FIMロードレース世界選手権
全日本ロードレース選手権
全日本モトクロス選手権
全日本トライアル選手権
アジアロードレース選手権
FIM世界耐久選手権
モトクロス世界選手権
トライアル世界選手権
AMAスーパーバイク
AMAスーパークロス/ナショナルモトクロス
CATEGORY
■ 2015/8/16 第11戦 チェコ ブルノ
天気 気温 観客
晴れ 25度 138,752人

首位のザルコ選手が今季4勝目を飾る






インディアナポリスの翌周、ヨーロッパに戻り、チェコのブルノで第11戦が行われた。ブルノは約5.4キロの中低速コースだ。
ダンロップは、フロントにはドイツGPと同じソフトNo.1、ミディアムNo.2、リアにオランダGPと同じミディアムNo.2、ハードNo.3を供給した。
ドライコンディションの予選で、ポールポジションを取ったのは目下ランキングトップのJ・ザルコ選手(KALEX)。今季5度目の獲得となった。
「ブルノは、ペースをキープするのがとても難しいので、リラックスして走りたい。明日は、勝つことを目標にしているけど、チャンピオンシップを一番に考えます。リンス選手はMoto2ルーキーだけど、インディアナポリスで優勝して勢いがあるので、しっかりマークしたい」とザルコ選手。
2番手にディフェンディング・チャンピオンのT・ラバット選手(KALEX)、3位に前戦のウィナー、A・リンス選手(KALEX)が入った。 また、中上貴晶選手(KALEX)は16位となっている。
「昨日から課題になっているブレーキングからのコーナーの進入がうまくいかず、思うようにタイムを更新できなかった。明日のウォームアップで違うセッティングにトライしてみます」と中上選手。

決勝当日は曇り空となり、ドライコンディションで決勝レースを迎えた。スタートが切られるとラバット選手が好ダッシュ。T・ルティ選手(KALEX)、ザルコ選手、リンス選手などが続く。
ザルコ選手は2周目にトップに浮上し、すぐさま引き離しにかかる。後方からラバット選手、ルティ選手、リンス選手、A・マルケス選手(KALEX)、D・アーゲター選手(KALEX)などが続く。
中盤になると、ザルコ選手は2位以下に約1秒の差をつける。後方の2位争いからはラバット選手が抜け出して、トップのザルコ選手を追いかけ始める。3位争いはルティ選手、リンス選手、マルケス選手の戦いとなる。
レース後半、トップは依然としてザルコ選手、単独2位にラバット選手、3位争いはリンス選手とマルケス選手の2台となり、リンス選手が徐々に先行していく。
ザルコ選手は、最後まで後続を寄せ付けない速さを見せて、今季4勝目。同時に、10戦連続の表彰台というMoto2クラス新記録も達成した。
2位争いは終盤リンス選手がラバット選手に迫っていったが、ラバット選手が2位を死守。リンス選手は3位でゴールした。
この結果、首位のザルコ選手と2位ラバット選手の差は79点に広がっている。
また、中上選手は12位となった。

●コメント

優勝 J・ザルコ選手(KALEX)
「今日はほとんどの周回でレースをリードして、最後までいいペースをキープできた。今日はラバット選手とリンス選手に対してポイント差を広げて、レースを楽しめた。今週は何日かリラックスして、来週のシルバーストーンに備えます」

2位 T・ラバット選手(KALEX)
「マシンのフィーリングがすごくよくなったけど、勝つためには、もう少しがんばらないと。特にコーナーの進入を改善したい。レース内容では、トップとの差も縮まってきているから、この調子でがんばります」

3位 A・リンス選手(KALEX)
「タイヤの選択がとても難しいレースだった。僕はソフト側のタイヤをチョイスした。最後までプッシュしたし、ラストラップはラバット選手といいバトルができた。インディアナポリスで優勝して、第9ドイツから3戦連続で表彰台に立てたから、この調子で次もがんばります」

12位 中上貴晶選手(KALEX)
「スタートはよかったが、1コーナーでサロムと接触し、大きくポジションを落としてしまった。23位から追い上げて12位でフィニッシュできた。今日はペースは悪くなかった。予選のときよりブレーキングもよくなった。オープニングラップでポジションを落としたことがリザルトに影響したが、走りは悪くないので、次のイギリスではしっかり結果を残したいです」


イタリアの19歳、アントネッリ選手が初優勝を決める







Moto3クラスには、フロント、リア共にソフト&ミディアムタイヤを用意した。
予選では、イタリアの19歳、N・アントネッリ選手(HONDA)が今季初のポールポジションをつかんだ。
続いて、首位のD・ケント選手(HONDA)が2位、J・ナヴァーロ選手(HONDA)3位に続く。
尾野弘樹選手(HONDA)は18位。鈴木竜生選手(MAHINDRA)は21位となったが、予選中に転倒して左足を負傷してしまった。
「昨日からの課題になっているフロントのフィーリングはよくなったが、攻め切れなかった。決勝は大混戦になると思う。いいスタートを切って、トップ集団でレースをしたいと思う」と尾野選手。
「フィーリングは良かったのですが、プッシュしすぎてハイサイド転倒してしまった。ケガは大したことないので、決勝には出られそうです」と鈴木選手。

決勝がスタートすると、ナヴァーロ選手、アントネッリ選手、E・バスケス選手(HONDA)などが好ダッシュを決めるが、1周目に多重クラッシュが発生して赤旗が出される。尾野選手、鈴木選手もこの転倒に巻き込まれてしまう。
19周から12周に短縮されて決勝レースはやり直しとなる。再びナヴァーロ選手が好スタートを切り、バスケス選手、B・ビンダー選手(KTM)、ケント選手などが続く。
ケント選手はオープニングラップに先頭に立つが、M・オリヴィエーラ選手(KTM)がすぐにトップを奪い、ビンダー選手、バスケス選手、アントネッリ選手、ケント選手など11台が大混戦。アントネッリ選手、ビンダー選手、オリヴィエーラ選手が次々にトップを入れ替える激しいレース展開が続く。
混戦のまま迎えたレース終盤。アントネッリ選手がトップに浮上するも、後ろからバスティアニーニ選手、ビンダー選手、オリヴィエーラ選手などが僅差で続く。アントネッリ選手はラストスパートをかけて後続を抑え切ると、初優勝を達成。
2位争いも接近戦となるが、バスティアニーニ選手がビンダー選手以下を抑えてチェッカー。ビンダー選手が3位となった。
また、ケント選手は大集団に加わっていたが、7位に終わる。
この結果、首位のケント選手と2位バスティアニーニ選手との差は、45点と詰まっている。
また、鈴木選手は負傷しながらも自己最高の20位でゴール。尾野選手はスタート直後の転倒で右足の小指を骨折し、欠場した。

●コメント

優勝 N・アントネッリ選手(HONDA)
「すごいレースだった。なんて言っていいのか分からないけど、とにかくスタートからゴールまで全力だった。最終ラップは限界までプッシュした。今年初めてポールポジションをとって、初優勝できるなんて信じられない気持ちです」

2位 E・バスティアニーニ選手(HONDA)
「今朝のウォームアップで大きくセットアップを変更して、走りに少しだけ自信が持てるようになった。でも、万全の状態ではなく、ラインをキープするのが難しくて、多くのライダーに抜かれてしまった。ナヴァーロ選手とバスケス選手とは何度も接触して遅れて、追い上げるのが大変だった。今日はケント選手との差を11ポイント詰めることに成功した。ケント選手はどのサーキットでも速いから、彼に勝つことは難しいけど、なんとかポイントを詰めていきたい」

3位 B・ビンダー選手(KTM)
「中盤でトップに立ったときは引き離したかったけど、無理だった。最終ラップはとても激しくて、転倒しないでなんとか表彰台に上がろうと必死だったよ。表彰台に上がれてよかったと思う」

23位 鈴木竜生選手(MAHINDRA)
「今回は調子がよかったので、いいレースができると思ったが、天候が難しくて思ったようには走れなかった。レインタイヤで出て、途中でスリックタイヤに替えるためにピットインしなければならなかった。でも、調子は上がってきているので、次戦チェコでいい結果を残せるようにがんばります」

欠場 尾野弘樹選手(HONDA)
「スタートもよくてポジションも上げられた。しかし、3コーナーの進入で追突された感じがあり、転倒してしまった。右足の甲の骨が折れているので、次のイギリス戦までにできるだけ回復させて、レースに挑みたい。マシンの状態も僕自身も調子は悪くなかったので、とても残念でした」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '41.02.500 DUNLOP user
2位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX '41.03.921 DUNLOP user
3位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX '41.04.285 DUNLOP user
12位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '41.20.263 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 N.Antonelli Ongetta-Rivacold HONDA '25.56.866 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA '25.57.018 DUNLOP user
3位 B.Binder Red Bull KTM Ajo KTM '25.57.242 DUNLOP user
20位 鈴木竜生 CIP MAHINDRA '26.12.879 DUNLOP user

第11戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 224 DUNLOP user
2位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX 145 DUNLOP user
3位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX 144 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA 199 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA 154 DUNLOP user
3位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM 122 DUNLOP user