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■ 2014/11/9 第18戦 スペイン バレンシア
天気 気温 観客
曇り 18度 101,000人

ルティ選手がゴール直前で逆転、今季2勝目を決める






いよいよ2014シーズンの最終戦を迎えた。Moto2クラスでは、すでにE・ラバット選手(KALEX)が今年のタイトルを獲得しているが、ランキング2位争いはM・カリオ選手(KALEX)とM・ヴィニャーレス選手(KALEX)が15点差で競り合っている。
今回、ダンロップはフロントにソフト&ミディアム・タイヤ、リアにハード&スペシャル・ハードのタイヤを準備した。
最終戦の舞台、バレンシアサーキットは、約4キロと比較的短く、5箇所の右コーナーと9箇所の左コーナーを持つコースだ。
予選は、気温19度と涼しい中、強風の中で行われた。チャンピオンに輝いたラバット選手が今季11度目のポールポジションを獲得する。
1シーズンで11回のポールポジションは、中量級クラスの新記録となる。
「地元バレンシアで走れるだけでなく、タイトルのプレッシャーがないことがとてもうれしい。今大会はとにかく楽しみたいです。今日は風が強くて走るのは大変だった。明日はベストを尽くして、今年最後のレースで勝てるようにがんばります」とラバット選手。
続いて、J・ザルコ選手(CATERHAM SUTER)が2位、イタリアンのF・モルビデッリ選手(KALEX)が初のフロントロー3位に並ぶ。
また、中上貴晶選手(KALEX)は22位。
「昨日から細かくセットアップを変更してみましたが、前進できなかった。明日のウォームアップで、もう一度セットアップにトライしたいです」と中上選手。
ケガから復帰した長島哲太選手(NTS)は初めてNTSのマシンを走らせ35番手となる。
「今日は痛み止めを飲んで走ったが、薬の影響であまり気分がよくなかった。右脚は思うように力が入らず踏ん張れない状態です。脚に力がない分、上半身に頼ってしまうので、体力的に厳しいです。今年最後のレースなので、完走を目標にがんばります」と長島選手は語った。

決勝レースがスタートすると、ラバット選手がホールショット。後ろからT・ルティ選手(SUTER)、モルビデッリ選手、ザルコ選手、カリオ選手などが続く。
1周目に下位で多重クラッシュなど転倒が相次ぎ、カリオ選手とヴィニャーレス選手も接触して転倒してしまう。
序盤からラバット選手とルティ選手がトップ争いを繰り広げ、モルビデッリ選手、ザルコ選手、D・アーゲター選手(SUTER)が3位争いを展開していく。ところが、6周目にモルビデッリ選手は転倒してしまう。
レース中盤に入っても、ラバット選手とルティ選手はテールトゥノーズ。何度かルティ選手が前に出たが、ラバット選手はすぐにトップを奪い返していく。上位2台の約2秒後方からザルコ選手が単独3位に続き、アーゲター選手は徐々に遅れていく。
レース後半に入っても、トップ争いは僅差のまま。ラバット選手とルティ選手のドッグファイトは続く。
レース終盤、上位2台のバトルは激しさを増していく。ルティ選手は食い下がり、ラバット選手は逃げ切りを図る。
そして、最終コーナーをトップで立ち上がったラバット選手のマシンは、ガス欠症状が出て失速。ルティ選手はラバット選手をゴール直前で抜き去るとチェッカー。今季2勝目を決めた。
ラバット選手は2位でゴール。ザルコ選手が3位となった。
この結果、2014年のチャンピオン、ラバット選手は346ポイントを獲得し、中量級クラスの史上最多ポイントとなった。
一方、ランキング2位争いはカリオ選手とヴィニャーレス選手が共にリタイアしたため、カリオ選手がランキング2位でシーズンを終えた。
また、中上選手は14位。長島選手は26位で完走を果たした。

●レース後のコメント

優勝 T・ルティ選手
「何が起きたのか分からず、信じられない気持ちでした。最終コーナーを抜けたとき、最初はイエローフラッグが出ていて、ラバット選手がペースを落としたのかと思った。ラバット選手のマシンのコンディションがよくなかったので、抜くことができた。今日のラバット選手はすごくいい走りをしていて、ミスもなかった。そして、シーズンを通じて彼はすばらしい走りをしていた。勝てたなんて、本当に信じられない気持ちです。こういう形でシーズンを終えられて、とてもうれしいです」

2位 E・ラバット選手
「優勝でシーズンを締めくくれず残念でした。ルティ選手とのバトルは大変でした。1秒もリラックスできなかった。彼は全力でプッシュしていた。今日は気温が低くかなりスライドしたので、その分、燃料を消費してしまった。最終コーナーから立ち上がったときにガス欠になり、ルティ選手に勝利を譲ることになった。ファンには申し訳ない気持ちです。それでも、忘れられないシーズンになりました。獲得ポイントの記録を塗り替えることができ、うれしいです」

3位 J・ザルコ選手
「今日は勝てると思っていたけど、朝のウォームアップで転倒してしまい、ちょっと自信をなくしてしまった。そのため序盤はアーゲター選手とモルビデッリ選手とのバトルになり、その間にラバット選手とルティ選手に離されてしまった。前の2人に追いつこうと全力を尽くしたが、少しずつ離されてしまった。ウォームアップでひどいダメージを受けたマシンを修復してくれたチームとスタッフには心から感謝しています。おかげで表彰台に立てました」

14位 中上貴晶選手
「厳しいレースになることは予想していて、その通りの戦いになった。ウォームアップでは多少マシンの状態が改善されたが、後方からの追い上げのレースになり、とても厳しかった。序盤は転倒車が多くかなり混乱したけど、レースが落ち着いてきたころには8番手争いのグループの後ろにいた。最終的に14位と、納得のいかないレースだったが、ベストは尽くせたと思う。来年に向けて、すぐにテストが始まるので、気持ちを切り替えていきたいです」

26位 長島哲太選手
「今日も痛み止めを飲んで走った。それがよかったのか、足の痛みはそれほど感じなかった。でも、足をかばっているせいか、腰が痛くて辛いレースだった。今日は最後まで走り切ろうと、ペースを考えて走ったが、後半には自己ベストを更新できた。グランプリへのチャレンジは、ひとまず終了だけど、またグランプリに戻ってこられるよう、他のカテゴリーでもがんばります」


マルケス選手が3位に入りチャンピオンに輝く






タイトル争いが最終戦までもつれ込んでいるMoto3クラス。首位のA・マルケス選手(HONDA)とJ・ミラー選手(KTM)の差は11点。マルケス選手の兄、M・マルケス選手はすでにMotoGPクラスのタイトルを決めているため、マルケス選手がタイトルを獲得すれば、GP史上初の兄弟チャンピオン誕生となる。
ダンロップは、フロントにミディアム&ハード、リアにミディアム&ソフトのタイヤを供給した。
予選では、N・アントネッリ選手(KTM)が初のポールポジションを獲得した。
「初めてポールポジションを取れて本当にうれしいよ。今日はうまくいった。明日はなんとかトップグループについていって、表彰台争いをしたいんだ」とアントネッリ選手。
続いて、2位にミラー選手。マルケス選手は予選中に軽く転倒したが、フロントロー3番手を死守した。
ミラー選手は「最後のMoto3レースだから、楽しみたい。いつものように混戦になると思う。とにかく勝ちにいくだけだよ」とコメント。
タイトルに王手をかけているマルケス選手は「今日はちょっと風が強くて大変だった。でもチームメイトと協力していいグリッドをつかめたよ。いいペースで走れているから、明日もいけると思う」と語った。

決勝レースはミラー選手のホールショットで始まった。後ろからアントネッリ選手、I・ヴィニャーレス選手(KTM)、マルケス選手などが続く。
序盤は、ミラー選手、ヴィニャーレス選手、マルケス選手、アントネッリ選手の4台が先頭グループを形成し、後続を1秒半ほど離す。ヴィニャーレス選手とミラーがトップを入れ替えながら、4台は密着したまま周回を重ねていく。
中盤に向けて、E・バスケス選手 (HONDA)、D・ケント選手(HUSQVARNA)なども追いつき、8台が先頭グループとなる。
レース中盤に入ると、ミラー選手、ヴィニャーレス選手、バスケス選手、マルケス選手、A・リンス選手(HONDA)など11台僅差で続く大混戦。ミラー選手が集団をリードしていくが、引き離すことはできない。
残り5周になると、ヴィニャーレス選手がトップに上がり約1秒のリードを奪う。2位以下は、リンス選手、ケント選手、ミラー選手、マルケス選手など7台がドッグファイトを展開していく。
徐々にミラー選手がトップのヴィニャーレス選手に接近し、ミラー選手がトップを奪回。2台の戦いは激しさを増していく。マルケス選手は3番手に続くが、後ろにケント選手がぴたりとつけている。
ラストラップ、ミラー選手がトップで突入。ヴィニャーレス選手も食い下がるが、ミラー選手がまっ先にチェッカーを受けた。
ヴィニャーレス選手は2位となった。
マルケス選手はケント選手を抑え切ると3位でゴールラインを通過し、同時に2014年のチャンピオンに輝いた。
ミラー選手はこのクラスで最多の6勝を挙げたが、僅か2点差でランキング2位に終わった。

●レース後のコメント

優勝 J・ミラー選手
「タイトルを取れなくて本当にがっかりだよ。アラゴンで転倒したのが響いたよ。点差は少なかったから、がんばったけどだめだった。今日のレースはすごくよかった。混戦になったけど、うまく勝つことができたんだ。いいレースができたと思う。でも、ライバルのタイトル獲得シーンを見るのは辛いね」

2位 I・ヴィニャーレス選手
「2位でもうれしいよ。ミラー選手に抜かれて、なんとか逆転したかったけど無理だった。タイトル争いをしている2人と競り合っていたから、もちろん気になったけど、ずっとプッシュしていった。いい走りができたと思う。」

3位 2014年Moto3クラス・チャンピオン A・マルケス選手
「とてもうれしいです。複雑な状況の中、本当にいろいろなことがあるレースだった。昨日はとても調子いいと感じていたので、落ち着いて戦えるとは思っていた。レース中はずっと気持ちよく走れていた。タイトルは、今シーズンがんばってきた証だと思う。粘り強く、つねに前進していこうと取り組んできたことが報われました。クリーンなレースでタイトルを獲得したいと思っていて、その通りのレースができた。難しい状況でしたが、最終的にクリーンな走りで、タイトルを獲得できてよかったです。」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 T.Luthi Interwetten Sitag SUTER '43.08.366 DUNLOP user
2位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX '43.08.499 DUNLOP user
3位 J.Zarco AirAsia Caterham CATERHAM SUTER '43.19.094 DUNLOP user
14位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '43.42.363 DUNLOP user
26位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX '43.08.499 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Miller RedBull KTM Ajo KTM '40.10.983 DUNLOP user
2位 I.Vinales Calo Team KTM '40.11.138 DUNLOP user
3位 A.Marquez Estrella Galicia 0,0 HONDA '40.11.938 DUNLOP user

第18戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 E.Rabat Marc VDS Racing Team KALEX 346 DUNLOP user
2位 M.Kallio Marc VDS Racing Team KALEX 289 DUNLOP user
3位 M.Vinales Pons HP 40 KALEX 274 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 A.Marquez Estrella Galicia 0,0 HONDA 278 DUNLOP user
2位 J.Miller RedBull KTM Ajo KTM 276 DUNLOP user
3位 A.Rins Estrella Galicia 0,0 HONDA 237 DUNLOP user