので、しっかりと問題点を解決したいです」

28位 長島哲太選手
「マシンに安定性がなく、思ったように走れずにつらいレースだった。転倒しないで完走するのが精いっぱいで、どうしようもなかった。この結果は残念です。マシンの問題をはやく解決したいです」



フェナーティ選手が大混戦を制して今季3勝目






Moto3クラスも固めのタイヤ選択となり、フロント、リアともにミディアム&ハードのタイヤを供給した。
予選でポールポジションを獲得したのは、A・リンス選手(HONDA)。開幕戦以来2度目の獲得となった。最速タイムを出したあと転倒してしまったが、トップの座を最後まで守った。
「序盤に出した最速タイムはミラー選手の後ろについて出したから、本当の意味のポールポジションじゃないかもしれない。明日は大集団のレースになると思うので、とにかくがんばります」とリンス選手は語った。
続いて、2位に首位のミラー選手(KTM)が入り、チェコ人ライダー、J・コーンフェイル選手(KTM)が初のフロントロー3位をつかんだ。
また、今季2勝しているR・フェナーティ選手(KTM)は4位につける。

決勝レースはリンス選手のホールショットで始まる。後ろからミラー選手、フェナーティ選手、コーンフェイル選手などが続く。
2周目になるとマルケス選手がトップに立つが、リンス選手、フェナーティ選手、コーンフェイル選手、A・マスブー選手(HONDA)、ミラー選手、I・ヴィニャーレス選手(KTM)、E・バスティアニーニ選手(KTM)など15台が僅差で続く大混戦となる。
序盤からアクシデントが多く、上位陣に加わっていたコーンフェイル選手は他車の転倒に巻き込まれて大きく後退してしまう。
トップ争いは、メインストレートで毎回順位を入れ替えながら、混戦を続ける。トップに立つライダーは、リンス選手、マルケス選手、フェナーティ選手、ミラー選手と次々かわっていく。
中盤になっても10台が僅差で続く大集団のバトルは続いていき、勝負の行方はまったく分からない展開が続く。
そして、ラストラップへはフェナーティ選手、マルケス選手、リンス選手、ミラー選手、マスブー選手、バスティアニーニ選手、ヴィニャーレス選手のオーダーで突入。中団につけるミラー選手、マルケス選手、バスティアニーニ選手が接触して転倒する波乱が発生する。
一方、トップのフェナーティ選手は、リンス選手、ヴィニャーレス選手に抜かれて一旦3位後退するが、なおも密着状態の激しいバトルは続く。
そして、最終コーナーからリンス選手、ヴィニャーレス選手、フェナーティ選手の順で立ち上がる。フェナーティ選手は上位2台の後方につけるとゴール直前でスリップストリームを使って前に出てチェッカー。
僅かに百聞の1秒差でフェナーティ選手が3勝目を達成した。
続いて、ヴィニャーレス選手、リンス選手が2、3位となる。
首位のミラー選手が転倒でノーポイントに終わったため、首位ミラー選手と2位フェナーティ選手の差は5点に縮まっている。

●レース後のコメント

優勝 R・フェナーティ選手
「地元のムジェロで勝つなんて、ファンタスティックだね。僕にとってムジェロでの初優勝だ。最高のレースだった。今日はマシンはよかったし、スタートも決まった。多くのライダーとのバトルは楽しかった。ムジェロでは、いつも最終ラップの戦いが激しくなる。ちょっとクレージーなくらいね。今回もすごかったね。」

2位 I・ヴィニャーレス選手
「2位になれてすごくうれしい。レースは大混戦で厳しかったけど、たのしかった。毎周、ストレートでの順位争いはすごかったよ。いいレースができたと思う。この調子でこの後も戦っていきたいね」

3位 A・リンス選手
「トップ集団に若い経験の少ないライダーが加わって、ペースを乱された。最後のコーナーをトップで立ち上がったら勝てないのは分かっていたけど、3位になってしまってがっかりだ。フェナーティ選手はクレバーなレースをしたね。ミラー選手がノーポイントだったから、点差が詰まった。まだシーズンは長いから、これからもがんばるよ」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX '39.45.660 DUNLOP user
2位 L.Salom Pons HP40 KALEX '39.45.908 DUNLOP user
3位 J.Folger AGR Team KALEX '39.49.260 DUNLOP user
16位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '40.10.730 DUNLOP user
28位 長島哲太 Teluru Team JiR Webike TSR '40.50.205 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM '39.46.256 DUNLOP user
2位 I.Vinales Calvo Team KTM '39.46.266 DUNLOP user
3位 A.Rins Estrella Galicia 0,0 HONDA '39.46.267 DUNLOP user

第6戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX 124 DUNLOP user
2位 M.Kallio Marc VDS Racing Team KALEX 102 DUNLOP user
3位 M.Vinales Pons HP 40 KALEX 69 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Miller RedBull KTM Ajo KTM 104 DUNLOP user
2位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM 99 DUNLOP user
3位 A.Rins Estrella Galicia 0,0 HONDA 87 DUNLOP user