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■ 2015/8/9 第10戦 アメリカ インディアナポリス
天気 気温 観客
雨、曇り 27度 67,648人

リンス選手が混戦を制してMoto2初優勝を決める






約1ヶ月のサマーブレークを経て、後半戦がスタートした。第10戦は4輪のレースで有名なインディアナポリス。 約900メートルのストレートを持つ4.1キロのコースだ。
ダンロップは、フロントにアルゼンチンGPと同じミディアムNo.2、ハードNo.123、リアにハードNo.3、ハードNo.4を供給した。
初日から晴天に恵まれ、予選もドライコンディションで行われた。A・リンス選手(KALEX)が好調な走りを見せて今季2度目のポールポジションを獲得する。
「初日から調子がいいです。すべてのセッションで一歩一歩前進しようとがんばって、ポールポジションがとれた」とリンス選手。
続いて、T・ラバット選手(KALEX)が2位、M・カリオ選手(KALEX)が3位となる。
首位のJ・ザルコ選手(KALEX)は、マシントラブルに見舞われる不運もあり、8位3列目に留まる。
中上貴晶選手(KALEX)は6位2列目につけた。
「後半セクションでミスして、目標としていたタイムを出せなかった。アベレージは悪くないので、トップ集団でレースをしたいです」と中上選手。

決勝当日、朝のフリー走行のときはドライコンディションだったが、その後小雨が降り、ハーフウェットという微妙なコンディションで決勝を迎えた。
直前に行われたMoto3クラスで、勝者がスリックタイヤを装着していたこともあり、ほとんどのライダーはスリックタイヤでレースに臨んだ。
決勝レースがスタートするとリンス選手、ラバット選手、S・ロウズ選手(SPEED UP)、H・シャリン選手(KALEX)などが好スタートを決める。
序盤から激しい順位争いが展開され、2周目にはマレーシア人ライダー、シャリン選手がトップに浮上。その後もロウズ選手、D・アーゲター選手(KALEX)、リンス選手、ラバット選手などとトップ争いを展開。ザルコ選手はすぐに追い上げ、2周目には上位争いに加わっている。
中盤、ザルコ選手、アーゲター選手、シャリン選手、ラバット選手、リンス選手がトップ争いを展開。後半に入ると、T・ルティ選手(KALEX)、F・モルビデッリ選手(KALEX)も上位グループに追いつく。
レース終盤、ラバット選手とルティ選手は遅れ始め、リンス選手、ザルコ選手、モルビデッリ選手、アーゲター選手の戦いとなる。
残り2周というところでトップに上がったリンス選手は、そのまま後続を抑えきってMoto2クラス初優勝を達成した。
続いて、ザルコ選手が2位。モルビデッリ選手はアーゲター選手をかわして初の3位表彰台を獲得した。
この結果、リンス選手がランキング2位に上がり、首位のザルコ選手と71点差となっている。
また、大健闘したシャリン選手は、7位を走っていたがラストラップに転倒してしまった。
また、中上選手は序盤21位と出遅れながらも追い上げると、9位でフィニッシュしている。

●コメント

優勝 A・リンス選手(KALEX)
「難しいレースだった。最初は少し路面がぬれていて、徐々に乾いていった。最初はウェットレースを考えていたけど、スリックタイヤを履くことに決めてスタートして優勝できた。本当にうれしいです」

2位 J・ザルコ選手(KALEX)
「タイヤ選択が難しかったけど、スリックを選んだ。みんなもスリックだったね。スタートしたら1コーナーが乾いていたので、プッシュしていった。リンス選手が逃げてしまうかと思ったけど、そうはならなかった。ストレートでは僕のマシンは悪くなかったけど、コーナー出口では彼のマシンのほうが速かった。でも、予選8位で決勝2位だから、優勝したようなものだと思う」

3位 F・モルビデッリ選手(KALEX)
「序盤はコンディションがあまりよくなかったので、難しかった。落ち着いて走っていって、だんだんペースをつかんでアタックしていった。100%の力を出して走り、ようやく表彰台に上がれて本当にうれしいです」

9位 中上貴晶選手(KALEX)
「僕はレインタイヤかなと思ったが、チームがスリックにしようと決めてくれた。正しい判断だった。しかし、サイティングラップだけではタイヤの皮むきがちゃんとできず、スタートして1周目にペースを上げられず、21番手までポジションを落とした。そこから追い上げたが、9位がやっとだった。1周目にペースを上げられなかったのは完全に自分の責任です。チームに申し訳ない気持ちです」


ハーフウェットの中、タイヤ選択でギャンブルに出たロイ選手が初優勝







Moto3クラスには、フロントにソフト&ミディアム、リアにミディアム&ハードタイヤを用意した。
ドライコンディションで行われた予選では、目下ポイントリーダーのD・ケント選手(HONDA)が今季4度目のポールポジションを獲得した。
「前回のドイツGPほど強くはないけど、状態はいいです。また引き離したいですが、できなければバトルになると思う」とケント選手。
ケガから復帰したM・オリヴィエーラ選手(KTM)が2位。続いて、マレーシア人ライダーのZ・カエルディン選手(KTM)が今季初の3位フロントローに並んだ。
また、尾野弘樹選手(HONDA)は14位、鈴木竜生選手(MAHINDRA)は27位となる。
「セクター3が遅くて、その区間のタイムロスが大きく影響してしまった。この課題を決勝で攻略したいです」と尾野選手。
「攻めすぎて転倒してしまったけど、感触はかなりいい。いいレースができると思う」と鈴木選手。

ハーフウェットで迎えた決勝レース。グリッドについたライダーたちの装着タイヤは、レインタイヤ、スリックタイヤに分かれていた。
そして、サイティングラップを走り終わると、レインタイヤを履いていた数台のライダーがピットイン。スリックに変更し、ピットスタートとなる。
決勝が始まると、レインタイヤを選択したオリヴィエーラ選手やケント選手が好スタートを切る。しかし、レインタイヤで走行は厳しいと分かると、彼らも次々とピットに入りレース序盤は、大混乱となる。
そして、スタートからスリックを装着していた18歳のベルギー人、L・ロイ選手(HONDA)が4周目にトップに浮上。後続を大きく引き離していく。
後方からは、タイヤを替えてピットスタートしていたJ・マクフィー選手(HONDA)、P・エッテル選手(KTM)が続く。
一方、ポールシッターのケント選手は、1周を終えるとスリックタイヤに替えるためピットイン。しかし、作業に手間取り33位にまで後退してしまう。
レースが落ち着いてきた頃、トップはロイ選手、2位マクフィー選手、3位エッテル選手。同じくタイヤ交換してピットスタートしていたA・ミーノ選手(KTM)が4番手につけていたが、10周目にクラッシュして大きく順位を落としてしまう。
レースは後半に入っても、ロイ選手、マクフィー選手、エッテル選手のオーダーは変わらず。ロイ選手は30秒近いリードをつける。
続いて、スリックタイヤに交換した後、すぐにペースをつかみハイペースで追い上げたR・フェナーティ選手(KTM)が4位につける。また、ランキング2位のE・バスティアニーニ選手(HONDA)はI・ヴィニャーレス選手(KTM)などと5位争いを繰り広げる。
終盤、再び雨がぱらついたが影響はなく、ロイが独走でGP初優勝を達成。2位にマクフィー選手、3位エッテル選手と、3人とも初表彰台を獲得した。
また、ケント選手は21位でノーポイント。ランキング2位のバスティアニーニ選手は6位に入ったため、56点差と差が詰まっている。
4位に入ったフェナーティ選手は、オリヴィエーラ選手を抜いてランキング3位に浮上した。
一方、鈴木選手、尾野選手とも途中でスリックタイヤに交換し追い上げたが、鈴木選手は23位、尾野選手は26位となった。

●コメント

優勝 L・ロイ選手(HONDA)
「優勝したことがまだ信じられません。まるで月に行ったような気分です。スリックタイヤで走るという決断が勝利の要因でした。スタートからプッシュできた。とにかく完ぺきでした。集団に追いついたとき、トラブルに巻き込まれないように慎重に走った。雨がまた降り始めたとき、少しスピードを落とした。30秒以上のアドバンテージがあったので、転倒するリスクは負いたくなかった。僕自身とチームのために集中して走り、優勝できて最高の気分です」

2位 J・マクフィー選手(HONDA)
「スリックタイヤを選んだのはチームと僕の決断だった。予選18番手でなにも失うものがなかったから、クルーチーフの選択に従い、全力で走った。このまま雨が降り続けるのか、ドライになってラインが見えてくるのか、まるで分からない中での賭けだった。結果的にいい選択になった」

3位 P・エッテル選手(KTM)
「タイヤをスリックに替えてからプッシュしていった。最後は雨がまた降ってきて心配だったけど、走りきれてよかった。表彰台に上がれて本当にうれしい。これもチームのおかげだと思う」

23位 鈴木竜生選手(MAHINDRA)
「今回は調子がよかったので、いいレースができると思ったが、天候が難しくて思ったようには走れなかった。レインタイヤで出て、途中でスリックタイヤに替えるためにピットインしなければならなかった。でも、調子は上がってきているので、次戦チェコでいい結果を残せるようにがんばります」

26位 尾野弘樹選手(HONDA)
「難しいレースでした。ウォームアップでコースに出たときにかなり乾いていたため、ピットに入ろうか迷ったけど、みんなにつられてグリッドについてしまった。スリックタイヤを選んだ選手が表彰台に上がったけど、あの時点でスリックを履くことは決断できなかった。もったいないレースでしたし、悔しいです」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX '41.18.866 DUNLOP user
2位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '41.19.348 DUNLOP user
3位 F.Morbidelli Italtrans Racing Team KALEX '41.19.754 DUNLOP user
9位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '41.28.182 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 L.Loi RW Racing GP HONDA '40.50.747 DUNLOP user
2位 J.Mcphee SAXO PRINT RTG HONDA '41.29.607 DUNLOP user
3位 P.Oettl Schedl GP Racing KTM '41.48.528 DUNLOP user
23位 鈴木竜生 CIP MAHINDRA '41.09.101 -1 lap DUNLOP user
26位 尾野弘樹 Leopard Racing HONDA '41.37.635 -1 lap DUNLOP user

第10戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 199 DUNLOP user
2位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX 128 DUNLOP user
3位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX 125 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA 190 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA 134 DUNLOP user
3位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM 112 DUNLOP user