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■ 2015/5/17 第5戦 フランス ルマン
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晴れ 18度 183,161人

ルティ選手が逃げ切って、今季初優勝を決める






第5戦の舞台は、24時間レースで有名なフランス、ルマン。ダンロップは、今年4月に行われた耐久レースでも好成績を記録。
ダンロップにとっては、路面特性などを知り尽くしたコースのひとつだ。
Moto2クラスには、前回と同様フロント、リア共にソフトNo.1、ミディアムNo.2のタイヤを用意した。
予選は肌寒い曇り空の中で、行われた。
Moto2ルーキーのA・リンス選手(KALEX)と、S・ロウズ選手(SPEED UP)が同タイムのファステストラップを記録。
2番目のタイムがリンス選手のほうが速かったため、リンス選手がMoto2で初のポールポジションを獲得した。
「初めてのポールポジションなので、とてもうれしいです。でも大事なのは明日のレース。最終セクターは少し難しいけど、最終的にいいラインを見つけることができた。明日が楽しみです」とリンス選手。
ロウズ選手が2位、ランキングトップのJ・ザルコ選手(KALEX)が3位に続く。
中上貴晶選手(KALEX)は5位2列目を確保した。
「気温が低い一日でしたが、ハードタイヤでグリップを引き出すことができた。昨日までの問題点を大きく改善し、タイム、ポジションともに大幅にアップできた。明日の決勝に向けて方向性が見えています。上位フィニッシュを目指します」と中上選手。

決勝当日は、朝から晴天に恵まれた。 前日とは打って変わって、温かい気温の中で決勝レースを迎えた。 スタートが切られるとロウズ選手がホールショットを決めるが、すぐにザルコ選手がトップに浮上。
ロウズ選手、T・ルティ選手(KALEX)、中上選手、T・ラバット選手(KALEX)などが続く。
序盤は、ザルコ選手とルティ選手がトップ争い、ロウズ選手とラバット選手が3位を争っていく。
中上選手は5位争い集団の先頭を走っていく。
7周目、ルティ選手がトップに立ち、すぐに後続に1秒以上の差をつける。
ザルコ選手とラバット選手が2位争いを演じ、ロウズ選手は単独4位につける。
レース中盤に入っても、ルティ選手がトップをキープ。
約1秒後ろにザルコ選手とラバット選手が続く。中上選手は、F・モルビデッリ選手(KALEX)、リンス選手、L・サロム選手(KALEX)などと5位争いを展開していく。
残り5周、トップのルティ選手は2秒近いリードを奪う。
2位争いはラバット選手が先行し、ザルコ選手は3位につける。
ルティ選手は、そのまま後続を寄せ付けずに今季初優勝を果たした。
2位はラバット選手、地元フランスのザルコ選手は3位表彰台を獲得。
ランキングトップを守り、ルティ選手が21点差の2位に浮上した。
また、終盤、リンス選手、サロム選手が転倒。
5位争いはモルビデッリ選手が制し、中上選手は今季最高の7位でゴールしている。

●コメント

優勝 T・ルティ選手(KALEX)
「楽なレースではなかった。
スタートしてすぐにマシンの調子がいいことが分かったので、自信を持って走ることができた。
序盤、ザルコ選手より少し速く走れるかもしれないと思い、アタックしようと思った。
でも、ザルコ選手のペースが速かったので、後ろで様子を見ていた。
その後、ザルコ選手を抜いて差を広げることができた。
ずっと集中を保つのが大変で、長いレースだった。
残りのシーズンも楽しみです」

2位 T・ラバット選手(KALEX)
「目標は優勝だった。
スタートはよかったし、序盤はレースをリードすることができた。
逃げようとしたが、ルティ選手が速くて、終盤はラバット選手もいい走りをしていた。
終盤はラバット選手の方がコーナリングスピードが速かったように思う。
アタックしたかったけど、無理しないで3番手をキープする作戦に変更した。
最終的に3位になったけど、母国グランプリだったので最高の気分です。
ファンは喜んでくれたと思う。
チャンピオンシップをまだリードしているので、いい仕事ができたと思う」

3位 J・ザルコ選手(KALEX)
「スタートはよく、フォルガー選手以外は引き離していった。
でも、レース後半に入ってからペースが落ちて、フォルガー選手に付いて行くことができなかった。
終盤には、リンス選手とザルコ選手が近づいてきているのが分かっていたので、自分のポジションを守ろうと思っていた。
でも、最終ラップの最終コーナーでリンス選手と接触し、その隙にザルコ選手に抜かれてしまった。
それでも、今季初の表彰台なのでとてもうれしい。
マシンに関してはだいぶよくなっています」

7位 中上貴晶選手(KALEX)
「いいスタートを切って1周目に3位につけたけど、昨日の予選でできた1分37秒台の連続周回が今日はできず、トップグループから少しずつ遅れてしまった。
今日は5位で終われるレース内容だっただけに残念だったけど、一昨年のマレーシアGP以来のシングルフィニッシュとなったので、大きく前進できたと思う。
次のイタリアも好きなサーキットなので、今回の課題を克服できるようにがんばります」


フェナーティ選手が激戦を制して今季初優勝







Moto3クラスには、今回新しいタイヤが導入された。
フロントはコンパウンドは同じだが、やや細く深めのニューサイズとなったソフト&ミディアムタイヤ。
リアタイヤには形状は同じだが、新しいコンパウンドとなったソフトNo.1、ミディアムNo1が用意された。
Moto3クラスの予選は、今にも雨が降り出しそうな雲行きの中で始まり、すぐに雨が降り出した。
その後、雨は降り続いたため、最初の2周のタイムでスターティンググリッドが決まった。
ポールポジションは、前戦に続いて地元フランスのルーキー、F・クアタラーロ選手(HONDA)が獲得。
予選中に雨の中で転倒したが、ケガはなかった。
「転倒はあったけど、大丈夫だよ。天候が難しかったから、ポールが取れてうれしい。ケント選手は後方からの追い上げになるから、スタートからから逃げていきたいね」とクアタラーロ選手。
2番手にクアタラーロ選手のチームメイト、J・ナヴァーロ選手(HONDA)、3番手にF・バグナイア選手(MAHINDRA)が入り、両者とも初のフロントロースタートとなった。
目下3連勝中のD・ケント選手(HONDA)はタイムを出しそびれてしまい、31位11列目に沈んでいる。
また、鈴木竜生(MAHINDRA)選手は自己最高の10位。
「雨が降りそうだったので、1周目からいいタイムを出そうとして、それがうまくいった。もう少しドライのセッティングをよくして、レースに臨みます」と鈴木選手。
尾野弘樹(HONDA)選手も、最初の2周で好タイムを出せず32位11列目となった。
「ケント選手に引っ張ってもらうということになり、コースインは遅い方でした。それが結果的に失敗に終わり、僕もケント選手も後方からのレースになってしまった。決勝までにセッティングを少し調整して、レースではケント選手についていって、いいレースをしたいです」と尾野選手。

決勝レースが始まると、7位3列目から好スタートを切ったN・アントネッリ選手(HONDA)がホールショット。
後ろからバグナイア選手、クアタラーロ選手、5位2列目スタートのR・フェナティ選手(KTM)などが続く。
また、ケント選手はスタート直後から見事な追い上げを披露し、1周目を17位で通過している 序盤はバグナイア選手、アントネッリ選手、フェナーティ選手がトップ争いを展開。
すぐ後ろから、クアタラーロ選手、18位6列目スタートのE・バスティアニーニ選手など5台が僅差で続く。
5周目にフェナーティ選手がトップに立つが、後ろからクアタラーロ選手、バスティアニーニ選手、アントネッリ選手など6台が僅差で続く。
中盤になると、バスティアニーニ選手がフェナーティ選手をパス。この2台がトップ争っていくが、クアタラーロ選手、アントネッリ選手、バグナイア選手など5台も離れずについていく。
一方、後方から目覚しい追い上げを見せるケント選手は9位に上がり、さらに上位陣を猛追。
残り10周になると、トップ集団に追いついた。
そして、18周目クアタラーロ選手がハイサイド転倒してしまう。
これで、トップ争いはフェナティ選手、バスティアニーニ選手、バグナイア選手に絞られたかと思われたが、残り4周でケント選手が上位3台の後ろにピタリとつけた。
ラストラップへ、フェナーティ選手、バグナイア選手、バスティアニーニ選手、ケント選手のオーダーで突入。
最後まで僅差の戦いを繰り広げたが、フェナーティ選手が逃げ切って今季初優勝を達成。
2位にバスティアニーニ選手、3位にバグナイア選手が入り、イタリア人が表彰台を独占した。
首位のケント選手は4位でゴール。
ランキング2位E・バスケス選手(HONDA)、同3位のクアタラーロ選手がリタイアしたため、ポイント差を37点に広げている。
また、尾野選手はポイント圏内11位でゴール。鈴木選手は転倒リタイアしている。

●コメント

優勝 R・フェナーティ選手(KTM)
「シーズン序盤はマシンの調子が上がらず、問題を抱えていた。
気持ちを切らずにがんばってきて、やっと結果がでた。
今日はマシンは完璧だったし、最後までタイヤもすごくよかった。
今回はトップ集団が大きかったけど、集団のトップを走っていった。
そして、最終ラップはクレージーなくらいプッシュして、少し差をつけることができた。
今、同じチーム内にある育成チームの若いライダー達と一緒にトレーニングをしていて、
ラストコーナーまで続くバトルの練習になっているのかな」

2位 E・バスティアニーニ選手(HONDA)
「タフなレースだった。後方からスタートし、ポジションを上げるために一生懸命プッシュしていった。
終盤、リアのコントロールを失い、2つポジションを下げ、取り戻すのが難しかった。
最終的に2位になれて満足です。
ここ数戦は、好不調の波があったけど、ヘレステストで問題を解決することができた。
フロントエンドの感触がよくなり、とてもうまく乗りこなすことができた。
ここからはもっと安定した走りができると思う」

3位 F・バグナイア選手(HAHINDRA)
「初の表彰台だね。僕のレースキャリアの中で最高のレースができた。
スタートは決まって、レース中ずっとプッシュしていったよ。
イタリアン同士のバトルだったけど、ペースが速くて大変だった。
とにかくベストを尽くした。
チームスタッフも一緒にがんばってくれたから、そのおかげだと思う。
この調子でやっていきたい」

4位 D・ケント選手(HONDA)
「31番グリッドからのスタートだったので優勝したような気分です。
序盤、うまく走ることができ、自分のペースをすぐにつかみ、一歩一歩前に近づいていった。
もし、いいグリッドからスタートしていれば、2位以下を引き離すことができたと思う。
今日の4位は、チャンピオンシップを考えると価値があると思う。
今週末の結果には満足してます」

11位 尾野弘樹選手(HONDA)
「32番グリッドという厳しいグリッドだったけど、なんとか追い上げて11位でフィニッシュできた。
チームメイトのケント選手についていきたかったのですが、今日は絶対に完走しようと思っていたので、
限界を超えないようにベストを尽くした。
第3戦アルゼンチンに続いて2度目のポイント獲得です。
次回はシングルフィニッシュを目標にします」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 T.Luthi Derendinger Racing Interwetten KALEX '42.27.011 DUNLOP user
2位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX '42.28.778 DUNLOP user
3位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '42.30.771 DUNLOP user
7位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '42.41.856 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM '41.22.829 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA '41.22.951 DUNLOP user
3位 F.Bagnaia MAPFRE Team MAHINDRA MAHINDRA '41.23.286 DUNLOP user
11位 尾野弘樹 Leopard Racing HONDA '41.46.076 DUNLOP user

第5戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 89 DUNLOP user
2位 Thomas LUTHI Derendinger Racing Interwetten KALEX 68 DUNLOP user
3位 Jonas FOLGER AGR Team KALEX 57 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA 104 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA 67 DUNLOP user
3位 E.Vazquez Leopard Racing HONDA 60 DUNLOP user