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■ 2014/10/26 第17戦 マレーシア セパン
天気 気温 観客
晴れ 34度 81,896人

ヴィニャーレス選手が今季4勝目。ラバット選手が初タイトルを獲得






フライアウェーシリーズの3戦目、マレーシア戦を迎えた。セパンサーキットは全長約5.5キロで、2つの約1キロのストレートを持つコースだ。
東南アジアということで、蒸し暑さだけでなく、スコールにもたびたび見舞われる。コンディションの難しいサーキットだ。
ダンロップは、フロントに前回と同じミディアム&ハード、リアにもてぎと同じミディアム&ソフトタイヤを供給した。
目下、ランキング2位のM・カリオ選手(KALEX)に41点差をつけて首位に立つのはE・ラバット選手(KALEX)。今回は、タイトルをかけた大一番となった。
初日の午後はスコールに見舞われたが、予選は蒸し暑さの中、ドライコンディションで行われた。
予選では、そのラバット選手が今季10回目のポールポジションを獲得した。
「今日もマシンの感触はよかった。燃料が満タンのときも軽くなってからも、とてもよかった。コース上にたくさんのライダーがいて、ペースを落としたり上げたり、集中するのが大変だった。明日は厳しいレースになると思うけど、チャンピオンシップのことは考えず、明日のレースだけに集中したいです」とラバット選手。
続いてカリオ選手が2位。3番手にS・コルテス選手(KALEX)が入る。
また、中上貴晶選手(KALEX)は6番手2列目の好位置をゲット。
「昨日からいいリズムで乗れている。今日は午前のフリー走行では、安定したペースでレース周回数を走ることができた。ウォームアップで最後の調整をして、決勝に挑みます」と中上選手。
小山選手は28番手となっている。
「エンジンの調整がよくなって、ストレートで伸びるようになったし、車体のセットアップも進んだ。この3連戦で、NTSの車体の開発がかなり進んでいます。明日はできるだけ上位を目指し、マシン開発につながるようなデータを残したいです」と小山選手。

決勝当日も気温34度と、蒸し暑い中で決勝を迎えた。
スタートが切られるとラバット選手がホールショット。後ろからカリオ選手、予選4番手のM・ヴィニャーレス選手(KALEX)、予選9番手のD・アーゲター選手(SUTER)、コルテス選手などが続く。
まずは、ラバット選手、ヴィニャーレス選手、カリオ選手、アーゲター選手の4台がトップ争いを展開していく。
トップのラバット選手は逃げ切りを図るが、カリオ選手、ヴィニャーレス選手は食い下がる。アーゲーター選手は約1秒後方に続く。
レース中盤、ラバット選手、カリオ選手、ヴィニャーレス選手は僅差のまま。アーゲター選手は上位3台から徐々に遅れてしまう。
10周目になるとカリオ選手がトップに浮上。ヴィニャーレス選手が2位、ラバット選手3位にかわる。
後半に入ると、カリオ選手とヴィニャーレス選手がトップを争い、ラバット選手は単独3位となる。ラバット選手の約1秒後方にはアーゲター選手が続いている。
残り5周になるとヴィニャーレス選手がカリオ選手を捕えてトップに立つが、カリオ選手も後ろにつけていく。ラバット選手は単独3位で、安定した走行を続ける。
残り3周になるとヴィニャーレス選手がラストスパート。
カリオ選手を寄せ付けず、ヴィニャーレス選手が今季4勝目を決めた。
カリオ選手が2位。ラバット選手は3位表彰台を決めると、初タイトルを決めた。
また、4位にはラストラップでアーゲター選手を捕えたJ・ザルコ選手(CATERHAM SUTER)が入っいる。
一方、小山選手は23位。中上選手は15位につけていたが、7周目の最終コーナーで転倒、そのままリタイアとなった。

●レース後のコメント

優勝 M・ヴィニャーレス選手
「暑くて大変だった。前半は無理せずスムーズに走って、後半で勝負に出たんだ。うまくいったね。ラバット選手はシーズン前半から速かった。僕はMoto2に慣れるのに少し手間取った。最初から、このくらいの戦闘力で戦ったらタイトル争いできたと思う。バレンシアは、Moto2最後のレースだから、楽しみたいね」

2位 M・カリオ選手
「ここではずっとレースしているけど、こんなに暑かったのは初めてだよ。今日は勝ちにいったけど、2位になった。満足はできないけど、暑い中2位になったからよかったと思う。ラバット選手にはおめでとうといいたい。彼はずっと安定して速かったし、レース終盤速いのが強みだった。僕は後半タイムが落ちてしまうのが問題だね。もう少しセッティングや走りを修正したいと思う。最終戦こそ勝ちたいです」

3位 2014年Moto2クラス・チャンピオン E・ラバット選手
「スタートはうまくいって、プッシュしていった。でも、カリオ選手やヴィニャーレス選手に追いつかれて、ひどく暑かったから無理したくなかった。一度、滑りそうになったから、3位を守ろうと思った。リスクを負いたくなかった。アラゴンの後、もてぎ、フィリップアイランドとプレッシャーがあった。今は肩の荷がおりた感じだよ。
チームや家族、僕をサポートしてくれた全ての人に感謝したい。そして、この世界チャンピオンを亡き母に捧げたいです。母がいつも僕にパワーをくれた。最終戦は地元のバレンシアだし、今度は全力で勝ちにいきます。
来年もMoto2で走ります。僕はスタートがあまり得意じゃないし、雨もいまいちだから、もっと実力を上げてからMotoGPクラスに上がりたいです」

23位 小山知良選手
「今回は、もてぎで問題になっていた、燃料タンクとポンプの関係で残り3リッターくらいになると、うまく吸えないというトラブルでペースを落とした。前戦オーストラリアGPで転倒したときに、対策済みの燃料タンクを壊してしまったのが残念です。しかし、この3連戦を走ったことで、本当に多くのデータを得ることができました。開発ライダーの仕事はしっかりこなせたと思う」

リタイア 中上貴晶選手
「フリー走行、予選、決勝前のウォームアップと、すべてが順調だった。しかし、サイティングラップのときに、フロントブレーキに違和感があり、決勝でもブレーキのフィーリングがおかしく、ペースを上げられなかった。なにが原因でそうなったのか、今調べてもらっています。今回はアベレージがよかったので、とても残念です。今シーズンは、残すところ最終戦だけですので、バレンシアでは来年につながる走りがしたいです」


バスケス選手が今季2勝目。ミラー選手が2位に入り、タイトル争いは最終戦へ






Moto3クラスでは、首位のA・マルケス選手(HONDA)と2位J・ミラー選手(KTM)が20点差。結果次第で、マルケス選手のタイトルの可能性獲得もある重要な一戦となった。
ダンロップは、前回と同様フロントにミディアムと新しいハードタイヤ、リアにミディアム&ハードタイヤを用意した。
予選では、前回のウィナー、ミラー選手が今季8度目のポールポジションをつかむ。
「暑くて大変だった。マシンセッティングもいいし、僕は暑さに強いから集中して走るよ。チャンピオンシップのためには勝つしかないんだ。タフなレースになるけどプレッシャーはないよ」とミラー選手。
2番手に、J・マクフィー選手(HONDA)、3番手にJ・コーンフェイル選手(KTM)が入り、今季初のフロントローをゲットした。
一方、マルケス選手は予選終盤で転倒があり、5番手2列目にとなった。

決勝レースが始まると、いきなり1コーナーへ向けて激しい順位争いが見られ、まずトップに立ったのはE・バスケス選手(HONDA)で、ミラー選手、I・ヴィニャーレス選手(KTM)、D・ケント選手(HUSQVARNA)、マルケス選手などが続く。
レース序盤は、バスケス選手とミラー選手がトップを入れ替えていくが、マルケス選手、マクフィー選手、ヴィニャーレス選手、A・リンス(HONDA)など9台が僅差で続き、いつものように大混戦が展開されていく。
中盤に向けて、トップ争いはミラー選手、リンス選手、バスケス選手、マルケス選手、マクフィー選手の5台に絞られていく
ミラー選手がレースをリードしていくが、後続を離すことはできない。ストレートでは5台が激しい順位争いを見せていく。
後半に入っても、タイトル争いをしているミラー選手とマルケス選手を含んだトップ争いは、ドッグファイトを展開。後方からケント選手、コーンフェイル選手も追いつき、集団は7台に。何度も接触する場面もあり、スリリングな戦いが続いていく。
レース終盤、ミラー選手、バスケス選手、マルケス選手、リンス選手を中心にトップ争いは展開されていく。
そしてラストラップへ、ミラー選手、バスケス選手、リンス選手、マルケス選手のオーダーで突入。
ストレートから最終コーナーへ向けて激しい攻防となり、ミラー選手とリンス選手のイン側からバスケス選手が前に出ると、そのままチェッカー。今季2勝目を達成した。
続いてミラー選手が2位、リンス選手が3位を死守した。
マルケス選手は最終ラップでケント選手に抜かれてしまい、5位でチェッカーを受けた。
「タイトルがかかっているので、ずっと慎重に走る必要があった。慎重になりすぎたのかもしれないけど、最後は完走しようと決めた。幸い、ミラー選手は優勝しなかったし、今日はとても大事なポイントを獲得できてうれしい。重要なことは、ポイントでリードして最終戦バレンシアGPへ向かうことだった」とマルケス選手。
この結果、首位のマルケス選手と2位ミラー選手の差は11点となり、タイトル争いは最終戦へ持ち越された。

●レース後のコメント

優勝 E・バスケス選手
「厳しいレースだったよ。暑かったし、終盤まで冷静に走っていって、勝負をかけた。うまくいったね。ミラー選手、マルケス選手、リンス選手とのバトルはすごかった。とにかく集中を切らさないように走っていった。最終戦も、この調子でがんばるよ」

2位 J・ミラー選手
「2位になれてよかったよ。もちろん勝てなかったのは残念だけど、マルケス選手、リンス選手よりも前でゴールできて、タイトル争いをバレンシアに持ち込むことができた。バレンシアでは、とにかくプッシュするだけだよ。実はバレンシアでは、まだ完走したことがないからゴールしたいな」

3位 A・リンス選手
「メンタル面でも体力面でも厳しいレースでした。すごくいいスタートを切って、ポジションをかなり上げられた。しかし、無茶をするライダーがいたため、1コーナーは少し慎重に入った。そしてトップグループに追いつくまでプッシュし、最終的に表彰台に上がれた。今回はいいセットアップを見つけるのに苦戦したので、この結果はうれしいです」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 M.Vinales Paginas Amarillas HP40 KALEX '40.46.754 DUNLOP user
2位 M.Kallio Marc VDS Racing Team SUTER '40.49.448 DUNLOP user
3位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX '40.54.808 DUNLOP user
23位 小山知良 Teluru Team JiR Webike NTS '41.50.085 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 E.Vazquez SaxoPrint-RTG HONDA '40.41.002 DUNLOP user
2位 J.Miller RedBull KTM Ajo KTM '40.41.215 DUNLOP user
3位 A.Rins Estrella Galicia 0,0 HONDA '40.41.387 DUNLOP user

第17戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX 326 DUNLOP user
2位 M.Kallio Marc VDS Racing Team KALEX 289 DUNLOP user
3位 M.Vinales Pons HP 40 KALEX 274 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 A.Marquez Estrella Galicia 0,0 HONDA 262 DUNLOP user
2位 J.Miller RedBull KTM Ajo KTM 251 DUNLOP user
3位 A.Rins Estrella Galicia 0,0 HONDA 226 DUNLOP user