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■ 2015/7/12 第9戦 ドイツ ザクセン
天気 気温 観客
晴れ 27度 92,122人

シメオン選手が初優勝。首位のザルコ選手は2位に入り、点差を広げる






2015年シーズンも折り返し地点、第9戦ドイツを迎えた。
ザクセンリンクは、比較的短い約3.6キロのコースで、10ケ所の左コーナーに対して右コーナーが3ケ所と少ない。
タイヤ・マネージメントの難しいテクニカル・コースだ。
ダンロップは、フロントに前回と同じソフトNo.1、ミディアムNo.2、リアにカタルニアで使ったハードNo.4、スペシャル・ハードS1を投入した。
予選は晴天の中で行われ、目下ランキング・トップのJ・ザルコ選手(KALEX)が3戦連続今季4度目のポール・ポジションを獲得した。
「いつもザクセンに来るとセッティングが難しかったりするけど、今回はうまくいっている。今日は、ニュー・タイヤに替えてアタックしたらいいタイムが出た。もちろん明日は優勝を狙う。逃げられたら逃げたいし、できなくてもバトルを楽しみたいね」とザルコ選手。
続いて、X・シメオン選手(KALEX)が2位に入り、F・モルビデッリ選手(KALEX)が今季初の3位フロントローを獲得した。
また、ラバット選手は前週トレーニング中に転倒して鎖骨を骨折。
ケガを押して出走、予選6位となった。
中上貴晶選手(KALEX)は11位につける。
「今日もタイムを短縮できたが、初日のフリー走行からの伸び幅が思ったほどではなく、残念な結果になった。最後のアタックでミスがなければ、もう少しタイムを上げられたと思う。ベスト・タイムでは11番手という結果でしたが、アベレージはそれほど悪くないので、いいスタートを切って、少しでも上のポジションでフィニッシュしたい」と中上選手。

決勝当日も晴天に恵まれた。スタートが切られるとモルビデッリ選手が好ダッシュ。
シメオン選手、ザルコ選手、S・コルシ選手(KALEX)、T・ルティ選手(KALEX)などが続く。
4周目に入ると、トップのモルビデッリ選手がコーナーではらんだ隙にザルコ選手が先頭に立ち、引き離しにかかる。
2位以下は、モルビデッリ選手、シメオン選手、コルシ選手などが続く。
トップのザルコ選手にモルビデッリ選手、シメオン選手がついていき、3台がトップ争いを展開。コルシ選手、ラバット選手、A・リンス選手(KALEX)が4位争いを繰り広げる。
レース中盤に入っても、ザルコ選手、モルビデッリ選手、シメオン選手は三つ巴の戦いを展開。
4位争いも混戦を続ける。
終盤になるとザルコ選手が引き離しにかかるが、シメオン選手はモルビデッリ選手をパスして、ザルコ選手に追従。
モルビデッリ選手も続き、3台の接近戦は続いていく。
残り4周で、シメオン選手がトップに浮上。ザルコ選手は離されずについていく。
モルビデッリ選手は遅れ始め、ラストラップにラバット選手に抜かれて4位に後退。
ところが、抜き返そうとしたモルビデッリ選手がクラッシュし、倒れたマシンがラバット選手にぶつかり2台とも転倒してしまう。
シメオン選手は、そのままトップを守り切りGP初優勝。ベルギー人ライダーの優勝は83年以来となった。2位にザルコ選手が入る。
5位を走っていたリンス選手が、2台の転倒で3位表彰台をゲットした。
この結果、首位のザルコ選手は、2位ラバット選手との点差を65に広げている。
また、中上選手は序盤の16位から追い上げて、7位でチェッカーを受けた。

●コメント

優勝 X・シメオン選手(KALEX)
「最終ラップはザルコ選手がどこを走っているのかよく分からなかったけど、最後まで全力でプッシュした。初優勝を逃したくなかったので、ラストの2つのコーナーはインを開けなかった。今日はいいペースで走れた。今回は、とてもいい状態だったので自信もあった。終盤、ザルコ選手が逃げようとしていたので、モルビデッリ選手を抜いてザルコ選手に追いついた。あとは全力でがんばったよ。チームスタッフ、家族、そしてすべてのベルギー人ファンにも感謝しています。初優勝できて本当にうれしい」

2位 J・ザルコ選手(KALEX)
「最終ラップでは、なるべくシメオン選手に近づいて、ミスを誘おうとしたが、彼はいいペースで走っていた。最後に彼が僕をパスしたときは本当に驚いた。彼を再びパスをしようとしたが、できなかったけど、今日の結果はうれしい。ラバット選手が転倒したのは残念です。ケガをしていないことを願っています。今日は重要なポイントを獲得できた。いいアドバンテージができ、満足して休みに入れます。次のインディアナポリスでは優勝できるように集中します」

3位 A・リンス選手(KALEX)
「ラバット選手のリズムはずっとよくて、とても難しいレースだった。でも最終ラップは、あのようなことが起きるのではと思っていた。僕がオーバーテイクしようとしたとき、モルビデッリ選手がラバット選手に接触した。とにかく難しい週末でしたが、こうして表彰台に立ててうれしいです」

7位 中上貴晶選手(KALEX)
「フリー走行、予選とアベレージがよく、レース後半ではその走りが出せたと思う。スタートがよくなくて、1〜2コーナーでいいラインを取れず、ポジションを落としたのが影響した。内容的にはいろいろと課題を残したが、シーズン前半を締めくくるレースで、今季ベストタイでゴールできた。後半戦につながるレースになったと思う」


ケント選手が独走で今季4勝目を決める







Moto2クラスにはハードタイヤを用意したが、Moto3クラスマシンには、逆にソフトタイヤを供給した。パワーの低いMoto3クラスマシンは、コーナーでタイヤ右側に十分な温度が必要になるためだ。
フロントにソフト&ミディアム、リアにソフトNo.1、ミディアムNo.1と、前回アッセンと同じタイヤ・セレクトとなった。
予選では、ポイント・リーダーのD・ケント選手(HONDA)が、今季3度目のポール・ポジションをゲットした。予選終盤に転倒したが、ケガはなかった。
「あと1セットニュー・タイヤを準備していたので、転倒して最後の10分走れなくて残念だった。走ればもう少し改善できたと思う。今大会は、レース・ウイークを通じて強さがある。今日の転倒は、単純なものだった。リヤに新品タイヤをつけたら、フロントの中古タイヤとのマッチングが悪くなったことが原因だった。結果的に他のライダーを巻き込んでしまったけど、ケガはなかったのでよかったです」とケント選手。
2位はE・バスティアニーニ選手(HONDA)、3位K・ハニカ選手(KTM)が入る。ところが、バスティアニーニ選手は、予選中に走行ラインをスロー走行したことでペナルティを受け、5位に降格。2列目からスタートすることになった。
また、尾野弘樹選手(HONDA)は23位、鈴木竜生選手(MAHINDRA)は30位につける。
尾野選手は「セッション毎にタイムを上げたが、ポジションは上げられなかった。コースをしっかり攻略できていないので、完全に攻める走りができていない。明日はスタートで少しでも前に出て、最後までしっかり走りたいです」と尾野選手。
鈴木選手は「今回はフィーリングよく走れている。予選後半でトラクション・コントロールにちょっと問題が出て、思ったようにタイムを上げられなかったが、感触はいいです」とコメントした。

決勝レースがスタートすると、ハニカ選手がホール・ショット。
E・バスケス選手(HONDA)、ケント選手、バスティアニーニ選手、B・ビンダー選手(KTM)などが続く。
2周目になるとケント選手がトップに立ち、後続を引き離しにかかる。
後ろからバスティアニーニ選手、バスケス選手、ビンダー選手、ハニカ選手が続く。
トップのケント選手にバスケス選手がついていき、2台がトップ争いを展開。3位争いはバスティアニーニ選手、ハニカ選手、N・アントネッリ選手(HONDA)、ビンダー選手など7台が繰り広げていく。
中盤になると、トップのケント選手は2位バスケス選手を引き離して、それぞれが単独走行。後方の3位争いは競り合いを続けていく。
後半に入ると、ケント選手は約5秒のアドバンテージを奪う。
単独2位のバスケス選手の約5秒後ろでは、3位争い集団が11台に膨れ上がり大混戦となる。アントネッリ選手、バスティアニーニ選手、ビンダー選手を中心に戦いは展開される。
終盤になると、ケント選手は8秒の大差をつけてトップを快走。2位はバスケス選手、3位争いはバスティアニーニ選手、アントネッリ選手、ビンダー選手にR・フェナーティ選手(KTM)も加わり、接戦が続く。
ケント選手はそのまま後続を寄せ付けずに、5勝目を達成。バスケス選手は2位。
3位争いは最後まで激戦となり、バスティアニーニ選手が僅差で3位を奪った。
この結果、首位のケント選手は2位バスティアニーニ選手との差は66点と広がった。
また、尾野選手は1周目に転倒。鈴木選手は中盤、15位ポイント圏内を走る好走を見せていたが、21周目に転倒してしまった。
一方、前戦のウィナー、M・オリヴィエーラ選手(KTM)は予選で転倒し、左手を負傷したため欠場した。

●コメント

優勝 D・ケント選手(HONDA)
「スタートはあまりよくなかった。5周走ったくらいから、ペースを上げることができた。今大会はすべてのセッションで強い走りができたので、決勝に向けて自信があった。逃げ切るペースもあると分かっていた。優勝することができてうれしいです。後半戦も、この調子でがんばりたいです」

2位 E・バスケス選手(HONDA)
「レース・ウイークを通して、ケント選手のペースはかなり速かったので、最初の3、4周は集中して付いていったけど、徐々に離されてしまった。ひとりで走るほうが、集団で走るより楽だという人もいるけど、そんなことはなくて、集中力を維持するのは大変だった。すべてのラップを100%で走るのはとても難しいよ」

3位 E・バスティアニーニ選手(HONDA)
「とてもハードなレースだった。最終ラップはフェナーティ選手と熱いバトルになったが、こうして表彰台に立ててうれしい。ケント選手は速すぎました。付いていくのは不可能でした」

リタイア 尾野弘樹選手(HONDA)
「オープニング・ラップの3コーナーで転倒してしまった。再スタートしたが、リア・ブレーキが破損していた。ピットに戻って修理したかったけど、時間がかかりすぎるというのでリタイアすることなった。いろいろ課題を残すレースだった。自分の弱点をたくさん知ることになった。この経験を後半戦に生かしたい」

リタイア 鈴木竜生選手(MAHINDRA)
「今回は初めてポイント圏内を走った。でも、後半少し焦りがでてしまって、いつも以上にブレーキを強くかけてしまって転倒してしまった。でも、いい経験ができた。アッセンからセッティングを変えてフィーリングがよくなってきた。シーズン後半に向けて、さらにがんばっていきます」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 X.Simeon Federal Oil Gresini Moto2 KALEX '41.09.295 DUNLOP user
2位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '41.09.378 DUNLOP user
3位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX '41.10.941 DUNLOP user
7位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '41.19.887 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA '39.29.359 DUNLOP user
2位 E.Vazquez Leopard Racing HONDA '39.36.913 DUNLOP user
3位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA '39.38.962 DUNLOP user

第9戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 179 DUNLOP user
2位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX 114 DUNLOP user
3位 S.Lowes Speed Up Racing SPEED UP 107 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA 190 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA 124 DUNLOP user
3位 M.Oliveira Red Bull KTM Ajo KTM 102 DUNLOP user