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■ 2016/6/5 第7戦 スペイン カタルーニャ
天気 気温 観客
晴れ 25度 99,575人

ザルコ選手が2連勝で今季3勝目。中上選手が今季初の3位表彰台を獲得







第8戦は、バルセロナ郊外にあるカタルーニャ・サーキットで行われた。
ダンロップは、フロント・タイヤは前回と同じソフト1、ミディアム2を用意し、リア・タイヤにはハード4、スペシャル・ハードS1を供給した。
初日、午後のフリー・プラクティス2回目で大きなアクシデントが発生。24歳のスペイン人ライダー、L・サロム選手が(KALEX)が12コーナーで転倒して、帰らぬ人となってしまった。
このため、20分以上走行時間は残っていたが、赤旗終了となった。
2日目から、事故のあった12コーナーは使用せず、F1で使用しているシケインを走行することになった。
2日目、予選はドライ・コンディションで行われた。
ディフェンディング・チャンピオンで前戦のウィナー、J・ザルコ選手(KALEX)が今季初のポール・ポジションを獲得した。
「僕はカタルニア・サーキットが近いところに住んでいるので、たくさんの友人や家族が来てくれている。金曜日からいい感触で走っている。レイアウトが変わったが、いいペースをつかめた。ベストを尽くして優勝を目指します。今回は、とても悲しい出来事がありました。サロム選手を称え、このポール・ポジションを彼に捧げたいです」とザルコ選手。
続いて、A・リンス選手(KALEX)が2位、T・ルティ選手(KALEX)が3位となる。また、首位のS・ロウズ選手(KALEX)は5位に続く。
中上貴晶選手(KALEX)は、4位2列目となった。
「コース変更で安全性は上がったと思うが、自分のライディングに関して言えば少し難しいレイアウトになり、昨日までとは違うフィーリングになった。しかし、タイム差は僅差なので、明日のウォーム・アップで最後の調整をして決勝に挑みます。サロム選手とはスペイン選手権時代から一緒に戦ってた。集中するのが難しかったが、彼のためにも全力でがんばりました」と中上選手。

決勝当日は、晴天となり、25度と初夏のような気候となった。
決勝が始まると、ルティ選手がホール・ショット。後ろからザルコ選手、リンス選手、中上選手などが続く。オープニング・ラップにリンス選手がトップに立ち、レースをリード。後ろからザルコ選手、ルティ選手が続き3台がトップグループとなる。中上選手はペースが上がらず、4周目に7位に後退する。
レース中盤に向けて、ルティ選手が単独3位となり、トップ争いはリンス選手とザルコ選手に絞られる。
レース後半に入っても、リンス選手とザルコ選手がテール・トゥ・ノーズのトップ争いを展開。単独3位にルティ選手が続く。
後方では、中上選手が徐々に追い上げて、H・シャリン選手(KALEX)と4位争を展開。中上選手はシャリン選手を抜き去ると、3位のルティ選手を猛追。17周目に中上選手は3位に上がり、ルティ選手、シャリン選手を徐々に引き離していく。
トップ争いは、17周目にザルコ選手が先頭に立ち、リンス選手が僅差で続く。
レース終盤、トップのザルコ選手はラスト・スパートをかけると、リンス選手を引き離す。中上選手は単独3位を走行していく。
ザルコ選手はそのままトップでチェッカーを受けると2連勝で今季3勝目を達成。リンス選手は2位でゴールし、中上選手が今季初の表彰台3位をつかんだ。
また、首位のロウズ選手は6位に終わったため、リンス選手が再び首位を奪回。2位のロウズ選手と8点差となった。

●コメント

優勝 J・ザルコ選手(KALEX)
「序盤はリンス選手が速くて、彼の後ろについて行って走りを見ていた。7コーナーで彼が苦労していて、僕の方が速いと思ったのでアタックした。それからは逃げきろうとプッシュした。少なくとも6周は必要だと思い、17周目から勝負に出た。今日はタイヤのグリップを使って、うまくプッシュできた。この勝利はサロム選手に捧げたいです」

2位 A・リンス選手(KALEX)
「今日は、ザルコ選手の方がギアのセッティングがよかった。彼に抜かれてから追いつけなかった。でも、チャンピオンシップを考えれば、2位でフィニッシュできてとてもうれしい。今回は悲しく辛いレースだった。サロム選手はとても素晴らしいライダーでした。彼とはチーム・メートだったので、いい思い出がたくさんあります。この2位をサロム選手に捧げたいです」

3位 中上貴晶選手(KALEX)
「朝のウォーム・アップですごくいい状態になり、決勝でも落ち着いて走れた。序盤はポジションを落としましたが、しっかり自分のペースで走れた。ルティ選手に追いついてからは、絶対に表彰台に立とうとがんばりました。次のオランダGPでもいいレースができるようにがんばります。今日の表彰台は、スペイン選手権時代から一緒に戦ってきたサロム選手に捧げたいです」


ナバーロ選手が初優勝を決める







Moto3クラスには、フロントにソフト&ミディアムのタイヤ、リアにソフトS1、ミディアムM1のタイヤを準備した。
ドライ・コンディションで行われた予選では、目下ランキング・トップのB・ビンダー選手(KTM)が今季2度目のポール・ポジションを獲得。
「今回はポール・ポジションをとれるとは思っていなかった。トップ6を目指していたんだ。予選ではハードにプッシュした。最後はコース上に多くのライダーがいて難しかったよ。サロム選手は2012年にチーム・メイトだったから、本当につらいよ。多くの思い出がある。彼のためにもがんばるよ」とビンダー選手。
続いて、N・アントネッリ選手(HONDA)、J・ナバーロ選手(HONDA)が2、3位に続く。
尾野弘樹選手(HONDA)は11位、鈴木竜生選手(MAHINDRA)は24位となった。
尾野選手は「決勝に向けてのセット・アップはできている。今回もシングル・グリッドは獲得できなかったが、決勝では今季ベスト・リザルトを目指します」と尾野選手。
鈴木選手は「新しいレイアウトになったが、いいセッティングはできたと思う。予選の最後でスリップ・ダウンしてしまったが、感触は悪くない。明日に向けてしっかり準備したい」と語った。

決勝レースはビンダー選手のホール・ショットで始まる。後ろから予選5位スタートのE・バスティアニーニ選手(HONDA)、アントネッリ選手、K・パウイ選手(HONDA)、ナバーロ選手などが続く。
3周目に入るとナバーロ選手がトップに浮上。しかし、バスティアニーニ選手、ビンダー選手、G・ロドリゴ選手(KTM)などが僅差で続き、尾野選手も8番手につける。しかし、尾野選手は3周目に転倒してしまう。
その後も大集団のバトルが展開され、目まぐるしく順位を入れ替えていく。ロドリゴ選手、ナバーロ選手を中心にトップ争いは展開される。
後半に入ると、R・フェナーティ選手(KTM)、バスティアニーニ選手、ナバーロ選手、ビンダー選手、ロドリゴ選手、パウイ選手など8台のトップ集団となる。先頭に立つ選手は、フェナーティ選手、ナバーロ選手、バスティアニーニ選手と次々に代わっていく
終盤に入っても、ナバーロ選手、バスティアニーニ選手、フェナーティ選手、ビンダー選手、ロドリゴ選手など8台が混戦を続けていく。
そして、ラスト・コーナーでビンダー選手とロドリゴ選手が接触してコースを外れ、少し遅れをとる。その直後にロドリゴ選手とパウイ選手はクラッシュしてしまう。
残り3周になるとナバーロ選手がトップに立ちラスト・スパート。後ろからフェナーティ選手、バスティアニーニ選手、すぐに挽回したビンダー選手も続く。トップのナバーロ選手は、そのまま逃げ切って初優勝を達成。2位にはビンダー選手が入り、ラスト・ラップでフェナーティ選手をパスしたバスティアニーニ選手が、3位表彰台をつかんだ。

●コメント

優勝 J・ナバーロ選手(HONDA)
「自分にとって8度目の表彰台だけど、初優勝なのでとてもうれしい。しかし、今週はつらくて厳しいレースだった。どんなレースになるか分からなかった。フリー走行から単独で走っていいリズムを築いいて、決勝もいい走りができた。終盤、前に出てからプッシュした。スタートからゴールまで100%だった。今日はどうしても勝ちたいと思ったし、この優勝をサロム選手に捧げたい。次のアッセンは大好きなコースなので、また優勝できるようにがんばります」

2位 B・ビンダー選手(KTM)
「序盤出遅れて、けっこう厳しかった。徐々に追い上げていった。ロドリゴ選手と接触して、コースアウトした。レースに戻れてラッキーだったよ。トップ・グループと2秒くらい離れていたから追いつくのが大変だった。だから、表彰台で終われるなんて信じられない。サロム選手の事故があって、昨夜はあまり眠れなかった。彼はチーム・メイトだったから、いろんな思い出がある。彼は本当に楽しくて、いい奴だったよ」

3位 E・バスティアニーニ選手(HONDA)
「表彰台に戻ることができてハッピーです。今日はいいセッティングができていて、力強い走りができた。特にブレーキングがよかった。フェナーティ選手が残り2周でパスしてきたときに、トップのナバーロ選手が少しギャップを広げていて、彼に追いつくことはできなかった。最終ラップは、フェナーティ選手をうまくパスし、表彰台を獲得できた」

14位 鈴木竜生選手(MAHINDRA)
「レースでは、2周目にマシンにトラブルが出てしまい、我慢のレースだった。結果的には14位に入れたことはラッキーだった。次のアッセンでは、いいレースできるようにがんばっていきたいです」

リタイヤ 尾野弘樹選手(HONDA)
「スタートはよく、トップ・グループに加わった。しかし、4周目の1コーナーではらんでしまい、そのため2コーナーでラインを外れ、ハイサイド気味になり転んでしまった。いい走りができていたのでとても残念です。左手人差し指を骨折したので、日本に帰って再検査を受け、治療を受けます。おそらく手術をすることになると思う。次のレースに向けてケガの回復に努めます」


順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX '42.31.347 DUNLOP user
2位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX '42.35.527 DUNLOP user
3位 中上貴晶 IDEMITSU Honda Team Asia KALEX '42.40.660 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー タイム  
1位 J.Navarro Estrella Galicia 0,0 HONDA '42.18.228 DUNLOP user
2位 B.Binder Red Bull KTM Ajo KTM '42.18.792 DUNLOP user
3位 E.Bastianini Gresini Racing Moto3 HONDA '42.19.045 DUNLOP user
14位 鈴木竜生 CIP-Unicom Starker MAHINDRA '42.51.533 DUNLOP user

第7戦終了時点

順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 A.Rins Paginas Amarillas HP40 KALEX 16 DUNLOP user
2位 S.Lowes Federal Oil Gresini Moto2 KALEX 108 DUNLOP user
3位 J.Zarco Ajo Motorsport KALEX 106 DUNLOP user
順位 選手名 チーム メーカー ポイント  
1位 B.BInder Red Bull KTM Ajo KTM 147 DUNLOP user
2位 J.Navarro Estrella Galicia 0,0 HONDA 103 DUNLOP user
3位 R.Fenati SKY Racing Team VR46 KTM 80 DUNLOP user