FIMロードレース世界選手権
全日本ロードレース選手権
全日本モトクロス選手権
全日本トライアル選手権
アジアロードレース選手権
FIM世界耐久選手権
モトクロス世界選手権
トライアル世界選手権
AMAスーパーバイク
AMAスーパークロス/ナショナルモトクロス
CATEGORY
■ 2014/9/28 第14戦 スペイン アラゴン
天気 気温 観客
晴れ 19度 66,584人

ヴィニャーレス選手が後続を圧倒して今季2勝目を決める






第14戦の会場は、スペイン北東部にあるアラゴン。アップダウンのある約5キロのコースだ。中低速コーナーが多いものの、1キロ弱のストレートもある。
ダンロップは、新設計されたソフトコンパウンドのフロントタイヤを導入。前戦ミサノでデビューした新しいミディアム・フロントタイヤと共に全チームに供給した。
リアには、シルバーストーンと同様のミディアム&ハードのタイヤを用意した。
晴天の中で予選は行われ、M・ヴィニャーレス(KALEX)がMoto2で初のポールポジションをつかんだ。
「予選の前半は難しかったけど、徐々に調子をつかんでいいタイムを出せた。レースに向けては、もう少しタイムを上げたいね」とヴィニャーレス選手。
J・ザルコ選手(CATERHAM SUTER)が2位、M・カリオ選手(KALEX)が3位となる。
ポイントリーダーのE・ラバット選手(KALEX)は、予選で転倒があり、5番手2列目となる。
また、中上貴晶選手(KALEX)は7番手に入った。
「セッティングが行き詰まってしまったので、今年のアラゴンでのテストのセットアップに戻したら、思いのほかフィーリングがよかった。午後の予選もそのままのセットアップで走り続けて、最後に7番手まで上がれた。明日の決勝は、日本GPにつながるようなレースにしたいです」と中上選手は語った。

決勝当日、朝からサーキットは霧に包まれたため、決勝スタートは予定より20分遅れとなった。Moto2クラスは、ドライコンディションの中で、決勝を迎えた。
カリオ選手のホールショットでレースは始まり、後ろからヴィニャーレス選手、ザルコ選手、ラバット選手などが続く。
序盤は、カリオ選手とヴィニャーレス選手がトップ争いを展開。約1秒後方からラバット選手、ザルコ選手、D.アーゲター選手(SUTER)、F・モルビデッリ選手(KALEX)の4台が続く。
中盤に向けて、上位6台の差がなくなる。ヴィニャーレス選手がリードしていくが、後方からカリオ選手、アーゲター選手、ラバット選手などが激しく順位を入れ替えながらついていく。
8周目になるとヴィニャーレス選手が逃げ始め、1秒半近いリードを奪う。
2位以下はアーゲター選手、ザルコ選手、ラバット選手、カリオ選手、モルビデッリ選手が僅差で続く。
中盤、ヴィニャーレス選手が3秒近いリードを奪う。2位争いには、T・ルティ選手(SUTER)が加わり、ザルコ選手、ラバット選手、アーゲター選手など6台が競り合っていく。
レース終盤、2位争いからラバット選手が抜け出してトップのヴィニャーレス選手を追いかけ始める。3位争いはザルコ選手とルティ選手の戦いとなる。
終盤、約1秒まで差が詰まったが、ヴィニャーレス選手が逃げ切ってアメリカGP以来の今季2勝目を達成した。2位はラバット選手。
3位争いは、ザルコ選手が制している。
また、カリオ選手は後半ペースが上がらず7位に終わる。
この結果、首位のラバット選手と2位カリオ選手の点差は33点に広がっている。
一方、中上選手は15位ポイント圏内でゴールした。

●レース後のコメント

優勝 M・ヴィニャーレス選手
「今日は難しい路面コンディションだったけど、スタートからマシンのフィーリングがよく、プッシュできて、リードを広げられた。ホームGPで勝ててパーフェクトだね。次のもてぎも大好きなコースだし、いつももてぎではツキがあるんだ。チャンピオンシップは厳しいけど、不可能じゃないから、最後までチャレンジしていくよ」

2位 E・ラバット選手
「昨日の予選で転倒し、今朝もウェットコンディションのウォームアップで転倒してしまった。だから、表彰台に上がれてうれしいです。いいスタートを切ったが、カリオ選手、アーゲター選手などを抜くのに時間がかかって、ヴィニャーレス選手に差を広げられてしまった。彼はいい走りをしていて、なかなか差を詰められなかった。彼にはおめでとうと言いたいです。次の日本GPの目標もいつもと同じで、優勝へ向けて戦うことです」

3位 J・ザルコ選手
「2戦連続の3位、そして3度目の表彰台に立てて、本当にうれしいです。今日は全力で戦いました。ヴィニャーレス選手にはついて行けなかったが、ラバット選手、カリオ選手らと競り合うことができた。終盤はルティ選手と熾烈な3番手争いになり、表彰台に立てました。次戦もこういうレースができるようにがんばります」

15位 中上貴晶選手
「厳しいレースでした。昨日の予選の時とコンディションが違い、攻めの走りができなかった。雨が降ったあとで、路面温度が低かったかもしれません。スタートはまずまずだったと思いますが、安定した走りができず、何度もコースアウトしてポジションを落としました。だんだん調子は上がってきていますが、気温の変化に対応できないなど、新たな課題が出てきたので、走り慣れたもてぎで課題をひとつでも克服したいです。もてぎでは、いいレースをしたいです」



フェナーティ選手が混戦を制して今季4勝目を決める






Moto3クラスには、前戦と同じフロントにミディアム&ハード、リアにミディアム&ソフトのタイヤを準備した。
予選では、目下2連勝中のA・リンス選手(HONDA)が今季4度目のポールポジションを獲得した。
「昨日も今日もいい調子で走れたので、決勝に向けてモチベーションは高まっています。このサーキットはストレートが長いので、きっと集団のレースになると思います。トップグループを小さくするために、序盤からプッシュしていきます」とリンス選手。
続いて、D・ケント選手(HUSQVARNA)が2位。J・ゲバラ選手(KALEX KTM)が初のフロントロー3位をゲットした。首位のミラー選手は惜しくもフロントローを逃して4位2列目となる。
また、尾野弘樹選手(HONDA)がワイルドカードで参戦し、19番手につけた。
「昨日からちょっとずつよくなって、予選では自己ベストをマークできた。序盤にペースが上がらないというウイークポイントがあるので、明日の決勝では、序盤で遅れないように、集団についていきたいです」と尾野選手は語った。

ウェット宣言されたものの、路面はハーフウェット状態。難しいコンディションでレースは始まった。
ホールショットをとったのはケント選手。後ろからミラー選手、リンス選手、J・マクフィー選手(HONDA)、E・バスティアニーニ選手(KTM)、A・マルケス選手(HONDA)などが続く。
1周目にミラー選手、2周目にリンス選手とトップに立つライダーは目まぐるしくかわっていく。
ミラー選手、リンス選手、ケント選手、マルケス選手を中心にトップ争いは展開されていくが、10台以上が僅差で続く大混戦となる。
また、初のフロントローを獲得していたゲバラ選手は4周目に転倒。さらに、4周目にミラー選手がマルケス選手と接触して転倒してしまう。
8周目になると、トップ集団はリンス選手、マルケス選手、J・コーンフェイル選手(KTM)、マクフィー選手、E・バスケス選手(HONDA)の5台の戦いとなるが、後方からケント選手、予選13番手5列目スタートのR・フェナーティ選手(KTM)がこのグループに加わっていく。
そして、バスケス選手は11周目に、マクフィー選手は12周目に転倒。リンス選手は11周目にコースアウトして遅れてしまう。
後半に入ると、フェナーティ選手とマルケス選手がトップ争い、コーンフェイル選手とケント選手の3位争いにかわる。
残り3周になると、マルケス選手、フェナーティ選手にケント選手が追いついて、3台のバトルとなる。
ラストラップはマルケス選手、フェナーティ選手、ケント選手のオーダーで突入。フェナーティ選手はストレートで横に並びかけるとトップを奪い、僅かに百分の5秒差で今季4勝目をもぎとった。
マルケス選手、ケント選手は2、3位でゴールした。
一方、リンス選手は4位。ミラー選手はノーポイントに終わったため、マルケス選手が首位に上がり、ミラー選手は11点差の2位に後退、リンス選手は首位と18点差の3位。フェナーティ選手がランキング4位に上がり、トップと41点差となった。
また、尾野選手は11位に入り、ポイントを獲得した。

●レース後のコメント

優勝 R・フェナーティ選手
「5列目スタートだったから、最初は大変だった。スリックタイヤだったけど、濡れている路面で滑ってしまい順位を落としてしまった。それからリズムをつかんで挽回していった。トップグループに追いついてからは無理しすぎないようにして、最終ラップでアタックしたんだ。僕らはまだチャンピオンシップを諦めていない。とにかく、全力で戦うよ」

2位 A・マルケス選手
「今日のレースは難しかった。最初はコース上にまだ濡れている部分があり、転倒しやすかったので少し怖い感じだった。実際に何度かミスをしたり、コーナーではらんだりしていた。最終コーナーではフェナーティ選手がとても速かった。今日の20ポイントはとても大事です。ミラー選手と接触したときは、僕はインサイドから彼をパスし、ドライのラインを走っていた。コーナーの途中で彼と接触したのを感じた。僕は自分のラインを維持することに集中していたから、なにが起きたのか分からなかった。あれはレーシングアクシデントだと思う」

3位 D・ケント選手
「予選から調子がよくて、今朝のウェットでもフィーリングはよかった。レースでは、途中で他者と接触したりして何度か遅れをとった。挽回して、最後はトップ争いに加わったけど、アタックすることはできなかった。でも、表彰台に上がれてうれしいよ」

11位 尾野弘樹選手
「今日は今年になって初めてウェットコンディションで走るレースでした。朝のウォームアップはレインタイヤ。決勝はスリックでしたが、完全に乾いている状態ではなく、正直、不安を抱えて決勝に挑んだ。スタートはまずまずで、それから10番手前後のグループでバトルができた。ワイルドカードで参戦し、11位でフィニッシュできたことには満足しているけど、シングルフィニッシュを目標にしていたので、ちょっと残念です。」



順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 M.Vinalres Paginas Amarillas HP40 KALEX '40.16.321 DUNLOP user
2位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX '40.17.606 DUNLOP user
3位 J.Zarco AirAsia Caterham CATERHAM '40.21.197 DUNLOP user
15位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '40.40.786 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM '40.52.209 DUNLOP user
2位 A.Marquez Estrella Galicia 0,0 HONDA '40.52.266 DUNLOP user
3位 D.Kent RedBull HUSQVARNA Ajo HUSQVARNA '40.52.492 DUNLOP user
11位 尾野弘樹 Honda Team Asia HONDA '41.31.793 DUNLOP user

第14戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX 278 DUNLOP user
2位 M.Kallio Marc VDS Racing Team KALEX 245 DUNLOP user
3位 M.Vinales Pons HP 40 KALEX 204 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 A.Marquez Estrella Galicia 0,0 HONDA 206 DUNLOP user
2位 J.Miller RedBull KTM Ajo KTM 195 DUNLOP user
3位 A.Rins Estrella Galicia 0,0 HONDA 188 DUNLOP user