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■ 2015/9/27 第14戦 スペイン アラゴン
天気 気温 観客
曇り、晴れ 21度 67,122人

ラバット選手が今季2勝目。ザルコ選手は6位で、タイトル獲得は次戦以降に持ち越し






第14戦アラゴンで、2010年に始まったMoto2クラスは100戦目を迎えた。ダンロップは、初年度からオフィシャル・サプライヤーとして全チームにタイヤを供給し、これまで33種類のタイヤを使用、26人のウィナーを生み出してきた。
迎えた第14戦。舞台となったアラゴンはスペインの北東部にある約5キロのサーキット。ここ3戦、ダンロップはMoto2、Moto3共に、同じ種類のタイヤを準備し、今回のアラゴンも同じタイヤを供給する。
Moto2クラスで使用するのは、フロントにソフトNo.1、ミディアムNo.2、リアにミディアムNo.2、ハードNo.3。
4箇所のコースの特徴が似ているわけではないが、このタイヤは、さまざまな路面状況や気温に対応できるように作られている。
アラゴンの予選は、晴天の中で行われた。ディフェンディング・チャンピオンのT・ラバット選手(KALEX)が、今季2度目のポールポジションを獲得した。
「今週はどんどんよくなっている。フィーリングはよくて、速さもある。いい仕事ができている。明日はいいスタートを切って楽しみたい。終盤は前回のレースのような顔ぶれになると思うが、全力でがんばります」とラバット選手。
続いて、A・リンス(KALEX)が2位、タイトルに王手をかけているJ・ザルコ選手(KALEX)が3位に続く。
中上貴晶選手(KALEX)は5位2列目につけた。
「目標とする1分52秒台に入れられたのはうれしいが、上位ライダーと差があるのが、ちょっと残念です。明日の決勝に向けてタイヤチョイスが本当に難しい。フリー走行では1分53秒台でラップを刻めていたので、いいレースができると思う。次の日本GPにつなげるためにもいいリザルトを目指します」と中上選手。

決勝当日も晴天に恵まれた。決勝レースはラバット選手の好ダッシュで始まった。後ろからS・ロウズ選手(SPEED UP)、リンス選手、中上選手などが続く。
ところが2周目、D・アーゲター選手(KALEX)が転倒して、コースサイドに横たわっていたため赤旗が出される。
その後、レースは全14周で、やり直しとなった。
スタートが切られると、リンス選手がすぐにトップに浮上。ラバット選手、ロウズ選手、J・フォルガー選手(KALEX)、S・コルシ選手(KALEX)、ザルコ選手と続く。
トップのリンス選手は逃げ切りを図るが、ラバット選手、ロウズ選手、フォルガー選手も僅差でついていく。
ザルコ選手はペースが上がらず、セカンド集団に飲み込まれる。
レース中盤に向けて、リンス選手とラバット選手がトップ争い、ロウズ選手とフォルガー選手が3位争いとなる。
地元スペインのリンス選手とラバット選手は、テールトゥノーズの戦いを展開。6周目にラバット選手が前に出る。
レース終盤に入っても、ラバット選手とリンス選手は僅差のバトルを見せていく。後方から、単独3位のロウズ選手が続く。
ラストラップ、ラバット選手とリンス選手のドッグファイトが展開され、ラバット選手が競り勝って今季2勝目。
リンス選手が2位。ロウズ選手がそのまま3位表彰台をつかんだ。
首位のザルコ選手は6位となり、2位のラバット選手と78点差。タイトルに王手をかけて次戦のもてぎに臨むことになった。
また、中上選手は、序盤の10位から追い上げて8位に入っている。

●コメント

優勝 T・ラバット選手(KALEX)
「リンス選手は新品のソフトタイヤを2度目のスタートでも使っていたので、終盤にかけて速いことは分かっていた。僕は1度目と同じタイヤを使わなければならなかった。それでも、ホームグランプリで優勝できてとてもうれしい。まだあと4レースが残っているから、レースを楽しみ、もっと優勝したい」

2位 A・リンス選手(KALEX)
「ラバット選手が前に出たときついて行って、彼がどこで速いのか見ようと思った。僕はまだルーキーだから、彼から学びたい気持ちもあった。最後まで攻めていったから、2位でもうれしい。でも、最後のブレーキングがあまりうまくいかなかったのは、残念だった。最後はケント選手の転倒のことが頭に浮かんで、転倒するより2位でゴールしたいと思った」

3位 S・ロウズ選手(SPEED UP)
「最後までプッシュした。前の2人と同じくらいのペースがあると思っていたが、ついていけなかった。レースウイークを通していい仕事はできたと思う。あと少し足りなかった。ここ数戦はあまり運がなかったので、今日はとてもいい気分です」

8位 中上貴晶選手(KALEX)
「8位というのは望んでいた結果ではない。今日は赤旗が出て、21周のレースが14周になり、よりスピードアップが求められる状態だった。スタートに失敗してポジションを大きく落とし、序盤にペースを上げられなかった。ウイークを通してやってきたことを結果につなげられずに残念だった。今日はコンディションが変わったのか、昨日までのフィーリングで走れなかった。最後までしっかり走ったので、なんとか次戦につながったとは思います」


波乱のレースで、オリヴィエーラ選手が今季3勝目







Moto3クラスには、フロント、リアともにソフト&ミディアムのタイヤを供給した。
予選では、前回のウィナー、E・バスティアニーニ選手(HONDA)が今季4度目のポールポジションをゲット。
「予選の最後にいいラップタイムを出すことができた。明日は、ペースの速いライダーが多いので、いつものような集団になると思う。ベストを尽くしてケント選手とのポイント差を縮めたいです」とバスティアニーニ選手。
M・オリヴィエーラ選手(KTM)が2位、首位のD・ケント選手(HONDA)は3位となる。
また、尾野弘樹選手(HONDA)は21位。
「昨年の自己ベストを0.3秒更新したが、目標の1分58秒台に入れらなかった。明日はトップグループの集団についていけるようにがんばります」と尾野選手。
今回、負傷欠場したF・クアタラーロ選手の代走で出場した山田誓己選手(HONDA)は23位、鈴木竜生選手(MAHINDRA)は28位につける。
「自己ベストを更新することができた、順位はよくなかったが、勉強になることがたくさんあった。追い上げてポイント圏内に入れるようにがんばります」と山田選手。
「最後のアタックでうまくタイムを出せなかった。フィーリングはいいので、いいレースをしたいです」と鈴木選手。

決勝レースが始まると、バスティアニーニ選手がトップに立ち、オリヴィエーラ選手、J・マルティン選手(MAHINDRA)、M・ナヴァーロ選手(HONDA)、N・アントネッリ選手(HONDA)などが続く。ケント選手は7番手につける。
2周目にオリヴィエーラ選手がトップに立つが、上位10台が僅差で続いていく。
オリヴィエーラ選手、アントネッリ選手、R・フェナーティ選手(KTM)、ケント選手がトップを入れ替える激しい戦いが展開されていく。
中盤にな入っても大混戦は続き、オリヴィエーラ選手、ケント選手を中心にレースは繰り広げられていく。
レース終盤に入ると、トップ争いはさらに激化。オリヴィエーラ選手、バスティアニーニ選手、B・ビンダー選手(KTM)、フェナーティ選手、ケント選手、ナヴァーロ選手が目まぐるしく順位を入れ替えていく。
そして、ラストラップ、オリヴィエーラ選手、ビンダー選手、バスティアニーニ選手、ナヴァーロ選手、ケント選手と続いたが、バスティアニーニ選手がビンダー選手に追突して2台が転倒。さらに、最終コーナーで、ケント選手がハイサイド転倒してしまう。
オリヴィエーラ選手が今季3勝目を獲得。2、3位につけていた2台がいなくなったことで、ナヴァーロ選手が初の表彰台2位。
6位につけていたフェナーティ選手が、繰り上がって3位に入った。
ランキングの上位2人がリタイアしたため、首位ケント選手と、2位バスティアニーニ選手の差は55点のままとなった。
また、尾野選手は9位となったが、黄旗無視のペナルティを受けて10位。鈴木選手16位、山田選手18位となった。

●コメント

優勝 M・オリヴィエーラ選手(KTM)
「本当は最後のストレートで2番手がいいと思っていたんだ。難しい選択だった。でも、僕のマシンが速いのはわかっていたから、トップのままで行った。難しい選択だったけど、ストレートから次のコーナーへ向けて左側のラインを通って、いつもよりギアをひとつ下げて走ったらいいラインを通れてうまくいったよ」

2位 J・ナヴァーロ選手(HONDA)
「初の表彰台を獲得できて、とてもうれしい。プラクティスを終えて、いいレースができると思っていた。朝のウォームアップでの転倒を除いて、すべてがうまくいった。レースウイークを通してチームはとてもすばらしい仕事をしてくれた。この調子で引き続きがんばりたい」

3位 R・フェナーティ選手(KTM)
「今日はラッキーだった。チームががんばってくれて、マシンのフィーリングはとてもよかった。チームのためにも表彰台に上がれてうれしい。新しいシャシーになって状態は上がってきている。ここまで何戦か表彰台を逃しているから、シーズン終盤はいい結果を出せるようにがんばるよ」

10位 尾野弘樹選手(HONDA)
「セッティングはそれほど変えなかったが、今朝のウォームアップでとても気持ちよく走れた。決勝でも同じように乗れた。セカンド集団は10台以上の大集団になっていた。その中で終盤ポジションを上げていくことができ、最後は集団の中で2番手まで上がれた。日本GPにつながるレースができたと思います」

16位 鈴木竜生選手(MAHINDRA)
「今まで以上にいいレースができた。最後、ポイント圏内を狙いたかったが、転倒したらいけないと思って無理はしなかった。次のもてぎは、よく知っているコースでもないが、いいモチベーションで入れると思います」

18位 山田誓己選手(HONDA)
「初めてのMoto3レースだったので、スタートが少し難しかった。このカテゴリーではバトルが多く、ポジションをキープするのに苦戦した。いくつかポジションを落としたが、そのあと次第にペースを上げ、自分のいたグループのトップで終わった。とてもいい経験になった。今週末はたくさんのことを学び、自分のライディングやそのほかの部分で、一歩前進できたと思う」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX '26.25.125 DUNLOP user
2位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX '26.25.221 DUNLOP user
3位 S.Lowes Speed Up Racing SPEED UP '26.30.489 DUNLOP user
8位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '26.43.181 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 M.Oliveira Red Bull KTM Ajo KTM '39.54.343 DUNLOP user
2位 J.Navarro Estrella Galicia 0,0 HONDA '39.54.536 DUNLOP user
3位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM '39.55.848 DUNLOP user
10位 尾野弘樹 Leopard Racing HONDA '40.10.118 DUNLOP user
16位 鈴木竜生 CIP MAHINDRA '40.11.903 DUNLOP user
18位 山田誓己 Estrella Galicia 0,0 HONDA '40.25.393 DUNLOP user

第14戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 284 DUNLOP user
2位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX 206 DUNLOP user
3位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX 184 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA 234 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA 179 DUNLOP user
3位 M.Oliveira Red Bull KTM Ajo KTM 159 DUNLOP user