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■ 2015/10/11 第15戦 日本 もてぎ
天気 気温 観客
雨、曇り 19度 50,985人

新チャンピオン、ザルコ選手が今季7勝目を決める






いよいよ第15戦日本GPを迎えた。
ハードブレーキングポイントの多いコースに対して、ダンロップはフロントに前戦と同じソフトNo.1、ミディアムNo.2、リアにはソフトNo.1、ミディアムNo.2を用意した。
Moto2クラスはタイトル争いがクライマックスを迎え、ランキングトップのフランス人ライダー、J・ザルコ選手(KALEX)は、初タイトル獲得にあと一歩と迫っていた。
ライバルは、ランキング2位のT・ラバット選手(KALEX)。ところが、ラバット選手は前週トレーニング中に右腕を骨折。初日に走行を試みたが、痛みがひどいために欠場することに。
この結果、予選前日の金曜日に、ザルコ選手の初タイトル獲得が決まった。

公式予選は、曇り空の元、ドライコンディションで行われた。
前日、初タイトルを決めたザルコ選手は、予選終盤でタイムアタックを決めると、去年のポールのタイムを更新して、今季7度目のポールポジションを獲得した。
「金曜日にタイトルを決めたので、とにかく集中を切らさないようにと思って走った。アラゴンみたいなレースはしたくない。もうプレッシャーはないから、リラックスしてできたよ。明日の夜はいいお祝いパーティをしたいね」とザルコ選手。
続いて、T・ルティ選手(KALEX)が2位、J・フォルガー選手(KALEX)が今季3度目の3位フロントローをつかんだ。
また、中上選手は7位3列目となる。
また、ワイルドカードとしてエントリーした高橋裕紀選手(MORIWAKI)は25位、小山知良選手(NTS)は29位につけている。
中上選手は「前日とのコンディションの違いがあり、思ったようにタイムを伸ばせなかった。母国レースなので、納得のいく結果で終わりたいです」と語った。
高橋選手は「セッティングをする時間が足りなくて、苦戦している。決勝へ向けて、少しでもアベレージタイムを上げられるようにしたいです」と語った。

決勝当日は、朝から雨模様。霧が出たために走行スケジュールが大幅に変更された。
Moto2クラスの決勝は40分遅れの午後1時から、23周を15周に短縮されて行われた。
雨は止んでいるものの、ウェットコンディションで決勝レースは始まった。好ダッシュを決めたのはフォルガー選手で、後ろからザルコ選手、ルティ選手、T・ロウズ選手(SPEED UP)、中上選手、A・リンス選手(KALEX)などが続く。
レース序盤、フォルガー選手とザルコ選手が後続を離してトップ争いを展開。3位以下は中上選手、ルティ選手、リンス選手などが続いたが、ルティ選手は3周目に転倒。中上選手とリンス選手が3位争いとなるが、6周目に中上選手が転倒。
リンス選手は徐々に後退していった。
代わって3位に上がったのは中上選手のチームメイト、マレーシア人のA・シャー選手(KALEX)で、後続を離して単独3位となる。
トップ争いは、7周目に前に出たザルコ選手がフォルガー選手を離して独走態勢。後方では、シャー選手が単独3位につけていくが、終盤に入ると予選9位3列目スタートのS・コルテス選手(KALEX)がシャー選手に接近していった。
レース終盤、ザルコ選手とフォルガー選手の1、2位は変わらず。シャー選手とコルテス選手が3位争いを展開。残り2周でコルテス選手が前に出る。
ザルコ選手はチャンピオンの強さを披露して今季7勝目。フォルガー選手が2位、コルテス選手が今季初の表彰台3位と、ドイツ人ライダーのふたりが表彰台に上がった。シャー選手は自己最高の4位を獲得した。
また、小山選手は13位、高橋選手14位と共にポイント圏内でゴール。転倒後に再スタートした中上選手は22位で完走した。

●コメント

2015年 Moto2 チャンピオン J・ザルコ選手(KALEX)

○タイトル獲得について
「金曜日にタイトルを決めることになって驚いた。ジャーナリストに聞いて初めて知ったんだ。今年は開幕戦カタールから調子がよくて、ずっとレースを楽しむことができた。ずっと僕を支えてくれたスタッフのおかげだね。ここまで125クラスで3年、Moto2で3年やってきて、今年最高の年になった。来年からもレースを楽しめるようなシーズンにしたい。明日からはまた新たな気持ちでレースに集中して、来年シーズンにつなげたい。来年は、2連覇を目指します」

○優勝について
「金曜日にタイトルを決めたけど、日本で勝ちたかった。スタートしてからウェットの状態に慣れるまで慎重に走っていった。徐々にラインが乾いてからは、フォルガー選手を抜いてプッシュした。その方が安全だと思ったんだ。このような路面はシルバーストーンでも走ったけど、どうやって走ったらいいのか分かっている。そうはいっても、最後の2周は難しかったよ。トップでゴールできて本当にうれしい。残りのレースも来年につながるような走りをしたい」

2位 J・フォルガー選手(KALEX)
「今日は朝のウォームアップのときに、速く走れることが分かった。レースではスタートが決まって、トップを走っていった。ザルコ選手が後ろからついてきていると知っていた。抜かれた後、彼について行きたかったけど、無理だったから2位でゴールすることを考えたんだ。第4戦スペイン以来の表彰台だからうれしい」

3位 S・コルテス選手(KALEX)
「今年はなかなか成績が出なくて厳しいシーズンを送っていた。やっと表彰台に上がれてうれしいよ。シルバーストーンのときも、ウェットでいい走りができた。あのときは、序盤が遅かったけど、今日は序盤からリズムをつかんで追い上げて行ったんだ」

14位 高橋裕紀選手(MORIWAKI)
「1年ぶりの世界GPで力を出し切ったつもりだが、世界の強さを目の当たりにして悔しい気持ちがすごくある。今回ワイルドカード参戦でポイントを取れたことはチームのおかげです。もちろん普段から精一杯走っていますが、この週末はその限界を無理矢理引き上げられたような感じがします。ここで学んだ事は今後の全日本ロードレースやアジアロードレース選手権に活かされると思う」

22位 中上貴晶選手(KALEX)
「5周目の最終コーナーでタイヤが少し白線にふれてしまい、それをリカバリしようとして転倒してしまった。エンジンがストップしてしまったので、レース復帰に時間がかかってしまった。ハンドルが曲がっていたが、なんとか完走はできた。非常に悔しい結果になり、とても残念です。転倒するまでは良いレースはできていたので、残りの3戦を全力でがんばります」


悪天候の波乱のレースで、アントネッリ選手が今季2勝目をあげる







Moto3クラスも、首位のD・ケント選手(HONDA)が、E・バスティアニーニ選手(HONDA)に55点の大差をつけ、タイトル獲得目前となっている。
今回、ダンロップはMoto3クラスに前戦と同じフロント、リアともにソフト&ミディアムのタイヤを供給した。

予選でポールポジションを獲得したのは、イタリア人ライダーのR・フェナーティ選手(KTM)。前年の予選最速タイムを更新する速さを見せて、自身初のポールとなった。
「いつも予選ではミスしていたから、初めてポールポジションをとれて本当にうれしいよ。マシンのセッティングもかなりいい。明日は集団の競り合いになると思うけどベストを尽くすよ」とフェナーティ選手。
続いて、2位にM・オリヴィエーラ選手(KTM)、3位にJ・ナヴァーロ選手(HONDA)が入る。しかし、オリヴィエーラ選手、ナヴァーロ選手は予選中にスロー走行をしたことでペナルティを受けて降格。代わってN・アントネッリ選手(HONDA)、E・バスティアニーニ選手(HONDA)がフロントローに並ぶこととなった。
ケント選手は6位2列目につける。
「セッティングに苦戦したけど、だんだんよくなっている。明日、天気はわからないけど、雨でも晴れでも自信はあるよ」とケント選手。
また、尾野弘樹選手(HONDA)は12位、鈴木竜生選手(MAHINDRA)21位。ワイルドカードで参戦した水野涼手(HONDA)33位、栗原佳祐選手(HONDA)36位となっている。
「予選最後に混んでいるところに入ってしまいタイムを上げることができなかった。残念です。明日はいいレースをしたいです」と尾野選手。
「最後のアタックのときに、前のライダーにぶつかりそうになってオーバーランしてしまった。でも、いいフィーリングで走れているのでがんばります」と鈴木選手はコメントした。

Moto3クラスは、1時間遅れの12時から、20周を13周に変更して行われた。
レースはウェットコンディションでスタート。予選4番手のN・アントネッリ選手(HONDA)が好スタートを切り、後ろからオリヴィエーラ選手、L・ロイ選手(HONDA)、バスティアニーニ選手、尾野選手などが続く。尾野選手はすぐに2位に順位を上げるが、3周目に転倒してしまう。
トップのアントネッリ選手はすぐさま引き離しにかかり、3周目に約3秒のリードを奪う。2位以下はオリヴィエーラ選手、ロイ選手、I・ヴィニャーレス選手(KTM)、B・ビンダー選手(KTM)などが続く。序盤から波乱が続き、ポールシッターのフェナーティ選手、ロイ選手もクラッシュしてしまう。
レース中盤、トップはアントネッリ選手、約3秒半後ろでオリヴィエーラ選手、ビンダー選手、ヴィニャーレス選手が2位争いを展開する。
残り3周、アントネッリ選手は2秒半のリードをつける。セカンドグループでは、ビンダー選手が残り3周というところで転倒、ヴィニャーレス選手も転倒し、オリヴィエーラ選手が単独2位に。ナヴァーロ選手が3位に浮上する。
アントネッリ選手は、そのままトップを守り切って今季2勝目を達成。2位にオリヴィエーラ選手、ナヴァーロ選手が3位でゴールした。
一方、ケント選手は6位、バスティアニーニ選手は7位でゴールしたため、56点差となりタイトル獲得は次戦に持ち越された。
また、鈴木選手は13位、栗原選手は25位、水野選手は転倒リタイアした。

●コメント

優勝 N・アントネッリ選手(HONDA)
「すごく大変なレースだったけど、スタートが決まって最初からいいフィーリングで走ることができた。差を広げたけど、終盤は後ろからオリヴィエーラ選手が来たから、最後までプッシュしていった。次のフィリップアイランドは好きなコースだから、この調子でがんばるよ」

2位 M・オリヴィエーラ選手(KTM)
「昨日とは全然コンディションが違ったから、ギャンブルみたいなレースになった。ラッキーなことに、朝から感触はよかった。レースでは最初からアントネッリ選手が速かった。最後は差を詰めていったけど、追いつくことはできなかった。でも2位に入れてうれしいよ」

3位 J・ナヴァーロ選手(HONDA)
「今朝は霧が出てスケジュールが変わったけど、なんとかナーバスにならずに冷静にいられた。レースでは、ミスしないように完走することを考えてベストを尽くしたんだ。表彰台に上がれうれしいです」

13位 鈴木竜生選手(MAHINDRA)
「大混乱なレースだった。ウォームアップから感触はよくて、レースでは、集団の中でいいペースで走れていた。終盤は苦しかったが、初の母国グランプリでポイントを取れたのでよかったと思う」

リタイア 尾野弘樹選手(HONDA)
「ウォームアップランの感触がよく、手ごたえがあった。レースの周回数が短縮されて、みんなが最初からプッシュすることは分かっていた。僕も序盤から前に行こうと思い、2番手まですぐに追い上げることができた。でも、リヤが滑り転倒してしまった。滑り始めたときに立て直そうと手を放さなかったことで、右足から強く着地してしまい、痛めてしまった。検査を受け、終盤戦での巻き返しの準備をしたいです」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '31.17.900 DUNLOP user
2位 J.Folger AGR Team KALEX '31.22.405 DUNLOP user
3位 S.Cortese Dynavolt Intact GP KALEX '31.33.333 DUNLOP user
13位 小山知良 NTS T.PRO PROJECT NTS '31.51.895 DUNLOP user
14位 高橋裕紀 MORIWAKI RACING MORIWAKI '31.54.482 DUNLOP user
22位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '32.59.027 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 N.Antonelli Ongetta-Rivacold HONDA '28.03.391 DUNLOP user
2位 M.Oliveira Red Bull KTM Ajo KTM '28.04.444 DUNLOP user
3位 J.Navarro Estrella Galicia 0,0 HONDA '28.11.920 DUNLOP user
13位 鈴木竜生 CIP MAHINDRA '28.28.536 DUNLOP user
25位 栗原佳祐 MuSASHi RT HARC-PRO HONDA '29.03.122 DUNLOP user

第15戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 309 DUNLOP user
2位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX 206 DUNLOP user
3位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX 189 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA 244 DUNLOP user
2位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA 188 DUNLOP user
3位 M.Oliveira Red Bull KTM Ajo KTM 179 DUNLOP user