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■ 2014/7/13 第9戦 ドイツ ザクセン
天気 気温 観客
曇り、曇り 22度 89,401人

鈴鹿8耐に参戦するアーゲター選手が初優勝!






第9戦の舞台は、ドイツ東部にあるザクセンリンク。全長約3.6キロのサーキットは、アップダウンのあるテクニカルコースだ。コースレイアウトの特徴は、左コーナー10ケ所に対して、右コーナーは3ケ所しかないことだ。このため、走行中はタイヤの左側と右側の温度がかなり異なる。
通常、タイヤの最高温度は105度くらいだが、ザクセンでは左コーナーが多いために、タイヤ左側の温度は最高140度にも達する。逆にタイヤ右側は温度は低いままとなる。
このためタイヤの右側、左側のグリップの感触が異なり、ライダーはタイヤの感触を確かめながらコーナリングしなければならない。
ダンロップでは、タイヤの負担を考えてカタルニアGPで使用したスペシャルハードのリアタイヤ2種類を用意した。フロントは、前戦同様にミディアム&ハードのタイヤを使用する。

悪天候が心配されたが、Moto2クラスの予選はドライコンディションで行われた。
鈴鹿8時間耐久ロードレースにTeamKAGAYAMAから参戦することが決まっている23歳のスイス人ライダー、D・アーゲター選手(SUTER)が初のポールポジションを獲得した。
「初めてポールポジションをとれてハッピーだよ。予選では、なんとかクリアラップをとってプッシュしたよ。去年より今年はだいぶ走りもよくなっていると思う。初優勝したいね」とアーゲター選手。
続いて、ランキング2位のM・カリオ選手(KALEX)が2番手に入り、首位につけるE・ラバット選手(KALEX)は3番手に並ぶ。
また、中上貴晶選手(KALEX)は、セッティングに苦しみ28位。
「出だしから厳しい状態で、予選でも少しタイムが上がったくらいで、状態はあまり変わっていない。明日はひとつでも上の順位を目指して、走ります」と中上選手。
長島哲太選手(TSR)は予選最後に転倒する場面もあり、32位につける。
「フリープラクティスから予選と、少しずつタイムを上げていった。最後は転倒したけど、ケガはなかったから大丈夫です。明日はスタートを決めて、前のグループと競り合いたいです」と長島選手。

悪天候が心配されたが、決勝当日は曇り空となり、ドライコンディションでレースを迎えた。
決勝レースはアーゲター選手のホールショットで始まる。後ろからカリオ選手、J・トレス選手(SUTER)、ラバット選手などが続く。
2周目になるとカリオ選手がトップに浮上。アーゲター選手、トレス選手、S・コルシ選手(KALEX)、F・モルビデッリ選手(KALEX)、ラバット選手が後方から続く。
5周目にトレス選手がクラッシュ・ダウン。これでカリオ選手とアーゲター選手のトップ争いとなり、3位争いグループのコルシ選手、モルビデッリ選手、ラバット選手を離していく。
レース中盤に入っても、カリオ選手とアーゲター選手はテールトゥノーズ。3位争いは、コルシ選手、モルビデッリ選手、ラバット選手の3台が何度も順位を入れ替えていく。
レース終盤に向けてトップ2台の1、2体制は続き、3位争いにはM・ヴィニャーレス選手(KALEX)が追いつき4台の戦いとなる。
残り4周となった26周目、アーゲター選手が第1コーナーで前に出るが、カリオ選手はテールにピタリとつけていく。
3位争いでは、ラバット選手が他の3台をリードしていく。
ラストラップに入ると再びカリオ選手が前に出るが、残り2周でアーゲター選手が逆転。そのままアーゲター選手がカリオ選手を振り切って、初優勝を飾った。
また、最終ラップの最終コーナーでラバット選手をとらえたコルシ選手が、3位表彰台をつかんだ。
ラバット選手は4位となり、この結果、首位ラバット選手と2位カリオ選手の差は19点と詰まっている。
一方、中上選手はペースが上がらず21位。長島選手は22位ゴールした。

●レース後のコメント

優勝 D・アーゲター選手
「ポールポジションをとって初優勝できたなんて、全てがうまくいったね。カリオ選手は安定して速くて、大変だったよ。最後にパスできたんだ。ラストコーナーは必死でインを閉めたよ。この後、鈴鹿8時間耐久レースにTeam KAGAYAMAから出る。鈴鹿サーキットも耐久も初体験だけど、楽しみたいと思っているよ」

2位 M・カリオ選手
「ほとんどレースをリードしていて、最後の2コーナーで優勝を逃したんだから、本当に残念だよ。ずっと限界まで攻めてたんだ。アーゲター選手がずっとついてきたから、精神的にもタフだったよ。ともかく、ラバット選手との差が少し詰まったことは良かった」

3位 S・コルシ選手
「バイクのフィーリングがよくて、ずっとプッシュしていった。ラストコーナーでラバット選手をパスできた。今年2度目の表彰台に上がれて本当にハッピーだよ。次は勝ちたいね」

21位 中上貴晶選手
「3日間を通して、いいマシンに仕上げることができなかった。ここは特殊なサーキットで、うまくセッティングを合わせきれなかった。夏休み前の大事なレースだったので、本当に残念です。気持ちを切り替えて、後半戦はいいレースをしたいです」

22位 長島哲太選手
「スタート直後に目の前で転倒車があって遅れをとったけど、その後は自分のペースをつかんで走れた。もっと状態をよくしないとならないけど、今回の内容は悪くなかったと思う。土曜日の転倒で左肩が痛かったけど、ほとんど走りには影響なかった。ここまで、ポイント獲得できなかったので、後半は毎戦ポイントを獲得できるようにがんばります。この後、鈴鹿8時間耐久レースに出るので、いい経験にしたいと思う」


ミラー選手がポールトゥウィンで今季4勝目を飾る






Moto3クラスでは、前回と同じくフロント&リアにミディアムとソフトタイヤを供給した。
Moto3クラスの予選は、残り約20分で雨が降り始めるという悪コンディションに見舞われる。
目下ランキングトップのJ・ミラー選手(KTM)は、予選前半に好タイムをマーク。前回に続いて今季5度目のポールポジションをゲットした。
「今回は走り出しから調子がいいし、自信がある。レースではスタートを決めて、冷静に走っていきたいね」とミラー選手。
2番手にA・マスブー選手(HONDA)。首位に7点差の2位につけるA・マルケス選手(HONDA)が3番手につける。
また、マルケス選手と同点2位につけるR・フェナーティ選手(KTM)は、予選前半にマシントラブルが起きてしまい、ドライコンディションでタイムアタックできずに予選を終了。25番手9列目に沈んでいる。

決勝レースが始まると、ミラー選手がホールショット。後ろからマルケス選手、マスブー選手、D・ケント選手(HUSQVARNA)などが続く。
トップのミラー選手は引き離しにかかるが、マルケス選手がピタリと後ろにつける。3位争いは、マスブー選手、B・ビンダー選手(MAHINDRA)、ケント選手が展開していく。
中盤に向けて、3位争いグループが上位2台に追いつき、ミラー選手、マルケス選手、ビンダー選手、マスブー選手、ケント選手の5台がトップグループを形成。僅差の戦いを展開していく。中でもビンダー選手がハイスピードで順位を上げていき、10周目にはトップのミラー選手の後ろにつける。
後半に入っても、ミラー選手がレースをリードしていくが、ビンダー選手など後続車を引き離すことはできない。
残り3周になるとミラー選手とビンダー選手のトップ争い、マルケス選手、マスブー選手、ケント選手の3位争いに分かれる。
最後まで息詰まるような戦いが続いたが、ミラー選手がトップを守り切り、4勝目を決めた。
惜しくもビンダー選手は2位。南アフリカ出身の18歳、ビンダー選手は、自己最高の2位を獲得した。
3位争いも最後までバトルとなり、マスブー選手が3位表彰台をゲット。マルケス選手は4位でゴールした。
また、フェナーティ選手は11位まで追い上げていた4周目に転倒し、リタイアした。
この結果、首位のミラー選手はランキング2位マルケス選手との差を19点に広げている。フェナーティ選手はランキング4位に後退した。

この後、8月10日の第10戦アメリカまで3週間のサマーブレークに入る。

●レース後のコメント

優勝 J・ミラー選手
「アッセンではミスしたけど、今回はミスなく安定して走れた。勝てて本当によかった。けっこうプレッシャーがあったんだ。次のインディまでにKTMのテストもあるし、いい状態で次に臨みたいね。サマーブレークの間は、3、4日はオフがある。オーストラリアに帰ったりちょっとシンガポールにも行く予定だよ」

2位 B・ビンダー選手
「ここまでくるのに2年かかった。10位くらいを走るのと、トップ争いするのは全然世界が違うね、これで自信がついたよ。レースではミラー選手に必死で付いていった。最後の2コーナーはブレーキングを遅らせたけど、抜くことはできなかった。でも、2位に入れてすごくうれしい」

3位 A・マスブー選手
「いいレースができた。他のライダーをパスするのは大変だったよ。最後の区間が速かったので、それをうまく生かせた。最後はミラーたちには叶わなかったけど、表彰台に上がれてよかった」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 D.Aegerter Technomag carXpert SUTER '41.12.461 DUNLOP user
2位 M.Kallio Marc VDS Racing Team KALEX '41.12.552 DUNLOP user
3位 S.Corsi NGM Forward Racing KALEX '41.22.975 DUNLOP user
21位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '47.08.702 DUNLOP user
22位 長島哲太 Teluru Team JiR Webike TSR '46.37.465 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Miller Red Bull KTM Ajo KTM '39.26.927 DUNLOP user
2位 B.Binder Ambrogio Racing MAHINDRA '39.27.107 DUNLOP user
3位 A.Masbou Ongetta-Rivacold HONDA '39.28.046 DUNLOP user

第9戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX 170 DUNLOP user
2位 M.Kallio Marc VDS Racing Team KALEX 151 DUNLOP user
3位 M.Vinales Pons HP 40 KALEX 120 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Miller RedBull KTM Ajo KTM 142 DUNLOP user
2位 A.Marquez Estrella Galicia 0,0 HONDA 123 DUNLOP user
3位 E.Vazquez SaxoPrint-RTG HONDA 112 DUNLOP user