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■ 2015/5/31 第6戦 イタリア ムジェロ
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晴れ 25度 90,477人

昨年の覇者ラバット選手が、今季初優勝を飾る






イタリアのトスカーナ地方にあるムジェロで第6戦を迎えた。
約1.1キロのストレートを持つ高速コースで、昨年Moto2クラスでは292キロの最高時速を記録している。
タイヤへの負担の大きいコースに備えて、今回ダンロップは、新しいハードNo.3のタイヤを準備。
フロント、リア共にミディアムNo.2、ハードNo.3を用意した。
予選は晴天の中で行われ、S・ロウズ選手(SPEED UP)開幕戦以来2度目のポールポジションを獲得した。
予選前半で転倒するシーンもあったが、すぐに再スタートしてベストタイムを叩き出した。
「コーナーへの進入が速すぎて転んでしまった。
速すぎると分かっていて転倒したから、大きな問題はないです。
その後すぐにコースに戻って、最後にベストラップを出せた。
午前中のセッションでは、ずっとハードタイヤで走り、最後にベストタイムを出せた」とロウズ選手。
続いて、D・アーゲター選手(KALEX)が今季初のフロントロー2位、T・ラバット選手(KALEX)が3位となる。
首位のザルコ選手は6位2列目につける。
中上貴晶選手(KALEX)は17位となる。
「安定性を重視すると旋回性が悪く、旋回性をよくしようとするとマシンが安定しないという状態が続いた。
今日のデータを検証して明日に向けて方向性を決めたいです」と中上選手。

決勝当日も晴天となり、初夏のような暑さとなった。
レースは、アーゲター選手のホールショットで始まる。後ろから予選4位のT・ルティ選手(KALEX)、ロウズ選手などが続き、ラバット選手は7番手につける。
2周目になるとルティ選手が先頭に立ち、レースをリードするが、3周目に転倒してしまう。
これでアーゲター選手がトップに上がり、ラバット選手、J・フォルガー選手(KALEX)、J・ザルコ選手(KALEX)、ロウズ選手など6台が僅差で続く。
そして、ラバット選手は着々と順位を上げていくと、7周目にトップに浮上。すぐさま逃げ切りを図る。
一方、フォルガー選手は7周目にクラッシュしてしまう。
レース中盤に入ると、ラバット選手が約1.5秒のリードを奪う。
アーゲター選手とザルコ選手が2位争いとなり、10周目にザルコ選手が2位に上がり、アーゲター選手は単独3位に。
終盤に入ると、2位のザルコ選手がトップのラバット選手との差を詰め始める。
ラストラップにはテールトゥノーズとなるが、ラバット選手が逃げ切って今季初優勝。
ザルコ選手が2位。アーゲター選手が今季初の表彰台3位を獲得した。
また、中上選手は13位に入っている。

●コメント

優勝 T・ラバット選手(KALEX)
「毎回レースで前進してきて、ついに優勝することができた。スタッフには本当に感謝している。表彰台の最上段に戻るために、休むことなくがんばってくれたんだ。終盤はフロントに問題があって厳しかったけど、ザルコ選手を抑える力が残っていると分かっていたから、最後までがんばったよ」

2位 J・ザルコ選手(KALEX)
「最終ラップにラバット選手に追いつくことができ、いいレースだったと思う。最終コーナーでラバット選手に隙がなかったから、インに入れなかった。コーナー出口でプッシュしてスリップストリームを使えばよかったけど、そう思ったのが遅かった。それでも6番手からスタートして表彰台を獲得したのでよかった。予選だけがよくなかった。今週はラバット選手ののほうが強かった」

3位 D・アーゲター選手(KALEX)
「序盤の自分のペースには、とても驚いた。今年初めてレースをリードしたけど、少し怖く感じるほど調子がよかった。どうしたらいいのか分からずに戸惑ったけど、こうして表彰台に上がれてとてもうれしい。チームのみんなに感謝したいです」

13位 中上貴晶選手(KALEX)
「今日はスタートがよく、1コーナーでいい位置取りができたので、1周目に11番手までポジションを上げられた。しかし、思ったよりも路面温度が高かったので、難しいレースになった。とても悔しいレースだった。今回のデータと反省を、次のカタルニアGPで生かしたい」


オリヴィエーラ選手が、ポルトガル人としてGP初優勝を果たす







Moto3クラスへは、前戦でデビューした新しいフロントのソフト&ミディアム、リアにはミディアムNo.1と、ハードタイヤを供給した。
予選では、目下ランキングトップのD・ケント選手(HONDA)が、今季2度目のポールポジションを獲得した。
「明日のレースは大きな集団になると思う。
最終コーナーでリードしていても、4番手か5番手でフィニッシュという可能性もあるから、とにかく全力を尽くすよ。
激しいバトルになると思うけど、優勝を目標にがんばります」とケント選手。
尾野弘樹選手(HONDA)が、初のフロントロー2位。
前戦のウィナー、地元イタリアのR・フェナーティ選手(KTM)が3位につけた。
尾野選手は「午前のフリー走行で、フロントのセッティングを変えたらフロントから転んでしまった。
元の状態に戻して予選に挑んだことが、結果的によかったと思う。
バスティアニーニ選手の後ろについてアタックできた。
自分が考えていた通りの走りができて、初のフロントローで本当にうれしい。
明日は表彰台を目指してがんばります」と鈴木選手。
鈴木竜生選手(MAHINDRA)は36位につける。

決勝が始まると、ケント選手がホールショット。
序盤から、ケント選手、N・アントネッリ選手(HONDA)、フェナーティ選手、F・バグナイア選手(MAHINDRA)、E・バスティアニーニ選手(HONDA)など8台が激しいトップ争いを展開。
尾野選手は7番手あたりにつける。
ケント選手、バグナイア選手、フェナーティ選手とトップに立つライダーは次々に代わっていく。
6周目になるとE・バスケス選手(HONDA)、M・オリヴィエーラ選手(KTM)など後続集団も追いつき、上位集団は16台に膨れ上がる。
毎周メインストレートでスリップストリームの奪い合いになり、順位をめまぐるしく替えて行く。
中盤になると上位20台以上が僅差で続く大混戦。
13周目からオリヴィエーラ選手がレースをリードするが、後続車を離すことはできない。
レース終盤に入ると、オリヴィエーラ選手、フェナーティ選手、ケント選手、バグナイア選手、バスティアニーニ選手、アントネッリ選手の6台に絞られていく。
ラストラップに突入すると、フェナーティ選手が前に出るが、すぐにオリヴィエーラ選手がトップを奪回。
オリヴィエーラ選手は最後まで後続を抑えるとチェッカー。
ポルトガル人ライダーとしてGP初優勝を成し遂げた。
続いて、ケント選手が2位。地元のフェナーティ選手は、ゴール直前でバグナイア選手を捕らえて3位を死守。
バグナイア選手4位、バスティアニーニ選手5位となる。
この結果、ケント選手がランキングトップをキープ。ランキング2位バスティアニーニ選手との差は46点に広がった。
また、尾野選手は11位でゴール。鈴木選手は転倒リタイアしている。

●コメント

優勝 M・オリヴィエーラ選手(KTM)
「最後の最終コーナーでトップに立ちたくないと思っていたけど、しかたなかった。予選のときから、最終コーナーを速く走れることは分かっていたんだ。とにかく、優勝できて本当にうれしいよ」

2位 D・ケント選手(HONDA)
「すごい接戦だったので、最終コーナーはトップで入りたくなかった。スリップストリームを使われて負けてしまうから。今日は15人前後のライダーが表彰台争いをした。ロングストレートがあるこのコースは、スリップストリームが使えるので、だれが勝ってもおかしくないレースだった。最後はオリヴィエーラ選手の後ろにつけたけど、うまくスリップストリームを使えなかった。勝てなかったけど、チャンピオンシップでのリードを広げられたのが一番大事です」

3位 R・フェナーティ選手(KTM)
「すごい接戦だったから大変だった。今日の朝のウォームアップではマシンがいまいちだったけど、レースでは大丈夫だった。シーズン序盤はうまくいかなかったけど、前戦からトップ争いできるようになったんだ。次もこの調子でがんばるよ」

11位 尾野弘樹選手(HONDA)
「初めてのフロントローだったけど、スタートもよくて、落ち着いて走れた。序盤はちょっとペースを抑えすぎたかな、と思う部分もあったけど、5周目くらいから左のハンドルが動き始めて、走りに集中できなくなった。それがなければ、優勝争いの集団の中で走れたと思う。残念な結果だったけど、予選、決勝と自分の中では大きな自信になるレースだった」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX '39.40.545 DUNLOP user
2位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '39.40.853 DUNLOP user
3位 D.Aegerter Technomag Racing Interwetten KALEX '39.45.825 DUNLOP user
13位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '40.02.978 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 M.Oliveira Red Bull KTM Ajo KTM '39.39.510 DUNLOP user
2位 D.Kent Leopard Racing HONDA '39.39.581 DUNLOP user
3位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM '39.39.637 DUNLOP user
11位 尾野弘樹 Leopard Racing HONDA '39.44.476 DUNLOP user

第6戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 109 DUNLOP user
2位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX 78 DUNLOP user
3位 Thomas LUTHI Derendinger Racing Interwetten KALEX 68 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA 124 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA 78 DUNLOP user
3位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM 67 DUNLOP user