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■ 2015/10/25 第17戦 マレーシア セパン
天気 気温 観客
曇り 35度 88,832人

ザルコ選手が最終ラップで逆転。今季8勝目を飾る






“フライアウェー”と言われる3連戦のラストラウンドは、熱帯マレーシアのセパン・ラウンド。
1キロ弱のストレートが2か所のあるセパンサーキットに、ダンロップはもてぎと同じフロント、リアともにソフトNo.1、ミディアムNo.2のタイヤを用意した。
いつもは猛暑に悩まされるマレーシアだが、今回は森林火災が原因のヘイズ(煙害)に見舞われ、視界の悪い中での開催となった。
さらに予選では、終盤雨がぱらつく悪コンディション。
厳しい状況の中、ベテランのT・ルティ選手(KALEX)が今季初のポール・ポジションを獲得した。
「昨日から今日にかけて、とてもいい仕事ができた。マシンの状態はすごくいい。ラップタイムはかなり速く、安定しているので自信があります」とルティ選手。
続いて、すでにタイトルを決めているJ・ザルコ選手(KALEX)、前戦のウィナー、A・リンス選手(KALEX)と続く。
中上貴晶選手(KALEX)は、7番手3列目となる。
「今日は、マシンの状態があまりよくなくて、タイムも出せず、フラストレーションのたまる1日だった。予選では、終盤雨が降ってきて、2回目のアタックができなかった。ウォームアップで調整して、決勝に挑みます」と中上選手。

決勝当日、曇り空ながらドライ・コンディションとなる。
レースは、ルティ選手のホール・ショットで始まる。後ろからザルコ選手、J・フォルガー選手(KALEX)、中上選手、S・ロウズ選手(KALEX)、リンス選手などが続く。
レース序盤から、ルティ選手、ザルコ選手がトップ争いを展開。約1秒後方で、3位以下はリンス選手、フォルガー選手、L・バルダッサリ選手(KALEX)、中上選手と続く。
レース中盤、上位2台のルティ選手とザルコ選手は約1秒の差で続き、リンス選手とフォルガー選手が3位争いとなる。
10周目、リンス選手が転倒。これでフォルガー選手が単独3位となる。
一方、中上選手はバルダッサリ選手と4位争いを繰り広げ、13周目に先行している。
残り3周になるとザルコ選手が追い上げて、ルティ選手との差はコンマ3秒にまで詰まり、テールトゥノーズに。
ラストラップ、ルティ選手がコーナーではらんだ隙にザルコ選手がトップに浮上。ザルコ選手はラストスパートをかけると8勝目を達成し、チャンピオンの強さを見せた。
2位ルティ選手に続いて、フォルガー選手が3位表彰台を獲得。
中上選手は前戦に続いて4位でチェッカーを受けた。

●コメント

優勝 J・ザルコ選手(KALEX)

「レース序盤はルティ選手の方が速かった。彼のラインは僕とは同じではなかったので、リラックスして走れた。彼について行くことができれば、そのまま優勝争いができると思っていた。中盤では彼の方が速く、ミスをしたことで離されてしまったが、その後彼に追いついた。最終ラップでは、彼はそれほど速くなかったので抜くことができ、その後は落ち着いてポジションをキープした。最高の気分。とても長い3週間が終わり、うれしい。精神的にも体力的にも大変でした。最終戦バレンシアまで1週間休みます」

2位 T・ルティ選手(KALEX)
「最後は体力が十分に残っていなかった。ハードなレースだった。もしかしたら、がんばり過ぎたのかもしれない。3連戦が終わり家に帰れるのでうれしいです。最も厳しいレースのひとつだった。ザルコ選手におめでとうと言い。彼は最後にとてもいい走りをした。難しいことは分かっていたが、マレーシアで表彰台に上がることができてうれしいです」

3位 J・フォルガー選手(KALEX)
「とても厳しいレースだった。レースでエネルギーを使い果たした。とにかくすばらしいレースだった。リンス選手についていこうとしたが、彼が転倒したため、そこからは孤独なレースになってすごくきつかった」

4位 中上貴晶選手(KALEX)
「マレーシアはコンディションが変わりやすく、 セットアップを煮詰めるのに本当に苦労した。スタートも含め、前半はいい感じで走れた。中盤からは厳しくなったが、なんとか4位でフィニッシュできた。2戦連続の4位なので、最終戦では今年2度目の表彰台を目指します」


オリヴィエーラ選手が今季5勝目。ケント選手は7位でタイトル争いは最終戦へ







Moto3クラスには、フロント、リアともにソフト&ミディアム・タイヤを供給した。
予選では、N・アントネッリ選手(HONDA)が、最速タイムをマーク、今季2度目のポールシッターとなった。
「このサーキットの予選は、暑さのためにいつも難しい。またロングストレートがあるため、前にライダーがいるとタイムをかなり上げることができる。今日はラッキーなことに、他のライダーが前にいたのでいいタイムを出すことができた。明日はいいレースをしたいです」とアントネッリ選手。
続いて、2番手はJ・ナヴァーロ選手(HONDA)、3番手にM・オリヴィエーラ選手(KTM)が続く。
タイトルに王手をかけているD・ケント選手(HONDA)は6位となったが、今回も予選でスロー走行したことでペナルティを受け3位降格、9番手3列目となった。ケント選手は、今回5位以内でゴールすると初タイトルを獲得する。
また、尾野弘樹選手(HONDA)は11位、鈴木竜生選手(HAHINDRA)は26位につける。

決勝レースがスタートすると、オリヴィエーラ選手がホールショット。ナヴァーロ選手、R・フェナーティ選手(KTM)、F・バグナイア選手(MAHINDRA)、J・コーンフェイル選手(KTM)などが続く。ケント選手は13位につける。
レース序盤は、オリヴィエーラ選手、フェナーティ選手、バグナイア選手を中心に、上位13台が先頭集団を形成。混戦模様を繰り広げていく。
中盤に入っても、混戦は続き、オリヴィエーラ選手、フェナーティ選手、バグナイア選手、ナヴァーロ選手が次々トップを入れ替えていく。
周回が進んでいくと、先頭集団で尾野選手、E・バスケス選手(HONDA)などが転倒し、上位グループは7台に。ケント選手は8位に上がっている。そして、9周目になるとケント選手も追いつき、トップ集団は8台となる。
レース終盤に入っても、混戦は続く。オリヴィエーラ選手とケント選手の順位次第でタイトルが決まるだけに、緊迫した戦いとなる。
残り3周でバグナイア選手が転倒し、ケント選手は5位に浮上。この順位を守ればタイトルが決まる大事な局面を迎えていた。
ラストラップは上位8台がドッグファイトを展開。オリヴィエーラ選手が先頭に出ると、混戦を制して2連勝で今季5勝目を達成。続いて、ビンダー選手、ナヴァーロ選手が2、3位でチェッカー。ケント選手は結局先頭集団の最後尾7位でゴールした。
この結果、首位ケント選手とランキング2位のオリヴィエーラ選手は24点となり、タイトル争いは最終戦に持ち越された。
また、鈴木選手は21位。尾野選手はレース序盤で転倒リタイアしている。

●コメント

優勝 M・オリヴィエーラ選手(KTM)
「ケント選手のことは全然気にせずに、勝ちを狙っていった。最後のストレートに入るとき、2番手にいたいと思っていて、そのとおりにうまくいった。ビンダー選手のスリップを使って前に出て、勝つことができたよ。タイトル争いはまだ続いている。僕はベストを尽くすだけだよ」

2位 B・ビンダー選手(KTM)
「勝ちたかったけど、この結果にはすごく満足している。すごく体調がいいし、いい走りができた。徐々に速くなっているのを実感している。この調子を来年までもっていきたいね」

3位 J・ナヴァーロ選手(HONDA)
「レースウィークを通して、チームと自分の仕事にとても満足している。オリヴィエーラ選手、ビンダー選手に勝てなかったのは残念。序盤からトップグループに多くのライダーがいて、少し混乱していた。それでもうまく走っていき、終盤のタイヤの状態もよかった。今回の遠征で大きく成長でき、とても満足してる。次はホームサーキットのバレンシアです。ファンの前ですばらしい走りをしたいです」

21位 鈴木竜生選手(MAHINDRA)
「今回は厳しいレースになって、アベレージタイムが安定しなかった。最後は単独でのゴールとなってしまった。でも、この3連戦で得たものはいろいろある。次は知っているサーキットのヴァレンシアなので、この3連戦で得たものを活かしたいです」

リタイア 尾野弘樹選手(HONDA)
「スタートが決まり、ペースもよく、いい感じで走れていた。しかし、2コーナーでチームメートのバスケス選手に追突してしまい、転倒してしまった。バスケス選手と、チームに申し訳ない気持ちです。最終戦では、今回果たせなかったシングルフィニッシュを目指し、がんばりたいです」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '40.37.772 DUNLOP user
2位 T.Luthi Derendinger Racing Interwetten KALEX '40.38.370 DUNLOP user
3位 J.Folger AGR Team KALEX '40.47.618 DUNLOP user
4位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '40.51.911 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 M.Oliveira Red Bull KTM Ajo KTM '40.33.277 DUNLOP user
2位 B.Binder Red Bull KTM Ajo KTM '40.33.366 DUNLOP user
3位 J.Navarro Estrella Galicia 0,0 HONDA '40.33.550 DUNLOP user
21位 鈴木竜生 CIP MAHINDRA '41.07.730 DUNLOP user

第17戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 343 DUNLOP user
2位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX 214 DUNLOP user
3位 T.Rabat EG 0,0 Marc VDS KALEX 206 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 D.Kent Leopard Racing HONDA 253 DUNLOP user
2位 M.Oliveira Red Bull KTM Ajo KTM 229 DUNLOP user
3位 E.Bastianini Gresini Racing Team Moto3 HONDA 196 DUNLOP user