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■ 2015/7/26 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦 “コカ・コーラ・ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第38回大会
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アクシデント続きの波乱の8耐で、Team KAGAYAMAは3年連続の3位表彰台に上がる

今年で鈴鹿8耐は第38回目を迎えた。昨年、2年連続の3位表彰台を獲得したTeam KAGAYAMA(SUZUKI)は、今年強力な日本人ライダーを迎えて新たな体制で挑んだ。
チームオーナーの加賀山就臣選手、2013年から同チームで8耐に出ている芳賀紀行選手に、イギリス・スーパーバイク選手権で3度タイトルを獲得した清成龍一選手を迎えた。清成選手は8耐で4度の優勝経験を持ち、加賀山選手、芳賀選手もそれぞれ優勝経験があることから、3人で8耐6勝の成績を持つ耐久スペシャリスト・チームとなった。
その他、主なダンロップユーザーチームは、au &テルル・Kohara RT(HONDA)の秋吉耕佑選手、渡辺一馬選手、長島哲太選手。秋吉選手は3度優勝経験のある実力者で、渡辺一馬選手と共に今年は全日本のJSB1000に出場している。長島哲太選手は、スペイン選手権に参戦しているライダーだ。
エヴァRT初号機TRICKSTAR(KAWASAKI)は、JSB1000に参戦ている出口修選手、全日本J-GP2にエントリーしている井筒仁康選手、フランスの耐久ライダー、E・ニゴン選手の3人で戦う。
また、世界耐久チームは、昨年世界タイトルを獲得したD・チェカ選手、K・フォレイ選手、M・ジネス選手のGMT94 YAMAHA、V・フィリップ選手、A・デル・ホール選手、E・マッソン選手のSUZUKI ENDURANCE RACING TEAM、J・ダ・コスタ選手、S・ギンバート選手、F・フォレイ選手のHONDA ENDURANCE RACINGがエントリーしている。
昨年、ダンロップタイヤを使用したのは36チームだったが、今年は全エントリー84チームのうち45チームがダンロップタイヤを使用している。

●予選
Team KAGAYAMAの加賀山選手が、タイムアタックを決めてA組4位を獲得

最高気温30度という暑さの中で行われた公式予選。
午前と午後で、全ライダーが20分2セッション走った。
No.17 Team KAGAYAMAの加賀山選手は、A組第1ライダーとしてコースイン。着実にタイムを出していくと2分07秒594のタイムをマーク。A組4位となり、翌日のトップ10トライアルへ駒を進めた。
また、芳賀選手は2分09秒226、清成選手は初めてスズキのマシンを走らせながら2分08秒172と、両ライダー共に好タイムを記録している。
「昨日のドライのフリー走行では、清成選手に練習のために走ってもらったので僕は走らなかった。なので、今日の予選は少しナーバスになった。ソフトタイヤを履いて、集中してリスクを負って走ったら、いいタイムが出た。ここまで清成選手も期待通り走ってくれていて、セッティングは順調に進んでいます。明日のトップ10トライアルは無理せずに楽しみたいです」と加賀山選手は語った。
芳賀選手は、「セッティングは出ています。僕はつなぎの役目なので、これまでの経験を生かして、決勝はミスのないように走りたいです」とコメント。
清成選手は「昨日ちょっと転倒してしまったのですが、フィーリングはよくなってきた。セッティングはライダー同士で情報交換しながら詰めています。ここまで積み上げてきたものを結果につなげたいです」と話していた。
また、No.01 エヴァRT初号機TRICKSTAR(KAWASAKI)は、B組4位に入りトップ10トライアルに進出。au &テルル・Kohara RT(HONDA)はわずかの差でB組6位となり惜しくもトップ10トライアルを逃した。

翌土曜日も、朝から晴天となり33度近い猛暑となる。計時予選で上位10位(A組上位5位、B組上位5位)に入ったチームが、1周のタイムアタックでグリッド順を決めるトップ10トライアルに臨む。それぞれのチームから速いタイムを出したライダー2人が挑んだ。
No.17 Team KAGAYAMAの加賀山選手は慎重に攻めながらも、2分07秒台にタイムを乗せる2分07秒990をマークして5位を獲得。また、清成選手は2分08秒806を記録。No.17 Team KAGAYAMAは、5番手グリッドからスタートすることになった。
No.01 エヴァRT初号機TRICKSTARは、ニゴン選手が2分08秒950を出して8番手。
一方、計時予選の結果で、No.090 au &テルル・Kohara RTは12位、No.94 GMT94 YAMAHAは16位、No.30 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは18位、No.111 HONDA ENDURANCE RACINGは20位からスタートする。

 
トップ10トライアル後のコメント 

トップ10トライアル5位 Team KAGAYAMA

加賀山就臣選手
「今日は、持っているポテンシャルを生かしてベストを尽くせたと思う。清成選手に関しては、昨日フリー走行で転倒があり、思い切って攻められなかったと思うが、その中でもよく走ってくれた。明日は3人の経験知を生かして、やれることはすべてやりたい。僕らは8耐の優勝経験があるから、勝ち方を知っている。作戦はだいたいできているけど、状況に応じてライダーの判断で変更できるようにしている。僕らは3人で6勝しているので7勝目を目指してがんばります」

清成龍一選手
「昨日、夕方のフリー走行のときにミスして転倒してしまった。今日は朝のフリー走行でセーフティカーが入ったりして、あまり走れなかった。それで午後のトップ10トライアルだったので、あまり攻められなかった。それでも8秒台で走れたので、よかったと思う。明日もコンスタントに8秒台で走りたいですね。作戦はまだ聞いていません。いつでも走れるように準備しています」

 
●決勝

加賀山選手がシケインで軽く転倒するも、4位を守っていく

晴天の中、午前11時30分、8時間後のゴールを目指して全70台が一斉にスタートした。
No.17 Team KAGAYAMAのスタートライダーを務める清成選手は、好スタートを決めるとホールショット。その後、清成選手は順位を落としながらもNo.87 Team GREENの渡辺一樹選手と6位争いを展開。13周目に渡辺選手をパスして6位に上がると、No.104 TOHO Racing with MORIWAKIの山口辰也選手を追いかけていく。
20周目、清成選手は山口選手を抜き去ると5位浮上する。
1時間が経過した12時39分、トップを走っていたNo.634 MuSASHi RT HARC-PROのC・ストーナー選手がクラッシュ。これでセーフティカーが入る。
13分後にレースは再スタートした。清成選手に替わって2番手でコースインした加賀山選手は、No.104 TOHO Racing with MORIWAKIのT・エリアス選手と4位争いを展開。39周目にエリアス選手を抜くと4位に浮上する。
ところが、13時13分、44周目に加賀山選手はシケインで転倒。すぐに再スタートするも6位に後退。幸いマシンのダメージはほとんどなく、加賀山選手は走行を続ける。その直後、スプーンカーブで転倒車があり、再びセーフティカーが入ると、遅れたタイムは帳消しとなる。
再スタートが切られると、加賀山選手はすぐにNo13 BMW Motorrad France Team Penz13.comをパス。No.104 TOHO Racing with MORIWAKIがライダー交代のピットインをする間に、4位のポジションを奪い返した。
その後、加賀山選手から芳賀選手にチェンジ。No.104 TOHO Racing with MORIWAKIのR・ウィライロー選手と僅差の戦いが続くが、芳賀選手は着実にウィライロー選手を離していき、単独4位となる。
その後もアクシデントが続き、前半に4回セーフティカーが入るという不穏な展開が続く。No.17 Team KAGAYAMAは、上位陣に1周以上の遅れをとってしまったが、後続にも1周近く差を広げて4位を走行していく。
また、レース中盤、世界耐久チームは、No.30 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMが5位、No.94 GMT94 YAMAHAは6位、No.111 HONDA ENDURANCE RACINGは8位につけ、耐久チームらしい安定した走りを見せていく。
一方、No.01 エヴァRT初号機TRICKSTARは井筒選手がシケインで転倒するミスがあり14位、No.090 au &テルル・Kohara RTはペースが上がらず16位につけていく。

 
波乱が続く中、Team KAGAYAMAは安定した周回を重ねる

レース後半に入っても、波乱は続く。午後3時50分にまたしてもアクシデント起きて5回目のセーフティカーが入る。
さらに、2位につけていたNo.12 YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEの津田拓也選手がシケインで転倒し、ピットでマシンを修復したため8位へ後退。これでNo.17 Team KAGAYAMAが表彰台圏内の3位に順位を上げる。
後半に入ると、No.17 Team KAGAYAMAは芳賀選手から清成選手、加賀山選手とスムーズにバトンを渡しながら3位をキープ。上位2台には離されたものの、No.17 Team KAGAYAMAは4位以下を寄せ付けず単独3位を守っていく。
そして、残り1時間になった午後6時半過ぎ、清成選手からアンカーを務める芳賀選手に交代。いよいよ8耐終盤を迎えた。
6時45分にはライトオンのサインが出され、徐々にあたりは暗くなっていく。
このまま終わりかと思われたが、今年の8耐は最後までアクシデントが続く。残り30分となった7時過ぎ、ヘアピンで激しいクラッシュが発生。6度目のセーフティカーが入る。それでも芳賀選手は慌てずに走り続ける。
ついに、午後7時半にチェッカーが出された。No.17 Team KAGAYAMAは無事に3位でゴールラインをかけ抜け、3年連続の3位表彰台を獲得した。
また、レース後半、No.30 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM、No.94 GMT94 YAMAHA、No.111 HONDA ENDURANCE RACINGは、No.12 YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEと激しい順位争いを展開していた。
安定した耐久走りを見せたNo.30 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMが4位となり、No.12 YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEの追撃を退けた。
続いて、No.12 YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEには抜かれたものの、No.94 GMT94 YAMAHAは6位、No.111 HONDA ENDURANCE RACINGが7位とトップ10フィニッシュを果たした。
また、No.01 エヴァRT初号機TRICKSTARは11位、No.090 au &テルル・Kohara RTは13位でゴールしている。
終わってみれば、70台中、19台がリタイアしていた。8耐史上初めてセーフティカーが6回入るという大波乱の8耐だったが、Team KAGAYAMAは3人が安定したライディングで3位表彰台を勝ち取った。

 
●レース後のコメント

3位 Team KAGAYAMA

加賀山就臣選手
「表彰台に上がれたのは、ダンロップさんをはじめ多くのスポンサーのおかげです。レースではファクトリーのホンダ、ヤマハの壁は厚かった。このチームはプライベートチームなので、ファクトリーのバイクには少し足りないものがあった。それでも表彰台で追われたのは2人のライダーのおかげだと思う。僕がシケインで転倒するミスがあったのに、2人がリカバーしてくれたので感謝している。それにセーフティカーが入るアクシデントがあっても、スタッフがうまく対応してくれた。ファクトリーチームに負けない力を発揮してくれたチームに感謝しています」

芳賀紀行選手
「3位入れたのは素晴らしいことだと思うし、チームのみんながそれぞれやるべきことをしっかりやってくれた結果だと思います。今回、10歳近く若い清成選手がひっぱってくれて、がんばって走ってくれた。プライベートチームだから、この結果は上出来だと思う。来年、チャンスがあったら、優勝を狙いたいです」

清成龍一選手
「表彰台に上がれて本当にうれしいです。最後の走行は、毎回ピットサインを見ながら、集中して走った。ここ何年か8耐で転倒しているのでミスしたくなかった。頼れる先輩2人なので、がんばって走っていれば結果はついてくると思っていました。トップ2台との差が大きかったのは、僕がフリー走行で2度転倒して走行時間が減ってしまったからだと思う。マシンテストの時間が減ってしまって申し訳ない思いです。もう少しセッティングが出ていれば、ホールショットを決めた後、もう少し攻められたと思う。次の機会があれば、もっとがんばって違うストーリーを作りたい」


4位 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM

V・フィリップ選手
「とてもたくさんの問題を抱えながら戦う、ハードなレースだった。レース前、フロントに問題を抱えてしまい、その調整をしたのですが、なかなか良いセッティングがみつからなかった。それでも我々はプッシュし、より上位を目指した。この状況を考えれば、良い結果を出すことができたと思う」

A・デル・ホール選手
「ミスしないように注意しながら走った。耐久レースでは、速さはもちろん重要な要素だけど、レースをマネージメントすることも非常に重要なんだ。我々は今日のレースで、証明できたと思う」

E・マッソン選手
「まずまずのスタートを切ることができた。もちろんいくつかの大きな問題はあったが、よいレースができたと思う。ダンロップ、スズキ、そしてチームスタッフに感謝しています」

6位 GMT94 YAMAHA

D・チェカ選手
「レース序盤は思うようなペースで走ることができなかった。気温が下がってからは少しずつ攻められるようになって、4位か5位でフィニッシュできるかなと思っていた。最後のセーフティカーの間に給油しなければならず、2分ほどロスしてしまい、結局6位になってしまったのは残念だった」

7位 HONDA ENDURANCE RACING

J・ダ・コスタ選手
「24時間耐久レースを戦ってから2週間で8時間耐久に臨み、体力的に厳しいものがあった。20番手スタートから7位フィニッシュという結果には、非常に満足している。レース中には5番手を争う場面もあり、実力を出せたと思う」


順位 選手名 チーム メーカー 周回数 タイム  
1位 中須賀克行・P・エスパルガロ・B・スミス YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 204 8:00'29.708  
2位 J・フック・K・スミス・D・アーゲター F.C.C.TSR Honda HONDA 204 8:01'47.119  
3位 加賀山就臣・芳賀紀行・清成龍一 Team KAGAYAMA SUZUKI 203 8:01'56.108 DUNLOP user
4位 V・フィリップ・A・デル・ホール・E・マッソン SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM SUZUKI 202 8:02'32.912 DUNLOP user
6位 D・チェカ・K・フォレイ・M・ジネス GMT94 YAMAHA YAMAHA 201 8:00'41.619 DUNLOP user
7位 J・ダ・コスタ・S・ギンバート・F・フォレイ HONDA ENDURANCE RACING HONDAI 201 8:01'50.272 DUNLOP user
11位 出口修・井筒仁康・E・ニゴン エヴァRT初号機エナジーフォースTRICKSTAR KAWASAKI 199 8:00'52.810 DUNLOP user
13位 渡辺一馬・長島哲太・秋吉耕佑 au&テルル・kohara RT HONDA 198 8:00'52.033 DUNLOP user