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■ 2015/5/3 第4戦 スペイン ヘレス
天気 気温 観客
晴れ 27度 122,551人

フォルガー選手が、地元のラバット選手を抑えて今季2勝目を決める






第4戦は、ヨーロッパ・ラウンドの初戦。舞台は毎年10万人以上の観客を集めるレースのメッカ、スペイン・ヘレスだ。
約4.4キロのコースはタイトなレイアウトで、シーズン前にテストが行われるため、ライダーたちが熟知しているサーキットでもある。
毎年のようにコースレコードが更新され、レースでは接戦が繰り広げられている。
ダンロップは、フロント・タイヤにソフトNo.1、ミディアムNo.2を、リア・タイヤにソフトNo.1、ミディアムNo.2を供給した。今年初のタイヤ・セレクションとなった。

予選は、気温32度という真夏のような暑さの中で行われた。予選中に路面温度が49度に達する中、ディフェンディング・チャンピオンのT・ラバット選手(KALEX)が、今期初のポール・ポジションを獲得した。
「すごく暑かったけど、チームがすばらしいマシンを用意してくれた。今年はすべてのレースでフロント・ローからスタートしているけど、まだ表彰台に立ててない。明日はきっちり表彰台に上がりたいです」とラバット選手。
続いて、A・リンス選手(KALEX)がMoto2クラスで初のフロント・ロー2位をゲット。3位にJ・フォルガー選手(KALEX)が続く。
中上貴晶選手(KALEX)は、予選序盤に好タイムを出し、5位2列目を確保した。
「午前中のフリー走行から、フィーリングは悪くなかった。予選のアタックで、予想以上にタイムが出てうれしかった。2度目のアタックに向けてセッティングをアジャストしてみたのですが、結果的にフロントが軽くなって転んでしまった。攻められるようになってきたので、いいレースをしたいです」と中上選手は語った。

決勝当日は、曇り空。前日よりも低い気温の中でレースはスタートした。
好ダッシュを決めたのはラバット選手で後ろからフォルガー選手、T・ルティ選手(KALEX)、中上選手、リンス選手などが続く。
序盤は、ラバット選手、フォルガー選手、ルティ選手、リンス選手の4台がトップグループを形成。中上選手はS・コルシ選手(KALEX)、J・ザルコ選手(KALEX)などと5位争い集団に加わっていく。
中盤に向けて、ラバット選手とフォルガー選手がトップを争い、上位2台の約1秒後方でルティ選手とリンス選手が3位を争っていく。7周目にリンス選手が3位に上がる。
10周目、ラバット選手がコーナーではらむとフォルガー選手が前に出る。
レース中盤、フォルガー選手とラバット選手がトップ争いを続けていき、フォルガー選手がトップをキープ。リンス選手、ルティ選手にザルコ選手が加わり、この3台が3位を争っていく。
終盤に入ると、トップのフォルガー選手が少しずつリードを広げていき、残り3周で2秒い近いアドバンテージを築く。
3位争いはリンス選手とザルコ選手の戦いとなり、ルティ選手は遅れていく。
フォルガー選手は、そのまま後続を離して今季2勝目を達成。
終盤になると、2位ラバット選手に、リンス選手とザルコ選手が追いつき、激しい2位争いを開始。
ラストラップの最終コーナーで、リンス選手がラバット選手のインに入り接触して転倒。ラバット選手が接触の影響で遅れると、ザルコ選手が2位。ラバット選手は3位となった。リンス選手は再スタートしたが18位。
ポイント・テーブルでは、ザルコ選手が首位を守っている。
また、中上選手はペースが上がらず徐々に後退し、17位でゴールしている。

●コメント

優勝 J・フォルガー選手(KALEX)
「とても大変なレースだったけど、残り10周になったときには勝てると思ったよ。タイヤの状態に合わせて、ライディング・スタイルを変えていって、最終的にはとても強い走りができた。何度か危ない瞬間があったが、優勝できてとてもうれしい。この勝利を誇りに思う」

2位 J・ザルコ選手(KALEX)
「スタートは悪くなかったけど、最初の1コーナーでポジションをいくつか落としてしまった。その後のペースはとてもよかったけど、追い上げるのは大変だった。とにかく自分のペースを維持して、ラバット選手とリンス選手について行った。リンス選手が最後にプッシュしてラバット選手と接触したため、2位になった。9番グリッドから2位に入ったので、優勝したような気分だね」

3位 T・ラバット選手(KALEX)
「スタートはよく、フォルガー選手以外は引き離していった。でも、レース後半に入ってからペースが落ちて、フォルガー選手に付いて行くことができなかった。終盤には、リンス選手とザルコ選手が近づいてきているのが分かっていたので、自分のポジションを守ろうと思っていた。でも、最終ラップの最終コーナーでリンス選手と接触し、その隙にザルコ選手に抜かれてしまった。それでも、今季初の表彰台なのでとてもうれしい。マシンに関してはだいぶよくなっています」

20位 中上貴晶選手(KALEX)
「とても残念なレースだった。マシンの感触がよくなくて、思ったようにペースを上げられなかった。今回はいいレースができると思っていたし、自信もあった。本当に悔しいレースだった」


イギリス人のケント選手が3連勝を達成







Moto3クラスへは。前戦と同じフロント、リタ・タイヤ共にミディアム&ハードを準備した。
予選では、注目のルーキー、16歳のF・クアタラーロ選手(HONDA)が、初のポール・ポジションを獲得した。
「コース上が混んでいて、なんとか空いたスペースを見つけてタイムを出せた。最速ラップを出した周にいくつかミスがあったので、決勝ではその部分を改善したい」とクアタラーロ選手。
続いて、2位にD・ケント選手(HONDA)、M・オリヴィエーラ選手(KTM)が3位となる。
また、尾野弘樹選手(HONDA)は14位、鈴木竜生選手(MAHINDRA)は29位につける。
「昨日と同じで思うように攻められない状態だったが、午後の走行は安心して走れた。昨日より2秒以上タイムを短縮できた。明日はいいスタートを切って、トップ・グループに加われるようにがんばります」と尾野選手。
「前回よりトップとの差が縮まっている。フィーリングもよくなっているので、レースもがんばります」と鈴木選手。

決勝が始まると、オリヴィエーラ選手がホール・ショット。後ろからクアタラーロ選手、B・ビンダー選手(KTM)、ケント選手、R・フェナーティ選手(KTM)と続く。
まずは、オリヴィエーラ選手、ケント選手、クアタラーロ選手、ビンダー選手がトップ争いを展開。
オリヴィエーラ選手がリードしていくが、他の3台もピタリとつけていく。
中盤に向けて、バスケス選手が追いつき、トップ争いは5台に。5周目からケント選手がトップに立ち、他の4台をリードしていく。
12周目になるとクアタラーロ選手がトップに立つが、オリヴィエーラ選手がすぐにトップを奪回。先頭戦いは接戦を続ける。
中盤、クアタラーロ選手、オリヴィエーラ選手、ケント選手が何度もトップを入れ替え、その後ろにビンダー選手が僅差で続く。終盤に向けて、バスケス選手は徐々に後退する。
ラストラップに入ると、ビンダー選手も順位争いに加わり、戦いは激しさを増していく。ラストコーナーへ、ケント選手、オリヴィエーラ選手、クアタラーロ選手の3台が横に並んで進入していく。
そして、激しくインを突いたクアタラーロ選手が、ケント選手と接触してコースアウト。ケント選手はそのままトップで最終コーナーを立ち上がり、チェッカーを受ける。
1977年、500ccクラスのB・シーン選手以来初めて3連勝したイギリス人ライダーとなった。
続いて、オリヴィエーラ選手が僅差で2位。ビンダー選手が3位、辛くも転倒を免れたクアタラーロ選手は4位となった。
また、尾野選手は6位争いのグループで善戦していたが、他車と接触して転倒してしまった。鈴木選手は23位に入っている。

●コメント

優勝 D・ケント選手(HONDA)
「クアタラーロ選手は、今週ずっと強かったので積極的に前に出てくると思っていたし、優勝を目指していることも分かっていた。最終ラップの最終コーナーはすごかったね。みんなが並んでコーナーに入って、転ばなくてラッキーだったよ。また優勝できてとてもうれしい」

2位 M・オリヴィエーラ選手(KTM)
「遅れないように他のライダーに付いて行った。タフなレースだったよね。最後は転倒しなくてよかった。表彰台に上がれてうれしいよ。この調子でいきたいね」

3位 B・ビンダー選手(KTM)
「終盤は前の3人に付いて行くのは大変だったよ。いいレースだったね。クリーンなバトルだったと思う。表彰台に上がれてよかった」

23位 鈴木竜生選手(MAHINDRA)
「今回は、初めて集団の中で競り合いをすることができたので、内容はよかったです。ただ、予選の順位が悪いので、どうしても後方からの追い上げになってしまう。予選の順位をもっと上げたいです」

リタイア 尾野弘樹選手(HONDA)
「スタートがあまりよくなく、1周目に18番手までポジションを落としてしまった。それから追い上げて、なんとか6番手を争うグループに追い付いたが、バック・ストレートのブレーキングに失敗し、他車と接触して転倒してしまった。序盤はペースが上がらなかったが、中盤はペースがよくて追い付けた。あのまま走り切らなければいけなかった。ストレートで右側に寄せられて、突っ込み過ぎてしまったのが原因です。とても残念です」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '39.44.497 DUNLOP user
2位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX '39.47.212 DUNLOP user
3位 S.Lowes Speed Up Racing SPEED UP '39.48.658 DUNLOP user
20位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '40.12.276 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA '38.25.621 DUNLOP user
2位 E.Vazquez Leopard Racing HONDA '38.35.955 DUNLOP user
3位 I.Vinales Husqvarna Factory Laglisse HUSQVARNA '38.36.017 DUNLOP user
13位 尾野弘樹 Leopard Racing HONDA '38.38.122 DUNLOP user
27位 鈴木竜生 CIP MAHINDRA '39.27.082 DUNLOP user

第4戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 53 DUNLOP user
2位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX 49 DUNLOP user
3位 S.Lowes Speed Up Racing SPEED UP 41 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA 66 DUNLOP user
2位 E.Vazquez Leopard Racing HONDA 49 DUNLOP user
3位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA 40 DUNLOP user