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■ 2016/7/31 FIM世界耐久選手権シリーズ第3戦 “コカ・コーラ・ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第39回大会
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アクシデントを乗り越え、Team KAGAYAMAは6位入賞を果たす

真夏の祭典、鈴鹿8時間耐久ロードレースは今年で39回目を迎えた。
今年もダンロップのエース・チームは、3年連続3位表彰台を獲得しているTeam KAGAYAMA(SUZUKI)。チームメンバーは監督兼ライダーの加賀山就臣選手に、昨年同様ブリティッシュ・スーパーバイクで3回タイトルを獲得、8耐4勝を誇る清成龍一選手と、今季全日本J-GP2クラスで開幕4連勝中の浦本修充選手の3人体制で臨んだ。
また、No.01 エヴァRT初号機TRICK STAR(KAWASAKI)の出口修選手、井筒仁康選手、フランス人のE・ニゴン選手、No.090 au &テルル・Kohara RT(HONDA)の秋吉耕佑選手、オーストラリア人のD・カドリン選手、大久保光選手という全日本ライダーを中心としたチームもエントリー。
世界耐久チームでは、目下ランキング・トップ、No.50 TEAM APRIL MOTO MOTORS EVENTS(SUZUKI)のG・ブラッグ選手、G・ファストレイ選手、A・カドリン選手、No1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM(SUZUKI)のV・フィリップ選手、A・デルホール選手、E・マッソン選手、No.83 TEAMJP DOGFIGHT RACING AUSTRALIA(YAMAHA)のM・アチソン選手、C・ターナー選手、No.94 GMT94−YAMAHAのD・チェカ選手、N・カネパ選手、L・マヒアス選手も参戦した。
今年はヨーロッパ、アメリカ、東南アジアから17か国のライダーが集まり、全68チームのうち33チームがダンロップ・タイヤを使用している。

 
●予選

Team KAGAYAMA、予選6位で決勝へ臨む

公式予選は29日(金)、例年よりやや低い28.9度の中で行われた。No.17 Team KAGAYAMAは、清成選手が2分8秒474で8位、No.83 TEAM DOGFIGHT RACING AUSTRALIAはアチソン選手の2分9秒269で10位を獲得。翌土曜日に行われる1周のタイム・アタックで上位10位のスターティング・グリッドを決めるトップ10トライアルに進んだ。
また、No.94 GMT94−YAMAHAは12位、No.01 エヴァRT初号機TRICK STARは14位、No.090 au &テルル・Kohara RTは16位、No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは17位、A・モリス・S・スーシェのNo.2 TEAM R2CL(SUZUKI)は23位、No.50 TEAM APRIL MOTO MOTORS EVENTSはセッティングに苦しみ40番手から上位を目指すことになった。

翌土曜日は、計時予選で上位10位以内に入ったチームによるトップ10トライアルが行われた。
No.17 Team KAGAYAMAは、清成選手が予選タイヤではなく、決勝用タイヤを使用して2分07秒651をマーク。6番手へと順位を上げた。加賀山選手は2分08秒425を記録している。
また、No.83 TEAMJP DOGFIGHT RACING AUSTRALIAは、アチソン選手がアウト・ラップで転倒してしまい、ターナー選手の2分14秒223で10位となった。
他のチームは、公式予選の結果がスターティング・グリッドに並ぶ。

 
予選・トップ10トライアル後のコメント

公式予選後
6位 Team KAGAYAMA 加賀山就臣選手
「タイヤ・チョイスはだいたいできている。作戦は、明日いっぱい状況を見て最終的に決めます。今年は、清成選手はテストが十分できているので、清成選手を伸ばす方向でやっている。浦本選手はまだ未知数なのでどこまでアジャストできるかという感じ。今日は、一番路面温度がいいときに清成選手にタイムを出してもらってチーム・ベストを出してくれた。ここまで順調に来ています。明日は、フリー走行でセッティングを最終確認したい。トップ10トライアルはライダーが気持ちよく走れればいいと思います」

Team KAGAYAMA 清成龍一選手
「新しいタイヤでも、使用したタイヤでも2分8秒4、5くらいで走っている。今日は、少しアベレージ・タイムが上がったからよかった。周りがすごく速いのでびっくりしたが、僕らのアベレージも悪くないと思う。去年に続いてTeam KAGAYAMAで2回目の参戦で、去年悪かったところを修正して、よかったところはそれ以上にするように加賀山選手と一緒に取り組んできて、まとまってきたと思う。明日はフリー走行では底上げをして、トップ10トライアルは得意ではないけど、全力でがんばります」

Team KAGAYAMA 浦本修充選手
「最初の事前テストで乗り始めてすぐに転倒してしまって、そこからリズムが狂ってしまった。でも、そこから少しずつ戻して今朝は少しずつよくなってきた。自分のリズムを崩さないように走った。先輩たちは速く走っているので、少しずつ近づけるようにしたいです。今日は使用したタイヤで走ったので、いい練習になった。レースでいい成績を残せるように全力を尽くしたいです。今朝のアベレージ・タイムくらいで走れば悪くないと思うので、もう少し上げていきたい」

 
トップ10トライアル後

Team KAGAYAMA 加賀山就臣選手
「清成選手ががんばってくれて、7秒台を出してくれた。しかも、決勝が大事ということで、決勝用のタイヤで出しくれたので僕らのモチベーションも上がった。明日へ向けて準備は整っている。上位チームは強いけど、僕らはチーム力で全力を尽くします」

Team KAGAYAMA 清成龍一選手
「トップ10トライアルは決勝用のタイヤで走って、目標にしていたタイムが出たのでよかった。今日は、明日のための確認をした。明日の決勝では目いっぱいやるだけです」

 
●決勝

Team KAGAYAMAに不運なアクシデントが発生、大きく順位を下げる

スタートよく飛び出したのは、No.17 Team KAGAYAMAの清成選手。見事なスタート・ダッシュを決めるとホール・ショットを決める。
清成選手はそのままトップをキープ。後ろからNo.21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行選手、No.5 F.C.C.TSR HondaのD・エガーター選手、No.12 ヨシムラ スズキ Shell ADVANCEの津田拓也選手などが続く。
7周目にNo.5 F.C.C.TSR Hondaのエガーター選手が転倒し、No.12 ヨシムラ スズキ Shell ADVANCEは少し遅れ、清成選手と中須賀選手がトップ争いを展開していく。
トップ2台が競り合っているうちに、後ろからNo.634 MuSASHi RT HARC-PRO(HONDA)の高橋巧選手が近づいてくる。18周目のシケインで中須賀選手にトップに立ち、清成選手は2位に後退。すぐ後ろから高橋選手が続いていく。清成選手はまずトップ争いを繰り広げ、レース序盤、チームにいい流れを作った。
午後12時半ころ、26周を走り終えた清成選手がピットに入り、加賀山選手に交代する。ところが、マシンを支えるスタンドのステイが折れるというトラブルが出て、ピット作業に1分半を要してコース・イン。これで8位に後退してしまう。
No.17 Team KAGAYAMAの加賀山選手は着実に挽回すると6位へ順位を挽回。前を行くNo.104 TOHO Racing(HONDA)のG・リー選手を追いかけていく。リー選手が転倒すると、加賀山選手は5位へと順位を上げる。
ところが、13時25分、加賀山選手のマシンにトラブルが発生。なんとかピットへたどり着きマシンを修復する。スタッフが素早くマシンを直し、清成選手にチェンジしてコース復帰するが、この遅れて28位へと後退してしまう。
コースに戻った清成選手は、2分9秒台をマークするハイ・ペースで追い上げを図っていく。
また、No.01 エヴァRT初号機TRICK STARは10位、No.111 HONDA ENDURANCE RACINGが11位、No.090 au &テルル・Kohara RTは12位につける。
No.1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは、13時36分デグナーカーブでフィリップ選手が転倒。マシンに大きなダメージを受けてピットイン。その後、マシンを修復するとコースへと戻るが大きく順位を下げた。

 
Team KAGAYAMAはチーム力で挽回、残り3分で6位に浮上する

序盤のアクシデントで大きく順位を下げたNo.17 Team KAGAYAMAだったが、清成選手は見事な追い上げを見せて16位に挽回していく。清成選手に続いて、若手ライダーの浦本選手がコース・イン。昨年に続き2度目の8耐に臨んだ浦本選手は、安定したペースで挽回して13位へと上がる。
一方、No.01 エヴァRT初号機TRICK STARは、出口選手、井筒選手、ニゴン選手がノー・トラブルで走り続け、着々と順位アップ。4時間を経過したころ6位につけ、さらにNo.22 Satu HATI.Honda Team Asiaを抜き、No.7 YART YAMAHA-OFFICIAL EWC TEAMと4位争いを展開、5位につけていく。
また、No.111 HONDA ENDURANCE RACINGは8位、No.090 au &テルル・Kohara RTは10位につけている。No.83 TEAMJP DOGFIGHT RACING AUSTRALIAはアチソン選手が94周目、午後3時40分に転倒している。
午後4時過ぎ、清成選手が3回目の走行に向かう。そして、ハイ・ペースで追い上げていくと12位に上がり、前を行くNo.090 au &テルル・Kohara RTを猛追していく。
続いて加賀山選手が2度目の走行に入る。そしてNo.090 au &テルル・Kohara RTの秋吉選手に接近し、11位を争っていく。
一方、No.01 エヴァRT初号機TRICK STARは井筒選手と、No.32 MotoMap SUPPLYの青木宣篤選手が激しい5位争いを展開。世界耐久チームのNo.111 HONDA ENDURANCE RACINGは、日本製のフロント・タイヤ、ヨーロッパ製のリア・タイヤを使用して大健闘、8位につけていく。

残り2時間となった午後5時半、No.17 Team KAGAYAMAは清成選手に交代してピット・アウト、10位でレースに復帰。上位車のトラブルにより9位に順位を上げる。また、No.01 エヴァRT初号機TRICK STARは6位、No.111 HONDA ENDURANCE RACINGは8位、No.090 au &テルル・Kohara RTは10位につける。
午後6時を過ぎた175周目、清成選手はNo.111 HONDA ENDURANCE RACINGのフォレイ選手を抜き去ると8位に順位アップ。さらに、残り1時間となった185周目に清成選手はNo.22 Satu HATI.Honda Team AsiaのD・E・プラタマ選手を抜き去ると7位に順位を上げ、前を行くNo.01 エヴァRT初号機TRICK STARを追いかけていく。
いよいよ大詰めを迎えた午後6時34分。清成選手がピット・イン。アンカーを務める加賀山選手に代わる。加賀山選手は7位を守ったまま、夕焼けに染まり始めたコースへと向かう。
18時40分、あたりが暗くなり始めるとライト・オンのサインが出される。今年からフロント・ライトが常備点灯という規則になったが、ライト・オンのサインによりバイク・ナンバーにもライトが入る。全車がライトを光らせながら走る、8耐名物の夜間走行が始まった。
No.17 Team KAGAYAMAの監督兼ライダーの加賀山選手は、難しい夜間走行でもトップのNo.21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMと同等の2分10秒台をマーク。最後まで順位アップを狙っていく。
そして、残り3分というところで、ついにNo.01 エヴァRT初号機TRICK STARのニゴン選手をとらえて6位へ浮上。トラブルで28位にまで後退しながらも、チーム全員の力で見事な追い上げを披露して午後7時半、6位でチェッカーを受けた。続いて、No.01 エヴァRT初号機TRICK STARが7位に入った。
また、au&テルル・kohara RTは10位。No.2 TEAM R2CLは12位、No.111 HONDA ENDURANCE RACINGは終盤、オイル漏れのトラブルに見舞われると順位を落として13位、No.94 GMT94−YAMAHAは14位、No.50 TEAM APRIL MOTO MOTORS EVENTSは予選40位から追い上げてポイント圏内19位。SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは、転倒後に終い上げたが23位となった。
No.83 TEAMJP DOGFIGHT RACING AUSTRALIAは転倒し、リタイアに終わった。

 
●レース後のコメント

6位 Team KAGAYAMA
加賀山就臣選手
「表彰台に登れなかったのは残念でならない。今回のチームの能力、ライダー、マシン、タイヤの能力を考えたら2位にはなれたと思う。トラブルがあったときは、一瞬心が折れそうになったけど、ライダーと全力で追い上げようと話し合った。28位から追い上げられたのは、チーム全員ががんばったおかげだと思う。みんなに感謝しています。ラスト2周で追いついてダンロップ最上位になれたことはよかった。No.32 Moto Map SUPPLYにも追いつきたかったけど、あと10秒届かなかった。表彰台に上がれなかったのは残念だったけど、4年連続入賞はできました」

清成龍一選手
「ホール・ショットを狙っていた。序盤からトップ争いをするつもりでスタートした。これは作戦どおりにうまくいった。その後、トラブルが出たので残念だった。今回はマシン、タイヤのパフォーマンスに関しては満足しています。去年終わったときに、このチームの可能性を感じたので、それを証明できたのはよかった。来年に向けてチームに大きな可能性を感じたし、課題も見えました。来年は勝ちたいです」

浦本修充選手
「自分としては不完全燃焼という感じでした。もっと速いタイムで走りたかったです。自分はまだまだということがよく分かりました。今回、清成さん、加賀山さんたちに学ぶことがいっぱいあった。今回悔しい思いがあったけど、これを今後のレース活動に生かしていきたいです。来年も8耐に出たいです」


7位 エヴァRT初号機TRICK STAR 出口修選手
「中盤には、表彰台まであと一歩の4位にまで追い上げたが、終盤、ペースが上がらず7位になったことは残念でした。それでも、ライダー、チーム・スタッフ共にノー・ミスで8時間を走り切れたので、チームの成長には満足しています」

10位 au&テルル・kohara RT 秋吉耕佑選手
「木曜日からマイナー・トラブルに悩まされ、それを改善するために土曜日までの時間を使ってしまった。このリザルトを残せたのはよかったが、マシンに関する課題はあるので、来年に向けてこれを改善していきたい」

13位 HONDA ENDURANCE RACING J・ダ・コスタ選手
「残り30分で7位を狙って走っていたのに、最後にトラブルがでてしまって13位に落ちてしまった。残念だったが、いいレースはできたと思う。この経験を次に活かしたいです」

23位 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM
「いいレースはできなかった。前のライダーを抜こうとして転倒してしまった。それから追い上げてポイントを獲得したかったが、届かなかった。また切り替えて次の戦いに挑みます」


順位 選手名 チーム メーカー 周回数 タイム  
1位 中須賀克行・P・エスパルガロ・A・ローズ YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 218 8:00'40.124  
2位 柳川明・L・ハスラム・渡辺一樹 Team GREEN KAWASAKI 218 8:02'58.007  
3位 津田拓也・J・ブルックス・芳賀紀行 ヨシムラ スズキ Shell ADVANCE SUZUKI 217 8:00'42.696  
6位 加賀山就臣・浦本修充・清成龍一 Team KAGAYAMA SUZUKI 213 8:00'43.266 DUNLOP user
7位 出口修・井筒仁康・E・ニゴン エヴァRT初号機エナジーフォースTRICKSTAR KAWASAKI 213 8:00'48.677 DUNLOP user
10位 D・カドリン・大久保光・秋吉耕佑 au&テルル・kohara RT HONDA 212 8:02'41.105 DUNLOP user
12位 A・モリス・S・スーシェ TEAM R2CL SUZUKI 210 8:02'01.628 DUNLOP user
13位 J・ダ・コスタ・S・ギンバート・F・フォーレイ HONDA ENDURANCE RACING HONDA 210 8:02'15.859 DUNLOP user
14位 D・チェカ・N・カネパ・L・マヒアス GMT94 YAMAHA YAMAHA 210 8:02'41.444 DUNLOP user
19位 G・ブラック・G・ファストレイ・A・カドリン TEAM APRIL MOTO MOTORS EVENTS SUZUKI 208 8:01'53.715 DUNLOP user
23位 V・フィリップ・A・デルホール・E・マッソン SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM SUZUKI 202 8:01'11.093 DUNLOP user