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■ 2015/8/30 第12戦 イギリス シルバーストーン
天気 気温 観客
晴れ 17度 73,000人

悪コンディションの中、ザルコ選手が独走で5勝目






第12戦の舞台は、イギリス、シルバーストーン。例年、気温の低い中で行われており、路面温度にあわせたタイヤチョイスが重要となるコースだ。
ダンロップは前回のチェコGPと同じ、フロントにソフトNo.1、ミディアムNo.2、リアにミディアムNo.2、ハードNo.3を用意した。
予選は、21度の涼しい気温の中で行われた。地元イギリスのS・ロウズ選手(SPEED UP)は、最終ラップで最速タイムをマーク。今季3度目のポールポジションを獲得した。
「地元ファンのサポートを感じて、最高の気分です。地元でポールポジションをとれたことを誇りに思う。いいペースで走れることは分かっていたので、全力でがんばりました。明日はいいレースができると思う」とロウズ選手。
続いて、A・リンス選手(KALEX)が2位、首位のJ・ザルコ選手(KALEX)3位と続く。
中上貴晶選手(KALEX)は、初日から好調な走りを見せて、6番手2列目につけた。
「2013年にマークした自己ベストを更新できてよかった。でも、目標だったフロントローをとれずに悔しい。今年になって5度目の2列目スタートですが、今回は不安はない。スタートを決めて、いいレースができると思う」と中上選手。

決勝当日、朝から雨模様となる。霧雨が降る中、決勝を迎えた。
好スタートを切ったのは予選4位のT・ラバット選手(KALEX)で、ザルコ選手、J・フォルガー選手(KALEX)、リンス選手などが続く。
2周目になるとリンス選手がトップに浮上し、後ろから僅差でラバット選手、A・マルケス選手(KALEX)、ザルコ選手など5台が続く。
ザルコ選手は、先頭集団の中で着実に順位を上げていくと7周目にトップに浮上。すぐさま後続を引き離しにかかる。すぐにその差は2秒以上に広がり、ラバット選手、リンス選手、マルケス選手は2位争いとなる。
トップのザルコ選手は、中盤になると6秒のリードを築き完全に独走態勢。2位争いはラバット選手、リンス選手、マルケス選手にフォルガー選手も加わる。
雨は止み、徐々にライン上が乾き始める。ほとんどのライダーはレインタイヤを装着しており、厳しいコンディションとなっていく。
トップのザルコ選手は約4秒のリードをキープ。2位争いはリンス選手、ラバット選手、マルケス選手に絞られる。
ザルコ選手は最後まで後続を寄せ付けずに、今季5勝目を達成した。
2位争いからはリンス選手が抜け出してチェッカー。ラバット選手がマルケス選手を振り切って3位表彰台をつかんだ。
この結果、首位のザルコ選手は2位に上がったリンス選手に85点の差をつけている。
また、中上選手はペースが上がらず、14位でゴールした。

●コメント

優勝 J・ザルコ選手(KALEX)
「オフの間、ウェットコンディションのテストもしていたので、それが役に立った。また、ウェットとドライがミックスした状態のときは、どうすればいいかも分かっていた。リンス選手が序盤にプッシュしたとき、楽についていけたので、そこでタイヤを温存した。いいフィーリングで走れていたので、残り8周で彼をパスしてリードを広げようと思った。タイトル獲得が目標だけど、今回の優勝も楽しめたよ」

2位  A・リンス選手(KALEX)
「残り5周でマルケス選手に抜かれて4番手に落ちてしまったので、それからは全力でプッシュして2位表彰台を獲得できた。とてもうれしい。ウェット用タイヤでスタートして、中盤からはドライコンディションになり、とても難しかったが、2位になれてうれしいです」

3位 T・ラバット選手(KALEX)
「昨日、大きなクラッシュをしていたので、今日の結果はうれしい。ウォームアップでとてもいい感触があったが、路面が乾き始めてからは、乾いたラインを走るのは少し危険だと感じた。このようなコンディションになってもザルコ選手はいい走りをしていて、今日もすばらしい走りだった。今日はレースを楽めたが、終盤シケインでリンス選手をパスしようとしたときに、フロントタイヤが切れ込んで転倒しそうになった。最終ラップにプッシュしてなんとか3位に入れた」

14位 中上貴晶選手(KALEX)
「いいスタートができて、1周目のペースも悪くなかった。しかし、雨が止んで、路面が乾き始めた5〜6周目からブレーキングの安定性が悪くなり、ペースを上げられなかった。ハイサイドで何度も転倒しそうになった。後ろとの差が5秒以上あったので、ラスト2周は完走することだけを考えて走った。今週は良い仕上がりで結果を残せる自信があっただけに、本当に悔しいレースになった」


地元のケント選手が独走で6勝目を決める







Moto3クラスには、フロント、リアともにソフト&ミディアムのタイヤを供給した。
予選では、スペイン人ライダーのJ・ナバーロ選手(HONDA)が、Moto3クラスの初のポールポジションを獲得した。
「ポールポジションは初めてなので、とてもうれしいです。今年はレースを追うごとに速くなっていると思う。いいペースで走れると分かっているので、ドライになれば、いいレースができると思う。ドライでもウェットでも全力でがんばります」とナバーロ選手。
2番手にチェコ人のK・ハニカ選手(KTM)、首位のD・ケント選手(HONDA)は3位に並ぶ。
また、前戦チェコで右足甲を負傷した尾野弘樹選手(HONDA)は31位、鈴木竜生選手(MAHINDRA)は33位につける。
尾野選手は「昨日は痛みがなかったのですが、ペースが上がっていくにつれて、だんだん痛みが出てきたので、痛み止めの処置をして予選に臨んだ。厳しいグリッドですが、明日は全力で追い上げたいです」とコメント。
鈴木選手は「今回は、マシンにいろいろなトラブルがでてしまって、大変だった。なんとかレースに向けて準備を進めていきます」と語った。

レインコンディションで決勝レースを迎えた。
決勝レースがスタートすると、1コーナー先でいきなりナバーロ選手とハニカ選手がクラッシュ。トップに立ったのはI・ヴィニャーレス選手(KTM)で、ケント選手、J・コーンフェイル選手(KTM)、R・フェナーティ選手(KTM)などが続く。
悪コンディションの中、ヴィニャーレス選手が約1秒半のリードを奪う。
雨の中、転倒車が続出する波乱の展開の中、4周目にトップのヴィニャーレス選手もクラッシュしてしまう。これでケント選手がトップに浮上。後続を6秒以上離して独走態勢を築く。
コーンフェイル選手が2位、フェナーティ選手が3位と続く。
レース中盤になるとトップのケント選手は9秒以上の差をつける。単独2位にコーンフェイル選手がつけ、3位につけていたフェナーティ選手は9周目に転倒して後退。代わってアントネッリ選手が3位に上がる。
終盤になるとケント選手は10秒以上の大量リードを奪い、雨の中を快走。2位コーンフェイル選手の後方では、アントネッリ選手とF・バグナイア選手(HAHINDRA)が3位争いを繰り広げる。ところが、バグナイア選手は残り2周でクラッシュしてしまう。
ケント選手は最後まで圧倒的な速さを見せると、今季6勝目を達成。
コーンフェイル選手が初の2位表彰台をゲット。アントネッリ選手が3位つかんだ。
また、ランキング2位のE・バスティアニーニ選手(HONDA)が転倒リタイアしたため、首位のケント選手は点差を70点に広げた。
一方、鈴木選手は自己最高の10を獲得。尾野選手は20位で完走した。

●コメント

優勝 D・ケント選手(HONDA)
「最後の4〜5周は雨が激しく、水たまりも多く、かなりスライドしていた。難しいレースでしたが、これまでのキャリアで最高の優勝になった。ホームグランプリで優勝することができ、夢を見ているような気分です。友人がたくさん応援に来てくれて、すばらしいレースウィークだった。この優勝を両親、友人、家族、ファンに捧げたいです」

2位 J・コーンフェイル選手(KTM)
「本当に大変なレースだった。ケント選手が逃げてしまって、追いつくことはできなかった。僕はフィーリングがいいというわけじゃなかったから、とにかく集中して走っていった。最後はもっとプッシュしたかったけど、雨がひどくなって無理だったよ」

3位 N・アントネッリ選手(HONDA)選手
「コーンフェイル選手に追い付こうとがんばったが、今日の彼は速かった。転倒したくなかったので、最後は落ち着いて走った。今日の結果はうれしいです。予選でミスをたくさんしたため、18番手からのスタートだったけど、3位に入れた」

10位 鈴木竜生(MAHINDRA)
「はじめてトップ10に入れてとてもうれしい。難しいコンディションで大変だった。序盤、他車と接触があって遅れをとったが、その後は焦らず走りきることができた。今回はラッキーな面もあったので、次はドライでもトップ10に入れるようにがんばります」

20位 尾野弘樹選手(HONDA)
「スタートはよかったのですが、3周目にハイサイド転倒して、大きくポジションを落とした。再スタートしたが、一周遅れの20位だった。31番グリッドから、2周目には22番手までポジションを上げていて、とても冷静に走れた。それだけにとても残念でした」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '41.53.674 DUNLOP user
2位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX '42.57.034 DUNLOP user
3位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX '42.59.201 DUNLOP user
14位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '43.50.777 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA '44.13.623 DUNLOP user
2位 J.Kornfeil Drive M7 SIC KTM '44.22.115 DUNLOP user
3位 N.Antonelli Ongetta-Rivacold HONDA '44.26.812 DUNLOP user
10位 鈴木竜生 CIP MAHINDRA '45.27.212 DUNLOP user
20位 尾野弘樹 Leopard Racing HONDA '44.54.330 DUNLOP user

第12戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 249 DUNLOP user
2位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX 164 DUNLOP user
3位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX 161 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA 224 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA 154 DUNLOP user
3位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM 126 DUNLOP user