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■ 2014/8/17 第11戦 チェコ ブルノ
天気 気温 観客
曇り 17度 138,312人

首位のラバット選手が、ポールトゥウィンで今季5勝目を決める






インディアナポリスの翌周、ヨーロッパに戻りチェコのブルノで第11戦を迎えた。
約5.4キロのコースには、アップダウンしながら8箇所の右コーナー、6箇所の左コーナーがあるレイアウトだ。
ダンロップは、ムジェロでE・ラバット選手が優勝したときに使用したハード・リアタイヤと、上位6位のうち4台が使用したミディアム・リアタイヤを用意した。フロントには、前回同様ミディアム&ハードタイヤ。ここまでほとんどのライダーは、ミディアムタイヤを選択してレースに臨んでいる。

初日から変わりやすい天候に苦しめられたが、予選はほぼドライコンディションで行われた。そして、目下ポイントリーダーのE・ラバット選手(KALEX)が今季7度目のポールポジションをゲットした。
「ここ3戦、表彰台に上がれていないが、今回は初日から調子がいい。でも、明日も天気が分からないし、スタートや1周目が大事。まだやることはたくさんあるよ」とラバット選手。
2位にT・ルティ選手(SUTER)が入り、今季初のフロントローを獲得。3位にS・コルテス選手(KALEX)が並んだ。
また、前戦のウィナーでランキング2位のM・カリオ選手(KALEX)は予選最後に転倒し、6位2列目となった。
一方、中上貴晶選手(KALEX)は22位。「午前中から予選に向けて、あまりタイムを上げられなかった。後方からの追い上げになるが、諦めずに戦いたい」と中上選手。
長島哲太選手(TSR)は34位につけた。「昨日からセッティングを大きく変えたが、思ったようにタイムは上がらなかった。ラップタイムをあと1秒は上げたい。明日に、向けてスタッフと相談します」と長島選手。

曇り空の中で決勝レースを迎えた。
決勝がスタートすると、ラバット選手がホールショット。後ろから4番手スタートのS・ロウズ選手(SPEED UP)、コルテス選手、カリオ選手などが続く。
トップのラバット選手はハイペースで引き離しにかかる。カリオ選手は2位に上がり、ラバット選手を追いかける。
3位以下は、ロウズ選手、コルテス選手、D・アーゲター選手(SUTER)、ルティ選手と続く。
先頭を行くラバット選手は6周目には1秒半の差をつけ、安定した走りを見せていく。単独2位にカリオ選手、単独3位にコルテス選手が続く。ロウズ選手は5周目に転倒リタイア。ルティ選手、アーゲター選手が4位争いとなる。
レース中盤、ラバット選手、カリオ選手、コルテス選手はそれぞれ2秒以上の間隔をあけて単独走行。4位争いはルティ選手とアーゲター選手が接近戦を見せていく。
終盤に向けて、ラバット選手は安全マージンをキープ。
残り5周になると雨がぱらつき始め、トップのラバット選手と2位カリオ選手の差が少し詰まる。すぐに雨は止み、ラバット選手はペースを取り戻していった。
結局、ラバット選手はポールトゥウィンという完璧な形で今季5勝目をマークした。
続いて、カリオ選手が2位。コルテス選手が初の表彰台3位をつかんだ。
この結果、首位のラバット選手と2位カリオ選手の点差は12点差と広がっている。
4位争いは、ルティ選手とアーゲター選手の2台が最後までバトルを演じたが、ルティ選手が逃げきって4位をつかんだ。
また、中上選手はペースが上がらず、19位でゴール。長島選手は4周目に転倒リタイアした。

●レース後のコメント

優勝 E・ラバット選手
「大変なレースだったよ。スタートがうまくいって、最初からプッシュしていったんだ。途中、雨が降ってきて難しかったけど、雨はすぐに止んで路面が乾いたからまたプッシュしたよ。今週は問題もあったけど、チームががんばってくれたんだ」

2位 M・カリオ選手
「インディで勝ったから、また勝ちたかったね。去年ここで勝っているしね。今年は、セッティングがいまいちうまくいかなくて、予選で転倒もあった。いろいろばたついたけど、それでも2位だから悪くはないよ。今日はラバット選手が速くて、彼には追いつけなかった。」

3位 S・コルテス選手
「今年はアップダウンの激しいシーズンだね。開幕戦カタールでケガして、それから苦戦が続いた。サマーブレークの間にトレーニングを積んできたんだ。やっと結果がでてよかった。レースでも速いことを証明できた。この調子でがんばるよ」

19位 中上貴晶選手
「予選から、あまりマシンの状態がよくならず、タイムも少し上げられただけだった。昨年はポールポジションを獲得して決勝では2位だったので、今年の結果は本当に残念だし、悔しい。レースを戦える状態ではなかったので、今日の結果を受け入れるしかないです。問題点はクリアなので、その問題点を解消するためにがんばります」

リタイア 長島哲太選手
「スタートして4周目の3コーナーで、後ろにいたアズラン選手に突っ込まれて転んでしまった。マシンを倒し込んだときに追突されて、あっという間だった。レースが終わってからアズラン選手が謝りに来たが、レースなので仕方ないですね。今週は、マシンの課題を解決できず、厳しいレースでした。課題は旋回性で、これはずっと変わってないです。次のイギリスGPまでの間、日本に帰るので、また気持ちを切り替えて次戦に挑みたいです」



マスブー選手が大混戦を制して、初優勝を達成






Moto3クラスには、前戦と同じくフロント、リアともにミディアム&ハードのタイヤを供給した。
予選が始まると、すぐに雨がぱらつくという難しいコンディションとなった。さらに、残り10分で転倒車がコースサイドのバリアを倒したため、赤旗が出た。
A・マルケス選手(HONDA)は4周目に転倒していたが、赤旗解除後にファステストラップをマークして、今季2度目のポールポジションをつかんだ。
「天気は悪いし、転倒したり、コース上が混雑したり大変な予選だった。転倒した後、メカニックがすぐにマシンを修復してくれた。いいペースで走れているが、朝のウォームアップで確認したいね」とマルケス選手。
続いて、I・ヴィニャーレス選手(KTM)が初のフロントロー2位、3位にN・アントネッリ選手(KTM)が入っている。
また、首位のJ・ミラー選手(KTM)は6位2列目、前戦のウィナーでランキング2位のE・バスケス選手(HONDA)は8位3列目となっている。

決勝レースが始まるとマルケス選手が好スタートを切る。後ろから9番手スタートのE・バスティアニーニ選手(KTM)、ミラー選手、ヴィニャーレス選手、A・リンス選手(HONDA)などが続く。
序盤は、マルケス選手、バスティアニーニ選手、リンス選手がトップ争いを展開していく。すぐ後ろから、バスケス選手、ミラー選手、A・マスブー選手(HONDA)、B・ビンダー選手(MAHINDRA)なども続き、上位争いは目まぐるしく順位を入れ替えていく。
上位グループは17台が僅差で続き、勝負は後半へと向かう。中盤はマスブー選手、ビンダー選手、マルケス選手が先頭を入れ替えていくが、誰もこの大集団から逃げ出すことはできない。
レース終盤に向けてトップ争いはさらに激化していき、マルケス選手、マスブー選手、バスティアニーニ選手、リンス選手を中心に何度も先頭を入れ替えるドッグファイトを展開。さらに、ミラー選手も追い上げてトップ争いに加わる。残り2周になるとミラー選手がトップに上がるが、マルケス選手、リンス選手、バスティアニーニ選手、マスブー選手、さらにケント選手も加わり大混戦となる。
ラストラップへは、ミラー選手がトップで突入。ミラー選手が先行していくが、ラストコーナーひとつ手前の左コーナーでマスブー選手がトップを奪う。そのままラストコーナーを立ち上がったマスブー選手は、トップでゴールラインを駆け抜けた。
ミラー選手はコーナー立ち上がりで失速してしまい、後ろから来たバスティアニーニ選手が2位、ケント選手が3位でチェッカー。
初日の転倒で右の踵を負傷していたバスティアニーニ選手は今季2度目の2位を、ケント選手は初の表彰台3位を獲得した。
マルケス選手はゴール直前で抜かれてしまい、惜しくも4位。ミラー選手は5位でゴールラインを通過し、バスケス選手は8位に終わった。
また、リンス選手は周回数を間違えて、残り1周に入った時にペースを落としたため、9位に終わった。
この結果、マルケス選手がランキング2位に上がり、首位のミラー選手と23点差と僅かに詰まった。

●レース後のコメント

優勝 A・マスブー選手
「今回、フロントの接地感に問題を抱えていたけど、決勝に向けて改善することができた。おかげで、決勝ではとても気持ちよく走れたよ。フロントの安定性がよくなったことで、決勝では得意とするブレーキングでパスすることができた。ラストラップの位置取りはばっちりだったね。リンス選手が周回数を間違えたのには驚いたけど、僕は自分のボードを確認してあと1周あると思ったよ」

2位 E・バスティアニーニ選手
「スタート前は、医務室にいて右の踵のケアをしてもらっていた。最初は大丈夫だったけど7周目くらいから右足にあまり加重をかけられなくて、右コーナーが少し難しかった。それでも上位集団に加わっていて、けっこう前の方にいたから、大集団だとは知らなかった。最終ラップは誰かに押し出されそうになった。あれがなかったら優勝を狙えたかもしれない。でも、バルセロナ以来の表彰台だからすごくうれしいよ」

3位 D・ケント選手
「スタートがよくなくて最初は19位くらいだった。それから少しずつ追い上げていった。だけど、途中でハイサイド気味になって、もうだめかと思ったよ。なんとか持ちこたえて、ラストラップはいい位置につけた。最後はうまくいったね。次はホームGPだから、この調子でがんばるよ」



順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX '41.05.058 DUNLOP user
2位 M.Kallio Marc VDS Racing Team KALEX '41.08.332 DUNLOP user
3位 S.Cortese Dynavolt Intact GP KALEX '41.11.285 DUNLOP user
19位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '41.30.425 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 A.Masbou Ongetta-Rivacold HONDA '40.59.759 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Junior Team GO&FUN Moto3 KTM '40.59.916 DUNLOP user
3位 D.Kent Red Bull Husqvarna Ajo HUSQVARNA '40.59.946 DUNLOP user

第11戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX 208 DUNLOP user
2位 M.Kallio Marc VDS Racing Team KALEX 196 DUNLOP user
3位 M.Vinales Pons HP 40 KALEX 150 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Miller RedBull KTM Ajo KTM 169 DUNLOP user
2位 A.Marquez Estrella Galicia 0,0 HONDA 146 DUNLOP user
3位 E.Vazquez SaxoPrint-RTG HONDA 145 DUNLOP user