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■ 2014/10/12 第15戦 日本 もてぎ
天気 気温 観客
曇り 20度 42,856人

ルティ選手がスタートトゥウィンで2年振りの優勝を飾る






アジアとオーストラリアの3連戦、フライ・アウェー・シリーズの初戦、日本グランプリを迎えた。
台風19号の動きが心配されたが、初日、2日目と晴天に恵まれ、ドライコンディションで予選は行われた。
Moto2クラスでは、スペイン人ライダーのE・ラバット選手(KALEX)がポイントリーダーに立ち、2位にはチームメイトのM・カリオ選手(KTM)が33点差で続いている。

24度という絶好のコンディションで行われた予選で、ポールポジションを獲得したのはラバット選手。最速ラップを更新する速さを記録して、今季8度目のポールシッターをつかんだ。
「予選では少しずつタイムを上げて、最後にいいタイムを出すことができた。明日は今日よりも涼しくなるかもしれないね。コンディションを見極めて、集中していくよ」とラバット選手。
続いて2番手にT・ルティ選手(SUTER)、3位にJ・ザルコ選手(CATERHAM SUTER)と続く。また、カリオ選手は5番手2列目につける。
また、中上貴晶選手(KALEX)は、6位2列目と好位置につけた。「予選セッション終盤でニュータイヤを入れて、1秒近くタイムを詰めることができた。予選6番手で2列目に並べたことは、自信になりました」と中上選手。
一方、ワイルドカード参戦の高橋裕紀選手(MORIWAKI)は24位。「走るたびにタイムが上がっていて、着実に前進しています。どこを直したらいいのか、改善点が見えているので、決勝に向けて手応えもあります。決勝では自分たちの課題をしっかり見つけたいと思います」と高橋選手。
負傷欠場している長島哲太選手の代役として小山知良選手が、全日本J-GP2クラスで使用しているNTSのマシンでエントリー。予選27位につけた。
「サスペンションのセッティングを変更したら、だいぶよくなってきた。家族やファンも来ているし、ひとつでも前のポジションをつかめるように全力を尽くします」と小山選手は語った。

決勝当日は曇りとなるが、台風には影響されずに無事にスタート時刻を迎えた。
決勝が始まるとルティ選手がホールショット。後ろからザルコ選手、ラバット選手、カリオ選手、予選4番手スタートのM・ヴィニャーレス選手(KALEX)などが続く。
序盤はルティ選手が後続を引き離しにかかり、3周目には約1秒の差をつける。2位以下にはザルコ選手、カリオ選手、ヴィニャーレス選手、ラバット選手など7台が僅差で続く。
レース中盤に入ると、トップのルティ選手が約2秒のアドバンテージを築く。2位集団はザルコ選手、ヴィニャーレス選手、ラバット選手、カリオ選手、J・シモン選手(KALEX)の5台となる。
終盤に向けて、2位集団はバラけはじめ、ヴィニャーレス選手とラバット選手がトップのルティ選手を追いかけて行く。カリオ選手、ザルコ選手、シモン選手は4位争いとなる。
終盤に入ると、ラバット選手が遅れ始めて単独3位。ヴィニャーレス選手がトップのルティ選手を猛追し、2台の差はコンマ7秒差まで詰まる
しかし、ルティ選手は最後までハイペースをキープすると、2012年のフランスGP以来2年振りの優勝を飾った。
ヴィニャーレス選手は2位でゴール。
ラバット選手は、無理せず3位を守ってチェッカーを受けた。
カリオ選手はザルコ選手に次ぐ5位となり、首位のラバット選手との差は38点差となった。
また、中上選手は13位。小山選手が23位、高橋選手は26位に入っている。

●レース後のコメント

優勝 T・ルティ選手
「序盤からレースをリードして、2秒の差をつけたけど、勝てるかどうかはわからなかった。後ろからヴィニャーレス選手とラバット選手が来ているのが分かってプレッシャーを感じていた。とにかくコンスタントに集中を切らさずに走ったよ」

2位 M・ヴィニャーレス選手
「いいレースができたと思う。ザルコ選手を抜くのに時間がかかって、ルティ選手と差がついてしまった。予選でフロントローにつけないと厳しい。最後はルティ選手が速くて追いつけなかったけど、2位でもうれしいよ」

3位 E・ラバット選手
「1周目に少し遅れをとった。それから、ブレーキングをがんばって追い上げていった。でも、予選のときと感触が違って、思ったように走れなかった。これからデータを見て原因を調べたいと思う」

15位 中上貴晶選手
「予選までの流れがよかっただけに、そのままの流れで6位以上、そして優勝や表彰台を狙っていた。しかし、朝の走行でフィーリングが予選と変わり、タイムを上げられず15番手になってしまった。決勝に向けて調整したが、序盤にペースを上げられずに順位を落としてしまった。今回の結果をチームとともに受け止めて、残り3戦、結果を残したいです」

23位 小山知良選手
「今回は急きょ決まった参戦だった。限られた時間でスタッフと一緒にマシンセッティングをしていった。ベースになるセッティングができたことは良かったと思う。もう少しいい順位を期待していたが、現状では最大限の走りができた。次のオーストラリアではマシンをもっとよくして臨めると思う」

26位 高橋裕紀選手
「決勝の朝のフリー走行で、セッティングを大きく変更したが、7周目にエンジンがストップ。セッティングの変更を確認できないまま、決勝を迎えることになってしまった。その後もエンジンがかからず、決勝を走れないかと思ったが、なんとかグリッドに着けた。電気系のトラブルでした。ワイルドカード参戦の難しさを感じました。それでも参戦することで、マシン、ライダーと、足りないものが何かを知ることができた。もっと努力して、世界との差を埋めていきます」



首位のマルケス選手が今季3勝目を決める






Moto3クラスでポールポジションを獲得したのは、イギリス人ライダーのD・ケント選手(HUSQVARNA)。2012年のもてぎ以来、自身2度目のポールポジションを獲得した。
「今回は走り出しから調子がよかった。2012年にここで勝っているから、また勝ちたいね。明日は、スタートからプッシュしていくよ」とケント選手。
続いてN・アントネッリ選手(KTM)が2位、J・マクフィー選手(HONDA)が初のフロントロー3位をつかんだ。
一方、首位のA・マルケス選手(HONDA)は、フリープラクティス3回目で転倒するなど調子が上がらず、7位3列目。
11点差でランキング2位につけるJ・ミラー選手(KTM)は予選で転倒したが、5位2列目を確保。
ランキング3位のA・リンス選手(HONDA)も予選で転倒し9番手3列目となった。
一方、ワイルドカードで参戦した大久保光選手(HONDA)は26位。
「完敗としか言いようがないポジションです。しかし、自己ベストを2秒5も短縮することができた。明日の決勝に向けて、もっとペースを上げないと目標の15位以内には届かないので、強い気持ちをもって挑戦します」と大久保選手。
山田誓己選手(HONDA)は31位となった。
「いつもと違うタイヤなので、フィーリングや使い方がうまく見つけられずにタイムアップできなかった。でも、どうすればいいのかは見えているので、決勝に向け、タイヤ選択も含めてしっかり挑める状況を作りたいです」と山田選手はコメントしていた。

決勝レースがスタートすると、ケント選手が好スタート。後ろから、ミラー選手、アントネッリ選手、マルケス選手、B・ビンダー選手(MAHINDRA)などが続く。
序盤は、ケント選手、ミラー選手、M・オリヴィエーラ選手(MAHINDRA)、マルケス選手、ビンダー選手、マクフィー選手の6台がトップ集団を形成。トップに立つライダーは、ミラー選手、マルケス選手、ケント選手と目まぐるしくかわっていく。
中盤に向けて、予選14番手スタートのバスケス選手も追いつき、トップグループは7台に膨れ上がる。
タイトルを争うマルケス選手とミラー選手が激しいバトルを展開。ミラー選手が先頭を奪い、レースをリードしていく。ケント選手は一旦、集団最後尾の7位に後退するが、なおもトップグループは7台が密着したまま終盤へと向かう。
13周目にオリヴィエーラ選手が転倒すると、先頭集団は6台に。ミラー選手がトップを守っていくが、後ろからマルケス選手、マクフィー選手、ビンダー選手、ケント選手、バスケス選手も僅差で続く。
ミラー選手がトップのまま最終ラップに突入。裏ストレートでは激しいバトルとなり、90度コーナーへミラー選手とケント選手が横に並んだまま進入し、コーナー出口ではらんでしまい接触。この隙にマルケス選手がトップに立つとそのままチェッカー。今季3勝目を来た。
上位2台の後退で、バスケス選手が2位をゲット。ビンダー選手が3位に入り、今季2度目の表彰台をつかんだ。
また、ミラー選手は5位、ケント選手は6位。
一方、リンス選手はスタート直後に他者と接触して遅れをとり、10位に終わる。
この結果、首位のマルケス選手と2位ミラー選手の点差は25点、リンス選手は首位と37点差となった。
一方、山田選手と大久保選手はスタート直後の1コーナーで他者と接触して転倒リタイアしてしまった。

●レース後のコメント

優勝 A・マルケス選手
「今回は昨日まで厳しい状況だった。でも、今朝のウォームアップからフィーリングがよくなった。決勝ではスタートが決まって、それからいい調子で走れた。最後はミラー選手とケント選手の後ろで様子を見ていたんだ。そしたら、彼らがコースアウトしたから、僕は自分のラインを走って前に出ることができた。ラッキーだったね。勝てて本当にうれしいよ」

2位 E・バスケス選手
「厳しいレースだった。中盤は単独走行になって、ペースを守るのが大変だった。ミスをしないようにと思って集中していった。ラストラップは、前のふたりがやりあっていて、僕は無理しないで行こうと思った。表彰台に上がれてうれしいよ」

3位 B・ビンダー選手
「最初からトップ集団に加わって様子を見ていた。そしたら終盤シフトが調子悪くて、大変だった。1速からチェンジするのに、時間がかかったりしていた。最後はケント選手がコースアウトするのが見えて、僕は落ち着いて行こうと思った。ラッキーな3位だね」

リタイア 山田誓己選手
「決勝日の朝のウォームアップでセットアップがよくなり、いいレースができると期待していた。スタートも決まったのですが、接触されてしまった。再スタートしようとしたけど、エンジンがかからなかった。予選のポジションが悪かったのがすべて。結果を残せずに申し訳ない気持ちです」

リタイア 大久保光選手
「接触されて転倒、再スタートできずに、終わってしまった。足を痛めて頭も打っていたので、ピットに戻ってから、スタッフと一緒に医務室で休んでいました。全日本ロードレース選手権の最終戦までには万全の体調に戻します」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 T.Luthi Interwetten Sitag SUTER '42.50.219 DUNLOP user
2位 M.Vinales Paginas Amarillas HP40 KALEX '42.51.428 DUNLOP user
3位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX '42.53.850 DUNLOP user
13位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '43.16.296 DUNLOP user
23位 小山知良 Teluru Team JiR Webike NTS '43.35.790 DUNLOP user
26位 高橋裕紀 MORIWAKI RACING MORIWAKI '43.43.379 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 A.Marquez Estrella Galicia 0,0 HONDA '39.26.830 DUNLOP user
2位 E.Vazquez SaxoPrint-RTG HONDA '39.27.187 DUNLOP user
3位 B.Binder Ambrogio Racing MAHINDRA '39.27.314 DUNLOP user

第15戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX 294 DUNLOP user
2位 M.Kallio Marc VDS Racing Team KALEX 256 DUNLOP user
3位 M.Vinales Pons HP 40 KALEX 224 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 A.Marquez Estrella Galicia 0,0 HONDA 231 DUNLOP user
2位 J.Miller RedBull KTM Ajo KTM 206 DUNLOP user
3位 A.Rins Estrella Galicia 0,0 HONDA 194 DUNLOP user