FIMロードレース世界選手権
全日本ロードレース選手権
全日本モトクロス選手権
全日本トライアル選手権
アジアロードレース選手権
FIM世界耐久選手権
モトクロス世界選手権
トライアル世界選手権
AMAスーパーバイク
AMAスーパークロス/ナショナルモトクロス
CATEGORY
■ 2014/10/19 第16戦 オーストラリア フィリップアイランド
天気 気温 観客
曇り 16度 32,000人

ヴィニャーレス選手が今季3勝目。タイトル争いは次戦に持ち越される






日本GPの翌週、第16戦を迎えた。舞台はオーストラリア南部の海沿いにあるフィリップアイランド。路面のグリップが高いため、タイヤへの負担が大きいサーキットだ。
また、コーナーが続くセクションでは、Moto2マシンのほうがMotoGPマシンよりもスピードが上がる高速コースでもある。
ダンロップは、3月に2チーム、4人のライダーによりタイヤテストを行い、フィリップアイランド用のタイヤを準備した。
フロントはもてぎと同じミディアムとハードのタイヤだが、リアには新設計されたスペシャルハードのタイヤ2種類が供給された。
Moto2クラスのタイトル争いは大詰めを迎えている。目下、ランキングトップに立っているE・ラバット選手(KALEX)は、2位のM・カリオ選手(KALEX)に38点差。ラバット選手は初の“マッチポイント”を迎えていた。
予選は20度とやや涼しい中で行われ、ラバット選手が今季9度目のポールポジションを獲得した。
「タイトルのことは気にせず、明日はベストを尽くすだけだよ。カリオ選手、ザルコ選手も速いね。いいスタートを決めて、集中していきたい」とラバット選手。
続いて2番手がJ・ザルコ選手(CATERHAM SUTER)で、カリオ選手は3位フロントローにつけた。
また、中上貴晶選手(KALEX)は19位。
「セッション毎にタイムを上げたが、周りのタイムの上げ幅に比べると小さく、ポジションを落としてしまった。課題はコーナーの旋回性で、中高速のコーナーが多いので、ちょっとした遅れが全体的なタイムに影響してしまう。トップから1秒差の中に20台という接戦なので、決勝ではあきらめず、ひとつでも上を狙います」と中上選手。
小山知良選手(NTS)は30位となる。
「なるべく多くのラップを走って、サスペンションのセッティングなどを調整していった。5、6速のとき少し問題があるので、セッティングを変更して朝のウォームアップに臨みます」と小山選手。

決勝当日は曇り。強風の中、ドライコンディションで決勝を迎えた。
スタートが切られるとラバット選手がホールショット。カリオ選手、ザルコ選手、予選4位スタートのM・ヴィニャーレス選手(KALEX)、T・ルティ選手(SUTER)、S・ロウズ選手(SPEED UP)などが続く。オープニングラップでラバット選手はマシンが振られてしまい、一旦6位に後退する。
1周目にトップに立ったカリオ選手は逃げ切りを図り、後ろからヴィニャーレス選手、ラバット選手、ルティ選手、ロウズ選手など6台がセカンド集団をとなる。
ラバット選手は着実にカリオ選手との差を詰めると、8周目には追いつく。ヴィニャーレス選手、ロウズ選手、ルティ選手も続き、トップグループは5台となる。
9周目、ラバット選手がトップに浮上。カリオ選手以下4台も遅れずに付いていく。
11周目、ラバット選手はアウトにはらんでしまい、5位に後退。ヴィニャーレス選手、カリオ選手、ルティ選手、ロウズ選手、ラバット選手のオーダーとなる。
ラバット選手はすぐに挽回していき、トップ集団は何度の順位を入れかえていく。
後半に入っても、5台がドッグファイトを展開。16周目にラバット選手がトップを奪回するも、なおも激戦が続く。18周目にカリオ選手はコーナーではらんでしまい5位に後退する。
残り5周になるとヴィニャーレス選手、ラバット選手、ルティ選手、ロウズ選手、カリオ選手のオーダー。このままの順位では、ラバット選手はタイトルを決めることはできない。
レース終盤、ヴィニャーレス選手はラストスパートをかけて逃げ切りを図る。2位争いは、ラバット選手、ルティ選手、カリオ選手の3台となる。
そして、ラストラップにファステストラップをマークしたヴィニャーレス選手が今季3勝目を達成。2位争いはルティ選手が制した。この結果、ルティ選手は同郷のD・アーゲター選手(SUTER)を抜いてランキング4位に浮上している。
ラバット選手は3位、続いてカリオ選手が4位でゴール。
この結果、ラバット選手とカリオ選手の点差は41点となり、タイトル争いは次戦へ持ち越された。
また、中上選手は11位、小山選手は24位に入っている。

●レース後のコメント

優勝 M・ヴィニャーレス選手
「いいレースができた。マシンの調子がよかったのでチームに感謝したい。ペースがあまり速くなかったので、終盤になればリードを広げられると思っていたよ。(来年はMotoGPに上がるため)Moto2クラスは残り2戦なので、ベストを尽くして勝ちにいくよ」

2位 T・ルティ選手
「多くのライダーとのバトルは大変だったし、風が強かったので何度かミスもあった。今日はロウズ選手と何度もバトルになり、彼はブレーキングがハードなのでタイムをロスしてしまった。もてぎで優勝した後、2位になれてうれしいです」

3位 E・ラバット選手
「1周目に急に風の向きが変わって、コーナーでアウトにはらんでしまった。その後、プッシュしていったんだけど、ヴィニャーレス選手が逃げていった。僕はミスできなかったから慎重にいった。カリオ選手の前でゴールできたからよかったけど、3位という結果には満足していません」

11位 中上貴晶選手
「大きな集団の中で激しいバトルになった。これまでそういうレースができていなかったから、その点では満足していますが、もう少しスターティンググリッドがよければ、もっといい結果を残せたと思う。集団のトップにいたアーゲター選手を抜きたかったのですが、届きませんでした」

24位 小山知良選手
「予選まで問題になっていたギア抜けの問題はかなり改善し、3日間の中では一番いい走りができた。NTSのマシンをフィリップアイランドで走らせるのは初めてで、データもかなり得られ、収穫の大きいレースになった。今回の課題はストレートのスピード不足でした。日本、オーストラリアとわずか2戦でかなり前進できたと思いますし、次戦マレーシアがとても楽しみです」



ミラー選手が地元で5勝目を挙げる






Moto3クラスへは、フロント、リアともにミディアム&ハードのタイヤを用意した。前回もてぎでハイパフォーマンスをみせた新しいフロントのハードタイヤを今回も投入した。
Moto3クラスでは、A・マルケス選手(HONDA)が首位に立ち、25点差の2位にJ・ミラー選手(KTM)がつけている。
予選では、マルケス選手が今季3度目のポールポジションを獲得した。
「ポールポジションをとれたことはもちろんうれしいが、コンスタントン走れたこともよかった。風が強くて難しかったが、いいタイムを出せた。明日は優勝を狙っていくよ」とマルケス選手。
続いて、2位にチームメイトのA・リンス選手(HONDA)が入り、J・ゲバラ選手(KALEX KTM)が3位フロントローをつかんだ。
ミラー選手はクリアラップをうまく取れず、8位3列目に沈んでいる。

スタートが切られると、マルケス選手がホールショットを決め、後ろからリンス選手、E・バスケス選手(HONDA)、フェナーティ選手(KTM)、ミラー選手、D・ケント選手(HUSQVARNA)などが続く。
序盤から11台が先頭集団を形成し、激しいトップ争いが繰り広げられる。マルケス選手、リンス選手、ミラー選手を中心に競り合いは続くが、フェナーティ選手、、バスケス選手なども集団の上位争いを演じていく。
レース中盤10周目になると、集団の下位争いをしていたI・ヴィニャーレス選手(KTM)とゲバラ選手が接触して転倒。これで9台の先頭集団となるが、なおも僅差のドッグファイトは続く。マルケス選手、リンス選手、ミラー選手、フェナーティ選手が何度もトップを入れ替えていく。
残り5周になっても、先頭9台は密着したまま。目まぐるしい順位争いが続く。
終盤になると、フェナーティ選手が他車と接触して転倒。さらに、ケント選手とB・ビンダー選手(MAHINDRA)も接触して転倒リタイアしてしまう。
最後はミラー選手、マルケス選手、リンス選手のバトルとなるが、後ろから他の3台もぴたりとついていく。
残り2周でトップに立ったミラー選手はそのまま後続を抑えきると、トップでチェッカー。地元で5勝目を達成した。
2位以下も僅かの差でゴールラインになだれこみ、マルケス選手が2位、リンス選手が3位となった。
上位5台がコンマ1秒以内でチェッカーを受けるという大激戦だった。
この結果、首位のマルケス選手と2位ミラー選手の点差は20点に詰まっている。

●レース後のコメント

優勝 J・ミラー選手
「ラストラップの最後のセクションはうまくいったよ。フロントが切れそうになったときもあったけど、勝てて本当によかった。地元だから、特別だよね。一生忘れない勝利だと思う。今日はもう120%の力を出し切ったよ。マルケス選手と20点差。まだ終わってないよ。マレーシアでもまた勝ちたいね」

2位 A・マルケス選手
「今日はとても厳しく難しいレースだった。集団になることが分かっていたので、序盤から速いペースで走ろうと思い、僕とリンス選手のふたりは作戦通りの走りができたと思う。しかし、終盤になってちょっとした問題があって大きくポジションを落とし、それをリカバリーしなければならなかった。最終ラップの戦いは、ちょっと思いきりが足りなかったかもしれない。でも、20点という貴重なポイントを獲得できてよかった」

3位 A・リンス選手
「今日は激しい抜き合いになり、とても難しいレースだった。最終ラップの最終コーナーからの立ち上がりでミラー選手を抜くチャンスはあったが、うまくいかなかった。今日の3位という結果には満足していません。マルケス選手とポイント差が広がり、もう後がないので、次戦マレーシアではベストを尽くすだけです」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 M.Vinales Paginas Amarillas HP40 KALEX '39.10.419 DUNLOP user
2位 T.Luthi Interwetten Sitag SUTER '39.11.748 DUNLOP user
3位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX '39.11.923 DUNLOP user
11位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '39.28.933 DUNLOP user
24位 小山知良 Teluru Team JiR Webike NTS '40.01.915 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Miller RedBull KTM Ajo KTM '37.25.209 DUNLOP user
2位 A.Marquez Estrella Galicia 0,0 HONDA '37.25.238 DUNLOP user
3位 A.Rins Estrella Galicia 0,0 HONDA '37.25.241 DUNLOP user

第16戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX 310 DUNLOP user
2位 M.Kallio Marc VDS Racing Team KALEX 269 DUNLOP user
3位 M.Vinales Pons HP 40 KALEX 249 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 A.Marquez Estrella Galicia 0,0 HONDA 251 DUNLOP user
2位 J.Miller RedBull KTM Ajo KTM 231 DUNLOP user
3位 A.Rins Estrella Galicia 0,0 HONDA 210 DUNLOP user