FIMロードレース世界選手権
全日本ロードレース選手権
全日本モトクロス選手権
全日本トライアル選手権
アジアロードレース選手権
FIM世界耐久選手権
モトクロス世界選手権
トライアル世界選手権
AMAスーパーバイク
AMAスーパークロス/ナショナルモトクロス
CATEGORY
■ 2014/6/28 第8戦 オランダ アッセン
天気 気温 観客
曇り、雨 18度 90,000人

波乱のレースで、雨の得意なウエスト選手が初優勝






1949年から世界グランプリを開催し続けている唯一のサーキット、アッセンで第8戦を迎えた。毎年、不安定な天候に悩まされるコースとしても知られている。
オランダ北部にあるため気温は比較的低い。路面のグリップは比較的いいといわれてきたが、最近はかなり磨耗している。
今回、ダンロップはリアにミディアム&ハードのタイヤを供給。これはイタリアGPと同じセットだ。フロントはいつもと同じミディアム&ハードを使用する。
予選直前に雨がぱらついたが、予選はほぼドライコンディションで行われた。
首位のE・ラバット選手(KALEX)が、3戦連続6度目のポールポジションを獲得した。
「天気や気温が変わって大変だった。タイヤ選択が難しかったが、予選の最後にはうまくいった。明日も慎重にタイヤを選びたい。ウェットでもドライでも大丈夫だよ」とラバット選手。
続いて、D・アーゲター選手(SUTER)が自己最高の2番手をゲット。3番手にイギリス人のS・ロウ選手(SPEED UP)が2度目のフロントロー3位をつかんだ。
また、中上貴晶選手(KALEX)は5位2列目と、開幕戦以来の好位置を獲得した。「最後にベストラップを出せて、いい予選になった。いいペースで走れている。明日はまた気持ちを切りかえて、しっかり走りたいと思う」と中上選手。
長島哲太選手(TSR)は30位となる。
「コースが難しいので、徐々に慣れているところです。まだいくつかのコーナーをうまく走れない。明日、もし雨が降ったら、面白いレースになるかもしれない」と長島選手。

決勝当日、Moto3クラスはドライコンディションで行われたが、Moto2クラスのスタート直前に天候が悪化。大雨が降り始めたため、20分のスタートディレイとなった。
すぐに雨は止んだが、ウェットコンディションでレースはスタートした。
ロウ選手がホールショットを決めて、S・コルシ選手(KALEX)、M・カリオ選手(KALEX)、ラバット選手、M・ヴィニャーレス選手(KALEX)などが続く。
レースが始まると、再び雨が降り始める。アーゲター選手など、数人のスリックタイヤを選んだライダーは苦しいライディングを強いられる。
レースはコルシ選手、ロウ選手の2台がリード。3位以下に8列目スタートのA・ウエスト選手(SPEED UP)、J・シモン選手(KALEX)、T・ルティ選手(SUTER)、ヴィニャーレス選手、カリオ選手などが続き、ラバット選手は8位につける。
9周目、2番手につけていたロウ選手がスリップダウン。再スタートするが、再び転倒してしまう。これでコルシ選手が単独トップに立つ。2位以下はウエスト選手、ルティ選手、シモン選手、ヴィニャーレス選手、カリオ選手などが僅差で続く。ラバット選手は9位につける。
12周目、今度はコルシ選手が転倒。すぐに再スタートするが大きく後退。これでウエスト選手がトップに上がるが、シモン選手、ヴィニャーレス選手、、カリオ選手、L・サロム選手(KALEX)などが僅差で続く。雨が止み、徐々に路面が乾いていく難しいコンディションは続く。
終盤に入ると、トップ争いはウエスト選手、サロム選手、ヴィニャーレス選手、カリオ選手の4台に絞られる。
残り4周になると、サロム選手が転倒して後退。トップ争いはウエスト選手、ヴィニャーレス選手、カリオ選手の3台の戦いとなり、ウエスト選手が先頭を守っていく。
ウェットコンディションを得意としているウエスト選手は、最後までトップをキープしていくと、Moto2クラス初優勝を成し遂げた。
ウエスト選手が優勝したのは2003年雨のオランダGP以来のことだった。続いて、ヴィニャーレス選手が2位でゴール。
カリオ選手が3位表彰台を死守した。ポイントリーダーのラバット選手は、最初のサイティングラップで転倒するミスもあり、レースでは8位でチェッカーを受けた。
この結果、ポイントテーブルでは首位のラバット選手と2位カリオ選手の差は26点に詰まった。
また、中上選手は序盤からペースが上がらず、14位でゴール。長島選手は中盤に転倒したが再スタートして20位に入っている。

●レース後のコメント

優勝 A・ウエスト選手
「久々に勝ててうれしいよ。11年前アッセンに勝ってから、また同じところで勝てたなんて。なぜかわからないけど、雨で滑ってもうまく走れるんだ。雨のレースになるとハッピーな気持ちになるよね。ここ数戦うまくいかなかったから、自信が戻ってきた。次のレースも前向きな気持ちで臨めるね」

2位 M・ヴィニャーレス選手
「今まで一番大変なレースだったよ。本当に厳しかった。だから、2位になれて完璧な結果だと思う。少しずつ感触を確かめながら走って行ったんだ。次のザクセンに向けて、いいはずみになったよ」

3位 M・カリオ選手
「ヘビーレイン、小雨、乾いていく路面と、すべてのコンディションがあって、大変だったよ。何度も転倒車に巻き込まれそうになった。終盤はラップタイムが上がったけど、危うく転倒車にぶつかりそうになったから、3位をキープしようと思ったんだ。ラバット選手が後ろにいたから、この結果はチャンピオンシップにとって重要だね」

14位 中上貴晶選手
「スタートはよかったのですが、1コーナーでアーゲター選手に押し出されてしまい、それで大きくポジションを落としました。難しいコンディションだったため、とにかく転ばず、完走するために全力を尽くした。予選のいいフィーリングを生かせなかったのはとても残念ですが、次のドイツに向けて気持ちを切り替えたい」

20位 長島哲太選手
「今日はドライ・セッティングのままレインタイヤでスタートしたのですが、全然グリップしなくて、まるで走れませんでした。イタリアGPのウェットコンディションのときは、とても気持ちよく走れました。そのときのフィーリングにはほど遠く、まるで攻めることができませんでした。本当に残念です。来週は鈴鹿8耐のテストがあるので、そのテストをがんばって、ドイツGPを迎えたいです」


マルケス選手が2連勝を決める






気温が低めということもあり、フロント、リア共にミディアム&ソフトタイヤを供給した。
他のクラスは雨に影響されたが、Moto3クラスの予選はほぼドライコンディションで行われた。
目下、ポイントリーダーのJ・ミラー選手(KTM)が今季4度目のポールポジションをつかんだ。「ここ数戦は難しかったが、アラゴンのテストでマシンの状態がよくなった。今回は出だしから調子がいい。明日のレースもしっかり走りたい」とミラー選手。
続いて、前戦のウィナー、A・マルケス選手(KTM)が2位。N・アヨ選手(HUSQVARNA)が初のフロントロー3位をつかむ。
ランキング2位のR・フェナーティ選手(KTM)は、2日目の午前中にエンジントラブルが出る不運もあり、9位3列目となる。

ドライコンディションで決勝レースを迎えた。
スタートが切られると、ミラー選手が好ダッシュ。後ろからマルケス選手、アヨ選手、N・アントネッリ選手(KTM)などが続く。
ところが、ミラー選手は2周目に入ると第1コーナーで転倒。また、フェナーティ選手はコースアウトして後退する。
混乱を尻目にトップに立ったのはマルケス選手で、序盤に約1秒の差をつける。単独2位にリンス選手が続き、3位争いはK・ハニカ選手(KTM)、A・マスブー選手(HONDA)、E・バスケス選手(HONDA)など10台が僅差で続く。
9周目、トップのマルケス選手は少しコースを外れてしまい、リンス選手とテールトゥノーズ状態に。3位以下はなおもバスケス選手、ハニカ選手、マスブー選手、M・オリヴィエーラ選手(MAHINDRA)など9台が僅差で続く。この集団の約2秒後方にフェナーティ選手が続く。
後半に入っても、マルケス選手とリンス選手が1、2体制。3位争いからはオリヴィエーラ選手が抜け出していく。また、フェナーティ選手は3位争いの集団に加わっていたが、14周目に転倒してしまう。
終盤に入ると、再びマルケス選手がリンス選手を引き離す。リンス選手はオリヴィエーラ選手の追いつかれて2位争いを展開。残り5周でオリヴィエーラ選手が前にでる。
マルケス選手は、そのままトップを守りきり、カタルニアGPに続いて2連勝を達成した。
続いて、ラストラップで逆転したリンス選手が2位でチェッカー。オリヴィエーラ選手が今季初の3位表彰台を獲得した。
転倒後に再スタートしたフェナーティ選手は18位、ミラー選手もノーポイントに終わる。ポイントテーブルでは、ミラー選手が首位を守ったが、フェナーティ選手とマルケス選手が7点差の2位に並んでいる。

●レース後のコメント

優勝 A・マルケス選手
「2勝目を達成できてとてもうれしい。昨日から今日にかけて、路面コンディションが大きく変わって、厳しいレースだった。レース序盤は全く気持ちよく走れず、転倒するのではないかと思った。風が強いのも難しかった。中盤、自分のミスでリンス選手に追いつかれたが、その後フィーリングがよくなり、ペースを上げられた。最後はリードを広げられたので、走ることに集中しました」

2位 A・リンス選手
「今週は厳しい走りが続いていたので、2位になれたことで本当に報われた気分です。序盤、マルケス選手に差をつけられたが、彼がミスをしたので追いつくことができた。しかし、左足の痛みもあり、走ることに集中できなかったことで、徐々に遅れてしまった。終盤、オリヴィエーラ選手が追いついてきて、彼に抜かれたが、最終ラップに抜き返すことができた。2位になれててよかった」

3位 M・オリヴィエーラ選手
「序盤のアクシデントに巻き込まれなかったのはラッキーだった。予選で走りのいい感触をつかめていたので、レースでも自分のリズムを守って走っていった。そしたら、順位を上げることができたんだ。最後はブレーキミスがあって、リンス選手に抜かれてしまった。でも、表彰台に上がれてうれしい。この調子でいい結果を残していきたい」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 A.West QMMF Racing Team SPEED UP '46.02.089 DUNLOP user
2位 M.Vinales Paginas Amarillas HP40 KALEX '46.02.407 DUNLOP user
3位 M.Kallio Marc VDS Racing Team KALEX '46.02.832 DUNLOP user
14位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '47.08.702 DUNLOP user
20位 長島哲太 Teluru Team JiR Webike TSR '46.37.465 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 A.Marquez Estrella Galicia 0,0 HONDA '38.07.648 DUNLOP user
2位 A.Rins Estrella Galicia 0,0 HONDA '38.10.608 DUNLOP user
3位 M.Oliveira Mahindra Racing MAHINDRA '38.11.292 DUNLOP user

第8戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX 157 DUNLOP user
2位 M.Kallio Marc VDS Racing Team KALEX 131 DUNLOP user
3位 M.Vinales Pons HP 40 KALEX 109 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Miller RedBull KTM Ajo KTM 117 DUNLOP user
2位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM 110 DUNLOP user
3位 A.Marquez Estrella Galicia 0,0 HONDA 110 DUNLOP user