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■ 2015/6/14 第7戦 スペイン カタルニア
天気 気温 観客
晴れ 27度 97,200人

首位のザルコ選手が最終ラップで逆転。今季2勝目を決める






第7戦の舞台ははスペイン、バルセロナの郊外にあるカタルニア。約1キロのメインストレートを持つ高速コースだ。 今回ダンロップは、リア・タイヤに新しいスペシャルハードS1を投入。フロントには前戦と同じミディアムNo.2とハードNo.3、リアにハードNo.4とスペシャルハードS1を供給した。

予選は晴天の中で行われた。目下ランキングトップのJ・ザルコ選手(KALEX)が、予選のファステストを更新する速さを見せて、今季2度目のポールポジションを獲得した。
「今日は予選でもいいラップタイムで走れた。スタートを決めて、逃げきれるように集中して走りたい。目標は優勝。僕は南フランス出身なので、カタルニアは第2のホームグランプリのような感覚だね。たくさんのフランス人が観戦に来ているので、すごくうれしい」とザルコ選手。
2位にJ・フォルガー選手(KALEX)、3位にT・ラバット選手(KALEX)と続く。
また、中上貴晶選手(KALEX)は、25位に低迷している。
「前回のイタリアから今回のレースにかけてフロント周りを変更したが、それが全く機能しないのかもしれない。明日はイタリアGPの状態に戻して、ウォームアップで確認してから、決勝に挑みたいです」と中上選手。

決勝当日は朝から晴天に恵まれた。
決勝レースはラバット選手のホールショットで始まる。後ろからS・ロウズ選手(KALEX)、D・アーゲター選手(KALEX)、A・リンス選手(KALEX)、ザルコ選手と続く。
2周目にロウズ選手がトップに上がり、ラバット選手、リンス選手、アーゲター選手の4台がまずは先頭集団を形成する。ザルコ選手はセカンド集団で6位につける。
5周目になるとラバット選手がトップを奪回。リンス選手、ロウズ選手も僅差で続く。セカンド集団のL・サロム選手(KALEX)、ザルコ選手、アーゲター選手、T・ルティ選手(KALEX)も離されずについていく。
レース中盤、ラバット選手、リンス選手、ロウズ選手がトップ争いを続ける。ザルコ選手は集団から抜け出すと上位3台を猛追。残り10周で前の3台に追いつくと、ロウズ選手を捕えて3位に上がる。
終盤になると、ラバット選手、リンス選手、ザルコ選手の3台のバトルとなる。
ザルコ選手は残り2周でリンス選手の前に出て2位へ。そして、ラストラップ、5コーナーでラバット選手を抜き去ると今季2勝目を決めた。
続いて、最終コーナーでラバット選手ははらんでしまい、リンス選手2位。ラバット選手は3位となる。地元カタルニアのふたりが表彰台に上がった。
この結果、首位のザルコ選手は、ランキング2位ラバット選手との差を40点差に広げた。
また、中上選手はペースが上がらず20位で完走した。

●コメント

優勝 J・ザルコ選手(KALEX)
「スタート直後は他のライダーに押されたりして難しかった。でも、冷静に走っていった。
それから上位との差を詰めていったんだ。コース前半が速いのは分かっていたので、ラストラップにコース前半で前に出られると思っていた。今回は多くのファンが来てくれていた。
勝てて、本当にうれしいよ」

2位 A・リンス選手(KALEX)
「残り2周の時点では3番手だったけど、最終ラップに入ってから一生懸命がんばって、前を走るふたりをパスしようとした。最終的に2位でフィニッシュすることができた。この2位は、応援に来てくれた家族や、すべての人に捧げたいです」

3位 T・ラバット選手(KALEX)
「いいスタートを切れた。後方の集団との差がなかったので、できる限りプッシュしていった。
今日はいいリズムで走れたけど、最終ラップにコーナーではらんで、ザルコ選手とリンス選手にパスされてしまった。反撃する周回数はもうなかった。全体的には今週の仕事には満足している。アッセンが楽しみです」

20位 中上貴晶選手(KALEX)
「前戦イタリアGPの状態に戻して決勝に挑んだが、マシンのフィーリングは大きくは変わらず、転ばないように走るのが精一杯だった。問題はフロントだと思っていたが、総合的に考えると、リアに問題があるのかもしれない。火曜日にテストがあるので、この症状を改善したいです」


接戦を制して、ケント選手が今季4勝目を決める







Moto3クラスには、フロントに前回と同じソフト&ミディアム・タイヤ、リアにミディアムM1とハードH2のタイヤを用意した。
予選では、E・バスティアニーニ選手(HONDA)がファステストラップ記録を更新して、初のポールポジションをつかんだ。
「レースウイークを通して、とてもいい仕事ができた。今日は風が強く、コース上は混んでいたけど、いいラップタイムを刻むことができた。ポールポジションを獲得するだけではなく、サーキットベストを出せたのでうれしい。これほど速く走れるとは思っていなかった。ケント選手もとても速いので、明日は彼がライバルになると思う」とバスティアニーニ選手。
続いて、首位のD・ケント選手(HONDA)が2位、J・ナバーロ選手(HONDA)が3番手に並んだ。
また、尾野弘樹選手(HONDA)は10位。
「予選に向けてセッティングを変えたら、これがまずまずの状態でタイムを上げることができた。今日の予選はスリップの使い合いになり、コース上で待っているライダーが多くて走りにくかった。明日はベストリザルトを目指してがんばります」と尾野選手。
鈴木竜生選手(MAHINDRA)が28位につける。
「今回はいい流れで予選を迎えていた。ただ最後の10分でうまくタイムアタックできなかった。フィーリングはいいです。明日、朝のウォームアップでもう少しタイムを上げて決勝に臨みたいです」と鈴木選手。

スタートが切られると、ホールショットを決めたのは前戦のウィナー、M・オリヴィエーラ選手(KTM)。後ろからナヴァーロ選手、E・バスケス選手(HONDA)、バスティアニーニ選手、ケント選手、N・アントネッリ選手(HONDA)などが続く。
序盤は、オリヴィエーラ選手、バスティアニーニ選手、ケント選手、アントネッリ選手、バスケス選手、そして尾野選手など9台が先頭集団を形成。激しいバトルを演じていく。
オリヴィエーラ選手、ケント選手、アントネッリ選手が先頭を入れ替えていく。
そして、7周目トップ集団に加わっていた尾野選手が転倒してしまう。
8台となったトップ集団はなおも僅差の戦いを続ける。レース中盤、オリヴィエーラ選手、バスケス選手がトップを奪い合い、9周目になるとケント選手が先頭に立つ。後ろからバスティアニーニ選手、アントネッリ選手、バスケス選手、オリヴィエーラ選手など5台が続き、トップグループは6台に。
レース中盤に入っても6台のトップ集団は、ストレートで激しく順位を入れ替えていく。
前戦のように最後までまったく分からない展開が続く。
残り3周になると、戦いはさらに激化。バスティアニーニ選手、バスケス選手、アントネッリ選手、オリヴィエーラ選手がめまぐるしくトップに立ち、ケント選手は集団の後ろ6位につけていた。
そして、ラストラップ。バスケス選手がトップで入るが、ケント選手が目覚ましい勢いで順位を上げていくとトップに浮上。そのまま後続を抑えきって今季4勝目を決めた。
続いて、バスティアニーニ選手が2位、バスケス選手が3位。コンマ1秒以内の鼻の差で惜しくもアントネッリ選手は4位となった。
この結果、首位のケント選手は51点差にリードを広げている。
また、鈴木選手は自己最高の22位で完走した。

●コメント

優勝 D・ケント選手(HONDA)
「作戦通りに走って優勝できたのでとてもうれしい。とても難しいレースだった。今日はすべてのライダーが優勝を狙っていた。最終セクションでアドバンテージがあったので自信はあったけど、1コーナーまでのストレートで、あっという間に削り取られることが分かった。残り4周になってからは、トップグループの後ろに下がって、彼らのバトルを見守った。自分の強い部分は分かっていたので、最終ラップで取り戻すつもりだった。そして、すべてがうまくいった」

2位 E・バスティアニーニ選手(HONDA)
「最終コーナーでケント選手にアタックしたかったが、残念ながら4速に入れることができず遅れてしまい、アタックができなかった。優勝できなかったのは残念だけど、この結果はうれしい。
今日はケント選手が優勝にふさわしい走りをしていた。とても速かった。かなり近づけたと思う。今季3度目の2位。優勝できず、チームには申し訳ない気持ちだけど、今日はケント選手の方が速かった」

3位 E・バスケス選手(HONDA)
「ここ2戦は厳しい結果だったから、今日の3位で自信を取り戻すことができた。もしかしたら、優勝のチャンスがあったかもしれないが、自分のリズムをキープすることを優先した。今日はトップ5でフィニッシュするのが目標だったから、満足している。この調子でこの先もがんばりたい」

22位 鈴木竜生選手(MAHINDRA)
「厳しいレースだった。前の集団に離されてしまって、後ろのグループの中で走った。久しぶりに完走できて、自己ベストの結果でよかった。でも、トップとの差が大きいので、次のレースで流れを変えていきたいです」

リタイア 尾野弘樹選手(HONDA)
「今日はすごくいい感じで走れていたから、最後まで優勝争いに加われると思っていた。自分としては無理をしていなかったし、アクセルを開けるタイミングも早くはなかったと思うが、7周目の10コーナーの立ち上がりで、ハイサイドを起こして転んでしまった。
予選タイムより速いペースで走れていたから、本当に残念です」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '41.15.487 DUNLOP user
2位 A.Rins Paginas Amarillas HP 40 KALEX '41.15.913 DUNLOP user
3位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX '41.16.602 DUNLOP user
20位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '41.55.393 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA '40.59.419 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA '40.59.454 DUNLOP user
3位 E.Vazquez Leopard Racing HONDA '41.00.019 DUNLOP user
22位 鈴木竜生 CIP MAHINDRA '41.37.365 DUNLOP user

第7戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 134 DUNLOP user
2位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX 94 DUNLOP user
3位 S.Lowes Speed Up Racing SPEED UP 80 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA 149 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA 98 DUNLOP user
3位 M.Oliveira Red Bull KTM Ajo KTM 77 DUNLOP user